Cinemaの王国 vol.478〜『ジェシー・ジェームズの暗殺』
発行日時: 2008/1/16★☆★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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☆ 「Cinemaの王国」 vol.478(2008. 1.16)
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このメールマガジンは、自腹で年間100本以上の映画を観るライター(ぽち)が、
映画館で実際に観た映画の感想を書くマガジンです。配給会社など映画関係者
からの便宜供与は一切受けていません。
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第65回ゴールデン・グローブ賞が発表されました。作品賞は、コメディ/ミ
ュージカル部門が『スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師』、ド
ラマ部門が『つぐない』でした。その他の賞については下記サイト(英語で
す)、または有名映画サイトなどをご覧下さい。
ゴールデン・グローブ賞公式サイト http://www.goldenglobes.org/
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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
―『ジェシー・ジェームズの暗殺』―
◆2.メールちょうだい
◆3.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! 〜『ジェシー・ジェームズの暗殺』〜
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●『ジェシー・ジェームズの暗殺』(THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY T
HE COWARD ROBERT FORD)
(2007年 アメリカ)(上映時間2時間40分)
監督:アンドリュー・ドミニク
出演:ブラッド・ピット、ケイシー・アフレック、サム・シェパード、メア
リー=ルイーズ・パーカー、ジェレミー・レナー、ポール・シュナイダー、
ズーイー・デシャネル、サム・ロックウェル、ギャレット・ディラハント
* 丸の内プラゼールほかにて全国公開中
ホームページ http://wwws.warnerbros.co.jp/assassinationofjessejames/
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<ストーリー>
19世紀後半、強盗や殺人を繰り返す無法者ジェシー・ジェームズ(ブラッド・
ピット)は、同時に人々から英雄視されていた。1881年、ジェシーは兄フラン
クと列車強盗を企てる。そんな彼の前に、小心者の青年ロバート・フォード
(ケーシー・アフレック)が現れる。ジェシーは自分を崇拝するロバートを仲
間に加えるのだが……。
<レビュー>
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伝説的アウトローと彼を暗殺した男の物語。主人公のドラマに深みなし
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この物語の主人公であるジェシー・ジェームズは、アメリカ西部開拓時代の伝
説的アウトロー。冷酷無比な犯罪人でありながら、南北戦争後という歴史的背
景から、南部の人々からは英雄視されていたそうです。
そんなジェシーの実像を、のちに彼を暗殺する手下ロバート・フォードの視線
から描いたのがこの映画。
物語はジェシーの晩年(といっても30代半ばですが)からスタート。数々の犯
罪を重ねて、逃亡生活による疲労の色が濃くなる中、銀行強盗を実行するジェ
シー。しかし、その後は元来の残虐性に心身のストレスも加わって、仲間を無
造作に殺害するなど狂気へと突き進んでいく……。
こうして、どんどんおかしくなっていくジェシーの姿が、淡々と、そして丹念
に描かれていきます。荒涼とした大地(カナダでロケ)などの詩的な映像が見
事。まるでジェシーの心をそのまま映し出しているような風景です。19世紀当
時の人々の生活ぶりもリアルに再現されています。
プラッド・ピットの好演も光ります。極悪人でありながらヒーロー、家に帰れ
ば家庭人。そんな複雑な主人公の内面を巧みに映し出します。
しかし、2時間40分という長い映画のわりに、思ったほど深まらないのがもどか
しい。晩年しか描かれないこともあって、なぜジェシーがああいう人間になっ
たのか、いったい何を考えて行動していたのか、それがきちんと伝わってきま
せん。彼がヒーローに祭り上げられた原因なども、よく理解できませんでした
(アメリカ人には常識なのかもしれませんが)。
おまけに、同時に暗殺者となるロバートの姿も丹念に描かれるから、ますます
焦点がボケてしまいます。
というか、この映画を俯瞰で観たならば、ジェシー・ジェームズの物語という
よりは、暗殺者ロバート・フォードの物語ではないのでしょうか?
グズでノロマで人からバカにされていた青年が犯罪者に憧れて仲間に加わるも
のの、そこでも大きな失望を味わって暗殺者へと変身する。その心理と行動の
軌跡こそが、この映画の柱に据えられるべき物語なのです!
なるほど、そうして観ると、ロバートの心理状態はそれなりに描き出されてい
ます。彼を演じるケーシー・アフレック(ベン・アフレックの弟)が素晴らし
い演技を披露。個人的にはブラピより、こちらの演技のほうが印象に残りまし
た。
暗殺後の後日談も興味深いものです。ちょっとした出来事から、波乱万丈の生
涯を送った青年の切なく哀しいドラマです。
いっそのこと、ロバートをドンと主人公に据えて、前半のジェシー・ジェイム
ズについての描写は大胆にカットしたほうが、もっと深みのある映画になった
のでは? な〜んてことまで考えてしまいました。
うーむ、ケーシー・アフレックじゃ客が呼べないから、どうしてもブラピが主
人公でなければならなかったのだろうか……。
《ぽちの満足度》
★★☆☆☆
《ぽちのオススメ度》
★★☆☆☆(+1/2★)
(映像やブラピ&ケーシーの演技など見どころはありますが、焦点がボヤけて
深みに欠けてしまったのが残念。)
(ぽち)
〔鑑賞データ〕
2008年1月12日(土)池袋シネマサンシャインにて。午後1時40分の回。
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◆2.メールちょうだいッ!!
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◆3.ぽちのひとりごと
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*毎日寒くてたまりませぬ。節電とは思いつつも、ついエアコンのスイッチを
入れてしまう日々。
(ぽち)
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