個性派ライターによる映画レビューのマガジン。毎週1〜2本、新作映画を中心に言いたい放題で斬りまくります。
- 最新号:2008-10-10
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Cinemaの王国 vol.451〜『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』
発行日: 2007/10/10★☆★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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☆ 「Cinemaの王国」 vol.451(2007.10.10)
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☆★☆ http://homepage1.nifty.com/pochie/
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このメールマガジンは、自腹で年間100本以上の映画を観るライター(ぽち)が、
映画館で実際に観た映画の感想を書くマガジンです。配給会社など映画関係者
からの便宜供与は一切受けていません。
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連休はみなさんいかがお過ごしでしたか?まだ連休モードが抜けない方もいる
かもしれませんね。
さて、今週も先週に引き続き3日連続発行の予定です。どうか面倒がらずにお付
き合いくださいませ。
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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
—『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』—
◆2.メールちょうだい
◆3.ぽちのひとりごと
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◆映画サイトの紹介です。
先日紹介の依頼があり、見てみたらなかなかユニークで楽しいサイトでしたの
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◆1.今週のこの1本! 〜『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』〜
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●『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』(LA MOME)
(2007年 フランス・イギリス・チェコ)(上映時間2時間20分)
監督:オリヴィエ・ダアン
出演:マリオン・コティヤール、シルヴィー・テステュー、パスカル・グレゴ
リー、エマニュエル・セニエ、ジャン=ポール・ルーヴ、ジェラール・ドパル
デュー、クロチルド・クロ、ジャン=ピエール・マルタンス
* 有楽座ほかにて全国公開中
ホームページ http://www.piaf.jp/
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<ストーリー>
1915年、フランスの貧しい家庭に生まれたエディット(マリオン・コティヤー
ル)は、祖母の娼館に預けられて育つ。やがて、路上で歌って日銭を稼いでい
たところをスカウトされ、ピアフという名でパリの名門クラブで歌うようにな
る。あっという間にスターの仲間入りをするピアフだったが……。
<レビュー>
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歌うために生まれてきた伝説の歌姫の壮絶な人生
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シャンソンに詳しくない筆者でも知っているのが「サン・トワ・マミー」「ろ
くでなし」(ワハハ本舗の梅ちゃんの芸でもおなじみ)、そして「愛の讃歌」。
その「愛の讃歌」を歌った伝説の歌姫エディット・ピアフの生涯を描いたのが
この映画。
しかし、正直なところ、彼女の人生について何の予備知識もなしに観ると、面
食らってしまうかもしれません。彼女の波乱の人生を大胆に再構成しているた
め、一般人にはわかりにくいところがたくさんあります。詳しい説明のない登
場人物も多いから、「いったいこの人、誰じゃらホイ」となることもたびたび
でした。
とはいえ、見応えはかなりのもの。何しろ、主人公のエディット・ピアフの人
生ときたら壮絶そのもの。
大道芸人の娘に生まれ、母は路上で歌を歌い、日銭を稼ぐ毎日。その後、祖母
が経営する娼館に預けられ、娼婦たちに可愛がられるものの失明。視力は回復
するものの、今度は兵役から戻った父親に引き取られて大道芸人の一座に。や
がて、路上で大道芸をする父の手伝いをするうちに、路上で歌って日銭を稼ぐ
ようになる。そして、20歳でパリの名門クラブのオーナーにスカウトされ、ス
ターへの第一歩を踏み出す……。
波乱だらけの人生です。逆境といえばこれほどの逆境はありません。しかし、
この映画は、そんな逆境を克服して大スターとなったピアフの立派な姿を描い
ているのではありません。むしろその逆。栄光よりも影の部分を中心に描いて
います。
前半は幼少時代の困難と成功への道程が描かれますが、それと同時に晩年の彼
女も並行して描かれます。それはアルコールと麻薬でボロボロになった悲惨な
姿。わずか47歳で亡くなる数年前から、彼女はもはや老婆のような姿になり、
歌うこともままならないのです。この構成を見ても、この映画が単なる偉人伝
ではないことがわかります。
おまけに、ピアフときたら、これが実に嫌な女なんだなぁ〜。数々のトラウマ
のせいなのか、下品で減らず口ばかり叩くし、男にもだらしがない。スキャン
ダラスな匂いがプンプン。ありがちなスター物語のように、彼女に感情移入す
ることは困難です。
後半で描かれるのはピアフと妻子持ちのボクサー、マルセル・セルダンとの愛。
数々あった男性遍歴の中で、どうして彼との愛を詳細に描いたのか、初めのう
ちは疑問だったのですが、後になって理由がわかりました。彼との恋愛こそが
ピアフにとって生涯最大の愛だった……というのがつくり手の解釈。晩年の憔
悴の原因もそこにあったというワケです。
監督は、『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』のオリヴィエ・ダアン。
大胆な演出が目を引きます。特にピアフの空想の中でのマルセルの来訪と、そ
れに続くステージへのワンカットシーンなどが心に残ります。
そして、何よりもすごいのが、主演のマリオン・コティヤール。これは、はっ
きり言って鬼気迫る演技。ピアフの魂が降りてきたかのような、渾身の成りき
りぶりです。
観終わって感じたのは、主人公には歌しかなかったということ。まさに歌うた
めに生まれて、死んでいった女性。幸せも不幸も、すべてはその歌に込められ
ている。だから、彼女の歌声には、えも言われぬ魅力が存在するのではないで
しょうか。
「不幸な生い立ちのヒロインがそれに負けずにスターに!」というような単純
な偉人伝ではないだけに、ストレートな感動は得にくい映画です。しかし、ピ
アフの壮絶な人生を受け止める覚悟があれば、余韻の残るより深い感動に浸れ
ることでしょう。
それにしても、ジェラール・ドパルデューの鼻は相変わらずデカい……。
《ぽちの満足度》
★★★☆☆(+1/2★)
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆(+1/2★)
(伝説の歌姫の影の部分に焦点を当てた壮絶なドラマ。予備知識がないと少々
わかりにくいところもありますが、見応えは十分にあります。)
<ぽち>
〔鑑賞データ〕
2007年10月1日(月)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後4時の回。
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◆2.メールちょうだいッ!!
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「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。
メールをいただいた方には、できるだけお返事を差し上げていますが、どうい
う具合かリターンメールでも届かずに返ってくることがあります。その場合、
再送の手立てもなく、そのままになってしまいますが悪しからず。
みなさんも「Cinemaの王国」へのメッセージや取り上げて欲しい作品のリクエ
スト、観た映画の感想など、気軽にメールをくださいネ。できれば名前(ハン
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ます。
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◆3.ぽちのひとりごと
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*ホームページにある昔のレビューにリンク切れが多いのが判明。少しずつで
すが修正中です。
(ぽち)
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■週刊「Cinemaの王国」 vol.451 (2007.10.10)
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