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Cinemaking vol.139

発行日: 2002/8/16

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 ☆週刊「Cinemaの王国」☆ vol.139(2002. 8.16)      
 
                 http://homepage1.nifty.com/pochie/

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ちょうどお盆休みド真ん中の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当メルマガも今週は半分ぐらい(?)お休みモード。お盆休み短縮バージョン
でお届けします。
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【INDEX】
■1.今週のこの1本!
  ―『トータル・フィアーズ』―
■2.ニュースのツボ
■3.メールちょうだいッ!!
■4.ぽちのひとりごと
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■1.今週のこの1本!■

というわけで、今週のレビューは1本のみ。ジャック・ライアン・シリーズ最
新作です。あれ? ライアンが若くなってるぅ〜〜〜!
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●『トータル・フィアーズ』(THE SUM OF ALL FEARS)
(2002年 アメリカ)(上映時間2時間4分)
監督:フィル・アルデン・ロビンソン
出演:ベン・アフレック、モーガン・フリーマン、ジェームズ・クロムウェル
、リーヴ・シュレイバー、アラン・ベイツ、フィリップ・ベイカー・ホール
*日比谷スカラ座1、渋東シネタワーほかにて全国公開中
ホームページ http://www.totalfears.com/
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<ストーリー>
ロシアの大統領が倒れ、後任に無名のネメロフが選出される。彼のことを知る
CIA分析官ジャック・ライアン(ベン・アフレック)はキャボット長官(モ
ーガン・フリーマン)によって抜擢される。ちょうどその頃、あるテロ組織が
核を使った恐るべき計画を進めていた。彼らの狙いは米露両国を衝突させるこ
とだった……。

<レビュー>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
現実世界とのビミョーなリンクで緊迫感アップ! でも、ちょっと複雑……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
東西冷戦の終結とともに、核戦争の危機も現実味をなくし、そのテの映画や小
説もリアリティーが喪失する……。
な〜んて思っていたアナタ。甘い甘い。世界はいまだ渾沌の真っ只中。ネタは
いくらでも転がっているのです。

米露の対決だけでは説得力不足となれば、今度はネオナチだのテロリストだの
を絡ませて、より緊迫感を出していく。
ありそうでなさそう? なさそうでありそう? 現実の世界情勢ともリンクし
たスリリングかつデンジャラスな雰囲気を持つこの映画。ご存知『レッド・オ
クトーバーを追え!』から始まったトム・クランシー原作のジャック・ライア
ン・シリーズの4作目です。

ロシア大統領が倒れ、後任に無名のネメロフが選出される。かねてから彼に注
目していたCIA分析官ジャック・ライアンは、情勢分析のためにCIA長官
によって抜擢される。
アメリカ政府はネメロフを「強硬派」だと考えるが、ライアンは逆の見方をす
る。
そんな中、ボルチモアで核爆弾が爆発。ロシアの仕業だと思い込んだアメリカ
政府は報復攻撃に踏み切る……。

このようにアメリカとロシアとの核戦争の危機が描かれるわけですが、実はそ
の陰には自分たちが世界を支配することを夢見るネオナチ勢力の陰謀があるん
です。それにアメリカもロシアも翻弄されていく。
最近の世界情勢を考えれば、簡単に絵空事とは切り捨てられないリアリティー
のある話です。 W(゜o゜)W

そんな中、現実に起きた事件もまじえつつ、スピーディーかつスリリングな物
語が展開されます。アメリカ、ロシア、イスラエル、ウクライナなど、世界の
あちらこちらを駆けめぐり、フィクションとノンフィクションとの間をビミョ
ーに行き来しながら、クライマックスの一触即発の場面まで理詰めでエピソー
ドを積み上げていきます。
だから、内容が詰まった割には話が散漫になることもなく、リアリティーと緊
迫感がますます高められていきます。

今回の注目は、主人公のジャック・ライアンの大幅な若返り。配役も前2作の
ハリソン・フォードからベン・アフレックに変わり、キャラクターもまったく
違います。何となく頼りなげで、恋人と仕事との間でゆらゆら揺れ動く。使命
感で仕事に燃えるというよりは、ただ自分の興味を満足させるために仕事をし
ている感じ。ポリティカル・サスペンスのヒーローとは思えない線の細〜いキ
ャラです。ああ、情なや〜。 (゜゜)〜

とはいえ、もちろん後半はヒーローとして核戦争阻止のために活躍するわけで
、そのギャップがかえっておもしろかったゾ。 (*^_^*)

たぶん、これは作り手の狙い通りなんでしょう。一見、ミス・キャストに思え
るベン・アフレックの起用も、従来のライアンのイメージを一新するという点
では功を奏している。もちろん、いわゆる正義のヒーローとは全然違った感じ
だけれど……。

そして、彼の上司であるCIA長官はモーガン・フリーマン。この存在感も大
きい。ただのコワモテではなく、お茶目なところがあるのも魅力。ジャックと
恋人の仲がおかしくなるのをおもしろがっている姿には、思わずニヤリとさせ
られます。あの老練さの前では、ジャックの若さなんかイチコロだぜ!

後半、ボルチモアで核爆弾が爆発するあたりからは、さらに緊迫感が急上昇。
 (ノ゜ο゜)ノ  
ロシアに攻撃されたと思い込んだアメリカ大統領は、「理性なんか知ったこと
か!」と核ミサイル発射を命令しちゃう。うーんなんかブッシュに似てる!?

一方、本来は戦争を避けたいロシア大統領も、「アメリカが来るならやるっき
ゃないッ!」と攻撃準備を整える。
それを阻止しようとするジャック・ライアンの活躍と合わせて、このあたりは
手に汗握るスリリングな展開です。はたして核戦争は始まるのか???

ただし、ちょっと気になったのは核に対する描き方の甘さ。核爆発のシーンな
んかは、CGを使ってよく表現しているんですけどね。それでもあんまりコワ
サや悲惨さが伝わってこないんですよねぇ〜。
やっぱり、そういう核に対する感情は、日本人とはビミョーに違うんでしょう
か。なんだかテレビゲームを見てるみたいな感じでした。 (´ヘ`;)

それを除けば、かなり楽しめる映画だと思います。現実の世界情勢を背景に、
スピーディーかつスリリングな展開と、迫力のアクションで、見応えはタップ
リ。ライアン・シリーズの中でも平均点以上は行っていると思います。

できれば、こういう映画は、現実の世界情勢のことはあんまり考えずに気楽に
楽しみたいもの。
でも、やっぱり考えちゃうのが悲しいところだよなぁ〜。まったくのフィクシ
ョンとして楽しめたらいいんだけど、そうもいかないんですよねぇ〜。
アメリカ一国支配になって、核戦争の危機は減るどころかますます高まってい
る世界。別に青臭いこと言うわけじゃないけど、核兵器なんかなくそうヨ〜。

《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
(十分にモトは取れるスリリングな映画だと思います。現実と関係なく楽しめ
りゃなおさらいいんだけど、それを許さない世界情勢が……。)
                             <ぽち>
〔鑑賞データ〕
2002年8月12日(木)池袋HUMAXシネマズ4にて。午前12時の回。
混雑度/A(8割方埋まっていました。指定席になっている日もあるので、良
い席はお早めにどうぞ。)
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*この作品のもう少し詳しいデータ(製作・撮影監督等)をホームページに載
せておきました。
http://homepage1.nifty.com/pochie/vol139totalfears.htm
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■2.ニュースのツボ■

<デミ・ムーアが『チャーリーズ・エンジェル2』で悪役に!>

★熊さん/2003年公開予定の『チャーリーズ・エンジェル2』で、悪役ヘイロ
ー役に抜擢されたそうですね。

☆大家さん/うん。プロデューサーを兼ねるドリュー・バリモアの強い要望が
あったらしい。最近、イマイチ、パッとしない彼女にドリューが救いの手を差
し伸べようとしたのかも。

★熊さん/いやいや、甘いな。もしかしたら、ますますドン底に叩き落そうと
する策略かも。

☆大家さん/相変わらず、意地の悪い見方だねぇ。ところで、前作でルーシー
・リューと大喧嘩してビル・マーレーが降板したボスレー役は誰がやる?
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■3.メールちょうだいッ!!■

「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。

◆今週もたくさんメールをいただいたんですが、一部を除いてまだちゃんと整
理できていません。ゴメンナサイ。来週、紹介できるものは紹介しますので。

「Cinemaの王国」へのメッセージや「こんな作品を取り上げて欲しい」といっ
たリクエスト、自分が観た映画の感想、映画に関する疑問・質問など、気軽に
下記までメールをくださいネ。できれば名前(ハンドルネーム可)を本文中に
明記してください。(メールは誌面で紹介する場合もあります。載せて欲しく
ない方は、その旨を明記してください。)
・メールはこちらまで
fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp
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■4.ぽちのひとりごと■

*人並みに実家に帰ったんですが、パソコンがなくて何もできず。おかげで発
行時間も遅くなってしまいました。ノートパソコンが欲しい〜〜〜!!!

*昨日(15日)は終戦記念日。今週取り上げた『トータル・フィアーズ』では
ありませんが、やっぱり戦争は映画の中だけにしといてくれよ〜〜〜とあらた
めて実感デス。
                             (ぽち)
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☆このメールマガジンは
・『melma!』 http://www.melma.com/    ID:m00025647
を利用して発行しています。
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■週刊「Cinemaの王国」  vol.139  2002. 8.16
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