犬も歩けば英語にあたる |
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
U^ェ^U 犬も歩けば英語にあたる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「鬱」
"She seems depressed."
「彼女落ち込んでるみたい」
最近まわりでよく"depressed"「憂鬱だ」という言葉を聞きます。
*"depressed"は鬱だけでなく「元気がない」「落ち込んでいる」という
軽い意味でも使われます。
アメリカでは1880万人が鬱病に苦しんでいるといいます。その数が正し
いなら、成人人口の約10%にもあたるそうです。
私はそういう友人たちに、「運動しよー」と誘います。
「汗を流せばすっきりするって」
そう言うと鬱の人たちは、むっ、としてそんな「簡単じゃないのっ」と
私を非難の目で見つめるのです。そんな友人達に私は自分の話をよくし
ます。
実は私も1年くらい前にすごく悲しい事があって、鬱状態になった事が
あるのです。その時に、「このくらい、大丈夫。世の中にはもっとつら
い思いをしてる人がいくらでもいるんだから」って自分にいい聞かせて
普通に過ごしていたら、1週間ほどして突然身体が動かなくなったので
す。それから話をする事ができなくなりました。誰かとコミュニケーシ
ョンをとるのがだるいのです。(これは私を知ってる人なら、信じがた
いと思う(−−;)
とうとうご飯も食べれなくなり仕事も休んで一日中寝てばかりいました。
医者は、抗鬱剤を出すと言いました。私はぼんやりと薬を飲んで直るな
ら楽だなぁ、と思いました。
その時、旦那が、薬を処方してもらいに行く前に、「お願いだから運動
して」と私に頭を下げて頼み込みました。そして殆ど無理やり、私はス
ポーツジムのエアロビクスのクラスに連れていかれたのです。私はもと
もと運動が好きではありません。でも、クラスに入れられると、何もや
らずに出てゆく勇気もなく、仕方がないから、あわせて動きました。そ
うすると久しぶりに汗がでました。
そしてその夜、辛かった日から、初めてゆっくり眠る事ができたのです。
次の日はまた引きずられるようにしてヨガ教室に行きました。その日は
汗だけでなく久しぶりに身体を伸ばした気持ちよさがありました。
その日の夜、私は、突然何かが切れたように思いっきり泣く事ができま
した。たった2回の運動だけで、不思議なくらい身体が軽くなりました。
たぶん、私は泣く必要があったのです。まるで硬い心のふさがった石を
運動が押し出してくれたような感じです。
もしかしたら、私は本当に鬱病ではなかったから、簡単な運動で立ち直
る事ができたのかもしれません。でも今思えば、その時は本当に自分で
もどうしようもないくらいの落ち込みようでした。だからまさか運動で
鬱の気持ちが改善するなんて思いもしませんでした。
旦那はかるい鬱を運動で直している人が沢山いるのを知っていたそうで
す。
最近友人のコニーが落ち込んでいると聞いて、おいしいお茶の葉を持っ
て彼女のアパートに行きました。
"I feel like I'm left out."
「私取り残された気がするの」
*left out 取り残される。
彼女はソファに半分横になったまま言いました。
"Don't be silly!"
「何馬鹿なこと言ってるの!」
私は、彼女の話を聞くだけ聞いたら無理やりエクササイズに連れて行こ
うと計画しています。それが明日になるか来月になるかわからないけど
彼女が薬を処方される前に必ず連れ出そうと思っています。
アメリカでは内科の先生でも抗鬱剤を簡単に処方できる為、安易に薬に
走っている人が多すぎる気がします。昨年人気の抗鬱剤プロザックは約
25億ドル、パキシルは23億ドル、ゾロフトは21億ドルの売上があっ
たそうです。もちろん薬が必要な時もあると思います。でも本当にそれ
だけ全員の人に抗鬱剤が必要だったか、と言えば私にはそうとは思えな
いのです。
誰にでも辛い事があります。でもある程度なら自分で治癒する力が人に
はちゃんと備わっている、それが私が得た何よりも貴重な経験でした。
来年が皆さんにとって良い年になりますようにー。ホントいい年になると
いいなぁ。(^^)
***近況報告*************************
今年は私にとってかなり悪い出来事で始まって、かなり悪い出来事を聞
いて終わった年でした。また、身近なとても大事な人を亡くした年でも
ありました。
私はどんなに悪い事が続いても、笑顔でいることにしています。
で、時々笑いながら、泣いているというヘンな状態にもなりますが.....。
本当に辛い時に、辛そうにしていると、疫病神がもっと不幸をもってき
そうな気がして。
昔、死んだ母がガンの痛みで苦しんでいた時、弟がくだらない冗談を言
って、病室の皆を笑わせた事がありました。母も笑っていました。
その皆で笑った瞬間が私にとってとても幸せだったのです。
だから、今一番辛い時だけど、幸せの瞬間を沢山見つける努力をしてい
ます。
皆さんの2003年が素敵な年でありますように。
来年もよろしくね!
コネチカットノルウォーク自宅にて。
Yoko Sakanoue
Dec 21st. 2002. 3:40am
ご感想、ご意見はyoko@sakanoue.comまで。
「犬も歩けば英語にあたる」http://www.sakanoue.com/
********************************
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
