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個性派ライターによる映画レビューのマガジン。毎週1〜2本、新作映画を中心に言いたい放題で斬りまくります。

  • 最新号:2008-10-10
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Cinemaの王国 vol.257

発行日: 2004/12/3


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 =週刊「Cinemaの王国」= vol.257(2004.12. 3)

                 http://homepage1.nifty.com/pochie/
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【INDEX】
■1.今週のこの1本!
  ―『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』―
■2.今週のもう1本!
  ―『誰にでも秘密がある』―
■3.今週のさらにもう1本(ホームページ掲載のレビューのお知らせ)
  ―『ハウルの動く城』―
■4.今週のニュースあれこれ
■5.今週の新作映画公開情報
■6.メールちょうだいッ!!
■7.ぽちのひとりごと
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■1.今週のこの1本!■

前号のジミ〜な2本とは一転して、今週は先週末から公開されて興行ランキン
グ上位の2本を取り上げました。この節操のなさが当メルマガの特徴!?
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●『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』
(SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW)
(2004年 アメリカ)(上映時間1時間47分)
監督・脚本:ケリー・コンラン
出演:ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、アンジェリーナ・ジョリー、
ジョヴァンニ・リビシ、マイケル・ガンボン、バイ・リン
*日劇3ほか東宝洋画系にて全国公開中
ホームページ http://www.skycaptain.jp/
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<ストーリー>
1939年のニューヨーク。エンパイアステートビルに巨大飛行船が停泊する中、
著名な科学者失踪のニュースが報じられる。NYクロニクルの女性記者ポリー
(グウィネス・パルトロウ)は調査を開始するが、無数の超巨大ロボットが突如
出現し街を襲いはじめる。間一髪のところで、彼女を救った元恋人で空軍パイロ
ット、スカイキャプテンことジョー・サリバン(ジュード・ロウ)は、ポリーと
協力して事件の謎を追う。やがて一人のドイツ人科学者トーテンコフ博士の存在
に行き着くのだが……。 

<レビュー>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
超ハイテクがつくり出したレトロ世界で、ユニークなSFアクションに
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テクノロジーはどんどん進化しているものの、大切なのはそれをどう使うか。
こういう時代だからこそ、使う側の能力やセンスが問われているのではないでし
ょうか。

てことで、CGをやたらめったらド派手に使うだけのバカ映画監督も多いわけ
ですが、この映画のケリー・コンラン監督は実にセンスが良い!
役者は実写、背景はCGという組合せはそんなに珍しくはありませんが、それ
によってレトロムードあふれる映像世界をつくり出して、普通のSFアクション
とはひと味違うユニークな映画に仕上げています。これが長編デビューというの
だから驚きです。 W(゜O゜)W

映像の質感がなんともいえず美しいんですよねぇ〜。まるで、昔の名画を観て
いるみたい。「うーん、こういうCGの使い方もあったのか」と唸ってしまいま
した。

舞台は1939年のニューヨーク。オープニングは巨大飛行船がエンパイアステー
トビルに停泊するシーン。ここからもうレトロで幻想的な世界が全開です。当時
のニューヨークの街並みや行き交う人々などすべてが、独特の風情を持って映し
出されます。

そこに登場するのが街を破壊する巨大ロボット。ロボットはこのあとも何種類
か登場するのだが、はっきり言ってみんなダサダサです。でも、それがまたレト
ロなムードにマッチして、なかなか良い味になっているのです。

このロボットによる襲撃と、相次ぐ科学者失踪事件との関連に注目したスカイ
キャプテンが、元恋人の新聞記者の協力で真相に迫って行くというのが大まかな
ストーリー。地球の破滅を企む悪との対決なんて、どこにでも転がっている話だ
けれど、レトロなタッチとハラハラドキドキのアクションの連続で、最後まで飽
きさせないから大したもの。 o(^o^)o

アクションでは、ニューヨークの街の低空飛行から、水中でのアクション、鉱
山での大爆破、ロケット内の高所での格闘などなど、手に汗握るシーンが次から
次へと登場。お楽しみがタップリです。
舞台もニューヨークから雪のチベット、そして奇怪な動物の住むナゾの島へと
移っていき、最後は打ち上げられたロケット内でクライマックスを迎えます。

その間、悪を追い詰めるスカイキャプテンと元恋人が、何かというと言い争い、
ケンカしながらも真相に迫っていくという構図は、ありきたりだがけっこう楽し
い。 (*^。^*)

ジュード・ロウとグウィネス・パルトロウという配役も効いています。そして、
出番は少ないながらも、メチャクチャにカッコいいアンジェリーナ・ジョリーも
ナイスな配役。スカイキャプテンをサポートする役で登場するジョヴァンニ・リ
ビシも存在感があります。

それになんと、今は亡き名優サー・ローレンス・オリヴィエが映像出演してい
るのも見もの。コンラン監督ったら、こういう形でクラシックな映画へのリスペ
クトも表明しているようですね。

もちろん細かなところでは都合良すぎの展開も多いし、悪との正面対決を予想
させるラストの意外な展開にもやや拍子抜け。
でも、そんな欠点を押しやるほど、魅力あふれる映像世界に引きずり込まれて
しまったボクなのでした。
ハイテクも使いようで、まだまだ色んな可能性があるんですねぇ〜。それを実
感させられた映画でした。

《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆【普通にオススメ。観ても損はなし】
(どうってことのない話ではあるけれど、独特のレトロ世界が魅力的。SFア
クションの好きな人でなくても、けっこう楽しめるはず。)
                             <ぽち>
〔鑑賞データ〕
2004年11月27日(土)池袋シネマサンシャインにて。午後1時50分の回。
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■2.今週のもう1本!■

続いては、イ・ビョンホン&チェ・ジウ共演で話題の韓国映画です。
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●『誰にでも秘密がある』(EVERYBODY HAS SEACRETS)
(2004年 韓国)(上映時間1時間41分)
監督:チャン・ヒョンス
出演:イ・ビョンホン、チェ・ジウ、チュ・サンミ、キム・ヒョジン、チョン・
ジェヒョン、キム・ヘゴン、チョン・ボソク、タク・ジェフン、ソヌ・ヨンニョ
*日比谷みゆき座・シネマメディアージュほか東宝洋画系にて全国公開中
ホームページ http://himitsugaaru.com/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
<ストーリー>
夫と倦怠期の長女(チュ・サンミ)、恋愛経験ゼロの次女(チェ・ジウ)、刺
激的な愛を求める三女(キム・ヒョジン)。そんな三姉妹の前に謎の青年実業家
(イ・ビョンホン)が登場する。ジャズバーでボーカルのアルバイトをする三女
は、最初に彼と深い仲になるのだが……。

<レビュー>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
普通に楽しいラブコメだと思っていたら、ラストで見事にやられちゃいました
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
韓国四天王の一人イ・ビョンホンと、「冬ソナ」で大人気のチェ・ジウの共演
が話題の映画。

それにしても、イ・ビョンホン演じる青年実業家がうらやましぃ〜〜!! だ
って、お金持ちで教養も高く、すべてを兼ね備えた完璧な男で、次々に女のコを
メロメロにしちゃうんだから。ぜひ、あやかりたいものですなぁ〜。ま、土台が
全然違うからムリだけど。(笑)

そんな青年実業家に手玉に取られるのが三姉妹(ついでにその弟もある意味、
手玉に取られちゃう)。
最初はジャズ歌手の三女がメロメロになり、続いて恋愛未経験の次女がメロメ
ロになり、そしてついには既婚者の三女までもが……というよくあるラブコメで
す。

よくあるとはいえ、ラブコメとしてはなかなかよくできています。それという
のも登場人物のキャラがしっかりしているから。夫と倦怠期の長女、27歳にして
処女の次女、奔放な愛を求める三女と、三姉妹のキャラがクッキリと描き分けら
れています。そこに、完璧な男性でプレイボーイの青年実業家が登場して、ああ
だこうだの愛のさや当てをくり広げるワケ。

全編にユーモアがあふれてクスクス笑えるし、オッシャレ〜な雰囲気も漂いま
す。けっこうエッチな話もあって(チェ・ジウのエッチの予習には爆笑)、それ
もまた楽しい笑いにつながっています。

構成もユニークで、三女がステージ上から青年実業家にプロポーズするシーン
を軸に、時間を行きつ戻りつして、その間に三姉妹にそれぞれどんな出来事が
起きたのかを明らかにしていきます。

途中で愛に関する名言(「恋のから騒ぎ」のオープニングみたいなヤツ)やア
ニメを挿入する小粋な演出も心憎いなぁ〜。 (*^。^*)

キャラが立っているので、演じている俳優もみ〜んな魅力的に見えます。
イ・ビョンホンのプレイボーイぶりは実に堂に入っているし、チェ・ジウのコ
ミカルな演技も楽しい。「冬ソナ」ファンではないボクも、この映画を観たらけ
っこう彼女にハマりそう。
長女役のチュ・サンミも大人の魅力を振りまいているし、三女役のキム・ヒョ
ジンのハジケ方もスゴイ。彼女の歌うジャズも本格的で、つい聞きほれてしまい
ました。

さて、そんなこんなで、なかなか楽しいラブコメなのですが、まあそれ以上の
ものはないですね。ただの恋愛模様のああだこうだで、心に残るものはナシ。
おまけに、観ているうちに、イ・ビョンホン演じる男がいい加減なヤツに思え
て、なんだか引いてしまいました。「いくら自分に素直に」ったって、ものに
は限度っつうもんがあるよねぇ〜。手当たり次第なんだもん。だいたいあんな完
璧な男なんて、絶対にいるわけがないゾ! (`ヘ´) 

ところが、ところが、そんな思いをすべてひっくり返す衝撃のラスト。え? 
そうだったの? あの青年実業家の正体って、そうだったわけ?
えー! これ全然読めませんでした。ブッ飛んでしまいましたねぇ〜。彼った
ら、三姉妹だけじゃなくて、ボクたち観客まで手玉に取ったのね。

ネタバレになるので詳しくは言いませんが、ラストによってこの映画は、楽し
いラブコメというだけでなく、ステキなファンタジーだったことが明らかになり
ます。
続くエンドタイトルの映像で、「なるほど、これは三姉妹の新たな人生の旅立
ちに至るまでのドラマだったのだ!」と実感。

別にどうってことのないラブコメまで、ひとヒネリでソコソコおもしろい映画
にしてしまうとは。うーむ、またしても韓国映画にやられてしまいました。ま
さに韓国映画にハズレなし!(たまに大ハズレもあるけど……) 

ちなみに、ボクが感服したラストは、日本版と韓国版が違うらしい。いったい
韓国版ってどんなラスト? これ以上のラストは思いつかんのだが……。

《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆【普通にオススメ。観ても損はなし】
(キャラがクッキリした楽しいラブコメ。でも、それだけなので★2つぐらい
と思っていたのだが、予想外のラストで一気に★1つアップ!)
                             <ぽち>
〔鑑賞データ〕
2004年12月1日(水)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時の回。
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■3.今週のさらにもう1本(ホームページ掲載のレビューのお知らせ)

●『ハウルの動く城』
今週は現在大ヒット中の宮崎駿監督『ハウルの動く城』のレビューをホームペ
ージに直接アップしました。良かったらお読みくださいませ。ちょっと大胆なこ
とも書いてしまいましたので……。
→ http://homepage1.nifty.com/pochie/review/howl.htm
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■4.今週のニュースあれこれ

◎ジョージ・クルーニーが椎間板ヘルニアでプロモーションを欠席。
◎アルフォンソ・キュアロン監督がワーナーと3年契約。
◎ゴジラがハリウッドで「ウォーク・オブ・フェイム」授賞!

『オーシャンズ12』のプロモーション出席予定のジョージ・クルーニーが持病
の椎間板ヘルニア悪化で欠席。椎間板ヘルニアといえば、日本でもあの2時間ド
ラマの帝王、船越英一郎が入院したばかり。経験者に聞くと相当痛いらしいです
ねぇ〜。みなさまもご注意を。(て、どう注意するの?)
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■5.今週の新作映画情報■

<今週末(12/4)に公開のおもな新作映画>
●『Mr.インクレディブル』
 → http://www.disney.co.jp/incredible/
●『ゴジラ FINAL WARS』→ http://www.godzilla.co.jp/
●『バッドサンタ』→ http://www.wisepolicy.com/bad_santa/
●『恋文日和』→ http://www.koibumi.jp/
●『ベルリン・フィルと子どもたち』
 → http://www.cetera.co.jp/library/bp.html
●『犬猫』→ http://www.inuneko-movie.com/
●『クリスタル・ボイジャー』→ http://glassymovie.jp/
●『クリスマス・クリスマス』→ http://www.kuri-kuri.jp/
●『あゝ!一軒家プロレス』→ http://www.ahah.jp/
●『M-1グランプリへの道 まっすぐいこおぜ!』
 → http://www.cinemaparadise.co.jp/m1gp/top.html
●『新暗行御史』→ http://www.shin-angyo.com/
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■6.メールちょうだいッ!!■

「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。

みなさんも「Cinemaの王国」へのメッセージや取り上げて欲しい作品のリクエ
スト、観た映画の感想など、気軽にメールをくださいネ。できれば名前(ハン
ドルネーム可)を本文中に明記してください。(メールは誌面で紹介する場合
もあります。載せて欲しくない方は、その旨を明記してください。)
・メールはこちらまで fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■7.ぽちのひとりごと■

*いよいよ12月になりましたが、さすがに朝は寒くてたまりません。自然に布
団から出る時間がズルズルと延びて……て、考えてみたら一年中そうでした(笑)。
                              (ぽち)
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・『melma!』 http://www.melma.com/    ID:m00025647
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■週刊「Cinemaの王国」  vol.257  2004.12. 3
●編集発行人:ぽち
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 (発行者自身による解除、アドレスの変更等は一切行っておりません。ご面
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団体、個人等を中傷する意図はありません。掲載された内容に起因するトラブ
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