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Cinemaking vol.92

発行日: 2001/9/21

★…・・・★…・・・★…・・・★…・・・★…・・・★…・・・★…・・・★…

 週刊「Cinemaの王国」  vol.92(2001. 9.21)       
  
                http://homepage1.nifty.com/pochie/

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【今週の言うことはちゃんと言いますッ!】 
 ◆ガイ・リッチー監督の不倫でマドンナ離婚!?
 ◇でも、そのマドンナ。ロスのコンサートで、「暴力は新たな暴力を生むだ
  け」とアメリカの報復行動を批判。う〜ん、この時期にそんな発言をする
  なんてなかなか勇気のいること。見直しましたゾ!
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◆INDEX                                                  
■1.新作映画レビュー・その1
  ―『ブロウ』―
■2.新作映画レビュー・その2
  ―『ウォーターボーイズ』―
■3.メールちょうだいッ!!
■4.次号はあるのか!?
■5.ライターのつぶやき
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■1.新作映画レビュー・その1■

今週の1本目はドラッグを扱った映画。といっても、『トラフィック』なんか
とは、ちょっと違ったタイプの作品です。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
●『ブロウ』(BLOW)
(2001年 アメリカ)(上映時間2時間3分)
監督:テッド・デミ
出演:ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、ポール・ルーベンス、レイ・リ
オッタ
*みゆき座、渋谷エルミタージュほか東宝洋画系にて全国公開中
ホームページ http://www.blow-jp.com/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
<ストーリー>
故郷をあとにカリフォルニアへやってきたジョージ(ジョニー・デップ)。大
麻の売人となった彼は、持ち前の才覚で販売網を拡大。南米の輸入ルートを確
保して、全米に知られた麻薬ディーラーとなる。だが、その一方で、最初に愛
した女性をガンで亡くし、その後知り合った女性マーサとの間に娘が誕生する
ものの、やがてその関係にも変化が訪れる……。

<レビュー>
1970年代後半から80年代にかけて、アメリカに流通したコカインの8割は彼が
扱ったとされる実在の麻薬王ジョージ・ユングを描いた映画。
まさしく「事実は小説より奇なりッ!!」という言葉がピッタリの作品です。 
W(゜O゜)W

「麻薬王」な〜んていうと、なんだか恐ろしいイメージがあるけれど、この映
画の主人公ジョージはごく普通の男。
父親フレッドは小さな会社を経営していたが、やがて行き詰まり倒産。母親は
何度も家出を繰り返す。働きづめに働いて、結局は貧乏生活ってワケ。
そんな実家を飛び出して、カリフォルニアへとやってきたジョージ。
友人とほんの小遣い稼ぎのつもりで始めた大麻の売人が大当たり。どんどんビ
ジネスを拡大して、大金を手にする。 (*^。^*)

時代はドラッグ・カルチャー全盛。ミュージシャンやアーティストがこぞって
マリファナを吸い、それが超カッコいいことだとみなされた。
そんな時流にうまく乗って、ビジネスの才能を発揮してのし上がっていくジョ
ージ。まるでゲームを楽しむようにドラッグ・ビジネスに突き進む姿が、テン
ポよくリズミカルに描かれる。 o(^o^)o

前半は、一種の「悪の成り上がり物語」に近いものがありますね。
ただし、この映画でのドラッグはあくまでも背景。それをめぐるスリリングな
アクションや、社会批判なんかはいっさいありません。

それよりも、この映画のテーマは「家族」。特に親子関係だと思うんです。
ジョージの父は、働きづめで家族を犠牲にしながらも、結局、事業家としては
落伍者になってしまう。
でも、その一方で、息子のジョージとの絆は途切れず、生涯彼のことを気遣い
続ける。母親が「あんたなんか息子じゃないわヨ!」ってな感じだけに、なお
さらその絆の強さが伝わってくるんです。

一方、ジョージは自分の家庭が大嫌いだった(父親のことは大好きなんだけど
ネ)。
だから、家を出て、温かな家庭を築こうとする。
でも、最初に愛した女性とは病気で死に別れてしまう。 (T^T)
その後知り合った魅力的な女性マーサとの間には娘もできて、ようやく平和な
家庭を手に入れたように思えたのだが……。

結局、ジョージは父以上に働きづめに働いて、お金儲けには成功したものの、
父のように親子の絆を維持することはできなくなってしまうんですねぇ〜。
あとになって、「愛する者をすべて失う人生だった」と嘆くのも当然。でも、
もういくら嘆いても手遅れ。
おまけに、ビジネスのほうも一度歯車が狂うと、もう二度と同じ場所には戻れ
なくなる。

ラストが切ないんです。いったんハッピーエンドに見せかけておいて、そのあ
とでスッゴイどんでん返しが用意されています。
いやぁ〜、あれはツライっすよぉ〜。もう最悪じゃん。
で、追い討ちをかけるように、現在の彼の境遇が説明される。
うーん、このやるせないラストは見事すぎる! (~ヘ~;)
快進撃を続ける前半との落差が大きいだけに、なおさら悲しくなっちゃうんで
す。

主役のジョニー・デップが効いてますよねぇ〜。文句なしにカッコいい!
(^O^)/
今回はサングラスをしている場面が多いんだけど、それでもちゃ〜んとジョー
ジの心の奥底を表現している(別に、目で演技できないといっているわけでは
ありませんヨ)。哀愁が漂う素晴らしい演技でした。
父親役のレイ・リオッタもなかなかシブ〜い!(『ハンニバル』にも出てまし
たね、この人)

ただ、欲をいえば、ジョージと両親との関係をもう少していねいに描いて欲し
かったかな。
それに、成功街道をバク進中でも、「うーん、どっか違うなぁ。俺が求めてい
たものは本当にこれだったのか?」というジョージの違和感をチラチラ見せた
ほうが、あの切な〜いラストに効果的につながっていったんじゃないでしょう
か。

あ! それと、この監督、よっぽど女の人に痛い目にあっているのかァ?
だって、ジョージの母親にしても、奥さんにしても、ヒドすぎるんだもん。亭
主の稼ぎが悪くなると、たちまち悪態ついて、徹底的にコキおろす。いくらな
んでも、あそこまで身勝手な人は珍しいでしょ。そのへん、ちょっとリアリテ
ィに欠ける感じも……。 (`ヘ´) 

まあ、それでも、なかなか鮮烈な映画だと思います。
麻薬王の成功物語の形を借りて、家族を持てなかった男の悲劇を哀愁を込めて
描いています。
「人生はお金じゃないんだ」「やっぱ悪いことをすると天罰を受けるのね」「
女はコワイ」などなど、人によっていろんな感想が生まれそう。

え? 僕の感想ですか?
ペネロペ・クルスってイイ女だなぁ〜。 (*^.^*)エヘッ
って、そーいうことじゃないだろうがッ!!! O(・_・)○☆

《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆(+1/2★)
(麻薬という特殊な世界を扱っているのに、誰にでも身近な物語に感じられる
ようにしたところがユニーク! テッド・デミ監督の出世作になるかも)
                              <ぽち>
〔鑑賞データ〕
2001年9月18日(火)テアトルダイヤにて。午前11時15分の回。
混雑度/B(平日昼とはいえ、半分近く埋まっていましたね。)
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■2.新作映画レビュー・その2■

今週2本目は、邦画。え? 男のシンクロだとぉ〜???
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
●『ウォーターボーイズ』
(2001年 日本)(上映時間1時間31分)
監督・脚本:矢口史靖
出演:妻夫木聡、玉木宏、三浦哲郎、近藤公園、金子貴俊、平山綾、真鍋かを
り、竹中直人、柄本明
*シャンテ・シネ、新宿文化シネマほかにて全国公開中
ホームページ http://www.waterboys.to/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
<ストーリー>
廃部寸前の男子高校の水泳部。部員は、やる気もなくズルズルと続けてしまっ
た3年の鈴木(妻夫木聡)ただ1人。だが、突然、赴任したばかりの美人教師
・佐久間(真鍋かをり)が水泳部の顧問になり、下心ミエミエの新入部員が押
しかける。ところが、佐久間先生が教えたかったのは、なんとシンクロナイズ
ド・スイミング。それを知ったほとんどの生徒は逃げ出すが、鈴木を含む5人
のハミダシ者たちは文化祭での発表を目指して特訓を始める……。

<レビュー>
いやぁ〜、笑えまッス! (^。^/)
で、観終わってさわやか〜な気分になれる。
ホント、楽しい映画なのは間違いないんですが……。

男子高校の廃部寸前の水泳部の唯一の部員、鈴木クンたちが、ちょっとしたき
っかけでシンクロナイズド・スイミングに挑戦することになり、あれやこれや
の迷走の末に、文化祭で見事な演技を披露するまでを描いた物語。

個性的な男子高校生たちが、気色の悪い男のシンクロに挑むという設定がバツ
グンにおもしろい。
彼らのドタバタぶりをなんの引っかけなく、ひたすら一直線に見せてくれるん
です。
なんたって、フジTVが製作に絡んでますからねぇ〜。お客サンを楽しませる
サービス精神は満点。全編笑いの渦に観客を巻き込んで、入場料分はモトをと
らせてあげようという意図がよ〜くわかります。 (*^。^*)

ただし、どっちかというとベタな笑いでクドイところが多いので、波長が合わ
ない人は全然笑えないかもしれません。その点はご用心を。

それに、ドラマ的な魅力はほとんどありませんネ。 (`ヘ´) 
最初から最後まで、「んなこたぁ、絶対にないッ!!!」って感じで、リアリ
ティはゼロ。
鴨川シーワールドの職員が魚の業者をやってたり、文化祭の一ヶ月も前から釣
堀の準備したりと、「デタラメもほどほどにしろ〜ッ!」って叫びたくなると
ころがたくさんある。

登場人物の行動の動機や心の変化も、まったくといっていいぐらい見えません
。微妙な心のアヤなんかこれっぽっちもなく、ただ、ひたすら笑いに走るのみ
ッ!!

セリフもつまんないですねぇ。説明ゼリフが多くて、キレがないんだもん。
映画全体のテンポもモタっていて、なんだかねぇ〜。 (´ヘ`;)
若者が活躍する映画なんだから、もっとリズム感を出して欲しかったゾ。

マイナースポーツに挑戦する人たちの奮闘ぶりを描いた映画といえば、周防正
行監督の『シコふんじゃった』や『Shall we ダンス?』が有名です
が、はっきりいって、あれほどの深さはありません。残念ですが。

とはいうものの、な〜んも考えずに観れば、これほどおもしろい映画はないん
じゃない?
ムリムリつくったような笑いが多いわりには、全然イヤミもないしネ。
だって、出演者やスタッフたちが心から楽しんでいるのがわかるんだもん。

高校生たちの演技はみんなヘタなんだけど、一生懸命にやっているから好感が
持てる。
で、彼らを取り巻く脇役たちが、スッゴク達者で楽しい。
ヘンなトレーナー役の竹中直人、オカマの柄本明、先生役の杉本哲太や真鍋か
をり……。蛭子サンも相変わらずいい味出していますヨ。

そういう役者さんたちや、矢口監督以下スタッフの一体感、熱意。それが見事
に実を結んだのが、ラストの素晴らしすぎるシンクロ演技。これはもう素直に
大拍手でした。 (^-^)//""パチパチ
僕も参加したかったなぁ〜。(え? シンクロするの?)

ドラマ的な魅力はともかく、笑って爽快感を味わえるエンターティメント作品
としては、なかなかのもんだと思いました。
笑って、ストレスを解消したい方にはオススメです。

でもさぁ、男のシンクロはやっぱり気色悪かったゾ〜〜〜〜!。 (^0^)

《ぽちのオススメ度》
★★☆☆☆(+1/2★)
(楽しいエンターティメントとしては合格点なんですけどね。ドラマがつまら
ないので作品としての評価は辛くなっちゃいました。)
                              <ぽち>
〔鑑賞データ〕
2001年9月20日(木)シャンテシネにて。午前11時の回。
混雑度/B(半分以上埋まっていました。女性が多かったですね。)
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■3.メールちょうだいッ!!■

「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。
◆今週は(Iku-chan)さんから、『千と千尋の神隠し』の感想をいただきまし
た。

<『もののけ姫』のインパクトが強すぎて、いまいち乗り気じゃなかったのに
「Cinemaの王国」を読んで、即、翌日には、行っちゃいましたね。
それで、どうだった・・・子供は、はまってたよ。
私は、お母さんのリアルさが、いやでした。確かにああいうところあるんだろ
うけど、見たくない……。男の子の母だから? いい母ぶっていたいし、だめ
なところもTPOを考えて、見せたりしてるからかな。>

千尋のお母さんのキャラについては、ご自分と投影させて考える方が多いよう
ですね。ちなみに、(Iku-chan)さんは、宮崎ワールドのキャラが大好きで、
今回は、BABY(湯婆婆の息子の巨大な赤ん坊ですよね)が、変身させられたと
ころが気に入ったそうです。

◆(たま)さんからは、ホアキン・コルテス主演の『ジターノ』の感想をいた
だきました。

<ひと言でいうと美しい映画でした。(糸杉、漆喰の壁、教会の鐘の音、光と
影、フラメンコギターの調べ、etc・・・)
ホアキン・コルテスのフラメンコの舞台を観たことがあります。ダンサーとし
て一流でも演技の方は?・・・と思っていましたが、ぎこちない所はなくブラ
ボーでした。>

この作品、僕も観たいと思ってはいるんですが……。もしも観たら、どこかで
感想をお知らせしますね。

◆<鈴木>さんからは、「Cinemaの王国」の★の数について質問がありました
。新しい読者の方も多いので、あらためてご紹介します。
 
★5つ/一生のうちに何本も出会わない大傑作。誰が何と言おうと最高!!
★4つ/年間ベスト1になるかもしれないほど素晴らしい映画。絶対に観て!!
★3つ/好みの問題はともかく、かなり良くできた映画。できたら観てね!!
★2つ/うーん、ちょっとねぇ……。まあ、時間とお金に余裕のある方はどう
    ぞ。
★1つ/ダメだ、こりゃ。ワタシゃ、観なくてもいいと思いますヨ。

一応、この5段階を基本に、それぞれの中間は1/2★をつけたりして評価し
ています。ただし、一応、辛口をモットーにしていますので、5つはほとんど
出したことがありません。

メールをくださった皆さんありがとうございました。 m(._.)m

皆さんも、「Cinemaの王国」へのメッセージや「こんな作品を取り上げて欲し
い」といったリクエスト、自分が観た映画の感想、映画に関する疑問・質問な
ど、気軽に下記までメールをくださいネ。できれば名前(ハンドルネーム可)
を本文中に明記してください。(メールは誌面で紹介する場合もあります。)
fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■4.次号はあるのか!?■

まだ続くぞ! 記念日シリーズその3。来週9月28日(金)は「パソコン記念
日」。1979年の今日、のちのパソコンブームの火つけ役となった日本電気の「
PC−8001」が発売されたことにちなむそーです。もちろん当メルマガも
パソコンを使って編集・発行しております。パソコンに感謝感謝ですじゃ〜!
ってことで、次号もいつも通り発行しま〜す。 
〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜

■5.ライターのつぶやき■

*『ブロウ』を観に行ったら、有名な映画監督のI氏がビデオカメラとともに
客席に……。なんかの取材だったんですかねぇ。ちなみに、上映中に大きなイ
ビキが聞こえたんですけど、まさかI氏じゃないよね?

*やっぱり始まるんですか? 戦争が。なんかユーウツ。だからというわけじ
ゃないんですが、体調を崩してブッ倒れてしまいました。それでもどうにか発
行できてひと安心。 (^。^;)ホッ
                              <ぽち>
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■週刊「Cinemaの王国」  vol.92  2001. 9.21 
●編集発行人:ぽち
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  倒でもホームページまたは上記システムからお願いします。)  
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団体、個人等を中傷する意図はありません。掲載された内容に起因するトラブ
ルには一切関知いたしません。  
●Copyright(c)1999-2001  ぽち  fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp    
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