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個性派ライターによる映画レビューのマガジン。毎週1〜2本、新作映画を中心に言いたい放題で斬りまくります。

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Cinemaの王国 vol.162

発行日: 2003/1/31

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 =週刊「Cinemaの王国」= vol.162(2003. 1.31)      
 
                 http://homepage1.nifty.com/pochie/
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【INDEX】
■1.今週のこの1本!
  ―『ボーン・アイデンティティー』―
■2.今週のニュースあれこれ
■3.メールちょうだいッ!!
■4.ぽちのひとりごと
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■1.今週のこの1本!■

おっと! 『ハリー・ポッター』をついに追い落とし初登場第1位にランク!
マット・デイモン主演のこの映画、「そんなに良い映画なのかぁ〜???」と
さっそくチェックしてきました。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
●『ボーン・アイデンティティー』(THE BOURNE IDENTITY)
(2002年 アメリカ)(上映時間1時間59分)
監督:ダグ・リーマン
出演:マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、クリス・クーパー、クライヴ
・オーウェン
*日劇PLEX、渋東シネタワーほかにて全国公開中
ホームページ http://www.uipjapan.com/bourne/index.htm
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
<ストーリー>
背中に銃弾を受け、記憶を失った男(マット・デイモン)が地中海で漁船に救
われる。体に埋め込まれていたカプセルにあったスイスの貸金庫を調べた彼は
、ボーンという名前の身分証を発見。だが、同時にいくつもの名前のパスポー
トや拳銃、各国の紙幣も見つける。一方、その頃、CIA幹部は秘密裏に進め
ていたある作戦が失敗し、その後始末を迫られていた……。

<レビュー>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アクション派に大変身! のマット・デイモンを楽しむための映画
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
地中海を航行する漁船がナゾの男を発見し救助する。だが、その男の背中には
銃弾が撃ちこまれ、しかも彼は記憶を失っていた……。

うーん、いいですねぇ〜。不安定さをあおるようなカメラワークも効果的で、
ミステリアスな雰囲気がたまらない。最高のオープニングです。 (*^_^*)

なのに、なのに、なんでたった15分で話の大筋が読めちゃうんだよぉ〜。もっ
たいないよぉ〜。CIAの陰謀なんて、いまどき珍しい話でもないしさぁ。 
(´ヘ`;)

でも、まあスパイ・アクションとしてそれなりにちゃ〜んとできた映画です。
記憶をなくした主人公が自分の正体を探すうちに、ナゾの男たちによって追跡
される。その魔の手を逃れながら、さらに真相に迫ろうとする主人公。
CIAの陰謀話をはさみつつ、パリの街を舞台に展開される逃亡劇はかなり迫
力があります。
訓練を積んだ主人公が、無意識にそれを動作に現わすところもおもしろい。
主人公と協力者の女性とのロマンスもチラッと見せて、いろんな要素で楽しま
せてくれます。

映像もオープニングのみならず、全体的によくできています。場面場面にピッ
タリと合う映像の連続。特にパリの街のシックな雰囲気がいい感じ。

その中でも最大の見どころは、やっぱりアクションでしょう。カーアクション
、銃撃戦、格闘シーン、高所での緊迫のシーンなどなどフルコースをご用意。
目新しさこそないものの、ハラハラドキドキ度は相当に高いと思う。
o(^o^)o

しかも、それを演じるのがマット・デイモンですからねぇ。これまでは知性派
でおとなしいイメージが強かった彼が、今回は大変身〜!!! イメージを一
新して、ド迫力のアクションにチャレンジしています。
走る、跳ぶ、闘う、と縦横無尽の大活躍で「こういう役もできるんだゾっ!」
というところを強烈にアピール。この映画で演技の幅をグワ〜ッと広げたんじ
ゃないでしょうか。(ただし、スタントが多いというウワサも……。)
肉体の鍛え上げ度もスゴイです。女性ファンは思わずウットリ〜となりそう。
 (*^。^*)
おまけに、電話のリダイヤルを利用して真相を探ったりする頭脳プレーの場面
では、もともとの知性派イメージがうまく機能しています。

ただし、人物像の深みはイマイチ描き足りない感じ。この映画では、タイトル
にあるように自分の「アイデンティテイー」をなくした主人公が、「オレは誰
なんだッ!!!」「もしかしたら殺し屋なのかッ!!!」と思い悩んで胸が張
り裂けそうになる心理ドラマも重要な要素だと思うんだけど、その点ではセリ
フ以上のものは残念ながら伝わってきませんでしたね。

それに展開的に都合よすぎのところがかなりあります。例えば、「そんなとこ
ろに逃げたら絶対に発見されるだろうが」というところに、主人公がわざわざ
逃げ込んだりして……。
先の展開に意外感が少なく、予定調和的なところが目につくのも気になるし。
そのあたりは、観客を楽しませるためにいろんな要素を並べたので、どうして
も手薄なところが出てきちゃうんでしょうね。それがスゴク惜しい。(~ヘ~;)

それでも、スパイ・アクション映画として水準以上のものはあると思うので、
そのテの映画がお好きな方は満足できるのでは?

でも、やっぱりこれはマット・デイモンの映画だよなぁ〜。彼の新しい側面を
楽しむ映画だと思います。相手役の女性やその他の脇役があんまり目立たない
から、なおさら彼が引き立つ。

そんなわけで、最後にみんなで彼の熱演を讃えましょうか。せーの「デイモン
〜〜〜ッ!」。
ワ、ハ、ハ、ハ。吾輩を呼んだか? そうだ。吾輩は魔界からやってきたデー
モン小暮だ!
(と閣下が登場するといけないので、やっぱり「マット〜〜〜ッ」て呼びまし
ょうネ。) (^0^)

《ぽちのオススメ度》
★★☆☆☆(+1/2★)【ちょっとだけオススメ。おヒマでしたらどうぞ】
(それなりによくできているものの、物足りなさもアリ。スパイものがお好き
な方、そしてマット・デイモンのファンの方にはオススメできますが……。)
                             <ぽち>
〔鑑賞データ〕
2003年1月27日(月)シネマサンシャインにて。午後4時の回。

*ちなみに……
デーモン小暮オフィシャルサイト http://www.demon-kogure.jp/
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇ 〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■2.今週のニュースあれこれ■

◎ピーター・オトゥールがアカデミー賞の名誉賞を受賞することに。
◎トニー賞とエミー賞を獲得した女優のネル・カーターが死去。
◎アンジェリーナ・ジョリーがついに「ビリー・ボブ・ソーントン」というタ
 トゥーを消去か?
◎デビッド・フィンチャー監督がスケートボード・チームの映画を監督。
◎ジョニー・デップがスティーブン・キングの小説「秘密の窓、秘密の庭」の
 映画化作品に主演。
◎『グレムリン』シリーズで活躍した俳優ザック・ギャリガンが、ロサンゼル
 スのレコード・ショップでCDを万引。
◎ウィノナ・ライダーが万引きした品物がオークションに出品?
◎『レッド・ドラゴン』のPRでブレッド・ラトナー監督、エドワード・ノー
 トンなどが来日。

てな感じの今週。万引ネタ2題も気になりますが、ワタシャ、やっぱり『レッ
ド・ドラゴン』の話が楽しかったですね。昔、日本に住んでいたノートンが、
「好きな食べ物はお好み焼き!」と流暢な日本語で答えているのもおもしろか
ったけど、なんと言っても傑作は来日しなかったアンソニー・ホプキンスから
のメッセージ。「皆さんは『レッド・ドラゴン2』や『ハンニバル4』がある
か気になっていると思いますが、『ハンニバルVSゴジラ』だったら演ります」
だそうです。ホントだなぁ〜。やってくれよなぁ〜。(笑)
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■3.メールちょうだいッ!!■

「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。

◆今週は(matsu)さんから、『カンパニー・マン』についてメールをいただ
きました。

<「しかし、まあこんなに話題性の低い作品を短期間とはいえ全国ロードショ
ーにする配給会社はエライというか、勇気があるというか、無謀というか……
。」と言われてますが、配給会社の担当の人もそうだと思いますが、『CUB
E』を見てるから無謀とは思わないのではないでしょうか。一度ご覧ください
。>

◇きっとそうなんでしょうね。でも、できればもう少し長く公開してほしかっ
たな。1〜2週間じゃねぇ(上映館を変えて続くところもあるようですが)。
『CUBE』も期待できそう。絶対に見るつもりです。

メールをくださったみなさんありがとうございました。m(._.)m
みなさんも「Cinemaの王国」へのメッセージや「こんな作品を取り上げて欲し
い」といったリクエスト、自分が観た映画の感想、映画に関する疑問・質問な
ど、気軽に下記までメールをくださいネ。できれば名前(ハンドルネーム可)
を本文中に明記してください。(メールは誌面で紹介する場合もあります。載
せて欲しくない方は、その旨を明記してください。)
・メールはこちらまで
fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■4.ぽちのひとりごと■

*今週は仕事で身動きが取れない状態で、映画館に一度しか行けませんでした
。なので、レビューは1本だけとさせていただきました(本当は『猟奇的な彼
女』か『ボウリング・フォー・コロンバイン』あたりを取り上げるつもりだっ
たのですが……)。
なにしろボク1人で発行しているハンドメイドな(?)メルマガですので、ど
うぞご容赦を。 m(._.)m

*色々な映画賞が発表になるシーズン。あまり目立たないけれど実力派の役者
さんが受賞するとうれしくなっちゃいます。毎日映画コンクールで、『とらば
いゆ』の塚本晋也や市川実日子が受賞したのはヒットですね。塚本さんは映画
監督だけど、もともと自分が演じたくて監督を目指したみたいです。これから
も監督としてだけでなく、俳優としても期待したい人です。
                             (ぽち)
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を利用して発行しています。
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■週刊「Cinemaの王国」  vol.162  2003. 1.31
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