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Cinemaの王国 vol.244
発行日: 2004/9/3
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=週刊「Cinemaの王国」= vol.244(2004. 9. 3)
http://homepage1.nifty.com/pochie/
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【INDEX】
■1.今週のこの1本!
―『LOVERS』―
■2.今週のもう1本!
―『ミラーを拭く男』―
■3.今週のニュースあれこれ
■4.今週の新作映画公開情報
■5.メールちょうだいッ!!
■6.ぽちのひとりごと
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■1.今週のこの1本!■
もう9月ですね。まだまだ暑い日が続きますが、元気を出していきましょ〜〜!
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●『LOVERS』(十面理伏/HOUSE OF FLYING DAGGERS)
(2004年 中国)(上映時間2時間)
監督・脚本・製作:チャン・イーモウ
出演:チャン・ツィイー、金城武、アンディ・ラウ、ソン・タンタン
*丸の内ルーブルほか、松竹・東急系にて全国公開中
ホームページ http://www.lovers-movie.jp
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<ストーリー>
反政府組織が乱立していた中国・唐。捕吏のリウ(アンディ・ラウ)とシン
(金城武)のもとに、反政府組織・飛刀門の前頭目の一人娘と思われる人物が、
遊郭に潜入しているという情報が入る。彼女の名はシャオメイ(チャン・ツィイ
ー)。盲目の踊子だった。リウとシンは彼女を捕まえることに成功するが、リウ
は組織を一網打尽にするために、シャオメイを泳がせようと提案する。そして、
シンは朝廷を裏切ったと見せかけて、シャオメイを脱獄させるが……。
<レビュー>
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ドラマは薄味だが、スサマジイ映像美と迫力のアクションは見応え十分
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
前作『HERO』とほぼ同じスタッフでつくったチャン・イーモウ監督の新作。
完全に国際マーケットを意識した超エンターティメント大作です。
それにしても、かつては『紅いコーリャン』『菊豆』などのリアリティあふれ
る骨太のドラマや、『初恋のきた道』『あの子を探して』などのホンワカした人
間ドラマをつくってきたチャン・イーモウ監督。すっかり別の世界に行っちゃい
ましたなぁ〜。 (~ヘ~;)
今度の映画もまた前作同様に、歴史モノとはいえリアリティなしの絵空事。マ
ンガみたいな映画です。でも、それをふまえて観たならば、十分に楽しめる見応
えある映画になっています。
物語は、反体制組織の頭目の娘と、彼女を泳がせるために脱獄させ、一緒に旅
をする体制側の男との愛と策略のドラマ。そこにもう1人の政府側の男が加わっ
て、三つどもえの愛と裏切りのドラマが展開されます。
まず目を見張るのがその映像美。凝りに凝ったセット、衣裳、そして竹林をは
じめとする美しい自然。色彩の鮮やかさときたら、思わず息を飲んでしまうほど
です。 W(゜O゜)W
そして、アクションもこれまた素晴らしい。
ワイヤーやCGをフルに使って、スサマジイ迫力のスリリングなアクションシ
ーンを生み出しています。
全編のほとんどが活劇なので、それが素晴らしいってことは、もう楽勝ムード
ってワケですね。
始まって間もなくの遊郭のシーンから、見応えタップリの映像の連続。『HE
RO』のときは大量の矢が乱れ飛びましたが、今回は豆の乱舞。そして太鼓の乱
れ打ちだいッ! (^o^)/
ただし、ドラマ的にはやや弱いなぁ〜。 (´ヘ`;)
チャン・ツィイー、金城武、アンディ・ラウ、三者の愛のもつれが描かれるの
だが、ストーリーをヒネった割には深みはイマイチ。ありがちな人間ドラマだし、
ドラマとしてのハラハラドキドキ感やヒリヒリ感があんまりないんだよね。愛の
物語としても、策略の物語としても薄味な感じ。
クライマックスの金城VSアンディのバトルも、スサマジイのはスサマジイの
だが、なんだか物足りない。大組織の駒として使われる下っ端の悲哀みたいなも
のが伝わってくると、もっともっと深みが出たのにね。
ラストもなんだかよくわからんゾ! あの金城クンの行動はなんなんだ? チ
ャン・ツィイーの気持はどこにある? そしてアンディは???
なんだか雰囲気で突っ走っただけの感じも……。
でも、まあそういう欠点を覆い隠してあまりある映像美とアクションです。最
初に言ったように、絵空事と割り切って楽しめば、かなり楽しめるエンタメ映画。
楽しさという点では、ハリウッド映画にも負けません。
3人の役者もいいしねェ〜。
特にチャン・ツィイーの美しさは出色。遊郭での踊りの場面なんて、美しすぎ
て言葉も出ませぬ。まさにアジアン・ビューティーだわぁ〜〜〜〜。ここを観る
だけでも、入場料分モトは取れそうな映画なのでした。
『初恋のきた道』のあのコがこんなに成長してくれるとは。オジサン、とって
もうれしいぃぃぃぃ〜〜〜〜〜。キャハッ! O(^^o) (o^^o) (o^^)o
て、お前だれ?
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆【普通にオススメ。観ても損はナシ】
(映像の美しさとアクションシーンは魅力タップリ。どなたにもモトは取れそ
うな出来になっております。)
<ぽち>
〔鑑賞データ〕
2004年8月29日(日)池袋東急にて。午後4時の回。
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜
■2.今週のもう1本!■
続いては、現在公開中の日本映画。といっても上映館は少ないのですが……。
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●『ミラーを拭く男』
(2003年 日本)(上映時間1時間57分)
監督・脚本:梶田征則
出演:緒形拳、栗原小巻、辺土名一茶、国仲涼子、水野久美、岸部一徳、大滝
秀治、長門裕之、津川雅彦
*テアトル池袋ほかにて公開中
ホームページ http://www.pal-ep.com/mirrors/mirrors-top.htm
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<ストーリー>
定年間近の皆川勤(緒形拳)は、思わぬ交通事故を引き起こす。その事故以来、
彼は無口になり、会社にも行かなくなってしまう。ある日、彼は自分が起こした
事故現場のカーブミラーが、交通事故で子供を亡くした遺族によって立てられた
ことを知る。思い立ってミラーを磨いた皆川は、市内のミラーも磨き上げ、つい
に自転車で全国のミラーを磨く旅に出かける……。
<レビュー>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
定年間近の男の突然の変身を描いた、温かでユーモラスなドラマ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この映画の何がスゴイって、主役の緒形拳のセリフがほとんどないんですから。
「ああ」とか「うん」とか「いや」とかその程度。それで感情表現しちゃうんだ
から、まったくスゴイ役者さんですねぇ〜。 (*^_^*)
交通事故をきっかけにカーブミラーを磨き始めた男の話。
なのだが、最初は全然つまらなかったんですヨ。だって、この男の行動の動機
がよくわかんないんです。事故を起こした(といっても軽い事故なのだが)贖罪
の気持なのか、大事故になるのを防いでくれたミラーへの感謝の気持ちなのか、
はたまた、ただの気まぐれなのか。 (・_・?)
だいたい、自分が起こした事故で、奥さんが脅迫まがいのことをされているの
に、自分は黙って知らんぷり。な、なんなんだ? このオヤジは???? でも
って、いきなり会社サボッてミラー磨きかい? いくら何でも身勝手すぎるじゃ
ないか! 奥さん(栗原小巻)がカワイソすぎるやないか! 娘(国仲涼子)も
カワイソやないか! 息子(辺土名一茶)は、男だし、まあどうでもいいが……。
(^0^)
てな感じで、最初はなんだかイマイチだったのだが、途中からはけっこうおも
しろくなりました。主人公が自転車で、北海道を旅しながらミラー磨きを始める
んですけどね。これがなかなか楽しいのだ。
行く先々の美しい風景、出会うユニークな人々、ユーモラスなシーンも多くて、
ある種のロードムービー的魅力が味わえるのですよ。
そして、なによりも主人公の皆川が、ミラーを磨いていくたびにドンドン元気
になって、生き生きとしてくるんです。きっかけはともかくとして、彼にとって
この旅は自分の再生の旅になっていたんじゃないでしょうか。
そりゃそうだよねぇ〜、定年間近でなんとなく先の見えた人生。そんなレール
からはずれて、「どっかに飛び出したいんじゃ〜〜〜!!」という気持ちになる
のも、わからんではない。
もしかしたら、ボランティアの本質ってのは、こういうところにあるのかもし
れません。他人の役に立つだけじゅなくて、自分が輝きたいからボランティア
をする。そんな人も多いんじゃないかなぁ〜。
この映画は、そんな輝き始めた男の人生を描いた人間ドラマ……かと思ったら、
後半は意外な方向に突入! w(゜o゜)w
事態はどんどん思わぬ方向に進んでいきます。皆川の旅がテレビに取り上げら
れて、彼はたちまち有名人に。おかげで、ヘンな期待までかけられて右往左往。
そして、さらに自転車で北海道一周をする同世代の男と知り合ったことから、
ますますヘンな方向に。たった1人のミラー磨きは、全国組織にまでなってしま
うのです。
てなことで、老境に差しかかり人生の転機を迎えた男の姿を、ミラー磨きの旅
というユニークなネタで描いた温かでユーモラスな映画。緒形拳、栗原小巻とい
った名優の演技もあって、かなり楽しめました。 (^_^)
ただし、気になるのは、主人公のセリフがないせいもあって、やや漠然とした
ところが多いこと。それが独特の味になっているのも事実なのだが、ボク的には
もう少し全体にメリハリがあるほうが好みです。
たとえば、主人公の旅に出る前の疲れたようすや、ギクシャクする家族との関
係(食卓風景などでそれなりに表現しているが)、そういうものをもうチョッピ
リ明確に描いたほうが、男と家族のドラマがより強力になった気がするのですが。
ラストの奥さんの行動も、個人的にはちょっと疑問。もう少し伏線がないと納
得できず。温かな終わり方だし、「夫婦なんてそんなもの」と言われちゃえば、
そうなのかもしれないけれどね。 (~ヘ~;)
それに、主人公が夢の中で巨大なミラーに迫られるようなブッ飛んだシーンが、
もっともっとあったほうが楽しかったなぁ〜。
後半のマスコミや大衆を皮肉ったところは、もっと毒を効かせてもおもしろか
ったと思うし。
ところで、辺土名一茶ってDA PUMPのISSAなのね。役者もやってた
のね。でも、サラリーマン役なのに、金髪とピアスで、スーツを着てご出勤ての
はどーなんだ? そういうサラリーマンならボクもやってみたいぞ。ま、その前
に朝起きらんないからダメだけどサ。 (^。^/)
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆【普通にオススメ。観ても損はナシ】
(温かで独特のユーモアが感じられるちょっと変わった映画。ありきたりの家
族の映画に飽きた方にはオススメ。)
<ぽち>
〔鑑賞データ〕
2004年8月28日(土)テアトル池袋にて。午後4時40分の回。
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■3.今週のニュースあれこれ
◎ガイ・リッチー監督のテレビコマーシャルが放送中止。
◎『スター・ウォーズ』シリーズのエピソード7、8、9を製作?
◎シャーリズ・セロン、ディオールの広告へ。
ガイ・リッチーが監督したコルベットの新しいCMが、消費者団体などの抗議
を受け放送中止となったそうです。男の子が、コルベットを荒々しく運転する空
想をしているうちに車が空へと飛んで行くというCMで、消費者団体は「子供が
実際に親の車を運転しかねない」と猛抗議したそうですが、どうなんでしょう?
また、『スター・ウォーズ』はただのネット上のウワサで、ルーカス側は完全
否定とのこと。
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■4.今週の新作映画情報■
<今週末(9/4)に公開のおもな新作映画>
●『ヴァン・ヘルシング』→ http://www.vanhelsing.jp/
●『草の乱』→ http://www.kusanoran.com/
●『イエスタディ 沈黙の刻印』→ http://www.gaga.ne.jp/yesterday/
●『トッポ・ジージョのボタン戦争』
→ http://members3.jcom.home.ne.jp/mozi-mozi/
●『ドルフィンスイム』
→ http://www.toshiba.co.jp/webstreet/programs/drm06/index.html
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■5.メールちょうだいッ!!■
「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。
◆今週は『華氏911』についてのメールをちょっとご紹介。
<『華氏911』は私も早速観て来ました。『ボウリング・フォー・コロンバイ
ン』も観ていたので、最初にちらっと笑わせておいて、後半以降シリアスな作
りなのは共通しているように思いました。出だしの大統領選挙のところはかな
り面白かったですし、出来れば、もっと笑わせてもいいかな? なんて思いま
したが、そうするとメッセージ性がぼやけ、一部のマニアしか受けなくなるの
かな? (トモミ)さん>
◆たしかに、もうちょっと突撃取材なんかがあると、さらに楽しかった気がし
ますね。皆さんは観ましたか?
メールをくださったみなさん、ありがとうございました。 m(._.)m
みなさんも「Cinemaの王国」へのメッセージや取り上げて欲しい作品のリクエ
スト、観た映画の感想など、気軽にメールをくださいネ。できれば名前(ハン
ドルネーム可)を本文中に明記してください。(メールは誌面で紹介する場合
もあります。載せて欲しくない方は、その旨を明記してください。)
・メールはこちらまで fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp
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■6.ぽちのひとりごと■
*『LOVERS』を観に行ったら、途中で映写機トラブルで上映中断になり
プンプン。でも、おわびに帰りに「非常用入場券」なるものをもらってホクホク。
なんだか損したような得したようなビミョーな体験でした。
(ぽち)
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☆このメールマガジンは
・『melma!』 http://www.melma.com/ ID:m00025647
を利用して発行しています。
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■週刊「Cinemaの王国」 vol.244 2004. 9. 3
●編集発行人:ぽち
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(発行者自身による解除、アドレスの変更等は一切行っておりません。ご面
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●Copyright(c)1999-2004 ぽち fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp
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