段躍中(日本僑報社編集長・日中交流研究所長)が執筆し、選んだ豊富な情報を毎週水曜日お届け。98年創刊以来、700号以上を無料で発行し、日中交流・在日中国人情報を知る上で欠かせないと自負。【まぐまぐ大賞2006ノミネート】
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在日中国人動態0725
発行日: 2001/7/25
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日本僑報電子週刊 第139号 2001年7月25日(水)発行
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日中関係・華僑華人情報専門誌・毎週水曜日発行・編集長:段躍中
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■目次■
●独家報道★『「つくる会」歴史教科書批判』8月15日発行される予定
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●団体動態★『私の出会った日本兵』出版一周年座談会 29日開催
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●使館動態★中国駐日大使陳健氏 韓美林の『フクロウ百態』に推薦文
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●人物動態★新任参事官許金平 日中友好協会紙「日本と中国」に登場
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●人物動態★趙宏偉 歴史教科書を巡り日韓学者たちと激突大論争
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●人物動態★厳 浩 経営会社株店頭公開で朝日新聞のひと欄に登場
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●人物動態★賈?萱・北京大学教授 日本経済新聞・文化欄に寄稿
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●寄贈動態★王曙光教授 在日中国人文献資料センターに書籍寄贈
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●寄贈動態★王選向在日中国人文献資料中心寄贈『死亡工廠』
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●寄贈動態★韓慶愈向在日中国人文献資料中心寄贈『日本事情講座』
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●寄贈動態★上海学者郭【火召】烈 向在日中国人文献資料中心贈書
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●寄贈動態★旅美学者馮克瑞為在日中国人文献資料中心寄贈中英文雑誌
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●寄贈動態★欧州中国和平統一促進会向本中心寄贈中文論文集
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●情報伝言★水墨画のようなタッチの絵で 留学生の方にお願いします
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●読者来稿★宮沢賢治と中国.西域の関係/秀文
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●読者反響★知恵さんの文章とても面白くてバックナンバーを全部読み
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●独家連載★知恵看中国(14)初めて中国へ ―みんな寄ってくる!
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●小社動態★『中国人の見た日本の自然と人々』など通販書物のご案内
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●独家報道★『「つくる会」歴史教科書批判』8月15日発行される予定
「新しい歴史教科書をつくる会」主導で編集、扶桑社出版の2002年度版
中学歴史教科書について在日中国人学者らが問題点をまとめた『「つく
る会」歴史教科書批判』が、8月中旬に日本僑報社から発行されることに
なった。これは、中国人学者の視点から分析・批判した、初めての書籍
である。
本書は、教育学・歴史学・政治学・文学などの分野で活躍している在日
中国人学者が、「つくる会」の歴史教科書について、歴史の歪曲・事実
の誤認などを時代別・テーマ別にまとめ、「歴史教科書のどこが問題な
のか」を、中国人学者の視点から分析・批判をしたものである。日本社
会との共存を心がける執筆者たちは、自ら日本の社会に根付いた民主主
義精神を守り、世界平和を維持し、発展させる義務があるという自覚の
もと、日本人をはじめ、日本に生活基盤をおく他民族の人々との対話を
通じて、理解を深めようとする。
この中では「つくる会」の教科書は自国中心史観で貫かれ、古代から
近現代にいたるまで、中国敵視の観点が随所ににじみ出ていると指摘し、
具体的な歴史観の問題点や記述の誤りを挙げた。『魏志倭人伝』から「
倭」の定義、台湾問題及び戦時中の細菌戦・残留婦人問題などまで、2
000年に及ぶ中日の歴史を振り返り、このような教科書をするならば、
日本と中国及びアジア近隣諸国の若者との間に、新たな断絶を作るのは
必至であると、憂慮し、また、中国の教科書制度や、歴史教科書に書か
れている日本と中日関係など、日本社会であまり知られていない事柄に
ついても、中国人の歴史認識を踏まえながら詳しく紹介している。
編者の一人、王智新・宮崎公立大学教授(教育学)は「中国人や韓国人
の『つくる会』の教科書についての抗議を、過剰反応だと受け止める人
がいる。このような人たちに、なぜ中国人や韓国人かくも憤怒するのか、
その理由を知ってもらい、ともに問題解決策の模索を提案したい」と話
している。
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●団体動態★『私の出会った日本兵』出版一周年座談会 29日開催
中国のベストセラー・国家図書奨受賞作品の《我認識的鬼子兵》(和
訳タイトル:『私が出会った日本兵』)は、昨年8月15日に日本僑報出版
社から発行されて丸一年になりました。この本の出版は、如何に多くの
困難を乗り越えたか、発行されてまもなく右翼からの嫌がらせ電話・大
手メディアの沈黙・・・・、8月15日小泉総理の靖国神社を公式参拝され
る直前に、元日本兵、現在83歳高齢の塩谷保芳氏、この本の訳者・編集
者を迎え、次のように座談会を開催します、奮ってご参加ください。
日 時:7月29日(日)午後2時〜4時
場 所:豊島区立南大塚社会教育会館
(豊島区南大塚2-36-1、JR山手線大塚駅南口徒歩2分)
内 容:『私が出会った日本兵』出版一周年座談会
講 師:元日本兵・塩谷保芳氏(83才)
同書訳者:関直美氏
日本僑報出版社編集長 段躍中氏
定 員:20名(先着順)
参加費:1000円
連 絡:中国語倶楽部
電話:048-432-7332 E-mail:keiko@china.or.jp
担 当:張景子
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●使館動態★中国駐日大使陳健氏 韓美林の『フクロウ百態』に推薦文
離任したばかりの元中国駐日大使陳健氏が、中国画家である韓美林の『
フクロウ百態』に推薦文を寄せたことは、その本の編集者、在日中国人
画家の殷占堂氏から贈呈された同書からわかった。
【内容紹介】炯眼に、勇猛に、賢く、愛らしく、フクロウの姿態を活写
した中国美術界の鬼才・韓美林の作品集。韓美林がペットとして可愛が
っていたフクロウをモデルに描いたデッサン画200点を収録する。
【著者紹介】1936年山東済南市生まれ。中央工芸美術学院卒業。中国美
術家協会理事。北京と香港のほか、アメリカ、カナダ、マレーシア、イ
ンドなど各国で絵画の個展を開催。
この場を借りて、殷氏のご寄贈にお礼を申し上げます。
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●人物動態★新任参事官許金平 日中友好協会紙「日本と中国」に登場
華僑。台湾事務を担当する中国大使館の新任参事官許金平氏が、25日付
けの日中友好協会紙「日本と中国」の「友好訪問」コラムにに登場して
いる。
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●人物動態★趙宏偉 歴史教科書を巡り日韓学者たちと激突大論争
法政大学助教授の趙宏偉氏が、歴史教科書を巡り日韓学者たちと激突大
論争していたことが、5月9日付けの「SAPIO」から確認した。同誌はそ
の論争を詳しく紹介していた。
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●人物動態★厳 浩 経営会社株店頭公開で朝日新聞のひと欄に登場
国費留学生から社長になった厳浩氏が、経営している会社EPSの株が店頭
公開で、20日付けの朝日新聞のひと欄に登場していた。
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●人物動態★賈?萱・北京大学教授 日本経済新聞・文化欄に寄稿
賈?萱・北京大学日本研究センター教授が、7月5日付けの日本経済新聞
・文化欄に、「中国が守った日本 3万点 美術品・文物、国交正常化30
周年で来年秋に展覧会」という長文を寄稿した。
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●寄贈動態★王曙光教授 在日中国人文献資料センターに書籍寄贈
拓殖大学国際開発学部教授である王曙光氏が、17日、在日中国人文献資
料センターに新著の『中台統一』を寄贈下さいまして、この場を借りて
深くお礼を申し上げます。
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●寄贈動態★王選向在日中国人文献資料中心寄贈『死亡工廠』
王選氏が、17日、在日中国人文献資料センターに共訳の『死亡工廠』を
寄贈下さいまして、この場を借りて深くお礼を申し上げます。
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●寄贈動態★韓慶愈向在日中国人文献資料中心寄贈『日本事情講座』
社団法人日中科学技術文化センター理事長である韓慶愈氏が、先日、在
日中国人文献資料センターに『日本事情講座』と『日本的質量管理』を
寄贈下さいまして、この場を借りて深くお礼を申し上げます。
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●寄贈動態★上海学者郭【火召】烈 向在日中国人文献資料中心贈書
中国知名学者・日本問題専門家郭【火召】烈先生、16日向在日中国人文
献資料中心贈送新著《台湾両岸的共識和互信》,謹此致謝。
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●寄贈動態★旅美学者馮克瑞為在日中国人文献資料中心寄贈中英文雑誌
元留学生新聞関西駐在記者・現在アメリカで活躍している馮克瑞氏が、
在日中国人文献資料センターに中国語と英語で出版された雑誌《比較政
策評論》を寄贈下さいまして、この場を借りて深くお礼を申し上げます。
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●寄贈動態★欧州中国和平統一促進会向本中心寄贈中文論文集
欧州中国和平統一促進会主席の張曼新氏と羅軍氏が、17日、在日中国人
文献資料センターに《全球華僑華人推動中国和平統一大会・柏林大会論
文集》を寄贈下さいまして、この場を借りて深くお礼を申し上げます。
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●情報伝言★水墨画のようなタッチの絵で 留学生の方にお願いします
前略
初めまして、留学生のかたに、お願いがあります。
絵画の上手なかたはいらっしゃいませんか?
こちらが希望しているのは、水墨画のようなタッチの絵で、「風水開運
画」です。
図柄は中央上部に「玄武」。中央右に「青龍」中央左に「白虎」。中央
下部に「朱雀」。という空想上の四神を配したもので、できるだけリア
ルに描いたものが希望です。
良く出来た作品には2万円進呈します。
もし、描く自信のあるかたは、ラフスケッチの段階で、イメージファイ
ルなり、FAXなりで図柄をお送りください。審査の上、注文します。
564-0063大阪府吹田市江坂町1丁目12−55 アーバンライフ902
渡辺憲史
aspect@osaka.interq.or.jp
FAX 06-6338-1320
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●読者来稿★宮沢賢治と中国.西域の関係/秀文
文人、宮沢賢治をご存じであろうか?作品に魅せられて何度も彼の故郷
岩手県花巻(はなまき)市を訪ねているが、その度に深い感動がある。
中でも一番の見物は毎年9月21日の彼の命日に開催される賢治祭だ。
会場入り口に並べられた手作りの灯籠が美しい。屋外広場でくり広げら
れる演し物の数々、地元の子供たちによる鹿踊り(ししおどり)など、
郷土の伝統に根ざした賢治ならではの精神世界を堪能させてくれる。
鹿踊りとは、長いツノのついた鹿のお面をかぶった男が体にぶら下げた
太鼓を叩きながら舞う踊りのこと。賢治祭には地元民だけでなく、全国
から何百人ものファンが訪れる。みんな賢治の作品に心踊らせた人ばか
りだ。9月といえども東北の夜は冷えるのだが、どの顔も笑みが絶えな
い。賢治が作った『星めぐりの歌』を合唱した時は本当に泣けた。うれ
し涙がこぼれた。
賢治は仏教を信仰していた。仏教への関心が高まるにつれてインドや
中国へあこがれを持った。中国.西域地方、シルクロードを題材にした
作品も多く残している。『マグノリアの木』『インドラの網』『雁の童
子』がそれに当たるが個人的には『北守将軍と三人兄弟の医者』が一番
好きである。白馬に乗った将軍ソンバーユーと3人の名医が登場する。
シルクロードの砂漠から凱旋した将軍は、30年もの長い戦さの結果、
鞍に体が吸いつき馬から離れなくなってしまった。あわてた将軍は白馬
に鞭打って、夢中で医者を捜しに出かける。「上手な医生はいったい誰
だ」一人の大工が答えた。「それはリンパー大夫です」将軍は、馬に乗
ったまま医生の玄関を押し入って行く。「診察には順番があるから、後
90人お待ちなさい」日頃9万人もの兵隊を指揮するソンバーユー。
「何を!すぐに診ないと蹴散らすぞ」周りの病人たちは震えあがった。
ところがリンパー大夫は動じない。看護婦に命じて麻酔入りの花を白馬
に食べさせた。「あ、馬のやつ又参ったな。困った。困った。困った」
馬はぺしゃんと床につき、グウグウいびきをかいて寝てしまったではな
いか。看護婦は静かに笑っていたが、リンパー大夫は将軍にするどい眼
を向けこう言った。「馬はまもなく治ります。将軍の病いを調べるため
に座らせただけです」将軍は、簡単な計算も出来ないほど衰弱していた
が、リンパー大夫の薬のお陰で元気になった。まもなく馬も起き上がっ
た。けれども治ったのは将軍の足から服や兜を引き離しただけで、肝心
の馬の鞍と体は張り付いたままだった。「わしはこの馬と離してもらい
たいんじゃ」「なるほど。しかし鞍の方は、となりで私の弟がやってい
るから、そちらへどうぞ」将軍は早速となりのリンプー大夫を訪ねた。
リンプー大夫は赤い小さな餅を馬に食べさせた。にわかに馬の体から悪
臭を含んだ汗と煙りが噴き出し、やがて鞍はすぱりと離れた。別れの挨
拶を済ませ、更にとなりのリンポー大夫の元へと向かう。将軍は、砂漠
の生活で顔や手に草のコケが生えて困っていた。リンポー大夫に治して
もらうのだ。リンポー大夫は黄色い粉をふりかけて団扇でパタパタ扇ぎ
出す。するとみるみるうちに顔がツルツルになったではないか。ソンバ
ーユー将軍は30年ぶりに笑った。その後、将軍は世話になったリン3
兄弟を王様に取り立ててもらうよう願いでた。王様が許されたのと引き
換えに自らの引退を申し出、どこかの山で仙人になったというお話し。
賢治が好んでやまなかった中国.西域地方。いつの日か旅してみたいと
おもう。(秀文)
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●読者反響★知恵さんの文章とても面白くてバックナンバーを全部読み
はじめまして。
「日本僑報電子週刊」で「知恵看中国」を読ませていただきました。私
も中国人の夫(結婚12年)とふたりの子ども(うちは男の子)がいます。
知恵さんの文章とても面白くて、すぐにバックナンバーを全部読みまし
た。
「そうそう、そうなの!」と頷くことばかりで、まるで私が感じた事を
知恵さんに話し、文章にしてもらったような感覚です。特に「大丈夫」
の話はうちの夫もよく言うもので、笑っちゃいました。
今年の夏休みも、夫の実家に帰省する予定で今、旅の準備中です。
どんな珍道中になることやら・・・?
今後も「知恵看中国」を楽しみにしています。
暑い日が続きますが、お体を大切にがんばって下さい・・・!
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●独家連載★知恵看中国(14)初めて中国へ ―みんな寄ってくる!
私たち一家4人は12年前(前回は間違って11年と書いたが。)の
夏の中国を訪問した。この時、娘2人は、まだ2歳児と4ヶ月の生まれ
たばかりの赤ん坊であった。2歳の子は別として、4ヶ月の子は少し大
変だった。中国に着いたとたん、いつも良く出るおっぱいが出なくなっ
てしまったのだ。やはり体が異文化を感じていたのだろうか。すぐに中
国の粉ミルクを買って与えたが、始めは、飲まなくてあせった。もっと
大変だったのが、オムツである。私は紙おむつ派だった。ところがこの
紙おむつは、どこにも売っていないので、結局毎日、布オムツを洗濯す
るハメになる。ずぼらな私にはけっこう大変であった。そう、私、家事
は苦手なのである。
さて子供のことでは、いろいろと面白いことがあった。4人で中国の、
街を歩いていると、突然、通行人が私たちのところに寄ってきて何やら
言いながら子供を指差している。すると、どこからきたのか次々と人が
やってきて私たちをあっという間に取り囲んでしまった。
い、いったい何!?
皆口々に何か言っている。中国語でわけがわからない。夫に聞くと
「何で子供が二人いるんだって聞いてるよ。中国は、一人っ子政策だか
ら。」
身なりが現地にすっかりなじんでいたので、私を中国人と思ったのだ。
夫が私のことを日本人だと伝えると、今度は
「リーベン、リーベン」(日本という意味)
といってますます人が集まった。彼らの表情を見ていると決して悪い感
じはしない。面白がって寄ってきたのだ。サインでもしましょうか状態
だ。それほどまだ日本人が珍しかったのか。
いや、彼らは、好奇心が強いのだ。なにか面白いもの、珍しいもの、
けんかでも、とにかく野次馬根性がすごくて、気のてらいなど微塵もな
く寄ってくる。私たち日本人なら、たとえ気になって、覗いてみたくて
も、素通りしてしまうのに、彼らは、平気で立ち止まり、また話しかけ
てくるのである。うらやましいほど、素朴だ。いや素朴をとおり越して、
カワイイ!
同じ日本人でも私を中国人の妻だと知ると、「ハオ、ハオ。」と、す
ごく喜んでくれたのが印象的だった。
そんなわけで、中国の街角で、ちょっとしたスター気分を味わった
私たちであった。
異文化コミュニケーター熊谷知恵(くまがいちえ)
kumagaic@d2.dion.ne.jp
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●小社動態★『中国人の見た日本の自然と人々』など通販書物のご案内
このたび、著者たちの委託を受け、下記四点の既刊書籍が小社から発売
されることになりました。読者の皆さんにご案内いたします、よろし
くお願い申し上げます。
■現在是我們贖罪的時候/加藤亮一著・王雅丹訳/中国青年社出版/2000年
【内容紹介】『いまはつぐないの時』の中国語版。前首相村山富市は数
回訳者王雅丹に会い、その本を推薦している。「つくる会」の主導で編
集した歴史教科書が検定合格されたいまには、この本の出版は大きな意
味を持っている。本体一〇〇〇円+税
■中国人の見た日本の自然と人々/周秀泉撮影/東方出版/1999年
【内容紹介】上海生まれの著者が北海道から九州まで全国を撮影。中国
人の見た美しい風景と自然の中で生活する人々の表情と匂いを精力的に
活写する。十年間かけてとらえた写真集。本体三五〇〇円+税
■日本語能力試験教程/中森昌昭・蒋 清編著/上海大学出版社/2000年
【内容紹介】日本国際交流研究所と中国上海朝日文化ビジネス研修セン
ター共同企画による、日中両国語の日本語能力試験用の教科書。上巻と
下巻・カセットテープ付け。在日中国人への日本語教育は最適。本体三
五〇〇円+税(セット販売)
■東の隣人--中国人の目で見る日本人/尚会鵬・徐晨陽共著/日本図書刊
行会/2001年【内容紹介】中国と日本とは、近隣でありながら、遠く離
れているようだ。「居相近き、心相遠し」の隣人同士の、「心相知る」
ことを求め、北京の日本研究専門家と東京の在日中国人が共に描く日本
人像。本体一八〇〇円+税
送料は何冊でも380円、注文先:日本僑報社 duan@muj.biglobe.ne.jp
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