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個性派ライターによる映画レビューのマガジン。毎週1〜2本、新作映画を中心に言いたい放題で斬りまくります。

  • 最新号:2008-10-03
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Cinemaking vol.124

発行日: 2002/5/2

★…・・・★…・・・★…・・・★…・・・★…・・・★…・・・★…・・・

 ☆週刊「Cinemaの王国」☆ vol.124(2002. 5. 3)      
 
                 http://homepage1.nifty.com/pochie/

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ゴールデンウィーク、みなさんどうお過ごしですか?
先週言ったように、一部配信システムが明日からお休みなので、いつもの週よ
り1日早く配信しています。(日付は3日にしときましたが。)
その分、内容もややスリムですが、どうぞいつも通りにおつきあいくださいま
せ。 m(._.)m
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【INDEX】
■1.今週のこの1本!
  ―『アザーズ』―
■2.直感勝負!? この映画が観たい!
■3.ニュースのツボ
■4.メールちょうだいッ!!
■5.ぽちのひとりごと
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■1.今週のこの1本!■

先週末の公開直後から、話題を集めているニコール・キッドマン主演のホラー
映画『アザーズ』を取り上げました。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
●『アザーズ』(THE OTHERS)
(2001年 アメリカ・スペイン・フランス)(上映時間1時間44分)
監督・脚本・音楽 :アレハンドロ・アメナバール
出演:ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン、クリストファー・エ
クルストン、アラキナ・マン、ジェームズ・ベントレー
*丸の内プラゼール、渋谷松竹セントラルほかにて全国公開中
ホームページ http://www.others-jp.com/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
<ストーリー>
1945年、2人の子供と広大な屋敷で暮らす人妻グレース(ニコール・キッドマ
ン)。3人の使用人を雇った彼女だが、その日から屋敷では怪事件が続発。子
供たちやグレース自身も、不思議な体験に遭遇する……。

<レビュー>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
誰なんだ!? お前は。うーん、不気味な緊張感の持続がたまりませ〜ん!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これ、ハンパじゃなくおもしろかったです。 (*^。^*)
文句ナシにゴシック・ホラーの秀作じゃないでしょうか。最近観た映画の中で
もかなり上位に入ると思う。

ただし、レビューを書くのが難しいんですよねぇ〜。あんまりバラしちゃうと
、楽しさが半減しちゃうから。
ま、何とかやってみましょう。

1945年のイギリスのある島(チャネル諸島ジャージー島)。人里離れた古い屋
敷にグレースと2人の子供が住んでいた。子供たちは極度の光アレルギー。そ
のため、屋敷は常にカーテンが閉ざされていた。
ある日、その屋敷に3人の男女が訪れ、使用人として雇われる。それ以来、屋
敷の中で次々に怪現象が起き……。

あ〜、もうダメダメ。これ以上言っちゃったら、ホントにつまんなくなっちゃ
う。あとは自分の目で確かめてください。(別に手を抜いているわけじゃあり
ませんからネ。)それでは、また。 (^_^)/~~

てのはいくら何でもヒドイので、もうちょっと続けましょう。
この映画は、要するに科学で割り切れない世界を描いているわけですが、話自
体はありふれた怪談みたいなものです。おまけに舞台はほとんどが屋敷の中。
それなのに、あのテこのテで盛り上げて、最後まで不気味な緊張感を保ち続け
るんです。 {{ (>_<) }}

なかでも素晴らしいのが、全体の雰囲気のつくり方。
森の中の霧に包まれた古い屋敷、カーテンが閉ざされた暗い部屋、骨とう品の
ような家具類、時代がかった衣装、古い写真。そういうものを巧みに使って、
ゴシック・ホラーとしての妖しい魅力をジワジワと浸透させていきます。

子供たちが光アレルギーだという設定、夫が戦争に行っているという設定、そ
して不思議な使用人たちの登場、聖書のエピソードの使い方。そのあたりもバ
ツグンにうまいですねぇ〜。

映像は光と闇のコントラストをうまく使い、独特の雰囲気を漂わせています。
監督自ら手がけた音楽も、これまた見事にハマっています。(ちなみに、この
監督、日本でも公開されたホセ・ルイス・クエルダ監督の『蝶の舌』の音楽を
担当しています。)

観客を手っ取り早く怖がらせるなら、オドロオドロしい化け物を出すか、血の
りをタップリ振りまけばいいワケです。でも、この映画にはバイオレンスも血
のりもありません。背筋が凍りつくような戦慄の怖さはナシ。
その代わり、全編を包む穏やかで静かなタッチの向こう側から、チラリチラリ
と不可思議な風をそよがせて、観客の心理的恐怖を高めていくんです。
うーん、この緊張感はクセになりそう。 (#^.^#)

しかも、実はその緊張感にも強弱があって微妙な変化をつけているから、最後
までグイグイと引っ張られてしまいました。
おかげで、1時間44分がアッという間。あらあら〜。

それにさぁ、主演のニコールったら、立ち居振る舞いがゴシック・ホラーにピ
ッタリなのよ〜。キレそうでキレない、存在感があるようなないような、そん
なビミョーな綱渡りの役柄を見事に演じているんです。
そして2人の子供も、かなりヤバイ感じ。3人の使用人も、ああ、怪しすぎる
ぅ〜〜〜! (∋_∈)

監督・脚本・音楽のアレハンドロ・アメナバールは前作『オープン・ユア・ア
イズ』をトム・クルーズが気に入って、『バニラ・スカイ』としてリメークし
た話は有名ですね。
今回は彼がプロデューサーになって、妻のニコール・キッドマンが主演……と
思ったら、トムったらペネロペと不倫しちまいやんの。で、離婚。でも、トム
とペネロペも最近別れたとか。やれやれ。

ま、そんなこたぁどうでもいいです。とにかくまだ30歳のアメナバール監督、
スゲー力量の人です。
善と悪とか、現世と来世とか、過去と未来とか、一見ハッキリしていそうなも
のをすべてご破算にして、その境界線をムーディーに描ききるんだから……。
今後が楽しみだなぁ〜。(といわれて消えていくヤツも多いのだが。)

ところで、映画評論家のおすぎさんは「8000円払っても観たい!」とこの映画
を絶賛してたそうですが、ボクは「そこまではちょっとなぁ〜」という感じで
した。
おすぎさんと違って貧乏だというのが最大の理由ですが(笑)、実はラストが
イマイチつまんなかったの。

いえいえ、ラストには驚愕の真相が用意されていて、それもなかなか良くでき
た話なんです。でも、ヒネクレ者のボクったら、途中で「あれ? これっても
しかしたらラストはそういうこと?」と予想しちゃったら、これが見事に当た
っちゃった。 ☆⌒(>。≪)イテェ

こんなところで当たんないで、どうせなら、宝くじでも当たってくれ〜って感
じですが、おかげで驚愕の真相が驚愕でなくなっちゃったワケ。
ですから、これから観るみなさんは、あんまり先を読まずに、流れに身を任せ
て観た方が絶対に楽しめるはず。流されるままに、妖しくて不確かな世界にド
ップリ浸かっちゃってくださ〜い!!! (^o^)/

《ぽちのオススメ度》
★★★★☆
(インディーズ精神をヒシヒシと感じさせるゴシック・ホラーの秀作。最近観
たこの手の映画では、いちばんおもしろかったかも。いやぁ〜、すっかりハマ
ってしまいましたヨ。)
                             <ぽち>
〔鑑賞データ〕
2002年4月30日(火)シネマ・ロサにて。午前11時15分の回。
混雑度/B(半分ぐらいの入り。平日朝一にこの映画館がこんなに混んでいる
のを観たのは初めて。休日はかなり混むと思います。)
------------------------------------------------------------------
*この作品のもう少し詳しいデータ(製作・撮影監督等)をホームページに載
せておきました。
http://homepage1.nifty.com/pochie/vol124others.htm
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■2.直感勝負!? この映画が観たい!■

今週は都合によりレビューは1本のみ。その代わり、このゴールデンウィーク
中に、<ぽち>が観たいなぁ〜、と思っている映画を簡単に紹介します。ほと
んど直感です。いい加減です。ま、今に始まったことじゃないので、そこんと
こはヨロシク。(笑)
**********************************************************************
●『バーバー』(THE MAN WHO WASN'T THERE)
(2001年 アメリカ)(上映時間1時間56分)
監督・脚本:ジョエル・コーエン
製作・脚本:イーサン・コーエン
出演:ビリー・ボブ・ソーントン、フランシス・マクドーマン
ホームページ http://www.barber-movie.com/

<ストーリー>
義兄の店で働くエド(ビリー・ボブ・ソーントン)。客が持ちかけたドライク
リーニング経営に興味を持ち、開業資金を稼ぐため妻の浮気相手を脅迫する。
だが、そんな彼の行為は予期せぬ出来事を引き起こして……。

<ポイント>
『オー ブラザー!』に続くコーエン兄弟の新作。ダメ人間の悲哀をモノクロ
で描く。今回はいつものブラックな笑いは控えめだが、その分、奥行きは深い
という評判。コーエンものだけに一応チェックしておきたいですね。

**********************************************************************
●『キューティ・ブロンド』(LEGALLY BLONDE)
(2001年 アメリカ)(上映時間1時間36分)
監督:ロバート・ルケティック
出演:リース・ウィザースプーン
ホームページ http://www.foxjapan.com/movies/cutieblonde/index.html

<ストーリー>
「君はブロンドすぎる」という理由で政治家志望の恋人に振られた女子大生エ
ル(リース・ウィザースプーン)。一念発起した彼女は、ハーバード大学に入
って弁護士を目指す。そこでも周囲から見下されてしまうが……。

<ポイント>
コミカルな青春映画。ありがちな話だが、リース・ウィザースプーンのハジケ
方がスゴイという評判。観たら気分爽快になれること間違いナシ!?

**********************************************************************
●『ハッシュ』
(2001年 日本)(上映時間2時間15分)
監督・脚本:橋口亮輔
出演:田辺誠一、高橋和也、片岡礼子
ホームページ http://www.cine.co.jp/hush/index.html

<ストーリー>
意気投合して一緒に暮らし始めた直也(高橋和也)と勝裕(田辺誠一)のゲイ
・カップル。ところが、ある日、勝裕は蕎麦屋で出会った朝子(片岡礼子)か
ら「子供をつくりたい」と告白される……。

<ポイント>
『渚のシンドバッド』以来7年ぶりの橋口監督の作品。ゲイの映画というより
は、新しい家族のあり方を描いた作品では? けっこう笑えそうだし、さわや
かな感動が味わえるかも。

**********************************************************************
●『鬼が来た!』(鬼子来了)
(2000年 中国)(上映時間2時間20分)
監督・脚本・出演:チアン・ウェン
出演:香川照之、チアン・ホンボー、ユエン・ティン
ホームページ http://www.gaga.ne.jp/onigakita/

<ストーリー>
1945年、中国。日本占領下の寒村で、青年マー(チアン・ウェン)のもとにあ
る男がやってきて2つの麻袋を押し付ける。1つには日本兵の花屋(香川照之
)が、もう1つには中国人通訳が入れられていた。一週間だけ預かるように脅
されたマーだったが……。

<ポイント>
2000年のカンヌでグランプリを獲得した作品。監督のウェンは『紅いコーリャ
ン』などで知られる名優です。戦時下の中国を舞台に、人間の心の闇を照らし
出す秀作。ただし、描写が一面的過ぎるという批判も。はたして?

**********************************************************************
このほかでは、やっぱり『E.T.<20周年アニバーサリー特別版>』でしょ
うか。以前観た人がわざわざ観るほどのものではない気もしますが、映像も音
もリニューアルしたらしいし、劇場で観た経験のない人はぜひ観たいところで
すね。

それから似たタイトルで『KT』というのも3日から公開されます。『ET』
と間違えないように(笑)。こちらは、『どついたるねん』などの阪本順治監
督が金大中事件を描いたサスペンスで、かなり見応えがありそう。

さて、以上紹介した映画を次号以降で取り上げる……かどうかは未定。(笑)
相変わらず気まぐれでスミマセン。でも、たぶん何本かは取り上げるんじゃな
いかなぁ〜。あてにしないで待っててね。 (^_-)-☆パチッ
                              <ぽち>
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■3.ニュースのツボ■

<『スパイダーマン2』、早くも製作決定!>

★熊さん/『1』もまだ公開になっていないのに早くも『2』ですか。

☆大家さん/サム・ライミ監督が正式契約を結んだらしいね。続編では悪者を
2人に増やす方向だとか。先日キャンペーンのために来日したライミ監督は、
対談で会った竹中直人に『2』への出演を持ちかけていたそうだよ。

★熊さん/え? じゃ、竹中直人が悪役? なんか「笑いながら怒る人」を思
い出して笑っちゃいそうなんですけど……。(^0^) テメェ、バカヤロー、
コノヤロー……。

☆大家さん/それもちょっとねぇ。スパイダーマンだけに、誰を悪役にしたら
いいのか、クモった、クモった。お後がよろしいようで……。
(よろしくねーよ!)
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■4.メールちょうだいッ!!■

「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。

◆今週は<ユキヒト>さんから、『アザーズ』の感想をいただきました。
ただし、これは紹介するとややネタバレになるかも……。
<最後の20−30分のクライマックスはすごいです。どんでん返し!>
ということだけで、あとはみなさん、ご自分で確かめてくださいネ。

みなさんも、「Cinemaの王国」へのメッセージや「こんな作品を取り上げて欲
しい」といったリクエスト、自分が観た映画の感想、映画に関する疑問・質問
など、気軽に下記までメールをくださいネ。できれば名前(ハンドルネーム可
)を本文中に明記してください。(メールは誌面で紹介する場合もあります。
載せて欲しくない方は、その旨を明記してください。)
・メールはこちらまで
fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■5.ぽちのひとりごと■

*池袋の映画館で井筒監督を目撃! これで2回目です。もしかして僕を呼ん
でる?(そんなこたぁない!)

*来週はいつもの通り金曜日に発行予定です。それでは、みなさん、楽しい連
休を!(と言っている本人は、仕事がまだ終わらんのじゃ〜。 (T^T) )
                                        <ぽち>
━━<CM>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   <ぽちのウキウキなお店>ってなんでござる?????
      → http://www.emzshop.com/pochieshop/
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■週刊「Cinemaの王国」  vol.124  2002. 5. 3
●編集発行人:ぽち
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