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週刊「Cinemaの王国」 vol.62(2001. 2.23)
http://homepage1.nifty.com/pochie/
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【今週のお金がない!!】
『ユージュアル・サスペクツ』『X−メン』のブライアン・シンガー監督の
次回作「CONFESSION OF DANGEROUS MIND」が
資金調達が間に合わずに、撮影直前で製作中止に……。
ジョニー・デップとジョージ・クルーニーの共演が楽しみだったのにねぇ。
この際、日本の外交機密費から出資してあげれば?
どうせワケのわからん金なんだからサ。 (^0^)
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◆INDEX
■1.新作映画レビュー・その1
―『ザ・ウォッチャー』―
■2.新作映画レビュー・その2
―『背信の行方』―
■3.お知らせ
■4.ライターのつぶやき
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■1.新作映画レビュー・その1■
今週は新作2本をご紹介。1本目はキアヌ・リーブスが殺人鬼役を演じて話題
のこの映画です。
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●『ザ・ウォッチャー』(THE WATCHER)
(2000年 アメリカ)(上映時間1時間36分)
監督:ジョー・シャルバニック
出演:キアヌ・リーブス、ジェイムズ・スペイダー、マリサ・トメイ、アーニ
ー・ハドソン
*東劇、東急文化会館ほか松竹・東急系にて全国公開中
ホームページ http://www.watcher-jp.com/
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<ストーリー>
FBI捜査官キャンベル(ジェイムズ・スペイダー)のもとに、孤独な女性ば
かりを狙う殺人鬼のグリフィン(キアヌ・リーブス)から殺人予告が届く。か
つてキャンベルはロサンゼルスで彼と対決し、精神的に深い傷を負ってシカゴ
に転任していた。だが、キャンベルとの「ゲーム」を楽しむグリフィンは、今
度はシカゴで予告殺人を始めたのだ。当初は、再び彼と関わることを拒否した
キャンベルだが、やがて対決を決意。わずかな手がかりをもとに捜査を開始す
る……。
<レビュー>
キャーッ!!! あ、あたしのキアヌが殺人鬼だなんて……。 (;>_<;)
というわけで、キアヌ・リーブスが殺人鬼を演じたこの映画。でも、物語的に
は、主人公はキアヌじゃなくて、ジェイムズ・スペイダー演じるFBI捜査官
のジョエル・キャンベルなんですヨ。
前半は、彼がグリフィンによって受けた心の傷の深さと、それを乗り越えて対
決を決意する姿が描かれる。かつてのショッキングな事件に悩み続けるジェイ
ムズ・スペイダーの鬼気迫る演技は迫力満点。
ただし、肝心の事件の真相は、なかなか明らかにされないんですねぇ〜。フラ
ッシュ・バックなんかでチラッと見せるだけ。
ずいぶんもったいぶっているから、どんな重大な秘密があるのかと思ったけど
、あとでタネ明かしされたらそれほどでもなかった。引っ張りすぎだゾ〜!
それによくわからないのは、キャンベルが突然やる気になるところ。
それまでは死ぬほど苦しんでガンコに捜査に加わるのを拒否し続けるのに、グ
リフィンから直接電話が来たら、あっさりと「ワシ、やる気充分! 絶対に捕
まえてやるからね!」と大変身してしまうのだ。
おいおい、そりゃ、いくら何でも都合よすぎるって! 殺人鬼の声を聞いただ
けで気持ちが変わるなんて、もしかしてホントは彼のことが好きなんじゃない
のかぁ〜? (^0^)
いやいや、実はキャンベルがグリフィンを好きなんじゃなくて、グリフィンが
キャンベルを好きなんですよね。一種の愛を感じてる。だから、殺人で彼の気
を引こうとするらしい。
つまり、キャンベルの殺人は、世間への復讐だとか、猟奇殺人にありがちな性
的興奮を得るためとかじゃなくて、困った自己表現なワケ。女のコの気を引く
ために、いきなりクラス委員に立候補する成績の悪い男のコみたいな……。
(スイマセン。それ、昔の僕でした。``r(^^;)ポリポリ )
後半は、対決を決意したキャンベルに対して、グリフィンが次々と予告殺人を
実行。だが、キャンベルたち捜査陣は少しずつ彼を追い詰めていく。
そんな中、グリフィンは、次のターゲットにキャンベルのかかりつけの精神分
析医ポリーを狙う。はたして、キャンベルたちはグリフィンの「ゲーム」を終
わらせることができるのか……。
このあたりは、このテのサスペンスのお約束パターンが延々と続きます。
殺人予告の時間が決まっていて、それまでに写真だけを頼りに被害者を探さな
ければいけない、っていう設定はおもしろいんですけどね。それに、カーチェ
イスや大爆破シーンもあるし……。
だけど、あんまり緊迫感ないよなぁ。背筋が寒くなるようなコワさもナシ。
その原因はなんでしょう? (・_・?)
やっぱりねぇ、キアヌ君がコワくないのが最大の原因だと思う。
善人風の笑顔はいいんだけどサ。その裏にあるはずの陰の部分が見えないんだ
よねぇ。全然スゴミがないもん。
キャンベルに向かって「お前が陽でオレが陰」みたいなことを言うんだけど、
「どこがだよ〜???」って感じ。直接的な殺人の場面がほとんどない難しい
役なのはわかるけど、もうちょっとキレてくんなくちゃ……。
この際、アンソニー・ホプキンスあたりにサイコパスの演技を習ってみる!?
(^。^/)
対するジェイムズ・スペイダーは、なかなかの迫力。なんたって、『セックス
と嘘とビデオテープ』(1989)でカンヌ映画祭主演男優賞をとった実力派です
もん。
でもねぇ、キアヌとの共演はうまく噛み合ってません。空回りしちゃってる。
そこがこの映画の致命的な欠陥かも。
おまけに精神分析医ポリー役のマリサ・トメイは、いてもいなくても同じ〜。
なんでこんなしょーもない役で出るかねぇ〜? (´ヘ`;)
まあ、唯一評価できるのは映像かな。シカゴの街の光景をはじめ、美しく、緊
迫感のある映像が展開されます。ストップ・モーションなんかの小ワザも駆使
して、まるでミュージック・ビデオのような凝縮された、テンポのよい映像だ
こと。
と思ったら、監督のジョー・シャルバニックはミュージック・ビデオ界の出身
だそうで、な〜るほどね。
そのまんまやんけ!! (▼、▼メ)
《ぽちのオススメ度》
★★
(キャスティングも、脚本も大失敗。キアヌの緊迫感のなさが、この映画全体
を象徴しています。ま、他に観るものがない方や時間つぶしをしたい方なら、
それなりに楽しめるとは思いますけど……。)
<ぽち>
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■2.新作映画レビュー・その2■
2本目はちょっとジミなんですが、ニック・ノルティ、ジェフ・ブリッジス、
シャロン・ストーンが共演したこの映画です。
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●『背信の行方』(SIMPATICO)
(1999年 アメリカ)(上映時間1時間46分)
監督:マシュー・ワーカス
出演:ニック・ノルティ、ジェフ・ブリッジス、シャロン・ストーン、アルバ
ート・フィニー
*有楽町スバル座ほかにて公開中
ホームページ http://www.gaga.ne.jp/simpatico/
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<ストーリー>
アメリカでダービーが開かれるケンタッキー。サラブレットの馬主として成功
を収めたライル・カーター(ジェフ・ブリッジス)のもとに、20年前の仲間ヴ
ィニー・ウェッブ(ニック・ノルティ)から電話が入る。当時、2人は、ウェ
ッブの恋人だったロージー(シャロン・ストーン)とともに、競馬で八百長を
仕組み大金をゲット。だが、その後成功したカーターに対して、彼にロージー
を奪われたウェッブは、酒におぼれる自堕落な生活を送っていた。ウェッブは
「自分をストーカーで訴えた女に告訴を取り下げさせれば、自分が握っている
かつての八百長の証拠を渡す」と迫るのだったが……。
<レビュー>
有名な劇作家サム・シェパードの舞台劇を映画化した作品。競馬の八百長とい
う悪事に手を染めた男女のその後の人生を、オーソドックスな手法で描いてい
る。
最大の見どころは、ニック・ノルティ、ジェフ・ブリッジス、シャロン・スト
ーンの競演。一見すると「濃いなぁ〜」って感じの3人だけど、クセのあるキ
ャラクターがこの映画では見事にハマッている。
特に印象的なのが、事業で成功したブリッジスと、彼に復讐しようとするノル
ティの対比。
最初はいかにも実業家って雰囲気でビシッとキメていたブリッジスが、ノルテ
ィにだまされて彼の家で酒浸りになっていく。それに対して、最初は汚い格好
をしていたノルティは、ブリッジスの地元に乗り込んでおニューのスーツでバ
シッと決める。このあたりの展開は実におもしろい。 (^-^)
一方、シャロン・ストーンはやっぱり強い!
突然の出来事に右往左往しながらも、最後は自分でキッパリと行動を起こす。
2人の男が昔の悪夢に引きずられてボロボロになっていくだけに、彼女の強さ
がよけいに目立つ。決然とした目の輝きがとっても印象的だ。 (-_☆)キラリ
昔の悪事にもてあそばれる男女の哀れな姿、なんていうと「勧善懲悪」のドラ
マみたいだけど、けっしてお説教クサイわけではない。
演出も安定していて、現実のシーンと回想シーンとのバランスも良いと思う。
ただ、物語の展開や登場人物の行動に、ちょっと納得できないところがあるん
だよねぇ。 (?_?)
たとえば、20年間も動かなかったウェッブが、どうしていきなり復讐を始めよ
うとするのか。その心理はいったいど〜なってるの!? 吉田照美さん。
カーターが、知り合ったばかりのウェッブのガールフレンドに、大事な「秘密
」をバラしちゃうところもなんだかヘン!
それに、セリフが完全に舞台劇っぽい雰囲気なのも気になるなぁ〜。やけに仰
々しいんだもん。いくら原作が戯曲でも、もっとムダをそぎ落として、軽い感
じにしてもよかったんじゃない?
ま、それでも、強烈な個性の俳優の競演だけでも見応えあるんじゃないでしょ
うか。ビックリするような仕掛けがない代わりに、じっくりと人間ドラマを楽
しめる映画だと思いま〜す。(^-^)
《ぽちのオススメ度》
★★★
(競馬のシーンも多いんだけど、ちょっと迫力不足かな。でも、おウマ君はな
かなかの演技を見せてます。)
<ぽち>
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■3.お知らせ■
◇投稿募集のお知らせ
◎映画に関する様々な疑問、感想、話題等を募集します。このメルマガへの感
想や「こんな作品を取り上げて欲しい」といったリクエストなんかもお待ちし
ています。
名前(ハンドルネーム可)を明記の上、下記アドレスまでどんどんメールくだ
さいネ。
fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp
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◇次号のお知らせ
「Cinemaの王国」は毎週金曜日発行。
次号は3月に突入! 3月2日発行の予定です。
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■4.ライターのつぶやき■
今週はビデオレビューも掲載したかったのですが、あんまり長くなりすぎるの
もマズイと思ったので断念しました。もしかしたら、そのうちにビデオレビュ
ー専門のメルマガを創刊しちゃうかも!?
ISDNを導入しようかと思ったら、ADSLが始まって、今度は光ファイバ
ーによる通信も格安で始まった。うーん、流れが速すぎる。どれをいつ導入す
るか、悩んじゃいますよねぇ〜。 (~ヘ~;)
<ぽち>
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☆このメールマガジンは
・『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ ID:0000021508
・『Pubzine』 http://www.pubzine.com/ ID:003419
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