在日中国人動態0323
発行日時: 2001/3/23
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
日本僑報電子週刊 第121号増刊号 2001年3月23日(金)発行
________________________________
日中関係・華僑華人情報専門誌・毎週水曜日発行・編集長:段躍中
1998年8月創刊・バックナンバー閲覧は下記のHPへどうぞ
□http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000005117
□http://melten.com/m/3381.html
□http://www.pubzine.com/detail.asp?id=11008
□http://search.melma.com/cgi-bin/search.pl?query=26085
□http://www.emaga.com/info/20018888.html
情報のご提供と問い合わせはduan@muj.biglobe.ne.jpへどうぞ
無料購読http://cf.net/cpj 登録解除www.kaijo.com
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■目次■
●団体動態★在日中国人「つくる会」等による歴史教科書に関する声明
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
●特別寄稿★歪む歴史像を憂う 戴国輝さんをしのんで(郭承敏)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
●独家報道★記録映画「魂の画家丁紹光」完成 丁紹光氏が来日
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
●現場報道★中国杭州市東京投資セミナーレポート(特約記者張一梅)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
●編集後記★読者の要望に答え、質の高いマガジンを目指して頑張る
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
●団体動態★在日中国人「つくる会」等による歴史教科書に関する声明
3月21日に届けられた在日中国人教科書問題を考える会の「新しい歴
史教科書をつくる会」等による歴史教科書に関する声明を掲載する。
目下検定作業進行中の「新しい歴史教科書をつくる会」等による歴史教
科書は、歴史事実を歪曲し、侵略戦争を美化して、韓国・中国等近隣諸
国の大衆の憤りを招いている。中国政府も再三にわたり、複数のルート
を通して憂慮の念を表している。われわれ「在日中国人教科書問題を考
える会」は、中国人民の感情をより的確に日本人民に伝えるため、ここ
に声明文を発する。
歴史問題に関する正確な認識は、中日関係の政治的基礎で、両国人民の
子々孫々友好の礎でもある。過去の戦争において日本帝国主義者が中国
をはじめ近隣諸国の人民、また自国民にも甚大な災難をもたらしたこと
は動かぬ歴史事実であり、民主主義を熱愛する日本人民とその政府も、
それについて反省の意を表明してきた。そのような歴史認識を前提に、
日本人民とアジア諸国人民とは、友好的に交流している。しかし、「新
しい歴史教科書をつくる会」等の手によって編纂される「歴史教科書」
はそのような事実を無視し、中国人民の感情をいちじるしく傷つけるも
のである。
学習権は近代の基本的人権の一部であり、教育は人類の生存上、必要不
可欠なものである。学校教育に使用される教科書は子どもの知る権利を
全うする上で重要な参考資料となる。歴史の事実をありのまま、次の世
代に、より正確に提供することは教科書の役目である。上記のような歴
史教科書が教育の場で採用されると、アジアの若者と日本の若者との間
に、歴史認識について、新たな断絶が醸成され、日本及びアジアの未来
に不安定な要素が生まれてしまうと危惧している。
上記の認識に基づき、中日の未来と世界の平和を願い、日本人民と政府
に今度の歴史教科書の問題に関して、善処するよう、強く要望する。
問い合わせ先:担当 王 智新 (wang@miyazaki-mu.ac.jp)
なお:「在日中国人教科書問題を考える会」は、莫邦富(作家)、熊達
雲(政治学博士 山梨学院大学教授)、蔡建国(哲学博士 新潟国際情
報大学教授)、張紀潯(城西大学助教授)沈潔(社会福祉学博士 高知
県立女子大学教授)、趙海成(ジャーナリスト)、張玉人(弁護士)蘇
林(北海学園北見大学助教授)、李彩華(名古屋経済大学講師)丘海涛
(中文産業株式会社)段躍中(日本僑報出版社編集長)孔健(孔子第75
代子孫 チャニーズドラゴン新聞編集主幹)王 智新(教育学博士 宮
崎公立大学教授)、等日本の大学・研究所・企業などに勤めている中国
人108人による組織である。
新華社は3月21日に上記声明を配信した。詳しくは3月22日の光明
日報などをご覧下さい。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
●特別寄稿★歪む歴史像を憂う 戴国輝さんをしのんで(郭承敏)
編者の一言:先週号の人物動態欄に紹介された沖縄大学教授郭承敏先生
の琉球新報に連載論文「歪む歴史像を憂うーー戴国輝さんをしのんで」
が掲載された報道を見た読者から、「是非全文を読ませて下さい」とい
う連絡がありました。郭先生の協力でその論文のデータを寄せていただ
き、ここで掲載いたします。郭先生と読者の皆さんに感謝します。
なお、戴国輝さんの輝はすべて(火軍)です、日本語の漢字の中にその
字がないため、輝を使いました。
■著書で李登輝批判 総統時代の虚実描く
著名な台湾研究の先駆者、戴国輝さんの突然のふほう訃報に接してから
二月がた経った。いま歴史にかかわる諸問題で台湾の政情が騒然として
おり、また日本の新たな教科書検定の問題をめぐって、中国や韓国等ア
ジアの人々が重大な関心を寄せている折から、「近代日中関係史」や「
台湾史」の領域で数々のすぐれた著作を残しておられる氏の急逝はまこ
とに惜しまれてならない。私が最後にお会いしたのは去年の十一月末、
福岡での加藤周一ゼミナールであった。福岡ユネスコ協会の主催するこ
のゼミには、加藤氏の求心力であろうか世界各国、日本全国各地から熱
心な学者、研究者が集った。戴さんも台北から飛んで来て、われわれは
思いがけない再会を喜びあったものである。
夕食を共にして語り合ったが、開口一番、戴さんは「李登輝(前台湾総
統)は困ったやつだ。台湾を日本に売りかねないような言辞は許されな
い。皆で大いに批判を展開しよう。今度台湾に来たら間もなく出る台湾
批判の本を進呈するよ」と言った。私も「あのお粗末な漫画家(小林よ
しのり)に喜々として逢ったり、日本のメディアに『台湾は日本の生命
線である』(雑誌『日本の息吹』二〇〇〇年九月号)などとうそぶいて
いる。最低だね」と応じた。台湾から北京、そして沖縄へと話はつきな
かったが、別れる時、戴さんは「やりたいことが山積している。 時間
がほしいよ」と言う。「まだ十年は大丈夫ですよ」と何気なく返すと「
二十年はほしいな」と言われたことが秒に印象に残った。
運命のいたずらか、私がその書物を受け取ったのは、二月十日、台北で
盛大に執り行われた戴さんの告別式であった。題して『愛憎李登輝、戴
国輝と与王作栄対談録』。戴さんと王さんお二人の李登輝との出会いか
ら李へのサポート、失望、そして決別を語っているが、李登輝総統時代
の背景、李登輝の虚と実が生々しく描かれており、台湾研究者にとって
は見逃せない貴重な一冊である。
実は七年前の李登輝と司馬遼太郎との対談が発表されたころ、東京でお
会いしたのだが、すでに戴さんは司馬の誤った史観と李の「外来政権論
」や異常なまでの日本ノスタルジアに対して厳しい批判の目を向けてい
た。ところが九六年に戴さんは四十二年にわたる日本での学究生活を打ち
切って台湾に帰り、李の招きで総統府国家安全会議の諮問委員の要職に
就いた。この挙に少なからぬ人々は戸惑い「晩節を汚した」等々ともささ
やかれた。
いったい何事が起こったのか。戴さんの希望と絶望は何であったのか。し
かしいまや戴さんは旅立ってしまった…。告別式での別れの辞を述べた
戴さんの親せき筋の国民党副主席呉伯雄氏は「実は固辞する戴さんを、
私たち夫婦して再三にわたり、台湾のために是非あなた貴方の学識と才
能を貢献してほしいと説得した。しかしその結果は彼の命を縮めてしま
った。いま私は自責の念にかられてならない。遺族の方々にまことに申
し訳ない」と悲痛な面持ちであった。告別式のあと、遺灰は台湾海峡に
まかれた。両岸の統一を見守っていきたいという戴さんの生前の宿願を
体したものであった。
戴さんは総統の顧問のような地位から李登輝の考え方、ひいては内外政
策にも多少の影響力を行使できるものと思っていたようである。たとえ
ば有名なワイツゼッカーのあの演説文を李に手渡したことがあった。だ
があまり効果は無かった。やはり"水をほしがらない馬を川辺にひっぱっ
て行く"のは難しいようだ。また戴さんは台北に彼の構想する線で国際文
化センターの設立も考えていた。松本重治の流れをくむ国際文化会館や
日本の有識者―李登輝へゴマすりにやってくるうぞう有象むぞう無象で
はなく―からの物心両面の賛助をも期待していた。植民地状態からの脱
皮を遂げていないために、今も歪んだ日本像が台湾に残っているのは誰
の目にも明らかである。「六万冊ほどの僕の図書も将来はそこに収め利
用してもらおう」と、これは最後となった福岡での対面の時の言葉であ
る。
李登輝に危惧の念を抱きながらも、招きを受け入れたのは、やはり李に
まだ望みをかけていたからである。戴さんは李とは長いつきあいがあった
し、また李登輝が戦後間もなく、台湾にやってきた国民党の悪政に愛想
をつかして、中国共産党台北大学支部に入党したことがあるのを知って
いた。当時の台大支部のキャップ、劉沼光氏(故人)は東大医学部から台
大に来た人で、東京でも台北でも皆の尊敬を集め、李も信服したようで
ある。また劉さんは李や戴さんと同じ客家の人、戴さんの新竹中学の先輩
にもあたる。さらにまた、李は逮捕令を逃れた同志を自分の生家に数日か
くまったこともあった。
しかしながら、差別社会の日本植民地に生まれ育ち、戦後の白色テロも
くぐりぬけてきた植民地インテリの共有する激しい精神的葛藤について
は、李登輝著、江口勝彦執筆するところの『台湾の主張』にはほとんど
見受けられない。さらに『資本論』をはじめ大量の書物を読破したという
が、戦中の台湾人学生がむさぼり読んだバイブルのような矢内原忠雄の
名著『帝国主義下の台湾』には全く触れていないのも大きな違和感が残
るが、これも台湾植民地史など知らない日本人執筆の故だろうか。別の本
の出版会で李登輝は出席した日本人にしきりに、日本での軍隊生活をな
つかしがる話をしたと、日本人すら首をかしげていたが、李の例のはし
たないクセが出たのだろうか。
■歴史わい曲の「台湾論」李前総統が"お墨付き"
戴国輝さんが「みやづか宮仕え」をして目の当たりにしたのは、次第に
エスカレートする李登輝のなりふりかまわぬ「親日」の姿勢であった。し
かもやって来るのが「失言」大臣やら石原慎太郎やら、それに低劣なマ
ンガ家の類が多く、彼らに会うときの李登輝はまさにきんき欣喜じゃく
やく雀躍、手の舞い足の踏むところを知らず、李にはどうも台湾総統よ
りも「陛下の忠臣」の方が似合うらしく、「僕も二十二歳まで日本人だ
ったんですよ」と相好をくずす。更に植民地時代への賛美歌の大合唱、
一方ではまなじりを決して中国の政治や文化への攻撃に血道を上げる、
といった体たらくのステレオタイプ。「中国時報」のスタッフも私に「
国民党や大陸を批判するのは自由だが、そのために何も日本人(軍国主
義時代の)ムスコになることもなかろうに」と嘆いたものである。戴さん
ならずとも三舎を避けるであろう。
東京には李のここう股肱と目されるのがひたすらに台湾の独立を唱えて
いるが、この手合いの出している月刊パンフ「台湾青年」には今も「支
那人」や「チャンコロ」という字句が躍っている。また、去年取材で台
北に来た小林よしのりの歓迎会では、李登輝の側近たちも一緒に楽しく
日本の軍歌を歌って小林をいたく喜ばせているのだ。"日本精神"の権化
たる連中がいつも口にする台湾のアイデンティティーの正体は、なんと
むな空しいものか。
さて戴さんの告別式の翌二月十一日に台北大学・鹿鳴館で、小林の漫画
本『台湾論』(中国語版)に対する批判座談会が開かれた。実はこの催し
は生前の戴さんが提唱したのもで、主催団体は教授・作家らからなる「
錚社」。「じょう錚」とはいさ諌めるの意で、昔は暴君を諌める家臣の
ことを錚臣と言った。この座談会には私も参加し発言したが、「鹿鳴館」
も「錚社」のなかなかがんちく含蓄のある名称だと思った。
小林の『台湾論』の内容は、日本の植民地支配時代をおうか謳歌し、台
湾人をぐろう愚弄し、「支那人」をちょうろう嘲弄し、はては朝鮮人、
金大中、金正日、南北会談まであざけりの対象としている。日本の極右
と台湾の老「皇民」によるグロテスクな合作である。座談会の出席者は
皆、国辱的なこの本に激しい批判の声を浴びせたが、この座談会を口火
に、猛烈な非難、糾弾の声が台湾、のみならず中国大陸に広がった。
この漫画本によれば、台湾の従軍慰安婦は強制などなく、貧乏人が金ほ
しさに、しかも兵隊さんのアレだと出世も出来た…。日本軍が台湾原住民
三百人余を殺害した霧社事件(一九三〇年)は、原住民が日本人を襲い
大量に殺したことから起こった、という具合で、いわば歴史をわい曲し、
記憶の暗殺をはかるものにほかならない。元従軍慰安婦をまきこんだ猛烈
な抗議を受けて、張行政院長は立法院で、小林を入境禁止の処分に決定し
たと発表した。
李登輝はこの本の取材に二回も応じ、そのうちの一回は四時間にわたって
、こんこん懇々といかにに日本の植民地統治が良かったか等を語り、いわ
ば本の刊行にお墨付きを与えたのである。したがって今、全台湾、中国大
陸で袋だたきにあっているこの言後道断の書の"陰の主役"は李登輝にほ
かならない。
この前代未聞の悪書の刊行に大活躍したのは、日本のメディアで"愛国心
"だの"日本精神"だのとヒステリックな声を上げている金美齢である。彼
女は、"ゴーカン"という言葉が好きなあの西村真悟次官が日本の核兵器
保有についての問題発言で防衛次官をクビになった後で、西村の一味ら
が催した激励会にも駆けつけ「あなた貴方が将来総理になることを期待
する」とカツを入れたとか。そんなこともあって金美齢を"女傑"とたたえ
る人もあれば、無恥とそしる人もいる。私は、無知で恥知らずでなければ、
あんな小林ふぜいの応援団長のようなことはやらないと思う。
金の『私の主張』(一〇七ページ)に、中日間は「戦後半世紀を過ぎ、す
でに十分な金銭的補償も道義的な謝罪もなされている現状」とある。中国
は一九七二年の国交回復の時には六千億ドルにのぼる賠償請求権を放棄し
たのである。実は蒋介石は台湾から日本に賠償を請求したのだが、アメリカ
に一喝されて引っ込めたのだ。これは政治史をやった人の常識である。
また日本から真の謝罪は一度もなされていないことは、去年、朱鎔基総理が
TBSのテレビではっきり言明している。謝罪など無かったので、「失言」
大臣が絶えず、二月にも野呂田元防衛長官が侵略戦争美化の発言をして、
中国や韓国から非難されているのだ。
更に今度また、「新しい歴史教科書をつくる会」の新たな教科書の検定を
めぐって、中国と韓国から数回にわたって「"新しい教科書"の問題点は侵
略の美化と植民地の正当化」であると指摘され、こんな教科書が採用され
た場合、重大な外交問題を招来しかねないと警告されている。
それにしても、自分たちを愚弄する『台湾論』に対し、台湾の民衆は李登
輝や金美齢、小林らのペテンを見破って総反撃を食わした。台湾人の常識
は健全であることが立証されたものであると思う。
ところで金美齢は去年、石垣市で催された「沖縄の自信と誇りでイニシ
ァティブの自信を」というフォーラムでパネリストに招かれた。そこで
コーディネーターの高良倉吉氏(琉球大学教授)の「基地問題というカ
ードをどう使うべきか」との問いに金は「…自分たちが被害者であり、
弱者であることをひたすら主張することはない。これは私の美意識です」
と格好のいい返事である。
だが、私には沖縄イニシアティブ三人衆の次の言葉が連想されてならな
い。「私たち三人は…『歴史』に対して過度の説明責任を求めたがる論理
とは一線を画している」と言うのだが、沖縄の基地の歴史問題は皆に納得
のいくようにきちんと説明がされているのだろうか。
例えば我部政明琉大教授が苦心して米国公文書館から随分昔の秘密協定
資料を発見してくる。われわれは驚くが、日本政府はほとんどの場合、も
う過ぎたことだから、と言わんばかりにダンマリを決めこんでいる。核兵
器などに関する場合でも説明を求めるのは非国民だろうか。どうもふに落
ちない。
最後に戴さんのことで一言。彼はいつもマイノリティーの立場から、台湾
先住民にあつい関心を寄せていた。一九九八年十二月には彼がイニシア
ティブを取って「高砂義勇隊の歴史を回顧する」というテーマのシンポ
ジウムを台北で催し、日本政府の無責任な態度を糾弾したりした。さらに
沖縄の古くからの友人たち、屋良早苗さんや池宮城紀夫氏らとの長いおつ
き合いを懐かしみ、私に会う度に、沖縄の人は心が通じる、ぜひよろしくと
言っておられた。紙上を借りて故人の意を伝えたい。
(沖縄大学教授)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
●独家報道★記録映画「魂の画家丁紹光」完成 丁紹光氏が来日
記録映画「魂の画家丁紹光・美の世界」は、この頃附田博監督などよっ
て完成した。その記録映画完成に当たって、アメリカ在住の中国人画家
丁紹光氏が来日し、21日夜東京で開催された特別映写会と祝賀会に参
加した。
丁紹光氏が国連公認の画家として世界範囲で活躍されているが、日本で
も多くのフォンがいる。その日の特別映写会は、元中国大使佐藤嘉恭、
前中国大使館文化参事官耿墨学など日中両国の多くの方々が参加した。
陳健大使はこの映画を推薦するメーセッジを寄せている。
小誌記者は招待を受け、映写会と祝賀会の模様を取材した。詳しくは印
刷版の日本僑報をご覧下さい。
なお、「魂の画家丁紹光・美の世界」は25日のNHKBS番組として
全国に放送される予定。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
●現場報道★中国杭州市東京投資セミナーレポート(特約記者張一梅)
3月15日、日本アジア・ヨーロッパ友好協会の主催で、センチュリー
・ハイアット東京にて中国杭州市東京投資セミナーが行われ、日本企業
の日本人、日本企業の中国人、日本で活躍している中国人起業家、留学
生など各方面から100人以上が参加しました。
杭州市市長をはじめとする杭州市代表団は、杭州経済技術開発区及び情
報産業、ソフトの開発・輸出を中心とする杭州国家高新技術産業開発区
などの説明をしました。
メモ:
● 杭州から上海、寧波までは、それぞれ1時間半しかかからないので、
杭州周辺の部品調達環境は、大変よいと思います。朝、日本から出発し
て午後2時にはもう、杭州で会議ができることも大きな利点です。
● 2000年、杭州のGDPは一人当たり4,000ドルとなり、広東省のシンセ
ンを抜いて、中国トップクラスになりました。今までの杭州市への投資
額の順位は、台湾(32.8%)、日本(24%)、アメリカ(15%)です。
● 杭州は昔から繁栄していた都市であり(司馬遼太郎の朝日文庫第18
巻『江南の道』より)、現在15の大学に約13万人の大学生が在学中です
が、今後5年以内に、30万人の大学生を有する大学の町を実現すること
が、杭州市の目標です。質の高い知的労働者を供給できるのことは杭州
の強みだといえるでしょう。上海がニューヨークに似ていて、杭州はボ
ストンに似ているという説もあります。
さらに、杭州市で成功し、利益をあげた日本企業の代表である(株)デ
ルモ、(株)フェローテックが進出する際のポイントと成功の理由を次
のように説明してくれました。
1.進出の目的をはっきりさせ、日本国内のマーケットで十分利益を得
られる準備をしておくこと。
2.日本と同等以上の品質を達成できるかどうかを見極めること。
3.現地に即断即決のできる人を送り込むこと。
4.事前調査を十分に行ない、かつ適切な時期に実行に移す行動力を備
えていること。
5.現地でも利益をあげられる仕掛けをすること。
6.カンパニー・リスクとカントリー・リスクをしっかり把握すること。
7.信頼できる通訳、信頼できる経営者を確保すること。
また中国で経営する場合、日本やアメリカと比べて、まだ税制などの面
で不安が多いという声に対して、(株)デルモの原さんが「そういう比
較論をやめた方がいいです。ベースが違いますから、いまある条件の中
でどうやって利益をあげるかを考えるべきです。納税項目が多いなどと、
驚くべきではありません。日本のほうが税金は高いのですから。」と呼
び掛けています。税制に関する具体的な質問を、杭州税関の関長が セミ
ナーで即座に解答してくれたことは好印象でした。
質疑応答で、「杭州に進出するのに、合資がいいですか?独資がいいで
すか?」という質問に対し、仇保興市長は「私は、独資企業の数は投資
環境の善し悪しの判断基準だと思いますので、独資を望んでいます。杭
州の開発区では、すべての企業に内国民待遇を与えます。」と答えまし
た。
杭州市の詳しい情報に関するお問い合わせは、日本アジア・ヨーロッパ
友好協会、富永雅之理事長(〒160-0022東京都新宿区新宿1-5-6御苑ビル
4階 Tel:03-3225-0611 Fax:03-3225-7280)までお願いします。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
●編集後記★読者の要望に答え、質の高いマガジンを目指して頑張る
読者の皆さんへ
本日は増刊号を送りいたします。この号は大変重要な問題を取り上げて
います。在日中国人学者・文化人による教科書に関する声は初めてでは
ないかといわれています。そして、郭承敏先生の特別寄稿も是非読んで
みて下さい。「独家報道」はちょっと短かったですが、ほかの媒体から
読めない情報です。「現場報道」は特約記者の二回目の報道記事です、
いかがでしょうか。
これからも読者のご要望に答え、質の高いマガジンを目指して頑張って
行く決意です、どうぞご指導ご声援のほど宜しくお願い申し上げます。
編集長段躍中
3月23日
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
●〒333-0866川口市芝5-6-6電話048-432-7332 FAX048-432-7335
●http://cf.net/cpj E-mail:duan@muj.biglobe.ne.jp
●《中国留日学人学位論文総覧》自動登録先
http://www2.itd.co.jp:90/chinese/plsql/start_page
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
◆PR.1◆
●通信販売★『東の隣人--中国人の目で見る日本人』好評発売中
北京大学教授尚会鵬と在日中国人女流作家徐晨陽が共著した単行本『東
の隣人--中国人の目で見る日本人』が、この頃日本図書刊行会から発行
された。【内容紹介】中国と日本とは、近隣でありながら、遠く離れて
いるようだ。「居相近き、心相遠し」の隣人同士の、「心相知る」こと
を求め、北京の日本研究専門家と東京の在日中国人が共に描く日本人像。
著者達の委託を受け、『東の隣人--中国人の目で見る日本人』の代理販
売を始めました。ご注文したい方は日本僑報社へご連絡下さい。定価は
本体1800円+税 送料は一律380円。 ご注文は電話、FAX、はがき、
メールでどうぞ。代金は同封された郵便振替用紙をお使い下さい。
日本僑報社〒333-0866川口市芝5-6-6電話048-432-7332FAX048-432-7335
duan@muj.biglobe.ne.jp 郵便振替口座 00140-3-583886 日本僑報社
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
◆PR.2◆
日本僑報社のベストセラーと書籍を各地の図書館にご紹介を
日本僑報社のベストセラーと各種書籍を各大学図書館、地元の図書館に
ご紹介して、リクエストくだされば幸です。どうぞご声援ご協力のほど
宜しくお願い申し上げます。
■ベストセラー
□《当代中国人看日本》東方・内山書店ベストセラー1位
□《留学扶桑》内山書店ベストセラー1位
□《華語衛星電視接収手冊》ネット書店書虫ベストセラー1位
□『在日中国人大全』内山書店ベストセラー5位
□『私が出会った日本兵』東方書店ベストセラー7位
■ほかの既刊リスト
■データブック
□『中国人の日本語著書総覧』
□『在日中国人媒体総覧』
■学術書
□『華僑社会の変貌とその将来』
□『福沢諭吉と儒学を結ぶもの』
□『日本語表現の研究』
□『21世紀に向ける中国の社会保障』
http://www.book-map.com/chihou/cfm/so.cfm?ID=8041表紙
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?ISBN=4-931490-21-2内容
■和訳の本
□『中国人特派員が書いた日本』
□『中国人の日本奮闘記』
□『中国人の見た日本』
■実用書
□『永住帰化百問百答』
□『中国便利帳』
■中国語の本
□《負笈東瀛写春秋――在日中国人自述》
□《我的日本観》
□《感受日本》
□《挿花和我的故事》
□《祖国万歳》
□《中国北方人看日本》
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます
- Japan on the Globe 国際派日本人養成講座
- 日本に元気と良識を。歴史・文化・政治・外交など、多方面の教養を毎週一話完結型でお届けします。3万4千部突破!
- JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル
- 政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。
- 週刊アカシックレコード
- 02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家(金正日の「遺書」で始まる「中朝戦争」後の北朝鮮...
- 宮崎正弘の国際ニュース・早読み
- 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析
- 新華タイムズ(中国新華社日本語情報)
- 中国政治経済情報の出所は新華社新華網にあります。新華網情報を配信できるのは、当社だけです。得難い中国情報を最高のブランドでお読み頂けます。
![メルマガスタンド[メルマ!]](/img/common/melma_logo.gif)








