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在日中国人動態1030号外−2

発行日: 2002/10/30

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 日本僑報電子週刊 第238号【号外】 2002年10月30日(水)発行
   http://www5b.biglobe.ne.jp/~duan/ 編集発行:段躍中
   掲示板http://bbs.melma.com/cgi-bin/forum/m00026085/
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    読書週間・『私が出会った日本兵』読者感想文 特集
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■目次■

●特別報道★大きなショックを受けました/辻 明日香
      一番驚かされたこと/黒河 摩美
      「人肉で作った餃子」を見た時一瞬/円山 佳奈子
      日本が一日も早く中国に謝罪しなければ/松原 里恵

●編集後記★読書週間の大変相応しい感想文です、皆さんに勧めます

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●特別報道★大きなショックを受けました/辻 明日香

 この本を読んで、私は大きなショックを受けました。日本が中国に対
して行ったこと、三光作戦、大虐殺、婦女暴行。全てが生々しく書かれ
ていて、頭の中に情景が浮かんできました。それはすごく恐ろしくて、
読み続けるのが辛いくらいでした。日本は本当にそんなことをしたのか、
私が育ってきた日本からは、とても想像できませんでした。 

 また、それらを受けた中国側に生まれた反日感情…今もなお両国が過
去をひきずり、中日間の問題となっていることに、ひどく淋しさを感じ
ました。

 私は戦争について深い知識がなく、日本が中国に侵略し、戦争が始ま
った背景を全くと言って良いほど知りませんでした。どちらかといえば、
原子爆弾を落とされた日本は被害者なんだと思いこんでいました。しか
し、勝間先生のお話しを聞いたり、この本を読んだことで、戦争に対す
る意識が変わりました。一人一人が歴史を再確認することで、個人での
日中関係は、より良いものになっていくだろうと思います。この本を読
んだ後も、わからないことの方がたくさんあって、自分は本当に勉強不
足なんだと反省しました。様々な情報が飛び交う中で、私たちは本当に
正しいものを見極め、判断し、またそれを理解していくひつようがある
なぁと思いました。

 私は中国研修の中で、方軍さんに会う機会がありました。本の中の方
軍さんは、日本、特に過去の日本にものすごい怒りを持っていると感じ
ました。そのため、方軍さんと少しだけど話しをする機会があった時に、
最初自分がどう思われるのか、すごく不安でした。しかし、方軍さんは、
トテモ優しい笑顔で私達に接してくれました。それがすごくうれしかっ
たことを覚えています。

 日本はその他アジア諸国との間にも、大きな問題を抱えています。し
かし、歴史を正しく理解し、それに負けないくらいの個人のつながりを
作っていけたら、またそれぞれの関係を大切にして行けたらいいなぁと
思います。二度と同じことを繰り返さないように・・・・。

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●特別報道★一番驚かされたこと/黒河 摩美

 私はこの本を読んで一番驚かされたことがあります。それは、方軍さ
んの日本と中国の関係に対する真剣な気持ちです。これほど真剣にこの
問題に取り組み、きちんと自分の考えを持っている人がいるだろうか、
と思いました。多くの元日本兵と触れ合うことで視野を広げたくさんの
ことを学び吸収したんだろうとも思いました。そして、そのような触れ
合いの場をつくっていった方軍さんの行動力もすばらしいものだと感じ
ます。

 本書でも書かれていましたが、私を含め日本の若い人達は目先の楽し
さだけを追いかけて毎日を過ごしているという状況です。だから戦争や、
日本と中国の関係についてはほとんど無関心です。もちろん、すべての
若者がそうだと言っているわけではなく、そういうことに関して真剣に
取りくんでいる人もいるでしょう。だから、すべての若者を否定する気
持ちはありません。みんな自分自身たくさんのことを抱え、それぞれの
人生を生きているのですから。私も現代の若者と一緒です。けれど、少
しからでもいいから戦争のことについて感心を持ちたいと思いました。
そして、正しい知識と認識を持ちたいと。

 この本を読むまで、私自身日本と中国の関係に対して少しわかってい
たつもりでした。けれど、それはとても浅いものだと知りました。両国
の間には私の知らないもっと残酷な部分、また、戦後の日本に対する中
国の待遇と、様々な部分があることを知らされました。あらためて、戦
争というものは人の体ではなく、心にこそ大きく傷をつけてしまうんだ
と。でも、そこで目をふせるのではなく、私たちが真剣に考え取りくむ
ことによって、これからの日中間の未来が良くも悪くも変わっていくん
だろう、と思いました。

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●特別報道★「人肉で作った餃子」を見た時一瞬/円山 佳奈子

 最初「人肉で作った餃子」というタイトルを見た時一瞬ドキッとした。
中学生の時、中国と日本の戦争について学んだ事がある。日本が中国に
対して行った残酷な行為を耳にし、目を覆いたくなるような悲惨な光景
を目にした。でもまさか人肉をたべるなんて本当にあったのか?と信じ
られない気持ちでいっぱいだった。でも、本を読んでこの事は事実だと
わかった。人が人を食べるなんて。普段生活している中では信じられな
い事だが、戦争はそんな事をもさせてしまうのだ。

 私は教科書を使って学習するより、この本を読んで学習する方がずっ
といいと思った。本の第八章中でも述べられているように、教科書では
歴史の事実を曲げて表現されていることが多い。教科書からは戦争をし
た事実は読み取れたとしても、中国人の味わった苦しみ、悲しみ、恐怖、
屈辱などは読み取れないと思う。戦争をしたという事実は知っていても、
その中で繰り広げられた残酷な行為を知っている人は少ないと思う。本
の中には戦争を体験した元日本兵の話しが、事細かに綴られている。日
本が中国に対して犯した罪のごく一部にしかすぎないが。二度と同じ過
ちを繰り返さないためにも、この事は事実を曲げずきっちりと後の世代
に伝えなければならない。それができるのは今生きている私たちだと思
う。だからしっかりとした正しい自分の考えを持たなければいけないと
思う。

 また、日本は中国に対して謝罪しなければならない。「謝ってくれさ
えすれば、中国人の心も多少は軽くなることだろう。」と方軍さんは言
っている。やっぱり、中国と日本が本当の意味で仲良くなるためには謝
罪が必要だと思う。こういう時こそ日本は「団結」しなければならない
と思う。集団の利益ばかり考え、過ちを認めようとしない個人を作り出
すのはやめて、過ちを認め誠意を持って謝罪でき、他人の痛みのわかる
個人を作り出そう。そして平和な世界をみんなで作ろう。

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●特別報道★日本が一日も早く中国に謝罪しなければ/松原 里恵

 この本を読む前まで私は、日本が中国に対して、残酷且つ卑劣な戦争
をしたことは知りませんでした。今まで習った歴史の内容は、ほんの一
部にすぎなったと改めて思い知らされました。

 まず第一章の人肉で作った餃子というタイトルを目にした時は、自分
の目を疑いました。でも読み進めていくと、日本軍は、殺害した女性の
腿の肉をそぎとり、ミンチにして餃子の中身にしたと書かれていました。
この部分を読んだ時私は、日本兵が何の罪のない人を殺しただけでなく、
その人の肉を食べてしまうなんて、普通の人間ではないと思いました。

 しかし、更に読み進めていくと、普通の人間ではないと思っていた日
本兵は、普通の老人になっていました。その中の一人である小林さんの
ことについて書かれている章が、強く印象に残っています。

 かつて八路軍にいた作者・方軍さんのお父さんと小林さんが、五十年
以前は敵同士だったのに、一本の電話を通じて手を握り合ったところを
読んだ時、胸を打たれました。散々中国は、日本からひどい目に遭わさ
れてきたのにもかかわらず、方軍さんのお父さんが戦争の罪を認めて後
悔している小林さんを許したからです。また、小林さんが亡くなって方
軍さんが、中国のお酒を持ってお墓に行ったところを読んだ時は、言葉
になりませんでした。どうして中国人はここまで優しくなれるのか、日
本があれ程ひどい戦争をしたのにと心の中で思いました。 

 この本を読んで思ったことは、過去にあった歴史に目をつぶっている
のではなくて、真実を明らかにして、二度と戦争が起こることのないよ
うにして欲しいです。それには、日本が一日も早く中国に謝罪しなけれ
ばいけないと思います。

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●編集後記★読書週間の大変相応しい感想文です、皆さんに勧めます

大阪在住の勝間靖子先生から上記4本の感想文を送っていただきました。
先生の話によると、感想文を書いたのは、専門学校在学中の若い日本人
青年です。まず、この場を借りて、勝間先生をはじめ、『私が出会った
日本兵』を読んでくださった皆さんに心から御礼を申し上げます。

本が発行されましたら、出版者として一番有り難いことは、その本を多
くの読者に読んでもらいたいではないでしょうか。私は、いつも読者か
らの注文と感想を頂いたとき、大変嬉しく思います。今回こんなに多く
の青年が、『私が出会った日本兵』を真剣に読んでくれるだけではなく、
真面目に感想文を書いてくれたことは、望外の喜びです。

いま読書週間の最中ですが、このような感想文を寄せてくださることは
大変相応しいですね。読者の皆さん、この感想文をもっと多くの方に、
特にマスコミの方に推薦してくださいませんか。

最後に、丹藤佳紀東洋大学教授・元読売新聞北京支局長が書いた推薦文
を改めて掲載いたします、読書週間の薦める一冊として読んでくだされ
ば幸いです。なお、この本と関連ある書物は、『つくる会の歴史教科書
を斬る』と『沈黙の語りべ』があります、詳しくは日本僑報社書籍e-sh
opからご覧になれます。http://www5b.biglobe.ne.jp/~duan/

段躍中 2002年10月29日夜7時49分

●学者推薦★本書を推す(東洋大学教授・元読売新聞北京支局長丹藤佳紀)

 著者の方軍(ファン・ジュン)君は、私が読売新聞北京支局長だった
1980年代後期、読売新聞北京支局でローカルスタッフとして働いて
いた。その後、1991年に留学生として来日し、北海道、東京などで
6年間働きながら日本語を学んだ。

 彼はその間に、かつて日中戦争に参加した元日本軍兵士に出会い、そ
の方々のもとに根気よく通って戦争体験を聞き取った。本書は、その聞
き書きを基にした「報告文学」(ルポ)である。中華料理店で「出前」
を担当しながらの作業だったというから、日中両国語を合成した単語を
使えば「出前報告文学」と言っていいだろう。

 方軍君の会った元日本軍兵士のうち、4人の方が既に亡くなられたと
いう。その方々の抱いていたであろう「日中不再戦」の想いを確認する
ために、特に若い世代の人たちに本書を読んでほしいと願っている。

第89号日本僑報電子週刊(2000/08/09発行)より。

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 日中関係・華僑華人情報専門誌・毎週水曜日発行 編集発行:段躍中
  1998年8月創刊・バックナンバー閲覧はhttp://cf.net/cpjへどうぞ 
無断転載禁止。著作権は日本僑報社またはその情報提供者に帰属します。
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