個性派ライターによる映画レビューのマガジン。毎週1〜2本、新作映画を中心に言いたい放題で斬りまくります。
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Cinemaの王国 vol.532〜『きみの友だち』
発行日: 2008/7/30///////////////////////////////////////////////////////////////////////
こんにちは。今週も1週間ぶりの発行です。前号に引き続き、今回も取り上げ
るのは日本映画。洋画も取り上げようと思うのですが、ここのところなかなか
映画館に行けないもので……。今回は、日本映画のファンならおなじみの廣木
隆一監督の新作映画です。
ちなみに、次号の発行日は今のところ未定。できたら、金曜に発行したいとは
思うものの……。
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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
―『きみの友だち』―
◆2.メールちょうだい
◆3.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! 〜『きみの友だち』〜
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●『きみの友だち』
(2008年 日本)(上映時間2時間5分)
監督:廣木隆一
出演:石橋杏奈、北浦愛、吉高由里子、福士誠治、森田直幸、柄本時生、華恵、
中村麻美、大森南朋、柄本明、田口トモロヲ、宮崎美子
*新宿武蔵野館、シネ・アミューズほかにて公開中
ホームページ http://www.kimi-tomo.com/
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<ストーリー>
20歳の恵美(石橋杏奈)がボランティアをしているフリースクールに、ジャー
ナリストの中原(福士誠治)が取材に訪れる。恵美は交通事故の後遺症で足が
不自由だった。彼女は自分で撮った写真を見せながら、過去の思い出を語って
いく。中学時代に周囲から孤立していた恵美は、体が弱くて学校を休みがちの
由香(北浦愛)と仲良くなり、絆を深めていくのだが……。
<レビュー>
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10代の子供たちの心理を繊細に切り取る廣木マジック
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重松清の同名小説を『ヴァイブレータ』『やわらかい生活』『恋する日曜日
私。恋した』などの廣木隆一監督が映画化した作品。廣木監督といえば、登場
人物の心理を繊細に描写することで知られていますが、今回もその魅力が十二
分に発揮された映画です。
主人公はフリースクールでボランティアをする足の不自由な20歳の女の子・恵
美。そこに取材のために若いジャーナリストが訪れます。最初は心を開かない
恵美。しかし、やがて自分の撮った写真を見せながら、思い出を語りだします。
こうして現在と過去を行き来しながら、恵美の中学時代を中心に、彼女と周囲
の人々の姿が描かれていきます。
物語の中心になるのは、恵美と病弱な女の子・由香との友情。どちらも体にハ
ンデがあり、孤立していた2人は、次第に仲良くなっていきます。しかし、そ
れとともに由香の病状はどんどん悪化していきます。
ストーリーだけを聞くと、涙ウルウルの感動物語のように思えますが、実際は
ドラマチックなところはまったくありません。
手持ちカメラによるドキュメンタリータッチの映像、長回しの多用など、細か
なテクニックを駆使しながら、廣木監督は10代の子供たちの心理を繊細かつリ
アルに切り取っていきます。全編に流れる独特の間も印象的。恵美たちの友情
のキーワードである「もこもこ雲」の写真や絵なども、巧みに使われています。
描かれるのは、恵美と由香のドラマだけではありません。親友との関係に悩む
ハナ、不器用な佐藤先輩など、周囲の様々な子供たちのドラマが描かれます。
彼らはみんな悩みを抱えています。傷つきながらも、どうにかして前を向こう
としています。それは誰もが、思春期に必ず経験してきたことでもあります。
「本当の友情とは何か?」という問いが、この映画の底流には流れています。
もちろん、それは簡単に結論が出るものではありません。人それぞれ違った答
えになるのかもしれません。「たとえいなくなったとしても、一生忘れない友
達が一人いればいい」と言う恵美。そんな印象的なセリフから様々なことを考
えさせられます。
ドラマチックなところがないといっても、クライマックスはやはり感動的。由
香が入院していた病院のベッドで涙する恵美の姿には、思わず涙を誘われてし
まいます。
しかし、いくら悲しい場面があっても、観終わって暗い気持ちにはなりません。
温かで大らかな空気が全編を包んでいます。とってもとっても優しい映画です。
《ぽちの満足度》
★★★☆☆(+1/2★)
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆(+1/2★)
(10代の子供たちの心情を繊細に描いた温かな物語。若い子も、大人たちも、
それぞれに心を揺さぶられるはず。)
(ぽち)
〔鑑賞データ〕
2008年7月27日(日)新宿武蔵野館にて。午後1時20分の回
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◆2.メールちょうだいッ!!
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「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。
みなさんも「Cinemaの王国」へのメッセージや取り上げて欲しい作品のリクエ
スト、観た映画の感想など、気軽にメールをくださいネ。できれば名前(ハン
ドルネーム可)を本文中に明記してください。(メールは誌面で紹介する場合
もあります。載せて欲しくない方は、その旨を明記してください。)
・メールはこちらまで fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp
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◆3.ぽちのひとりごと
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*昨日は某女性作家をインタビュー。不思議な人だったなぁ〜。
(ぽち)
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