“国語の教科書”でおなじみの光村図書が定期的にお届けする情報誌。
各界第一人者が独自の切り口で語る
“学び”論をはじめ、ホットでタイムリーな情報が盛りだくさん。ご出演いただいた方々のサイン入り著書のプレゼントもあります!
- 最新号:2008-10-10
- 発行周期:隔週金曜日
- 読んでる人:340人
- 創刊日:2000-11-20
- Score!:14点
- コメント数 : 1
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[MMM No.181] 連載「数え方、はじめの一歩」 その6—「数え方」で知る世界の言語と文化— 他
発行日: 2008/6/27MMM・MMM・MMM・MMM・MMM・MMM・MMM・MMM・MMM
[M M M * No.181] 2008年6月27日発行
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林 真理子さんの表題作をはじめ、瀬戸内 寂聴さん、しまお まほさん、本上
まなみさんなど、さまざまな分野で活躍されている方々のエッセイ76篇を収録。
“今”を読むこと、知ることを楽しんでほしい一冊です。
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/shohin/bookinformation/200806_104/
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▼INDEX▼
■連載 「数え方、はじめの一歩」 その6
―「数え方」で知る世界の言語と文化―
■夏の全国研究会情報
■お知らせ 〜東京国際ブックフェア出展のお知らせ〜
■読者の声
■更新情報
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連載 「数え方、はじめの一歩」 その6
―「数え方」で知る世界の言語と文化―
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中央大学 准教授 飯田 朝子
現代日本語には約500種類もの数え方(助数詞)があります。とはいえ、
500種類すべてを使いこなすことは至難の業。日本語を母語とする一般的な
生活を送る大人で、約100から120種類の数え方を使っていると推測されます。
こんなに多彩な数え方があるのは日本語だけだろうと思ってしまいますが、
実は中国語にも500種類もの数え方(専門的には「量詞(りょうし)」と
呼ばれるもの)があります。それもそのはず、日本語の数え方の多くは6世紀
以降に中国から日本に入ってきたものだからです。
日本語には、中国語と同じ意味で使う数え方もありますが、少し用法がずれて
しまったものもあります。例えば、鳥類は日本語で「1羽、2羽」と数えますが、
もともとは中国語で鳥の体に生える羽根を数える数え方でした。中国語が母語の
人が「鳥1羽」と書かれた日本語を目にすると、「鳥に羽根が1本しか生えて
いないような感じがする。」と言います。
ほかにも、韓国語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語、マレー語や地域
ごとの方言にも日本語と似た性質の数え方があります。これらの言語地域を白地図
の上で塗りつぶしていくと、助数詞のある言語の話されている地域が、東南アジア
に集中していることに気がつきます。そして、興味深いことに、その分布は稲作
文化のエリアと概ね重なっているのです。偶然なのか必然なのか、稲作地域で
話される言語で数え方が発達しやすいというのは、なぜなのでしょう?
明確な答えは出ていませんが、文化によって数の捉え方に違いがあることは否定
できません。狩猟文化地域では、捕獲した獲物の数に応じて仲間と分かち合う必要
があり、獲物の数は単数なのか複数なのかが重要でした。狩猟民族の使う言語では、
名詞の単数形と複数形が発達する傾向が出ます。英語では “one dog, two dogs”
のように、直接dogに数を付けて複数を表しますが、日本語では「1犬、2犬」の
ようには言いません。
一方、稲作文化ではコメを1粒ずつ数で勘定して仲間と分ける必要はなく、容器
や袋に入れた分量で測りました。そうすると単数や複数を区別する概念は希薄になり、
その代わり数える物の分量や性質を示す単位や数え方(助数詞)が発達します。
このように、数え方は世界の言語や文化の一端にもつながっています。この連載
では、その特徴の一部しかご紹介できませんでしたが、これをきっかけに小・中学校
の先生方、子どもたちに数え方の魅力を感じてもらえたら嬉しいです。半年間、
ありがとうございました。
飯田 朝子(いいだ あさこ)
1969年、東京都生まれ。中央大学商学部准教授。専門は言語学。
『数え方の辞典』『数え方もひとしお』(ともに小学館)、『数え方でみがく日本語』
(筑摩書房)など、「数え方」に関する著書多数。
「飯田朝子のホームページ」の中に、数え方をもっと楽しむためのコーナー「数え方
おちゃのこさいさい」などがある。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~aiida/index.html
「数え方、はじめの一歩」は、今回が最終回です。
7月25日(金)からは、全国学校飼育動物研究会事務局長の中川 美穂子先生
による動物飼育についての新連載がスタートします。どうぞご期待ください。
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夏の全国研究会情報
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光村チャンネルの「全国研究会情報」では、各地で開催される「研究会」を
随時更新・掲載しています。今回は、7、8月に開催される研究会の中から
主なものをご紹介いたします。「全国研究会情報」はこちらから。
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/data/kenkyu/index.asp
■北海道教育大学附属札幌小学校 平成20年度 教育研究大会
日 時:7月4日(金)
テーマ:強い人が創る優しい学校
〜一人一人が強くなる集団の学び〜
講 師:NHK「週刊こどもニュース」元キャスター 池上 彰
講演会「伝える力〜こどもニュースの経験から」
URL:http://fuzoku-sho.sap.hokkyodai.ac.jp/2008/2008taikai_1.html
■平成20年度 弘前大学教育学部附属小学校 公開研究発表会
日 時:7月22日(火)
テーマ:人間力の向上を図る授業の構築
〜活用させることによって生きてはたらく知識・技能へ〜
講 師:東京大大学 総長 小宮山 宏
■第5回 夏期授業づくりセミナー
日 時:7月29日(火)
会 場:山口大学教育学部附属山口小学校(山口県山口市)
テーマ:〜学び合う「学び」について、語り合いましょう!〜
URL:http://www.ymg-es.yamaguchi-u.ac.jp/yamasyo-top/kennkyuu/semina/semina.html
■大阪教育大学 平成20年度 公開講座 (国語)
日 時:7月31日(木)
会 場:同大学・天王寺キャンパス(大阪府天王寺区)
テーマ:国語の力 〜読解力を育む言語活動の開発〜
講 師:同大学教授 松山 雅子、同大学准教授 住田 勝
URL:http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~llc/public_lecture/teacher0804.html#
■第38回 社会科・生活科・総合 全国教育研究大会
日 時:7月31日(木)・8月1日(金)
会 場:コアいけぶくろ(東京都豊島区)
テーマ:探求力と人間力
講 師:文教大学教授 嶋野 道弘
文部科学省初等中等教育局教科調査官 安野 功 ほか
URL:http://www5a.biglobe.ne.jp/~senal/shaken/20/
■国語とメディアを追究する夏季セミナー2008
日 時:8月3日(日)
会 場:きゅりあん(東京都品川区)
テーマ:国語科における情報活用能力の育成
講 師:横浜国立大学教授 高木 まさき
メディア教育開発センター教授 中川 一史
日本体育大学女子短期大学部教授 奥泉 香 ほか
URL:http://www.media-kokugo.com/
■第60回 日本文学協会国語教育部会 夏期研究集会
日 時:8月9日(土)・10(日)
会 場:大谷中・高等学校(京都府京都市)
テーマ:文学教育の転回と希望 ―〈文脈〉を掘り起こして―
講 師:愛知教育大学教授 丹藤 文博
映画監督 龍村 仁 ほか
URL:http://www3.ocn.ne.jp/~bungaku/whatsnew/08_5kaki.html
■科学的「読み」の授業研究会 第22回 夏の大会
日 時:8月18日(月)・19日(火)
会 場:成蹊大学(東京都武蔵野市)
テーマ:PISA型「読解力」に応えつつ超える「読むこと」指導の新展開
講 師:秋田大学教授 阿部 昇
横浜国立大学教授 高木 まさき
URL:http://www.yomiken.jp/
■第53回 夏季教育研究講座
日 時:8月21日(木)・22日(金)
会 場:エル大阪(大阪府中央区)
テーマ:今日の子どもと教育・文化について考える
講 師:シンガーソングライター 新沢 としひこ、詩人 工藤 直子 ジョイント公演
元NHKアナウンサー 加賀美 幸子 講演「こころを動かす言葉」 ほか
URL:http://www.eonet.ne.jp/~osaka-kokugo/
■第10回 でき学セミナーin石川
日 時:8月23日(土)
会 場:金沢市アートホール(石川県金沢市)
テーマ:これからの教育について考える
講 師:メディア教育開発センター教授 中川 一史
植草学園大学教授 野口 芳宏
児童文学作家 あまん きみこ 講座「あまん作品が生まれるまで」 ほか
URL:http://www.geocities.jp/mymmtuba/dekigakuishikawa01.html
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お知らせ 〜東京国際ブックフェア出展のお知らせ〜
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■第15回 東京国際ブックフェア
日本最大の本の展示会「東京国際ブックフェア」が、7月10日(木)から
13日(日)まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されます。
光村図書は児童書フェアのコーナーにてブースを出展いたしますので、
お越しの際はぜひお立ち寄りください。20%オフの特別割引価格にて書籍を
販売するほか、あべ 弘士さん、100%ORANGEさんのオリジナルポスト
カードをプレゼントいたします!
○第15回 東京国際ブックフェア
http://www.reedexpo.co.jp/tibf/
日 時:7月10日(木)〜13日(日)
会 場:東京ビッグサイト(西1・2ホール)
備 考:無料招待券はこちらから。
https://apply2.reedexpo.co.jp/BOOK/jp/form_inv/step1.phtml?ex_code=TIBF
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読者の声
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「連載 『数え方、はじめの一歩』 その5」では、魚介類に関する数え方
をテーマにお届けいたしましたが、それについてお便りをいただきましたので
ご紹介いたします。
「魚介類の数え方;背景の文化」
No.179の「魚介類の数え方」には、さすがに日本は海の幸の国だとうなりました。
言われてみればなるほどと思うことばかりですが、ここまで細かく言い分けている
とは思いもよりませんでした。
かつて、「天声人語」で雨にまつわる日本語の語彙の豊かさと、中東での駱駝
(らくだ)についての語彙の豊富さが取り上げられていたことを思い出します。
生活に密着したこと、身近なことの語彙は多くなるという話で、言葉の背景の文化
に目を見開かされる思いがしました。
今回のお話は国語や地理の授業で話題にしていただけたら、子どもたちの心に
残っていずれまた新たな話題に接したときに理解を深めてくれることでしょう。
わたしは教員ではありませんが、このお話を自分の子どもたちに伝えようと思います。
(専業主婦 C・I)
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更新情報
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■光村チャンネル
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/
▼光村ブックランド/赤木かん子の読書Q&A
小・中学校の学校図書館の運営方法、読書に関する悩みなどに、赤木 かん子さん
がお答えするコーナーです。「学校図書館(理論編)」「調べ学習」「今月読みたい
本」に、新しいQ&Aを追加しました。今回の「学校図書館(理論編)」では、
「着任したばかりの学校図書館では、まずどんなことから手をつけたらよいのか。」
という質問にお答えしています。
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/bookland/qanda/
■ALE-Net(エール・ネット)
http://www.ale-net.com/
ALE-Netは、NPO学習環境デザイン工房(青山学院大学 苅宿 俊文先生
主宰)と光村図書が共同で運営する新たな学びのサイトです。
▼社会のひきだし/数字で語る飛鳥・奈良時代
調べ学習に役立つホームページを厳選した「社会のひきだし」に、新しい
コンテンツがオープンしました。今回は、「社会」(6上)の飛鳥・奈良時代
に対応した内容です。数字をキーワードにして、飛鳥・奈良時代の出来事や
人々の暮らしにせまります。
http://www.ale-net.com/hpcs/sha/nara/index.html
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みなさんのお声をお聞かせください!
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ご感想をお待ちしております。投稿は以下のフォームをコピーして、送信先の
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職 業 [ ]
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編集後記
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全6回でお届けしてきた飯田先生の連載も今回で最終回を迎えました。数え
方を通して世界の言語や文化が見えてくるという興味深い内容でした。普段
あまり意識しないで使っている言葉を調べていくと、とてもおもしろい世界が
広がっています。こういったおもしろさを子どもたちに感じてもらいたいと
願っています。
次回配信は7月11日(金)です。お楽しみに!(Y・K)
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Mitsumura Mail Magazine [M M M * No.181]
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【WEB】http://www.mitsumura-tosho.co.jp
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【発行】光村図書出版株式会社
【編集】光村メールマガジン編集部
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