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030325ビジネス知識源:軍事のリスク、政治のポピュリズム

発行日: 2003/3/25

※友人、知人、同僚、部下、上司、取引先への転送は自由です。
<<あなたと、チームの、知識とスキルのブラッシュアップを>>

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          ビジネス知識源:無料版
       2003年3月25日号:Vol 142

    <Vol.142 軍事のリスク、政治のポピュリズム> 
            
 【良質な経営・IT・ビジネス・経済知識の提供を目標に】
                            (読者数: 30,495名)
著者:Systems Research Ltd. chief  consultant 吉田繁治
著者へのひとことメール⇒   yoshida@cool-knowledge.com
申込・解除・バックナンバー⇒ http://www.cool-knowledge.com
    ※120編余の無料版バックナンバーを掲載しています。

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こんにちは、吉田繁治です。先週の金曜日からの連休の3日間、多く
の方は、米英軍のイラク「侵略」の映像を、繰り返しご覧になったこ
とでしょう。

実はブッシュ大統領自身がinvasion(侵略)と言い、米マスコミも、
その用語を使っています。

9.11の直後、十字軍と不用意に発言し、アラブの反米感情をあお
ったことを含め、使う言葉への鈍感さあるいは露骨さは、ブッシュ政
権に見られます。キリスト世界とイスラームの宗教戦争でもあった十
字軍による屈辱は、イスラーム世界にとっては決して許すことのでき
ないものですね。

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         <Vol.142 軍事のリスク、政治のポピュリズム>

  1.世界「秩序」の根底にある暴力
  2.多数の死傷者を許さない米国世論
  3.アラブ社会
  4.現代アラブの社会思想の源流
  5.中東へのほぼ永久的な米国の関与

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■1.世界「秩序」の根底にある暴力

イラクの首都バグダッドに、1日で1500発も打ち込まれたという
(精密誘導の)巡航ミサイルが上げる火柱と黒煙、そして南イラクで
の銃撃戦を、隔離された「こちら側」で見て、複雑な心理になるのは、
私だけではありますまい。

多くの人に共通するであろう「複雑な心理」の理由と、今後の推移を
解くことを、本稿の目的とします。

世界の「秩序」や「市場経済」を成立させている根底のところが、暴
力を非人格的なものにし、何万倍にも増幅する武器によって形成され
維持されていることが、だれの目にも如実に見え始めたからです。暴
力も人格と結びつけば、騎士道や武士道にもなるのですが。

しかし大量殺戮のハイテク兵器の画面を見つめれば、あたかもTVゲー
ムをしているかのような錯覚が起こる。悲惨な現実は、画面からは遮
蔽されます。「きれいな」戦争になる。想像力が補うことがなければ
・・・

戦後の日本と日本人は、国防と兵器の問題をうっちゃることで、暴力
への態度を保留してきた。そして今、蓋をしてきた問題に、自分の問
題として直面しています。

(注)沖縄に、実は世界最大の核基地があることは、マスコミは報じ
なくても、知られているでしょうか? 現実を受け入れるにせよ、そ
うでないにせよ、事実は知っておく必要があります。

「民に知らしむべからず」を官の不文律にしてきたこの国では、まだ
知らされていないことが多いのです。自衛隊の存在に対し、繰り返さ
れる憲法解釈でのご都合主義も、今日も続いていますね。

▼古典的な戦争

戦争は、究極の外交だと言ったのは『戦争論(1834)』のクラウゼビッ
ツでした。私はそうは考えない。戦争は敵を征服するための大量破壊
と多数殺人であり、暴力にすぎず、知略と原則を本質とする外交では
ない。

「・・・戦争とは一種の強力行為であり、その旨とするところは、相
手に我が方の意志を強要するにある・・・(その目的のためには)ま
ず敵の防御を、完全に無力ならしめなければならない(『戦争論』p
29:岩波文庫版)」

19世紀のクラウゼビッツは、弾道ミサイルや精密誘導ミサイルに搭
載された核兵器、化学・生物兵器、画面戦争、そしてテロリズムを想
定してなかった。

戦闘機もなく、大砲と銃の、古典的な、現代と比較すればまだ人格的
な戦争の時代だったのです。

▼あからさまな、資本マーケットの動き

米国株は、開戦が明確になって以降ダウ平均で$7500から$85
00へ13%上げ、米ドルの対円、対ユーロ相場も上昇しています。
理由は短期終結を見込んだ上での「戦争の有無をめぐる不透明感の解
消」とされる。

1バーレル(159リットル)で$35まで上昇していた原油価格も、イ
ラク戦争の短期終結を予測し、$25にまで下落した。

米国では、フセイン政権打倒後の皮算用が早くも始まった。イラクの
油田開発、復興、建設への入札が行われています。まさに資本は、武
力の影の、現金なそろばんですね。

日本の株価も、日経平均で7862円という20年もの歴史をフラッ
シュバックした最安値(3月11日)から8400円まで7%上げて
います。

米英軍が描く戦略に沿い、4週程度での早期終結が可能かどうか。今、
西側の資本マーケットが描いている楽観シナリオが妥当かどうか。

ここで明確になったことは、
(1)対イラク戦争が、初夏にまで長期化するようなら、米国と世界
の経済はショック的な打撃を受けること、これは世界恐慌へのシナリ
オにもなること。
(2)短期で終結しない可能性も、相当程度あること、です。

イラク戦争が長期化する気配が見えた途端に、つかの間の上昇を見せ
た世界の株価は下がり、原油はまた上がります。

地上の長期戦になれば、米英軍の死傷者は増えます。

今度のイラク戦争は、経済問題を超え、世界の枠組みを変えるものま
でを含んでいます。単にフセインの追放戦や大量破壊兵器の一掃戦で
はない。対テロ戦争でもない。

フセイン政権の打倒は、ブッシュ政権にとってマイルストーン(ひと
つの石標)にすぎないのです。

■2.多数の死傷者を許さない米国世論

米英軍の士気は、何によって保たれているか? 一部資本の石油利権
に命を賭けることができるのか? 現場の兵士は、敵よりも自分の生
命の恐怖と戦う。今回の戦争への動機付けの問題は、ここでしょう。

対タリバンのアフガン戦争では、9.11の衝撃と記憶が新たでした。
反戦の大衆行動もなかった。今は世界各地でかなりの規模の反戦デ
モが起こっています。

イラク戦が長期化し死傷者が増えれば、米軍にベトナム戦争の後期の
ような士気の低下が生じます。ブッシュ戦略に70%の支持を与えて
いる米国世論も、反戦や厭戦(えんせん)に転じます。そうなれば、
共和党は政策転換を迫られる。

西側世界では戦争が人々に意味を与えることができた時代は、もう終
わっていると思えます。

▼世論というもの

多くがマスコミの集合的な論調によって左右されるにせよ、今は「世
論」が政治を決める。戦争は政治が決め、軍が実行しますが、世論の
支持がなければ、国家としては戦えないのです。世論は導くことはあ
る程度できても、コントロールはできない。

世論へのマスコミ効果も、91年の湾岸戦争の時代とは違います。一
例を挙げるなら、原油にまみれた水鳥を使い、何度も同じ映像を流し
て、米軍の仕業をフセインの犯罪として演出したCNNの「組織マス
コミ」の時代とは違う。

【新しい要素】
「メディアの個人化」という新しい要素が加わっています。多数の個
人ジャーナリストがイラクに行った。衛星回線を通じ当局の意図と反
する映像を送る。画像フレーム間の符号差をMPEG方式で圧縮し、
ぎこちない動きをするインターネット映像です。

メディアの個人化は編集課程で組織的に加えることができる世論操作
を難しくします。政府や企業のプロパガンダや隠したことの裏が、暴
かれるようになった。内部告発も多い。

情報の重心が、移動しつつあるのです。これは新しい事態です。

戦争は虚実を交える「情報戦」でもあります。ところが今は当局の政
策的な意図での情報コントロールが効きにくくなっている。

短期で嘘が見抜かれ、実態が暴かれるようになった。
何を嘘と見るか。見分けるのは論理と洞察でしょう。

■3.アラブ社会

▼フセイン政権

フセイン政権に、イラクの民の暴力的な抑圧があることは事実です。
そうだからといって、米国ネオ・コンサーバティブ(新保守派)の価
値観で裁くことにも、市場経済の側から略奪に近い侵略を行うことに
も、正当性があるとは思えない。

この点こそ、多くの人が、今、戸惑いつつ感じはじめていることです。
イラクのクェート侵略から始まった91年の湾岸戦争とは、明白に
様相が異なっています。

イラクの占領を起点に、アラブ社会全域にアメリカンデモクラシーを
広げるという戦争目的をブッシュ大統領の開戦演説は明らかにしてい
ます。事例としては、第二次世界大戦後のドイツと日本の民主化が名
指しで示されています。

(注)開戦演説の背景にある、ブッシュ・ドクトリンと、軍事技術開
発と増強での米国の覇権を主張しているネオ・コンサーバティブにつ
いては<03年2月25日号:ネオ・コンサーバティブの世界戦略>
を参考にしてください。

▼アラブ社会

私はアラブ社会とイスラームについて知らない。
しかし、知ろうと努めることはできます。

仮に、対イラク戦争がフセインの抹殺によって短期で終結しても、ア
ラブ社会の現状と今後を考えると、難問が残ると思えます。

残るどころか、イスラエル、パレスチナ、イラン、そしてサウジアラ
ビアを含むアラブ問題は、日本と世界にとって、ますます大きな課題
になります。

ブッシュ政権は、9.11の直後、テロリズムの壊滅を含んで、世界
の反米勢力への「20年戦争」を早々と宣言していることを思い出し
てください。米国政府の戦略は、その点では一貫しています。

日々の仕事、そして今日のビジネスは、「直接」には、米国ネオ・コ
ンサーバティブの世界戦略やアラブ社会と無関係に見えます。

しかし、我々が生きる21世紀は、米ソ冷戦の核の抑止力による恐怖
の均衡、別の言葉では秩序が保たれていた半世紀の後で、パンドラの
箱を開けたような国際紛争と殺戮の(少なくとも)10年を経ること
が、今、確定しつつあるように思えるのです。

経済は思想を超えない。しかし、思想は経済を超えることがある。
異文化が衝突する国際問題では、価値観と世界観にまで踏み込む。

以降で、基本的なところを、歴史をさかのぼりながらたどります。ア
ラブ世界への無知を持ち出すまでもなく、日本人はスペシャリストで
あるべき代議士であっても国際問題への理解は、基本的な部分で浅い。
代議士は国民の代理としての専門家でなければならないのですが。

昨日、TVで野党の質問と政府答弁を聞きながら、彼らは税を使うため
の最も基本的な義務すら果たしていないと感じました。

■4.現代アラブの社会思想の源流

ここで、格好の書があります。『現代アラブの社会思想(0201)』(池
内恵著:講談社現代新書)です。

まずは、社会思想とは何を指すのか? 
時代精神と呼ばれるものの総体です。
では、時代精神とは何か?

<ある特定の時代をとって、その中における政治、社会、道徳、文学、
芸術などさまざまな領域で現れる考え方の相互関連、ないしはそれ
らの背景をなす社会的=政治的な状況の関連というものを、できるだ
け総合的につかむ、一時代の、いわば精神的全体構造というべきもの
を、できるかぎり総合的にとらえる、その上でまたその歴史的な推移
を明らかにしていこうというような、そういう思想史である(丸山真
男) 同書p7>

現代アラブの歴史はどこから始まるか? 
その前に、まず、このアラブとは何か?

<アラビア語を用い、アラブ・イスラーム文明・文化への帰属意識、
あるいは近代に成立したアラブ諸国へ帰属意識を通じて、自らをアラ
ブ人と認識する者(p35)>

▼イスラエルとアラブ

以降では、単純化を承知の上で、イスラーム社会の「時代精神」の変
遷を見ます。米英軍のイラク侵攻の今後を予測するには、欠かせない
材料であると判断するからです。

西側世界のマスコミの窓からだけ見ても、アラブは理解できない。と
いうことは、推移の予測は全くできない。

(1)事件:
第二次世界大戦後の1948年(昭和23年)に、英国が信託統治し
ていたパレスチナの地に、第一次中東戦争を経て「イスラエル」が建
国されます。

イスラエルは離散していたユダヤ人が、第二次世界大戦後にパレスチ
ナの地に入植し、建設した国家です。

イスラエルと、アラブ諸国は、建国以降、不倶戴天(ふぐたいてん)
とも言える敵対関係を続けていますね。

(2)現代アラブの歴史の開始:
<(現代アラブの歴史の開始は)1967年(昭和42年)である。
この年の6月、第3次中東戦争が勃発し、エジプト・シリア・ヨルダ
ン軍が6日間でイスラエル軍に撃破され、パレスチナの土地全体がイ
スラエルの支配下に入った。(同書p41)>

第3次中東戦争の敗戦で、アラブ社会は何を失ったのか? 

<それまで、アラブ世界の知識人を方向付けていた「アラブ民族社会
主義」とその主導者、(エジプトの大統領)ナセルの威厳が失墜し、
主導的イデオロギーが空白となる状況が生まれた。(p42)>

1967年の第3次中東戦争でのイスラエルへの「アラブの敗北」が、
共和国、社会主義的近代化、さらにはアラブの統一への希望までを
孕(はら)んでいた「時代精神」を砕いたと言います。

▼ナセル

ナセルはアラブ世界にとって、共産主義国にとってのマルクスやレー
ニンのような、思想的・精神的シンボルだった。しかしナセルとは言
っても、今はもう忘れている人、または知らない人が多い。

<(1960年代中期までの)アジア・アフリカ会議で(インドの)
ネルーや(中国の)周恩来と並んで脚光を浴び、スエズ運河を国有化
し、それに続く、英・仏・イスラエルの侵攻に立ち向かったナセルに
は、アメリカでもソ連でもなく、資本主義でも社会主義でもない第3
の道を提示してくれるのではないかという漠然とした期待が寄せられ
ていた。(p42)>

ナセルは、アラブ世界における第二次世界大戦後の英雄であり、アラ
ブ社会を統(す)べる時代精神だった。

▼ナセル以後

1967年の、第3次中東戦争でのたった6日間でのイスラエルへの
敗北からくるカリスマ性の失墜、そして、3年後のナセルの死で、ア
ラブ社会はどんな状況に陥ったか?

<ナセルに投影されていた「夢」がその後のナセルの敗北と死によっ
て失われたことは、アラブ社会に思想的な危機状況をもたらした(p43
)>

思想的な共通アイデンティティが失われたことによるアノミー(心理
的無規範状態)です。社会として、共同体としての精神的支えが消え
た状況を言います。会社で言えば、トップにリーダシップがなく、社
員に共有の価値観、何をすべきかの指針が失われた状態です。

その結果、ナセルが体現していた「社会思想」は、まずは2つに分極
する。アラブ社会が、全体としてはとらえにくい(1)国家単位での
分極、(2)同じ国家でも思想的な多層、(3)そして民族という軸
で、3次元のモザイクになるのはここからです。

(1)急進的な左翼、つまり、マルクス主義風の階級闘争的な思想と
運動。
(2)宗教的な原理主義への回帰、つまり、イスラーム主義。

<イスラーム主義は、敗戦の原因を各国の政府の近代化によって宗教
規範から逸脱し、世俗化したことに帰し、宗教への回帰こそ問題を解
決する選択肢であると訴え、宗教的な社会・政治思想を提示した(p
44)>

ここで言うイスラーム主義は、神の言葉を示す啓典であるコーランを
通じて世界を神学的に解釈する「宗教的な世界観」です。原理主義含
む宗教的世界観では、他の世界観との妥協は許されない。

宗教的世界観では「国際」という相互妥協や譲歩は、やっかいな問題
になる。

3番目は、政権の安定を目指し、イデオロギー的世界観を弱めた現実
主義です。経済主義と言ってもいい。その典型は、1986年までO
PECを率い今は引退しているサウジアラビアのヤマニ石油相でしょ
うか。

単純化しすぎるきらいはありますが、
(1)共産主義的思潮
(2)宗教的なイスラーム主義
(3)近代化を目指す現実主義
(4)宗教的な穏健派が、イスラーム思想的世界を彩っていると見て
いい。

こうした中東世界に、先制攻撃の戦争をしかけながら関与しようとし
ている現ブッシュ政権は、何をどう考えているか?

■5.中東へのほぼ永久的な米国の関与

ブッシュ政権で、9.11以降の世界戦略をリードしていると思われ
る、軍事的覇権主義のネオ・コンサーバティブは、『アメリカの国防
の再建(2000)』で以下の主張を展開しています。

<アメリカの立場から言えば、(サウジアラビアとクウェートの米軍
の基地は)、サダム・フセインが歴史の舞台から消えたあとでも、継
続的な価値をもつものである>

<長期的には、イランが(イラクと同様)米国にとっての脅威である。
仮に、イランと米国の関係が改善したとしても、中東における長期
的な国益の確保のためには、米国が前方展開の軍事基地をもつことは、
国防戦略においては、依然として本質的な重要性をもつものである。>

宣言が起草された2000年には、01年の9.11はまだ起こって
いません。ここで明確に示されているのは、中東に(ほぼ永久的な)
米軍基地を置く前方展開を敷き、中東全域を、軍事面での支配下に置
くこということです。

新保守派は、アラブの多くの人々が永遠の敵と見ているイスラエルの
支援者でもあります。

『アメリカ国防の再建』は秘密文書ではありません。「アメリカ新世
紀プロジェクト」の公式のホームページに、プロジェクト参加者の署
名入りで、数々の主張が公開されています。

米国の国益と国防にとって、近々、中国こそ最大の脅威になるとの記
述までを含むものです。

新保守派の主張には、米国の国益のための軍事での制圧という一つの
軸しか見えないのです。

(『アメリカ国防の再建』↓)
http://www.newamericancentury.org/defensenationalsecurity2000.
htm

もちろん、今の米国は、新保守派一色ではありません。しかしながら
現政権が、新保守派の世界戦略を推進しているのは否定できない事実
です。

米国の世論が、どこまで新保守派風の主張を支持するか、焦点はそこ
です。米国が国益を盾に、中東に深く関与すればするほど、混乱と戦
乱が続きます。アジアにも飛び火するでしょう。

覇権主義とユニラテラリズム(単独主義)は、鉾(ほこ)を納めない
限り、各地に戦乱を生み続けます。

ネットワーク社会は、国家や国益という、近代国家の枠組みを次第に
無効にする方向をもちます。

にもかかわらず、軍事覇権主義の新保守派が政治権力を得たことは、
突出した武力のいたずらか、または歴史の皮肉でしょうか。9.11
の復讐とテロの撲滅で終わるなら、幸いなのですが・・・

情報が果たすべき役割は、今、ますます大きい。

今は、西側の政治世界は、ポピュリズムです。
つまり、世論と支持率に最も弱い政治です。
とすれば、方法はあるでしょう。

see you next week!!

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▼3月はビジネスと仕事の突破口として、<小さく考えよ>という方
法を本格的な内容でとりあげています。権限と手続き(procedure)で
はなく、原則(principles)による現場主義の仕事の手法です。申込
月の既発行分は、その月の全部を読むことができます。

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ールが送ってきて、(3)その後、購読誌の登録です。

【↓会員登録の方法の説明】
http://premium.mag2.com/faq/rd_howto.html
【購読誌の登録↓】
http://premium.mag2.com/reader/servlet/Search?keyword=P0000018

▼先週のビジネス知識源プレミアムの目次と要約

    <Vol.87 成功原理:小さく考えよ(6)>

【第一部】:対イラク開戦の意味

 1.フセイン追放の基底にある戦略の構造
 2.日本の金融資産と、イラクの原油利権
 3.90年代中期以降の資本主義の変質
 4.根底:ドル基軸通貨体制を継続できるための裏付け
 5.イラク占領の目的
 6.長期の視点:世界史の転換の起点になるか?
 
【第二部】成功原理:小さく考えよ(6)

 1.部門経営の組織体制(部門経営の復習部分)
 2.本部と現場の絶妙のバランスと協働
 3.ウィークリーマネジメントという方法
 4.経営の具体的な方法
 5.命令に代わるもの

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【第一部の要約】
ブッシュ政権の、公式の中東戦略とされている中東に自由と平和をも
たらすことの含意は、米英の国際資本が、自由に活動できる場を中東
に作ることを意味しています。

2000年以降のITバブル崩壊以後、米国資本は中東にフロンティ
アを求めようとしている。新植民地主義の台頭であると見ることがで
きます。ドル基軸通貨体制の維持・拡大を狙う戦略が本質であり、$
の対抗馬が、独仏連合のユーロです。

【第二部の要約】
ウォルマートの方法をシリーズとして採りあげている理由は、製造、
卸、小売りにかかわらず、また企業規模の大小にかかわらず日本企業
の再興のための、有効な方法になるからです。

ウォルマートでは、店舗現場の部門マネジャーを、店舗の中の店舗の
経営者と位置づけます。そして現場にすばらしい仕事をさせるために
、データウエアハウスを整備し、モバイル端末を通じて、単品作業に
必要な情報を供給します。

本部の幹部は、月曜日から木曜日まで店舗を訪問し、現場マネジャー
の仕事を支援し、現場から成功原則を持ち帰る。金曜日の本部での販
売促進会議で成功原理をまとめ、土曜日には全店で実行する仕組みを
作っています。

ウォルマートの方法は、シアーズ型のコマンド&コントロールの近代
マネジメントを変更し、21世紀型の、情報と知識を現場と共有した
協働経営、言い換えれば、原則によるリーダシップ経営を行う典型事
例です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【案内1】
3月1日に発売の『販売革新3号』には「部門経営」を、『商業界4
月号』には「小さく考えよ」を引き続き寄稿しています。

【案内2】
有料版のメールマガジンで昨年11月に、数回にわたりとりあげた『
Data Warehousing, Using Wal-Mart Model』が、翔泳社から翻訳・出
版されています。

知識作業のデジタル化で、話題になるべき内容があります。価格は25
00円。アマゾンで買えるでしょう。検索は「ウォルマートに学ぶデー
タ・ウェアハウジング」です。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798103233/ref=sr_aps
_b_/250-4226061-4565802

▼WEBで、他の考察を体系的に
http://www.cool-knowledge.com
送ったマガジンを含め、後日、修正と付加等を加え掲載

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