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Cinemaの王国 vol.241
発行日: 2004/8/13
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=週刊「Cinemaの王国」= vol.241(2004. 8.13)
http://homepage1.nifty.com/pochie/
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【INDEX】
■1.今週のこの1本!
―『リディック』―
■2.今週のもう1本!
―『16歳の合衆国』―
■3.今週のニュースあれこれ
■4.今週の新作映画公開情報
■5.メールちょうだいッ!!
■6.ぽちのひとりごと
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■1.今週のこの1本!■
お盆休みですね。帰省中などでパソコンにアクセスできない人もいることでし
ょう。てことは、このメルマガも読んでないってことか(笑)。
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●『リデイック』(THE CHRONICLES OF RIDDICK)
(2004年 アメリカ)(上映時間1時間58分)
監督・脚本:デヴィッド・トゥーヒー
出演:ヴィン・ディーゼル、コルム・フィオーレ、ジュディ・デンチ、タンデ
ィ・ニュートン、カール・アーバン、アレクサ・ダヴァロス
*丸の内プラゼールほか松竹・東急系にて全国公開中
ホームページ http://www.riddick.jp/
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<ストーリー>
全生命体の「浄化」を唱えるロード・マーシャル(コルム・フィオーレ)とそ
の一族によって、銀河系は危機に直面していた。9つの惑星を巨大な宇宙艦隊
で次々と破壊した彼らは、次のターゲットにヘリオン星系のヘリオン第1惑星
を選んだ。一方、UV星系の氷の惑星で暮らしていたリディック(ヴィン・デ
ィーゼル)は賞金稼ぎに追われ、自分に賞金を掛けた者の正体を突き止めるべ
く、旧知のイマム(キース・デヴィッド)が住むヘリオン第1惑星に向かうの
だが……。
<レビュー>
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壮大なビジュアルが魅力。アクション映画としてはまあまあだけど……
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♪ジャン、ジャン、ジャン、ジャ、ジャ、ジャーン、ジャ、ジャ、ジャーン。
おーっと、ダースベイダーならぬT部長の登場かッ!!
て、『スター・ウォーズ』じゃないから。
まあ、でも、それに匹敵するぐらい壮大なSF宇宙モノです。
トゥーヒー監督+ヴィン・ディーゼルコンビによるSF映画『ピッチブラック』
の続編ということなのだが、一応、前作を観ていなくてもわかるようにつくら
れています。
この映画の最大の見どころはなんといっても、スケールの大きなビジュアル世
界。制作費はなんと180億円! てことで、バンクーバーに壮大なセットをつ
くり、それとCGを組み合わせたド迫力の宇宙空間を創造しています。
いやぁ〜、これは名だたる宇宙映画の名作に匹敵するほどのスケールの大きさ
ですなぁ〜。灼熱惑星での熱風襲来なんて、アナタ、私まで焼け死んじゃうか
と思いましたぜ。 (~Q~;)
悪の狂信集団ネクロモンガーの攻撃シーンだの、リディックとの対決だの、ビ
ジュアル的お楽しみが次から次へと登場です。
そして、物語的にユニークなのが、単純な正義VS悪ではなく、「悪をやっつ
けられるのは悪しかない!」という構図。悪のネクロモンガーを倒すために、
正義のヒーローではなく、脱獄囚で凶悪な男リディックが選ばれたのです。目
の手術を受け、暗闇でも目が見える宇宙最強の男だゾ!
ヴィン・ディーゼルがまさにハマリ役。CGに頼らないゴツゴツした生身のア
クションがすさまじいぃ〜〜〜!! (^o^)/
木枯らし紋次郎みたいに、「あっしには関わりがありません」と言いつつ関わ
ってしまうところも、なかなかにカッコいい。
暗闇に強い彼の目を通して見た映像など、一風変わった映像も楽しめます。
そういえば名女優ジュディ・デンチもご出演なのですがなぜに? 「007」
シリーズにもずっと出ているけれど、そのへんで止めておきましょうよん。
まあ、とにかく息を飲むようなド迫力のシーンの連続です。
しかし、そのド迫力がドラマに直結するかといえば、残念ながらそうじゃない
んだよねぇ〜。物語的にはスケールが小さくて奥行きがないんです。一応、最
初のほうではネクロモンガー独自の世界観とか、生と死、正義と悪など、ドラ
マ的に思想や哲学が語れそうなネタがバラまかれるのに、その後それが発展す
ることはナシ。 (´ヘ`;)
しかも、途中からネクロモンガーVSリディックではなく、投獄されたリディ
ックの刑務所生活&脱獄へのドラマになってしまうので、物語に深みがなくな
ってしまうのですヨ。アクションとしてはずーっと迫力あるんだけどね。
おまけに、凶悪なはずのリディックも、途中からはそんなにワルには見えなく
なってくる。彼の出生のヒミツなどの背景もチラッと出てくるけれど、それ以
上深まることはない。
まあ、ただのSFアクション・アドベンチャーとして、「楽しければいいじゃ
ん!」てことなんでしょうが、せっかくここまで壮大なビジュアル世界を構築
したなら、ドラマ的にも壮大にしてくんなくちゃねぇ〜。 (~ヘ~;)
ちなみにラストは完全に続編を意識したつくりになっていますが、まだ続編の
製作は決まっていないとか。もしも、つくるならドラマ的にも深みを出して欲
しいなぁ〜。
てことで、壮大なスケールのビジュアルで、かなり楽しめるアクション映画で
したが、それ以上のものはナシ。なぜにおすぎが絶賛(ついでにピーコも!?)
するのか、ボクにはサッパリわかりませんでした。 (・_・?)
《ぽちのオススメ度》
★★☆☆☆(+1/2★)【ちょっとだけオススメ。おヒマでしたらどうぞ】
(スケールのデカイSFアクション劇。ドラマ的に深みが加われば言うことナ
シだったのだが……。)
<ぽち>
〔鑑賞データ〕
2004年8月7日(土)池袋シネマ・ロサにて。午後3時の回。
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■2.今週のもう1本!■
続いては、かなりジミめな映画。ケヴィン・スペイシーが製作&出演。
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●『16歳の合衆国』(THE UNITED STATES OF LEALAND)
(2003年 アメリカ)(上映時間1時間44分)
監督・脚本:マシュー・ライアン・ホーグ
出演:ドン・チードル、ライアン・ゴズリング、クリス・クライン、ジェナ・
マローン、レナ・オリン、ケヴィン・スペイシー
*シネマスクエアとうきゅうにて公開中。順次全国公開予定
ホームページ http://www.16sai.jp/
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<ストーリー>
16歳の少年リーランドが恋人ベッキーの弟で知的障害を持つライアンを刺し殺
す。いったいなぜ彼はそんなことをしたのか。リーランドが入所した矯正施設
の教師で作家志望のパールは、その真相を探り、本を書こうと考える。最初は
何も語ろうとしないリーランドだったが……。
<レビュー>
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犯罪を起こした少年の心のうちを描き出したリアルな映画。考えさせられます
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ケヴィン・スペイシーってマジメな人だヨなぁ〜。『アメリカン・ビューティ
ー』でオスカーをとって、あとはギャラの高そうな映画だけに出てりゃいいも
のを、こういうジミ〜な映画にも出続けてるもんなぁ〜。しかも、今回は製作
もしているんだから。
この映画は、恋人の知的障害の弟を刺し殺してしまった16歳の少年のお話。な
ぜ彼がそんなことをしたのかを、作家志望の矯正施設の教師が探っていきます。
16歳の高校生リーランドがある日、突然恋人ベッキーの弟ライアンを刺殺する。
逮捕され矯正施設に入れられた彼のことを本に書こうと、小説家志望の教師パ
ールが接近する。リーランドから事件が起きるまでの出来事を聞き出すパール。
というわけで、リアルタイムで物語が進行する中に、過去のさまざまな出来事
が織り込まれ、少しずつ少年の心の中が明らかになっていきます。
CD店でのベッキーとの出会い。実は彼女は麻薬中毒で、麻薬を教えた男のこ
とが忘れられずにいたこと。そして、それが原因でやがて2人が別れたこと。
そして、リーランドと有名作家である父(ケヴィン・スペイシー)との微妙な
関係。かなり前に家を出た父と毎年パリで会っていたというリーランドだが、
実はそれはウソだった。
父と会う代わりに滞在したニューヨークでは、ある家族と知り合うが、それが
後に彼の心に影を落とす。
というように、彼が事件を起こすまでには、さまざまな出来事が起き、それが
複合的に重なっていって悲劇に結びついたのです。けっして簡単に割り切れる
ものではありません。いずれにしても、リーランドの心の中では、「世界は哀
しみにあふれている」という思いが強まり、それにどう対処していいかわから
なくなって、ついに事件が引き起こされたのです。
この映画の邦題にも原題にも「合衆国(THE UNITED STATES OF)」という言葉
があるので、ものすご〜く社会性の強い映画なのかと思ったんですヨ。
でも、どっちかというと、殺人の理由はリーランドのパーソナルな部分に負う
ところが多いように思えるんです。あれだけネガティブな気持ちになってしま
うというのは、今の時代がどうのこうのとか、周囲がどうのこうのというより
も、彼個人の資質によるところが大きいと思うなぁ〜。 (~ヘ~;)
それじゃリーランドがまったく特別な存在かというと、そうではなくて、同じ
ぐらいの年頃の子なら、誰でもああなってしまう可能性があるようにも思えま
す。繊細で感受性の強い子なんか特にね。
そういう意味では、1人の少年の事件に焦点を当てつつ、それを通して、世界
中の同世代の少年による事件にもきちんと目を向けた映画だと思います。
いわゆる起承転結のドラマはまったくナシ。ステレオタイプな登場人物もいま
せん。
登場人物の心の中を淡々と汲み取っていき、一見理由なき殺人に思える少年犯
罪の真相に迫っていきます。このテの話につきもののウソくささはまったくあ
りません。
殺人の理由を最後まで明確にせず、観客の判断に委ねているところにも好感が
持てます。
また、少年の側だけでなく、被害者側もきちんと描いています。事件によって
家族はバランスを崩し、少年の恋人はドラッグに溺れ、妹と婚約者の仲はギク
シャクし、それがラストの大きな悲劇へとつながっていきます。 (T^T)
監督・脚本のマシュー・ライアン・ホーグは、実際にロサンゼルスで殺人罪に
問われた少年たちの教師をしていたそうです。だからこそ、ジミだけれど、リ
アルで、重みのある映画がつくれたのでしょう。
少年期に特有な繊細な心、父と子の関係、ドラッグ、家庭崩壊、善と悪、理性
と感情、加害者と被害者など、さまざまなテーマを含んだ深い、深い映画です。
何よりも少年犯罪というものに対して考えさせられますよね。
普通、ボクらはテレビで少年犯罪とかいうと「そんなヤツは一生刑務所に叩き
込めぇ〜〜〜!」てな雰囲気になるじゃないですか。
でもさぁ、物事はそう単純じゃないわけで、この映画みたいに、一見、普通の
少年が恐ろしい犯罪を起こしちゃうんだよね。だから、やっぱり、その心の内
を探って、どうしたらそういうことがなくなるか、マジに考える努力をすべき
じゃないでしょうか。
もちろんこの映画のように、明確な答えはないにしても、その努力を続けてい
くことで、少しは世の中が良くなる気がするんだけど……。どうですか? み
なさん。
《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆(+1/2★)【かなりオススメ。観たほうがいいんじゃない?】
(いろいろと考えさせられる映画なので、頭を使いたくない人は観ないほうが
いいです。大作と同時にこういう映画もつくらせてくれるアメリカの映画界は、
案外素晴らしいのかも。)
<ぽち>
〔鑑賞データ〕
2004年8月8日(日)シネマスクエアとうきゅうにて。午後5時の回。
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■3.今週のニュースあれこれ
◎キャメロン・ディアスがジャスティン・ティンバーレイクと婚約。
◎レイフ・ファインズが『ハリー・ポッター』のヴォルデモート卿に。
◎ユアン・マクレガーがマイケル・ベイ監督の新作に出演?
キャメロンは、はたしていつまでもつのやら。大きなお世話ですが。
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■4.今週の新作映画情報■
<今週末(8/14)に公開のおもな新作映画>
●『華氏911』→ http://www.kashi911.com/
●『天国の青い蝶』→ http://www.bluebutterfly.jp/
●『マーダー・ライド・ショー』→ http://www.murderride.jp/
●『ステップ・イントゥ・リキッド』
→ http://www.glassymovie.jp/top.html
●『花はんめ』→ http://www.hanahanme.com/
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■5.メールちょうだいッ!!■
「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。
◆今週はお2人からのメールをチラッとご紹介。
<先日、出張先のホテルでTVを付けっ放しで寝てしまったのですが“箪笥”の
CMの「開けちゃだめって言ったじゃない」というセリフで目が覚めてしまい、
朝まで眠れなくなってしまいました。あーこわいこわい。(けいこ)さん>
<『箪笥』おもしろそうですね。最近韓国ホラーは話題の割りに今一つと言う
感じですが、今回は大丈夫そうなので見て来たいと思います。暑い夏冷え冷え
になる事を期待しています。(bochiママ)さん>
◆お2人ともご覧になったでしょうか? ぽちはどうしても確認したいことが
あって、もう一度観なければいけないのですが(なんだそりゃ?)、劇場で観
るかビデオ化を待つか思案中。
メールをくださったみなさん、ありがとうございました。 m(._.)m
みなさんも「Cinemaの王国」へのメッセージや取り上げて欲しい作品のリクエ
スト、観た映画の感想など、気軽にメールをくださいネ。できれば名前(ハン
ドルネーム可)を本文中に明記してください。(メールは誌面で紹介する場合
もあります。載せて欲しくない方は、その旨を明記してください。)
・メールはこちらまで fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp
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■6.ぽちのひとりごと■
*最近運動不足解消のためにウォーキングをしているのだが、大股で歩くとけ
っこう筋肉にくるのですよ。まあ、途中でマックに寄ってアイスコーヒー飲ん
でカロリー補給してりゃ意味ない感じもしますが……。
*今週末からはついにマイケル・ムーア監督の『華氏911』が公開(といって
も恵比寿ガーデンシネマの先行ですが)。ブッシュの盟友(?)小泉サンが
「観たくない!」と拒否したこの映画、はたして日本でも当たるのか?
(ぽち)
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・『melma!』 http://www.melma.com/ ID:m00025647
を利用して発行しています。
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■週刊「Cinemaの王国」 vol.241 2004. 8.13
●編集発行人:ぽち
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倒でもホームページまたは上記システムからお願いします。)
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団体、個人等を中傷する意図はありません。掲載された内容に起因するトラブ
ルには一切関知いたしません。また、記事の無断転載はお断りします。
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