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OISCA MAIL 2001/02/23

発行日: 2001/2/23

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                      OISCA  MAIL

  http://www.oisca.org/                    2001年2月23日
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◆◆CONTENTS◆◆

1. よみもの「エドサ革命II(フィリピン政権交代)」
2. よみもの「インドネシア じゃらんじゃらん(その10)」
3. その他

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1. よみもの「エドサ革命II(フィリピン政権交代)」

  フィリピンにアロヨ政権が誕生して1ヶ月が経ちました。そのアロヨ
政権誕生について、マニラの事務所にいる国際協力ボランティアの藤井
聡子からのレポートが届きましたのでご紹介します。

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  この1月、フィリピンでは歴史的な政権交代がありました。オイスカ
のマニラ事務所はこの政変の舞台となったエドサ聖堂とは目と鼻の先。
日本でも大きなニュースとなったこの出来事ですが、それを間近で眺め
た印象をレポートしたいと思います。

◆政権交代のいきさつ
  ことの発端は、南イロコス州の知事が、エストラダ大統領(当時)の
汚職疑惑を暴露したことから始まります。エストラダ前大統領が、多額
の賭博収益金を受け取っていたという疑惑です。これにより、エストラ
ダ前大統領は弾劾裁判にかけられることになり、裁判は昨年12月7日か
ら始まりました。証人喚問が続き、裁判が長引く1月19日、大統領の有
罪を示す証拠品の開示をめぐる採決で、陪審員の過半数が開示に反対し、
否決されるという事態が起こりました。これを知った民衆は怒り、抗議
するためにエドサ大聖堂に集まりました。そして"Erap Resign! Erap 
Resign!" 「エラップ(エストラダの愛称)は辞任せよ!」と叫びなが
ら、大統領の辞任を要求したのです。集まった人々は労働者や学生な
ど、数十万人に達し、エドサ大聖堂前は反エストラダの人々で埋め尽く
されました。アロヨ副大統領(当時)、ラモス元大統領も先頭に立って
この集会を盛り上げ、ついに国軍も反大統領の意志を示しました。この
ような状況で政治を続けていくことが困難だと感じたエストラダ大統領
はついに辞任を決意し、法律にしたがってアロヨ副大統領が新大統領に
就任することになったというわけです。

◆ お祭り気分?
  フィリピンでは1986年、民衆の力によりマルコス政権が追放され、
アキノ政権が誕生するという出来事がありました。これがエドサ革命で
す。この革命を記念して、エドサ聖堂が作られました。そのエドサ聖
堂で起きた今回の抗議行動は、エドサ革命に大変良く似た状況だったの
で、「第2のエドサ革命」と呼ばれています。ただ今回は、お祭り騒ぎ
的な要素も大きかったようです。興味本位で集会に行く人もいました。
携帯のメールで友人と誘い合ったりするのは、いかにも現代的な感じで
すね。また、大統領辞任が決まった後には会場にリッキー・マーティン
の曲が流れ出し、踊り始める人もいたりして、お祭り気分で参加した人
も多かったと思います。テレビのニュースで見ていると何やら物騒な印
象を受けますが、実際はそうでもありません。誰もが平和的に解決した
いと願っていたので、危険な雰囲気はあまり感じられませんでした。そ
して辞任の翌日には、騒ぎはすっかりおさまり、会場もきれいに掃除さ
れて、いつもと変わらない一日が始まったのです。

◆アロヨ新大統領はどんな人?
  グロリア・アロヨ氏は身長150センチの小さな大統領。演説する様子
を見ていると、力強さとともにかわいらしいなあという印象を受けま
す。エストラダ政権を倒して新大統領になったアロヨ氏ですが、反エス
トラダの人々がアロヨ氏を圧倒的に支持していたかというと、そうでも
ないようです。実際、アロヨ氏の支持率は弾劾裁判が始まってから大
きく低下しました。以前は73%だった支持率が、12月の世論調査では
36%。この時エストラダ前大統領の支持率は意外にも44%と高かったの
です。これは、アロヨ氏が大統領になりたいがために反エストラダの姿
勢を露骨に示したことに対して、国民が反発したからです。また、国民
はアロヨ大統領もエストラダ氏と同じように裏で何か悪いことをしてい
るのでは…、というイメージを捨てきれません。それでもアロヨ氏が大
統領になった今、フィリピンの発展に向けて、元経済学者である彼女の
力が大いに期待されています。

◆ もし開示されていたら…
  もし、例の証拠書類が開示されていたら、エストラダ大統領は辞任し
なくても良かったのかもしれません。それまでの裁判の流れは、エスト
ラダ氏にとってそれほど不利ではありませんでしたし、多くの人々が、
エストラダ氏の弾劾はないだろうと思っていました。それが、証拠の開
示を拒否したばかりに国民の怒りを買い、辞めざるを得なくなったとい
うのは何とも皮肉なことです。当のエストラダ氏は「まだ自分が大統領
だ」と言い、新政権の違法性を主張して裁判まで起こしています。この
政変が完全におちつくには、もう少し時間がかかりそうです。

  私は初めてこんなに大きな集会を見たので、不謹慎かもしれません
が、その人の多さと熱気にワクワクせずにはいられませんでした。人々
が団結して国を変えようとしている…。その姿は胸に迫るものがありま
した。今の日本で、政治を変えようとこれだけ多くの人が集まる事はあ
るでしょうか? 今回の政変は、フィリピンの"People's Power"の大き
さを実感した出来事でした。

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2. よみもの「インドネシア じゃらんじゃらん(その10)」

  担当の(み)です。今回はうさぎのお話です。といっても、やっぱり
食べることに関係があるのですが。

  ジャワ島西部にある、チダフ研修センターでは、鶏やアヒル、うさぎ
を飼っています。飼っている、とはいっても、養鶏をやっています、と
いえるほどの数ではなく、少しだけ飼っている、という状態です。チダ
フはあまり農場の敷地が広くないので、いろいろな分野の研修をしよう
と思うと、どうしても少しずつしかできないのです。

  鶏、アヒル、うさぎはすべて同じ小屋で一緒に飼っています。小屋と
いっても、金網で簡単に囲ってあるだけのものです。まあ、鶏などは、
チダフの周囲の家庭ではどこも飼っていて、日中はエサを求めて道端を
ほっつきあるいています。夜になると、各家庭の前に用意された鶏用の
ねぐらに帰っていくので、あんまり厳密に管理する必要はないようで
す。その簡単な小屋の中に、十数羽の鶏にまぎれて、3羽ほどのうさぎ
がいたのです。家畜として飼っているにしては、あまりにも数が少ない
な、と思っていたら、「あれはペット!」といわれたので、なるほど、
と納得していました。

  ところがある日曜日、私が外出から帰ってきたら、小屋の中のうさぎ
が1羽、いなくなっていました。真っ白なうさぎです。近くにいたスタッ
フに、「どうしたの?逃げちゃった?」と聞いたら、作業小屋を指差し
ました。その指の先にあったのは、うさぎの変わり果てた姿! 毛皮が
板に張りつけてあったのです。それを見た私に一言、「食べちゃった」。

  どうやら研修生がおもしろ半分に昼食にしてしまったようなのです。
それを教えてくれたスタッフは、かわいがっていたうさぎを食べられて
しまって渋い顔をしていました。私は、というと、家畜とペットの境
目ってなんだろう、と思いつつ、その場にいてうさぎ肉を食べてみた
かったなあ、などと考えていました。

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3. その他

  ○リンク集に環境サイト「エコシティ21」
                http://www.ecocity21.com
    を追加しました。

 参加者募集中!

  ○「オイスカ研修センター訪問旅行」参加者募集
     (パプア・ニューギニア)
       期間:平成13年3月20日(火)〜3月25日(日)
          <5泊6日(一泊機内泊):羽田発着> 
       詳しいことはこちらのページをご覧ください。
       http://oisca.org/join/tour/01tour05.htm

  ○公開セミナー「開発と保全のはざ間にゆれる熱帯林」
    日時:2001年2月27日(火) 18:00〜20:30
    会場:サンケイプラザ301号室(東京)
       詳しいことはこちらのページをご覧ください。
      http://oisca.org/join/event/malaysia.htm

       ※当日、会場にて資料配布、受付、マイク係などをしていただけ
      るボランティアさんを募集しています。当日17:00頃に会場に
         お越しいただく事だけが条件です。 hara@oisca.org までご連
         絡お待ちしています。なお、セミナーの内容はすべて聞くこと
         ができますのでご安心ください。

  ○「みえ山林SUN」草刈りボランティア参加者募集中
    日時:平成13年3月4日(日)9:30〜14:00
                        (雨天の場合、11日(日)に延期) 
    場所:三重県松坂市西野字北谷(山林)
       詳しいことはこちらのページをご覧ください。
       http://oisca.org/join/event/mie.htm


 募集中!(平成13年4月〜平成14年3月の一年間です)

  ○四国研修センター・農業体験ボランティア募集
       詳しいことはこちらのページをご覧ください。
           http://oisca.org/join/volunteer/shibora3.htm

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□担当者のひとりごと

  フィリピンの"People's Power"を実感した、という藤井さんの文章を
読んで、私も中国の天安門事件を見て似たようなことを感じたことを思
い出しました。日本の60年代にはまだこんな空気があったのではないだ
ろうか、などと勝手に想像していますが、今の日本には変革への強い意
思などほとんどないように思えます。

  ところで、インドネシアからの研修生、サムシディンさんとルルさん
が日本語能力試験2級に合格しました。この試験、3級までは合格する人
が多いのですが、2級というのはかなりの難関です。その難関をクリア
した、というのはとてもスゴイことなのです。

  サムシディンさんとルルさんのスピーチを以前、このメルマガでご紹
介したことがあります。サムシディンさんのものは、第27号(2000/11/
17)「第18回 九州在住外国人による日本語弁論大会」に出場した際の
スピーチで、ルルさんは第33号(2001/01/06)で「オイスカ海外研修員
修了式・修了生謝辞」をご紹介しました。実はこの二人、婚約している
仲なのです。まったく、すごいカップルです。何人も同じ試験を受けた
中で、この二人だけが受かったのですから!

  この二人のスピーチをまだ読んでいらっしゃらない方は、請求してい
ただければバックナンバーをお送りしますので、ぜひ読んでください!
(み)

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『OISCA MAIL』  2001/2/23号(通巻40号)
発行元:財団法人オイスカ 広報部( http://www.oisca.org/ 
発行人:菅(自称編集長)文彦、近藤(担当(み))みどり

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・『melma』( http://www.melma.com/ マガジンID:m00025257 )
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