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在日中国人動態0912
発行日: 2001/9/12 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
日本僑報電子週刊 第144号 2001年9月12日(水)発行
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日中関係・華僑華人情報専門誌・毎週水曜日発行・編集長:段躍中
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★沈海濤著『大正期日本外交における中国認識』特集★
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■目次■
●特別転載★朝日報道「つくる会」教科書 中国人学者ら批判本を出版
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●団体動態★北海道日中関係学会 10月2大イベントのご案内
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●新刊動態★沈海濤新著 大正期日本外交における中国認識 推薦の辞
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●新刊動態★沈海濤新著 大正期日本外交における中国認識 序文
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●新刊動態★沈海濤新著 大正期日本外交における中国認識 あとがき
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●新刊動態★沈海濤新著 大正期日本外交における中国認識 著者略歴
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●新刊動態★沈海濤新著 大正期日本外交における中国認識 内容概要
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●新刊動態★沈海濤新著 大正期日本外交における中国認識 目次
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●新刊動態★唐亮『変貌する中国政治 漸進路線と民主化』東大出版会
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●人物動態★毛丹青 『現代』10月号『越境する作家』に登場
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●人物動態★寿国梁 北京でベンチャー企業を設立 朝日新聞に登場
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●贈呈動態★中野克彦氏から『OECDの提言』が贈呈されました
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●贈呈動態★王一敏氏から《当代社会成人的職業再出発与指導》が贈呈
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●贈呈動態★程国慶氏から日本語の著書『三峡の旅』が贈呈されました
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●贈呈動態★中野克彦氏から『OECDの提言』が贈呈されました
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●贈呈動態★蒋海波氏から『孫中山記念館(移情閣)概要』が贈呈
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●情報伝言★9・18柳条湖事件70周年講演と映画の夕べのご案内【再送】
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●情報伝言★新老華僑建国52周年慶典通知【再送】
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●独家連載★知恵看中国(19)初めて中国へ―中国の家族―
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●小社動態★今月の新刊・《黒龍江人の見た日本》(中国語版)出版
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●小社動態★『斬る』は東方書店の「店長今月のお勧め」に登場
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●特別転載★朝日報道「つくる会」教科書 中国人学者ら批判本を出版
9月3日付けの朝日新聞は、「つくる会」教科書 中国人学者ら批判本を
出版というテーマに、次のように報道していた。
「新しい歴史教科書をつくる会」の中学歴史教科書(扶桑社版)を在日
中国人学者らが批判する「『つくる会』の歴史教科書を斬る」が8月、
出版された。11人の学者らがそれぞれの専門分野に応じて、同教科書の
問題点を指摘している。
7月に東京都内で開かれたシンポジウムで発表された論文を中心に、王
智新・宮崎公立大教授(教育学)らが編纂した。
項目別には、台湾植民地時代の皇民化教育や「南京大虐殺」、「満州事
件」と満州国、「三光作戦」などについて批評。また、中国での歴史教
育、教科書を詳細に説明する章も設けている。
日本僑報社(?048・432・7332)刊で、1500円。
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●団体動態★北海道日中関係学会 10月2大イベントのご案内
秋の気配が感じられる季節となりましたが、皆様ますますご清祥のこと
と存じます。さて、しばらく夏休みを頂いた北海道日中関係学会では、
10月に2大ビッグエベントを用意しましたので、ぜひご参加下さい。
1つは「IT革命と東アジアの可能性」といったテーマで、札幌バレーの
現場で活躍中のお二人をゲストに招いて、お話を伺います。ゲストは、
e−シルクロード構想の実現のため、札幌でITビジネスを展開中の韓
国人ビジネスマンの西門傑さんと、精力的にこの問題を取材している読
売新聞北海道支社の竹内誠一郎さんです。9月4,5日、札幌で開かれた
国際会議「e−シルクロードin札幌」の狙いや成果を中心についてお
話頂きます。本会では、来年1月にITと東アジアをテーマにシンポジウ
ムの開催を計画しています。今回の勉強会はその準備の一環でもありま
す。
もう1つは、がらりと趣向を変えて餃子コンクールです。本会には、餃子
の本場、中国の東北地区や西安出身の会員の方も多く、さらに北大餃子サ
ークル顧問を自称する先生、ご夫婦で中華料理を研究する先生もいらっし
ゃいますので、まずはお手並み拝見。作るも良し、食べるも良し、学ぶも
良し。ご家族で参加下さい。コンクールは準備の都合もありますので、10
月5日までに、事務局に申し込み下さい。勉強会当日も受け付けますが、
先着順です。勉強会、コンクールの開催要項は以下の通りです。
なお、10月より新しい会計年度になります。年会費は一般会員5000
円、学生会員3000円、企業団体会員3万円、準会員4000円です。
勉強会の受け付け時か、銀行、郵便振込をお願いします。
∞
1、 勉強会
対談 「IT革命と東アジアの可能性」
日時 10月4日(木)午後6時15分
会場 札幌国際プラザ5階会議室(時計台前)
2、 餃子コンクール
日時 10月20日(土)午後1時―5時(試食は3時からの予定)
会場 北区区民センター調理室(北区北24条西6丁目)
参加費 会員およびその家族1000円、非会員1500円
小学生500円 (アルコールは出しません)
参加人数 50人(先着順)
事務局 北海道大学大学院国際広報メディア研究科 高井研究室
電話FAX 706‐5404 メール ktakai@ilcs.hokudai.ac.jp
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●新刊動態★沈海濤新著 大正期日本外交における中国認識 推薦の辞
第十五代参議院議長 木村睦男
本書の著者沈海涛君は中国黒龍江省に生まれ、北京師範大学歴史学部を
一九八三年卒業、さらに吉林大学大学院修士課程を修了した。一九九一
年来日し東京大学大学院人文科学研究科研究生となり、終了後は新潟大
学大学院現代社会文化研究科に於いて博士課程の研究に努め、修了後末
広産業株式会社に就職、夫人袁丁氏が大学院を修了するまで一家の生活
維持のため勤務した。さらに中国の名門校である吉林大学に迎えられ家
族を連れて帰国されたのである。
余が沈君の知友となり生活上の相談相手となってからも親しく交際をつ
づけ今日に到っているが、君は頭脳極めて明晰優秀で、学問に対し研究
熱高く稀に見る人材である。
今回、彼の日本語による博士論文のもとにまとめたのは一九二三年の頃
「中国に於ける日貨排斥運動をめぐる日本の認識と対応」がテーマであ
って、本来歴史学を専攻し、日本近代史、日本外交史、日中関係史など
熱心に研究を続けた結果の成果である。新潟大学時代は専門の研究のた
めしばしば上京し、東京にある国立国会図書館、外交史料館に通ってい
た。その際、余暇を利用し丸の内にある余の事務所を訪ね親交を深め、
余も亦沈君の研究の一端をうかがうことができたのである。
沈君の人物人柄について相知る機会に恵まれたが、彼は自らの祖国中国
を愛するとともに、日中友好に献身的努力を惜しまぬ人生観の持ち主で、
前途なお春秋に富む彼の生涯を通じ真に日中友好親善に貢献し得る尊敬
すべき友人として高く評価すると共に、今後の活躍を衷心期待し、禿筆
を顧みず敢えて一文を草した次第である。
(紀元二〇〇一年一月二十日)
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●新刊動態★沈海濤新著 大正期日本外交における中国認識 序
二十世紀的な国家間関係の歴史から何をくみ取り、どのような二十一世
紀の国際関係を築いていくかは、今日の地球社会が対応を迫られている
緊要な課題である。
この問題を見据えるための一つの鍵として、かつて「新外交」と証拠さ
れた一九二〇年代に展開された日本外交から多くのことを再考してみる
必要がある。その後に展開される日中戦争とアジア太平洋戦争の原因と
なる要素が、ここに刻まれているからである。本書は、そのような問題
に正面から向き合い、日本と中国に残されている第一次史料を検討する
ことによってまとめられた最新の成果である。
第一次世界大戦後の国際社会は、それまで続いてきた大国主導の権力外
交システムに大きな変更を迫った。ヴェルサイユ・ワシントン体制と国
際連盟の枠組みは、依然として大国の利害に根ざしたものであったとは
いえ、そこには領土の不可侵性を承認し、武力による国境の変更を明確
に否定し、国際連盟などを通して小国の発言権が一定の影響力を確保す
る新たな状況も生まれつつあった。
日本外交の、そのような新たな状況への対応をめぐって、これまで多く
の研究が蓄積されてきた。主に取り組まれたのは、当然のことながら日
本外交の直接担当者による交渉過程の精密な分析である。本書の著者が
とった方法は、このような従来の諸研究を踏まえつつも、外交の背景に
ある国民の相互イメージの推移を浮き彫りにすることによって、それが
外交政策決定に与えた影響を多角的に検討することにある。
たとえばワシントン会議後に中国で起こった日貨排斥運動と旅順・大連の
回収を求める国権回復運動についての運動史的な研究はあるが、それが
中国政府の方針にどのような影響を与え、日本の外務省はどのように対
抗しようとしたかについて、一貫してその相互関係に着目して追求した
研究は見られない。本書の特色は、このような両国民が当時抱いていた
相互イメージを歴史の舞台に登場させることによって、第一次大戦後の
日本の「協調外交」の実像を浮き彫りにしたことにある。
著者の沈海涛氏は、中国吉林省社会科学院講師として奉職後、一九九一
年に来日し、東京大学大学院人文科学研究科で研究生として二年間研鑽
を積んだ後、一九九四年から新潟大学大学院現代社会文化研究科(博士
課程)に在学し、一九九八年に博士(文学)の学位を授与された。
吉林大学大学院における修士論文の題目は「明治憲法体制の確立試論」
で、すでにその時から日本語で書かれた原資料に基づいた研究に着手し
たが、来日後は会話共々日本語に磨きをかけ、全く不自由がないまでに
駆使できるようになった。本書は一方では中国や台湾の原資料を精力的
に渉猟して用いるとともに、他方日本の外務省外交史料館所蔵資料や国
会図書館憲政資料室所蔵文書を中心とする日本側の第一次資料を丹念に
読み込んで作成された同氏ならではの成果である。
氏は現代社会文化研究科修了後の二年弱、日本で職を得て活躍中であっ
たが、このたび吉林大学東北アジア研究院の助教授として赴任すること
になった。ついては?雄山閣出版のご支援により、日本での研究成果を
このような形で刊行することができたことは大きな喜びであり、深く感
謝したい。
氏におかれては、本研究を踏み台にして、さらに新たな実り豊かな研究
成果を挙げられることを期待するとともに、環日本海研究をはじめとす
る日中学術交流の今後の益々の発展のために貢献されることを願ってや
まない。
二〇〇一年一月
新潟大学現代社会文化研究科教授 芳井研一
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●新刊動態★沈海濤新著 大正期日本外交における中国認識 あとがき
十年前の夏、一介の留学生として初めて日本に行き渡った。それが私の
長い留学生活の始まりであった。ひとりの日本問題研究者として、大学
院で勉学の日々を送りながら、近代以降日本人の中国観についての史料
収集や研究に熱心であった。この薄い著書は実にこの十年間の勉強及び
研究の集大成であり、日本留学の記念でもあった。
本書は新潟大学大学院現代社会文化研究科でまとめた博士論文そのもの
を殆んど加筆しないままで送り出したものである。いうまでもなく、本
書を修正または資料添加する必要がないわけではなく、冒頭にも述べた
ように博士課程を修了するまでに蓄積してきた資料および学識に一つの
区切りをつけたい考え、そして今後の修正には大方からご批判ご教示を
いただきたいのも理由であった。
十年間の留学生活を回想すれば、実にたくさんの日本人の方々にはお世
話になった。東京大学大学院で勉強したとき、伊藤隆教授をはじめ、高
村直助教授および伊藤ゼミの皆様から大変心温かいご指導をいただいた。
また、新潟大学大学院でも古厩忠夫教授、内藤俊彦教授、芳井研一教授
および現社研の先輩後輩、人文学部、法学部の諸先生には大変お世話に
なった。この紙面を借りて感謝すると同時に今後ともご教示をお願いし
たい。
また、長年に私の身元保証人に引き受けていた末広産業株式会社会長足
立亘弘氏は、真の「日本の父親」としてお亡くなられるまでにずっと私
及び家族をお世話になった。足立氏とご家族の皆さんのご支援はなくて
は私の留学生活は成り立てない。この本を足立会長に差し上げて、謹ん
でご冥福をお祈りしたい。
本書の出版は、元参議院議長木村睦男先生および菅沼運輸株式会社会長
の菅沼計二氏のご推薦とご支援によるもので、両氏は長年にわたって私
の勉学を見守ってきて、生活面でのご支援は言うまでもなく、研究にも
大変貴重なご教示をいただき、ここで厚く御礼を申し上げたい。
最後に、本書の出版を引き受けていただいた?雄山閣出版社と編集担当
者の内田和浩氏および編集工房マインツの荻尾邦生氏に心から感謝する
次第である。
2001年4月 沈 海涛
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●新刊動態★沈海濤新著 大正期日本外交における中国認識 著者略歴
沈 海涛 [Shen-Haitao] 1961年、中国黒龍江省生まれ。北京師範大
学歴史学部卒業。吉林大学大学院を修了した後、吉林省社会科学研究院
日本研究所に勤めた。1991年来日し、東京大学大学院を経て、新潟大学
大学院現代社会文化研究科博士課程修了。文学博士。
現在、中国吉林大学北東アジア研究院北東アジア政治研究所副所長、助
教授。専攻は日本近現代政治外交史、日中関係史。
主要論文に「関東大震災中国人労働者被害事件に関する日中交渉過程」
(『現代社会文化研究』)、「大正後期中国認識の一検証――臼井代議
士震災表謝団の場合――」(『新潟史学』)、「大正後期日本外交にお
ける中国認識」(『環日本海研究年報』)がある。
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●新刊動態★沈海濤新著 大正期日本外交における中国認識 内容概要
大正後期日本外交における中国認識−日貨排斥運動とその対応を中心に
本論文は、1923年の日貨排斥運動(対日経済絶交運動)とそれに対
する日本政府及び民間の対応に関する検討を通じて、大正後期の日本外
交における中国認識を究明しようとする。
大戦後、日本は中国の反帝国主義、国権回復運動の動向を無視して、ワ
シントン体制の成立に伴う列強間の緊張緩和と対中侵略政策における協
調姿勢を利用して、中国への権益拡張政策を調整し、満蒙植民地化の野
望を強化した。これに対して中国の民族的抵抗運動も、次第に二十一ヶ
条要求に代表される日本の侵略政策と行動を第一の目標としていく。こ
れが日貨排斥運動の根本原因であった。
日貨排斥運動に対して、日本政府は、対中政策安定化への配慮(対欧米
協調下の対中不干渉政策の継続性)を最優先したこと、及び中国の現状
に対する認識に基づき、基本的に「静観策」をとり続けた。ところで、
1923年に入って、日本外務省は、排日運動に関する新たな政策を作
成するにあたって、亜細亜局と通商局を両軸としてそれぞれの主管を明
確し、組織面から対中政策の作成体制を強化した。その結果作成された
代表的な対応策は「5・15訓令」であった。ここで示された訓令の基
本的な方針は、日本政府は、排日運動に対して真正面から積極な姿勢を
示さず、在留日本人の隠忍自重を以て事態の平穏化を待つという、いわ
ゆる「静観策」であった。
しかし、中国における日貨排斥運動の高揚にともなう、在中国日本人商
業会議所などの陳情・請願や、日本国内の世論、各種実業団体の集会、
請願、陳情などは、静観策を変えて、積極的な政策、必要な場合には「
自衛手段」を取るよう、政府に強く要求した。また、各方面の政治勢力
や参謀本部なども、積極的な対策をとるよう主張した。
こうした政府内外の情勢に応じて、外務当局は、圧力を強める実業界と
の協議を始め、さらに長沙事件をきっかけに運動の対応方針を転換し始
めた。
当面の排日運動緩和策に関しては、芳澤新公使は、日貨排斥運動の原因
となった日本の二十一ヶ条約問題と満蒙権益に触れることを避けながら、
中国政府に対して、連日に亘って、その徹底的な取締措置を強く要請す
る一方、解決のカギは政権を握っている直隷派にあると見て、直隷派有
力者に対し親善交誼を以て働きかけた。芳澤新公使のこの強硬姿勢は、
着任早々の「国書捧呈問題」という形でも表れた。こうして、日本政府
の日貨排斥運動対策としては、この年の春頃までの静観・隠忍自重方針
から、積極的に中央政府及び地方有力者に対して徹底的取締を励行する
方策に変わった。
日本側の、特に芳澤公使の着任以来の取締を求める強硬姿勢が、現に政
治問題のため没頭焦慮しつつある直隷派軍閥や政客に圧力を感じさせた。
彼等は、日本からの政治、経済の支持と援助を得るためにも、日本の歓
心を買わなければならなかった。
こうして、北方各地に於ける日貨排斥運動は地方官憲の積極的な取締に
より緩和の傾向が徐々に表れてきた。さらに、関東大震災が発生した後、
中国国内世論は、これまでの「旅大回収・対日経済絶交」から「日災救
済」に一変し、日貨排斥運動が自然的に鎮火に向かっていく。
この「日災救済」に示された中国国民の対応とは対照的に、日本政府は
中国各地で行われた旅大回収・対日経済絶交運動が未だ完全に終息して
いないことに鑑み、排日運動の再激化を未然に防止するために、震災中
在留中国人被害事件の影響を最小限に抑えた方が得策と判断して、事件
の真相を隠すことによって事態の拡大を防止するという方針を決めた。
これと並行して、民間の「国民外交」の動きも活発化となった。このよ
うな民間の動きを背景にして、臼井震災表謝団が結成された。この表謝
団が、間接的ながら中国の二十一ヶ条廃棄・対日経済絶交運動に関して、
日本政府の立場と意見を代弁したことは当然である。
ところで、日貨排斥運動は、その経済的意義よりも政治的な目的が第一
位に置かれた、不平等条約廃除のための民衆による民族運動である。こ
の運動の日本に与えた影響について、従来の研究では、「日貨排斥運動」
から「経済絶交運動」に名称が変わったことによって、その運動の性格
及びその及ぼした影響も変わったという外見的な見方があるが、こうし
た見解は、この運動の政治的意味を正確に把握していないと考えられる。
ところで、「満蒙権益」を維持しようと図る限り、日本の対中認識及び
対中政策には根本的な変化はないと考えられる。従って、二十一ヶ条条
約廃棄・国権恢復を求める中国の日貨排斥運動に直面して、なおかつ対
中経済利益発展を求めるためには、対中強硬外交政策のバックアップが
必要である。日本の商工業資本の大陸進出は、不平等条約体制の保護の
下で可能となった。だからこそ、日本の政府と民間が、二十一ヶ条約廃
棄の中国国民の動きに、拒否的反応を示したのは当然なことである。
対中不干渉政策の二面性により、対中認識それ自身(本質上)にも二つ
の側面を持っていた。従って、対中不干渉政策は、満蒙に対する日本の
特殊利害によって、二十一ヶ条約廃棄問題を巡る中国の国権回収要求及
び民衆運動に対して強い姿勢を取らざるを得なかった。このこともその
後の日本の対中政策が変化する内在的的な要因である。
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●新刊動態★沈海濤新著 大正期日本外交における中国認識 目次
まえがき ・・・・・・・・・・
第一章 序論:大正期日中関係における日貨排斥運動 ・
第一節 先行研究と視点 ・・・・・・・・・・
第二節 課題設定と本論の構成 ・・・・・・・・・・
第二章 日貨排斥運動をめぐる日中双方の基本姿勢・・・
第一節 日貨排斥運動の背景 ・・・・・・・・・・
一 思想的基礎 ・・・・・・・・・・・
二 社会的経済的背景 ・・・・・・・・・・・
第二節 北京政府の外交姿勢 ・・・・・・・・・
一 国権回収:北京政府外交の思惑 ・・・・
二 「民意」と政府外交のズレ ・・・・
第三節 日本政府の「静観策」 ・・・・・・・・・
一 日貨排斥運動と日本の中国認識 ・・・・・・・
二 中国現状の認識と「静観策」 ・・・・・・・
第三章 対日経済絶交運動 ・・・・・・・・・
第一節 二十一ヶ条約廃棄交渉 ・・・・・・・・・
一 対日交渉の提起 ・・・・・・・・・
二 対中内政不干渉政策と満蒙権益論のジレンマ ・
第二節 初期の日貨排斥運動 ・・・・・・・・・・
一 対日抗議運動の発生 ・・・・・・・・
二 対日再交渉の頓挫 ・・・・・・・・
第三節 臨城事件と日貨排斥運動 ・・・・・・・・
一 北京政府の「匪禍」対策 ・・・・・・・・
二 臨城事件をめぐる外交交渉 ・・・・・・・・
三 「国際共管」と日本の対応 ・・・・・・・
第四章 対日経済絶交運動に対する日本の対応 ・・・・
第一節 「静観策」:日本の対応の真意 ・・・
一 「五・一五訓令」の真意 ・・・・・・・・・
二 在留民の反応と世論 ・・・・・・・・・
第二節 「吉田書簡」から見た日貨排斥運動対応策 ・
第三節 官民同調への過程 ・・・・・・・・・・
一 「六・七訓令」:強硬対策に傾く外交当局 ・・
二 民間・有力者・経済界の圧力 ・・・・・・
三 積極対応策の確認 ・・・・・・・・・・・
第五章 対日経済絶交運動の対応における日中の相違・・
第一節 運動の沈静化 ・・・・・・・・・・・
一 「国書捧呈問題」と芳沢新公使の対中交渉 ・・
二 運動の沈静化へ:商工界の日中提携 ・・・・
第二節 関東大震災事件 ・・・・・・・・・・・・
一 事件の概要 ・・・・・・・・・・・
二 排日か救済か ・・・・・・・・・・
三 震災事件に関する日中交渉 ・・・・・・・・・
第三節 臼井震災表謝団の中国観 ・・・・・・・・・
一 訪中目的 ・・・・・・・・・・
二 訪中団の周遊と政策演説 ・・・・・・・・・・
三 訪中団のもう一つの顔 ・・・・・・・・・・
四 日中相互認識の違い ・・・・・・・・・・
第六章 結び:対中外交における中国認識の二面性・・
第一節 日貨排斥運動と日中相互認識 ・・・・・
一 日貨排斥運動の政治的期待 ・・・・・・
二 日貨排斥運動の限界 ・・・・・・・・・・・
三 日貨排斥運動と日中相互認識 ・・・・・・
第二節 日本外交における対中認識の意味 ・・ ・・・
一 対中認識は対中政策の基礎 ・・・・・・・
二 対中政策変化の内在的な要因としての二面性・・
注 ・・・・・・・・・・・・・
参考文献 ・・・・
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●新刊動態★唐亮『変貌する中国政治 漸進路線と民主化』東大出版会
【内容紹介】中国における政治改革の漸進路線に注目して、民主化・自
由化の「到達点」を確認し、変化のメカニズムを実証的に分析して政治
変動の「中間評価」を行う。政治変化の実態を明らかにすると同時に中
国社会の「実像」を提示する。
【著者紹介】1963年中国浙江省生まれ。北京大学修士課程修了。慶応義
塾大学博士課程修了。現在、横浜市立大学国際文化学部助教授、法学博
士(政治学)。著書に「現代中国の党政関係」ほか。
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●人物動態★毛丹青 『現代』10月号『越境する作家』に登場
9月5日発売の月刊誌『現代』10月号(講談社)グラビア写真に、神戸在
住の中国人エッセイスト毛丹青のことも紹介されました。特集は『越境
する作家』欄に、在日外国人作家五人を取り上げています。
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●人物動態★寿国梁 北京でベンチャー企業を設立 朝日新聞に登場
2001年8月27日の朝日新聞紙上にて「留学経験者が支える技術」と題し
た記事に登場したのは「北京六合万通微電子技術」創業者・寿国梁氏。
日本で190余りの特許を取得後帰国、中国国内にて経験を生かして活躍
中。
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●贈呈動態★王一敏氏から《当代社会成人的職業再出発与指導》が贈呈
上海師範大学助教授・《負笈東瀛写春秋――在日中国人自述》執筆者の
一人である王一敏氏から《当代社会成人的職業再出発与指導》(上海教
育出版社 2001年)が贈呈されました。この場をお借りしてお礼申し上
げます。
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●贈呈動態★帰国学者程国慶助教授 日本語版の『三峡の旅』贈呈
青島大学観光学院助教授・青島観光文化学会会員である程国慶氏から
日本語の著書『三峡の旅』(青島出版社 2001年)が贈呈されました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。程国慶氏は《負笈東瀛写春秋
――在日中国人自述》執筆者の一人である。
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●贈呈動態★中野克彦氏から『OECDの提言』が贈呈されました
立命館大学大学院国際関係研究所博士課程在籍中の中野克彦氏から共訳
書『OECDの提言』(かもがわ出版 2001年)が贈呈されました。こ
の場をお借りしてお礼申し上げます。
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●贈呈動態★蒋海波氏から『孫中山記念館(移情閣)概要』が贈呈
孫中山記念館の蒋海波氏から『孫中山記念館(移情閣)概要』(財団法
人孫中山記念会 2001年)が贈呈されました。この場をお借りしてお礼
申し上げます。
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●情報伝言★9・18柳条湖事件70周年講演と映画の夕べのご案内
1931年9月18日、関東軍は奉天(現・瀋陽)北方の柳条湖付近で中国軍が
鉄道を爆破したとの口実のもとに一斉に攻撃を開始、満鉄沿線の主要都
市を占領した。この日本の中国東北部への侵略は、やがて1937年7月7日
の廬溝橋事件へ発展し、中国の抗日闘争は全国に燃え広がった。・・・
・・・柳条湖事件が現代に問いかけるものは何かを考える。
◇と き:9月18日(火)午後6時30分(6時開場)
◇ところ:日中友好会館 地下大ホール
(JR「飯田橋駅」、地下鉄「飯田橋駅」又は「後楽園駅」下車)
◇入場無料
第1部 講演『戦後50年「首相談話」と歴史認識』 村山 富市(元首相)
第2部 映画『人道と寛恕』(原題「人道的寛大」)
*中国中央新聞記録映画製作所制作(1956年12月),
45分,日本語ナレーション,VTR版
解説 高橋哲郎(中国帰還者連絡会事務局長)
主催 社団法人日中友好協会
東京都千代田区神田錦町1-4 TEL(03)3291-4231
財団法人日中友好会館
東京都文京区後楽1-5-3 TEL(03)3811-5317
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●情報伝言★新老華僑建国52周年慶典通知
今年7月,旅日新老華僑華人共同擧辧的“全球華僑華人推動中國和平統一
大會”取得了圓滿的成功。乘此東風,東京華僑總會和新華僑華人團體負責
人經協商決定共同擧辧慶祝中華人民共和國成立52周年宴會。這是旅日新老
華僑華人首次群策群力、共同擧辧的慶祝中國國慶活動,歡迎華僑華人各界
代表踊躍出席。
発起單位名單(排名不分先后):東京華僑總會、在日中國科學技術者聯盟、
中國留日同學總會、全日本中國人博士協會、中國光彩事業日本促進會、科
盟企業家聯合會、北京同郷會、天津同郷會、四川同郷會、重慶同郷會、湖
北同郷會、山西同友會、江西之友會、華僑NPO法人、在日中國律師聯合會、
日本國際文學藝術家聯盟、在日中國社會科學研究會、江蘇同學會、温州總
商會、埼玉芝團地中國人聯誼會。
時間:2001年9月28日(星期五)19時至21時
地點:新大谷飯店(鶴の間)
會費:毎人1萬日元
内容:武大偉大使到會致辭、新老華僑華人代表講話、文藝演出、慶典宴會
出席:總人數600人
華僑華人各界代表如有意出席,請往 gq@china.or.jp 発電子信件聯系,或
向[イ尓/心]熟悉或就近的僑團聯系報名。報名截止于2001年9月10日。
−−−−−−−申請書様式−−−−−−−
To: gq@china.or.jp
Sub:建国52周年慶典参加申請
我希望参加9月28日的国慶活動。
姓名:
職務:
郵政編碼:
通訊地址:
電話/傳眞:
備考:
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●独家連載★知恵看中国(19)初めて中国へ ―中国の家族―
中国に行くまで、わたしにはどうしても納得できないことがあった。
夫がわたしの家族の悪口を言うのである。彼いわく「キミの家族は、な
んだか冷たい。バラバラな感じがする。」と言うものだ。
そんなことを言うと読者の皆さんは、わたしがどんなにか可愛そうな
境遇に育ったのかと思われるかも知れない。答えは、否。である。わた
しの家族は特別素晴らしい家族ともいえないが決して誰にも引けをとら
ない家族である。父母妹の4人家族であったが、結婚しても、私たちは
月に2.3回は、実家に行って過ごしたり、両親も私たちになにくれと
食べ物や日常に必要なものをくれたりしていた。 それなのに文句を言
う夫は「絶対おかしい!」思っていた。
夫の家族はご両親とお兄さん、3人のお義姉さんとその家族である。
お母さんは小さい体に芯の強さが現れている。とても優しい。でも日本
の優しいお母さんというイメージではない。とにかくすぐ怒る。いや実
際は怒っているのではなく、分らない中国語で強くいわれるとそう見え
るのだ。聞けば「おなかすいていないか。すいていればなにか作るよ」
とか「疲れているなら休んだ方がいいよ」などいつも見かけとのギャッ
プがすごい。もうちょっと優しく言ってくれると嬉しいンですけど・・
・・。お父さんは面白い人でいつもわたしに話しかけてくれたのが嬉し
かった。何度分らないといっても・・・。
中国の家族は頻繁に寄り合う。月に2,3回どころか週に2,3回い
やほとんど毎日のようだ。私たちは2番目のお義姉さんの家に滞在した
のだが、誰がその家の住民なのかさっぱり分からなかった。ご飯を食べ
るときも、お義姉さんの家族以外の甥っ子やら、だんなさんやら、とも
だちやら、よくメンバーの組み合わせが変わった。また彼らは良く喋る。
いっしょにいる時はずーッと喋っている。おまけにずっとハイテンショ
ンである。わたしに言わせれば、プライベートが無いし喋りすぎだ。中
国の家族はとにかく「濃い」。
そして中国の家族の本領を発揮するのが、家族になにか問題や困った
ことがあるときだ。みんなで、問題を解決しようとする。わたしの家族
も相談には乗ってくれるが、「まあ、すこし我慢して・・」とか「もう
ちょっと頑張んなさい」という解決が多い。
わたしの2人の娘は耳が弱くよく中耳炎になって病院に通っていた。
初めて中国に行ったときもすぐに発熱中耳炎を併発した。それを聞いた
家族の反応がすさまじかった。
どの病院がいいか話し合う。それがやけに熱い。「あそこだ!」「い
やこっちだ!」次第に「そんな普通の医者じゃダメだ。西安一の医者に
見せよう!」「これこれのコネを使えば紹介してもらえる!」・・・・・
そ、そんな。そこまでしなくても・・・。もしもし皆さん。ただの中
耳炎です。抗生剤を飲んでいれば大丈夫なんですよ。というわたしの気
も知らず、娘はその偉いお医者さんに見てもらうことになってしまった。
結局、抗生剤をもらっておしまいだった。
なんて大げさだなんだろ。と思いつつも、みんなが娘のために奔走し
てくれたことが、ジーンと嬉しかった。そしてちょっぴり、夫が、わた
しの家族を冷たいといった意味が分ったような気がした。確かに中国の
い家族はあったかい。いや、むしろ熱い。でもわたしの家族もいい家族
だと思う。何しろ落ち着く。家族のあり方にも文化の違いがあるのだと
思った。
異文化コミュニケーター熊谷知恵(くまがいちえ)
kumagaic@d2.dion.ne.jp
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●小社動態★今月の新刊・《黒龍江人の見た日本》(中国語版)出版
今月6日、小社より、だ志剛編著《黒龍江人の見た日本》(中国語版)
を出版。書誌データは下記の通り。
書 名:黒龍江人の見た日本(中国語版)
副 題:なし
編著者:だ 志剛(だ しごう)
版 形:A5
ページ:498
価 格:1800円
刊行年月:2001.9
ISBN番号:4-931490-24-7 C0031
発行所:日本僑報社
内容紹介:50数名の中国黒龍江省出身の日本問題研究者及び現地の対日
交流実務者達が、現代日本の政治・外交・経済・社会・文化等の一側面を
指摘する。第三者として冷静な思考、理性的な視線で日本の素顔を明ら
かにする。大量の資料を用いて精緻に分析するものもあれば、少々辛め
ユーモアもあり、本書に収められた文章は多種多彩である。日本研究の
権威、というのではなく、黒龍江省の人々の自然な日本観があらわれた
一冊。また、日中関係については、中国の南方と比べ、北方に位置する
黒龍江省の人々の日本に対する感情は、反感と同時に憧れを持つなど、
複雑であることがこの本で分かる。過去悪名高い植民地であった満州国
の一部であるこの地域の自然に育てたられた日本研究者たち及び名もな
い民間人の日本観やマス・メディアの悪意から脱出しようとする気持が
伝わってくる。
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●小社動態★『斬る』は東方書店の「店長今月のお勧め」に登場
小社が発行した新刊本『「つくる会」の歴史教科書を斬るー在日中国人学
者の視点から』【王智新 趙軍 朱建栄編 日本僑報社 1,500円 】は、
東方書店◆店長今月のお勧め◆に登場している。同店長のコメントは次
の通りである。
「点数からいえば現在の出版界を一番にぎわせているテーマ。中国人学
者たちの視点で読んでみよう。 」
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