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Cinemaの王国 vol.505〜『つぐない』
発行日: 2008/4/23
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ゴールデンウィークも近づいて来ましたが、みなさん、予定はもう決まりまし
たか。ちなみに、発行人は映画館に行く以外は、ほとんど仕事です。たぶん…
…。
本日は、アカデミー賞で7部門にノミネートされた文芸大作をお届けします。
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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
―『つぐない』―
◆2.メールちょうだい
◆3.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! 〜『つぐない』〜
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●『つぐない』(ATONEMENT)
(2007年 イギリス)(上映時間2時間3分)
監督:ジョー・ライト
出演:キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ、シアーシャ・ローナン、
ロモーラ・ガライ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ブレンダ・ブレシン
*新宿テアトルタイムズスクエアほかにて公開中。順次全国公開予定
ホームページ http://www.tsugunai.com/
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<ストーリー>
1935年、夏のイギリス。タリス家の末娘ブライオニー(シアーシャ・ローナ
ン)は、姉セシーリア(キーラ・ナイトレイ)と使用人の息子ロビー(ジェー
ムズ・マカヴォイ)の仲を邪推する。そんなある日、15歳の従姉妹ローラが敷
地内で強姦される事件が起き、現場に居合わせたブライオニーはロビーが犯人
だと告発する……。
<レビュー>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一人の少女の犯した罪と贖罪の人生を描いた文芸大作
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原作者のイアン・マキューアンは、現代のイギリス文学界を代表する作家の一
人だそうです。そんな彼の小説「贖罪」を『プライドと偏見』のジョー・ライ
ト監督が映画化しました。
いやぁ〜、まさしく文芸大作という感じの映画ですねぇ。読み応えならぬ、見
応えがタップリです。
舞台は1935年の夏のイギリス。政府官僚タリスの屋敷で、小説家を夢見る末娘
ブライオニーが、休暇で帰省する兄と友人を自作の劇で歓迎しようするところ
からスタート。しかし、彼女は間もなく、姉セシーリアと使用人の息子ロビー
の奇妙な姿を目撃して、2人の関係を邪推します。
実は、セシーリアとロビーはお互いに好意を持ちつつも、身分違いであること
から自分の思いを封印していたのです。しかし、あることから、2人はそれぞ
れ愛を自覚して、そういう関係になってしまいます。あろうことか、その現場
をブライオニーが目撃してしまいます。ロビーに憧れていたブライオニーは大
ショックで、彼を憎み、無実の罪へと落として入れてしまうのでした……。
多感な少女のちょっとした過ちによって、大きく運命を狂わせられた1組の男
女。そして自らの罪を背負って贖罪の一生を送る少女。彼らの姿を力強くとら
えたこの映画。何よりも感心するのが話の運び方です。前後の時間を入れ替え
たりして、登場人物の行動に説得力を持たせています。特に、過激な行動に出
た末娘ブライオニーの心情が、手に取るように伝わってきます。
細かなところにまでこだわった演出、美しく詩情あふれる映像、そして役者た
ちの繊細な演技。それらが三位一体となって美しいハーモニーを奏でています。
あちこちで流れるタイプライターの音も効果的。
セシーリア役のキーラ・ナイトレイが美しすぎますねぇ〜。ロビー役のジェー
ムズ・マカヴォイもただの美男子にとどまらない演技。幼少のブライオニー役
のシアーシャ・ローナンも、年に似合わず達者な演技です。
後半は、冤罪がきっかけでロビーが戦場に送られます。それを待ち続けるセ
シーリア。そして贖罪のため看護婦になるブライオニー。ロビーが遭遇する過
酷な運命によって、ブライオニーの過ちがいかに大きかったかがわかります。
正直、この手の文芸大作はあまり好きでないボクですが、この映画にはかなり
引き込まれてしまいました。
ところが、結末に近づくにつれて、でき過ぎの展開が目立ち始めます。「いく
らなんでもそりゃないでしょう!」というシーンの連続。原作モノとはいえ、
そこまで安直でいいのか?????
な〜んて思っていたら、あれまあ。そういうことだったのですか……。
ラストに何があるかは内緒にしておきますが、納得のオチでした。でき過ぎの
展開は必然性のあるもので、そこにブライオニーの深い思いが込められていた
のです。
そのラストで登場するのが、ベテランのヴァネッサ・レッドグレーヴ。そして、
先日死去したばかりの『イングリッシュ・ペイシェント』のアンソニー・ミン
ゲラ監督。このキャストも魅力的ですねぇ〜。
《ぽちの満足度》
★★★☆☆(+1/2★)
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆(+1/2★)
(実によくできた文芸大作。この手の大河ドラマがお好きな方には特にオスス
メです。)
(ぽち)
〔鑑賞データ〕
2008年4月19日(土)テアトルダイヤにて。午後1時の回
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◆2.メールちょうだいッ!!
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「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。
みなさんも「Cinemaの王国」へのメッセージや取り上げて欲しい作品のリクエ
スト、観た映画の感想など、気軽にメールをくださいネ。できれば名前(ハン
ドルネーム可)を本文中に明記してください。(メールは誌面で紹介する場合
もあります。載せて欲しくない方は、その旨を明記してください。)
・メールはこちらまで fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp
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◆3.ぽちのひとりごと
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*明後日は『大いなる陰謀』をお届けする予定。
(ぽち)
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