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HIDEKIWADA[2008/06/30] 官僚の使い方
発行日: 2008/6/30━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 和田秀樹公式 HIDEKIWADA.COMマガジン ■ 発行部数:12523 2008年6月30日号
http://www.hidekiwada.com
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HIDEKIWADA.COMマガジンでは、和田秀樹の新刊情報、テレビ・ラジオなどの
出演情報などの他に、和田秀樹の最新エッセイをお届けしています。
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■インデックス*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
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・編集後記
■今号のメールマガジン*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
早いもので7月から2008年下半期に突入です。すでに夏の旅行計画など立
てている方も多いのかもしれませんね。さて、今回の和田エッセイは、官僚
のタクシー経費の報道から、官僚システム変革の重要性についてお話します。
他に新刊情報もございますので、あわせてご覧ください。
■新着情報*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
★好評連載情報
読売新聞の毎週土曜日夕刊にて、「週間KODOMO新聞」連載中!
毎回中学入試レベルの問題とコラムを紹介。子どもの家庭学習の一環とし
て、また脳の体操などにもたいへんおすすめです。読売新聞購読他、キヨス
ク各店でも購入可能です。
◆新刊情報
◎『和田秀樹の“最終最強”知的生産術』
毎日新聞社 1,000円 ISBN:978-4-620-31892-9
この一冊で和田秀樹の「仕事術・勉強術」のすべてがわかる!ビジネス
ひいてより良い人生を送るために有意義なあらゆる内容を満載でお届けし
ます。
◎『人はなぜ「感情で動く」のか 』
新講社 1,365円 ISBN:978-4-86081-215-7
人間は理性よりも、感情で動いてしまう生き物です。人を第一印象で判
断したり、機嫌が悪いとつい八つ当たりをしたり…やる気も感情のひとつ
といえます。そんな「感情」の本質、知って欲しい感情の有効な扱い方を
本書では教えていきます。
◎『「勉強が大好きな子」に育てる本』
大和書房 580円 ISBN:978-4-479-30183-7
子どもの脳を家庭で鍛える方法から、勉強しやすい環境づくり、頭を良
くする生活習慣、心の強い子の育て方等、この一冊にすべてまとめました。
子育てに悩める親御さんへ捧げる「和田式勉強法」大公開です!
◎『必ず!「プラス思考」になる7つの法則』
新講社 900円 ISBN:978-4-86081-217-1
幸福や不幸だと感じることに、客観的な条件や評価は当てはまりません。
自分自身が「どう感じるか」に左右されます。しかし、自分のことを「幸
福で幸運」と思えるか、「不運で不幸」と思うかで、進む未来が変わって
いきます。心の持ちよう次第で環境は変わっていくのです。本書では、自
分を肯定的に捉え、明るく考えられ、自分の可能性をどんどん広げられる
ようになる、7つの「プラス思考」の法則をまとめました。
◎『脳さえ元気なら人生なんでもできる』
新講社 900円 ISBN:978-4-86081-210-2
脳は、身体の機能だけでなく意欲や心の問題も司ります。脳が元気だと、
人間は元気に活動できるものなのです。本書では、いつまでも意欲的で幸
せに毎日を送ることができる脳の使い方、生活の方法を提案していきます。
自分の可能性を信じる、若者から高齢の方々に読んでいただきたい本です。
◎『「まじめ」で「不器用」な自分を誇りなさい』
新講社 1,365円 ISBN:978-4-86081-213-3
世の中の「まともな人」はすべて、基本的に「まじめな人」です。社会
生活や対人関係のルールが守れて、自分の役割や責任をきちんと果たし、
周りから信頼され、結果、大きな仕事をするのはすべて「まじめな人」な
のです。己の「まじめさ」「不器用さ」を歯がゆく思う人に向ける応援メ
ッセージが満載です。
◎『新・受験技法 東大合格の極意 2009年度版』
新評論 1,890円 ISBN:978-4-7948-0771-7
2009年度東大受験の決定版が登場です!今年も和田先生と現役東大生が
徹底して東大受験を解析。最新データから勉強法、ここだけのウラ情報な
ど満載です。
■Web情報*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
◎和田秀樹映画初監督作品『受験のシンデレラ』公式ホームページ
--> HP: http://www.juken-movie.com/
◎NPO PLANT A TREE PLANT LOVE「受験のシンデレラコラム」掲載中
--> HP: http://www.plantatree.gr.jp/salon/wada-01.html
◎和田秀樹監修の大学受験指導 緑鐵受験指導ゼミナールH20年度の資料
請求を受付中です。
--> http://www.ryokutetsu.net
◎和田秀樹監修の中高一貫校「磐城緑蔭中学校(男女共学)」が開校しました!
--> http://www.ryokuin.ed.jp/
◎国際医療福祉大学大学院が2007年4月より、修士課程臨床心理学専攻
を開設!
--> http://www.iuhw.ac.jp/daigakuin/pdf/rinshou_open.pdf
★新刊ピックアップ+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
『「寝る前30分」で人生が変わる』
新講社 1,365円 ISBN:978-4-86081-208-9
著者である和田秀樹が、実践し確実に自己計画を実現させている時間の効
果的な使い方「寝る前30分の使い方」を提案していきます。
『30歳からの10倍差がつく勉強法』
PHP研究所 580円 ISBN:978-4-569-67028-7
30代の間にどれだけ自分に投資できたかでその後の人生が決まる、といっ
ても過言ではありません。では、多忙な30代に、どう勉強したら一番効率が
いいのでしょうか? 本書は、そんな30代に特化し、最小の時間で最大の効
果を上げる秘訣を紹介していきます。
『小学生の子を持つママが知っておくべきこと』
PHP研究所 1,260円 ISBN:978-4-569-64823-1
子どもの将来を見据えての教育から、しつけや学習法などお母さんが頭を
悩ます事柄をていねいに解決する家庭教育書。Q&A形式で細かい悩みについ
ても対応している良書です。
『困った老人と上手につきあう方法』
宝島社 735円 ISBN:978-4-7966-6310-6
高齢化社会を向かえ、高齢者と接する機会がないという方は少なくなった
ことかと思います。人間関係の中で登場する「困った老人」に対してどう接
していくか、そして老化の捉え方から「困った老人」にならないためのヒン
トなどを本書でていねいに教えていきます。
『おカネになる「企画力」』
新講社 1,365円 ISBN:978-4-86081-202-7
オリジナル性に富む企画ほどおカネを生み、人に賞賛されるものです。本
書では、どうすれば「企画あたま」になれるのか、そしてどんなものの見方
や生き方をすればいい企画にめぐり会えるかを提案していきます。また企画
を通しやすくするコツ、おカネに結びつけるテクニックも考案しています。
■メルマガエッセイ*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
【 官僚の使い方 / 和田秀樹 】
秋葉原の無差別殺傷事件は、精神科医としても考えさせられることが多い
事件だ。
居酒屋タクシーとかで、官僚バッシングが続いている。
被害妄想といわれるかもしれないが、日本のマスコミは情報操作に対して
おそろしく、ナイーブなので、これも外国(おそらくはアメリカだが、日本
の官僚がダメになればいいと思っている点では、中国や韓国もあやしい)の
情報機関が動いているのではないかと疑いたくなる。
東大卒の官僚は、別に仕事が選べないわけではない。以前も問題になった
ように、外国のビジネススクールなどに留学させてもらい、簡単に外資にい
ってしまう。そして、収入は10倍以上に膨れ上がる。
マスコミが医療ミスを、ひどいものも、致し方ないものも一緒にしてバッ
シングをして、なおかつ外国では民事訴訟が当たり前なのに、刑事罰を課す
ことで(アメリカですらめったにないことだ)、医療崩壊が起こった。ミスが
起こるような難しい患者がきて、かつ勤務時間もハードである病院に勤めて
いるよりは、自分のきめた診察時間で患者を診ていればいいだろう。救急や
難しい患者はそう来ないし、来たとしても外の大病院に紹介すればいいビル
開業医になれば、収入が3倍になるのだったら、それは必然の現象だ。
官僚を叩けば叩くほど、外資は人材が確保できて(もちろん、官僚の中で
嫌になってやめた人間のうち、優秀な人間だけをとればいいのだから。ただ、
こんなことで嫌気がさしてやめるのは、できの悪い官僚にしがみつく人では
なく、よそからも引きがあるような優秀な人であることは十分に予想できる)、
大喜びだろう。
以前、小泉元首相が、「民にできることは民に」とのたまったが、では、
官は非効率なままでいいのだろうか? むしろ、官を民のような効率システ
ム、インセンティブシステムにするほうが賢明なのではないか?
たとえば、郵政を民営化して、年に2兆円の利益がでたとしよう。
税収で国に入るのは、7.8000億円だが、国営のままであれば、2兆円が国
庫に入る。要するに官が民並の利益体質になるほうが、民にするよりも国の
ためになるのである。
今回の居酒屋タクシーの問題にしても、缶ビールや商品券をキックバック
してもらったことより、役所の利益を考えなかったほうが問題ということだ
ろう。
おそらく、民間企業だって、こんなことはあったはずだ。
たとえば、昔の出版社も、湯水のようにタクシーチケットが使えた。ひど
い社員だと、好きなだけチケットを持っていって、ホステスに配っていたの
を私自身の目で見たことがある。
おそらくは、遠方に帰宅する人の場合、同様の接待を受けていたことは十
分ありえる。
ただ、民の場合は、どうも使いすぎだとか、経費節減ということになると、
すぐにチケットを廃止したり(チケットを廃止して、現金精算、領収書をと
ることを必須にしたら、月のタクシー代が3分の1になった大手出版社があ
るという)、特定の安いタクシー業者(大阪のテレビ局ではそうしていた)だ
けに使えるチケットにしたりする。
その際に、これまでキックバックを受けていた人は、会社に損をかけてい
たとは見なされず(キックバックを受けようと受けまいと会社にかかる経費
は同じなのだから)、とくに処罰はされない。
ただ、一つ違うことは、それによって会社の経費が節減されたら、おそら
くは経理部の手柄と見なされるし、うまくいけばそれを提言した人間が出世
することになる。
会社に利益をもたらした者が利益を得るのが、民のインセンティブシステ
ムなのである。
私がいいたいのは、居酒屋タクシーをバッシングすることより、官にこの
手のインセンティブシステムを導入するほうがよほどメリットがあるという
ことだ。
これまでの官僚システムというのは、財務省の主計局を除けば、予算をぶ
んどってきたものほど偉い、実力者という風に見なされた。主計局だって、
よその予算を削ったり、文句をつけたりするのが仕事でも、自分たちの予算
を減らそうとはしなかったはずだ。
ここで民のように経費を削減して、役所の金を浮かせた人間ほど出世でき
るシステム、あるいは大幅に金を浮かせた人間にボーナスが入るシステムに
してはどうだろう。
もちろん、サービスを減らして、金を浮かせてもらっても、国民の受ける
サービスが減るだけだから、同じ内容の仕事を安く出来た場合でのボーナス
である。
たとえば、道路工事でガードレール一本が30万円というのは、いくらなん
でも高すぎる。これを15万円に値切るとする。これだって、全国規模でやれ
ば、何百億くらいのお金になるはずだ。たとえば、浮かせたお金の0.1%を
インセンティブにするとしても、役人には何千万円かのボーナスがいくが、
国は数百億円の予算が浮くようになる。
要するに、頭を絞らせて、同じことをより安くやらせるように命じるとい
いわけだ。
たとえば道路の拡幅工事にしても、渋滞緩和が目的ならば、交差点の手前
100メートルくらいだけを拡幅して、右左折車が入れるレーンを作っておけ
ば、渋滞の緩和は可能になるだろう。ちょっとしたアイディアがあれば、は
るかに低予算で、渋滞緩和という目的が達成される。
このようなかたちで、ありとあらゆる事業の見直しを行ない、同じサービ
スを、低予算でやるアイディアを出させる。つまり、民間と同じやり方をさ
せるのである。
ただし、インセンティブのシステムも民間と同じようにしないといけない。
つまり、利益を生んだ人間にインセンティブで報いるのである。
官僚というのは、けっしてバカではないはずだ。ただ、この手の秀才とい
うのは、問題解決能力には優れているが、問題発見能力や問題を作る能力は
大したことがないのだろう。
さらにいうと、出された問題にはなるべくいい点を取ろうとする。だとす
ると、問題を作る人間がしっかりしていないと、わざと解きやすい問題を自
分で作ってしまう。
本来は政治家が問題を出す側で、官僚が解く側なのに、出すほうがバカだ
ったり、問題が作れないから、官僚が勝手に問題を作ってしまうのがこの国
の問題なのである。
無理難題と決め付けず、政治家が厳しく問題を出す。(実際は、自分の得
になるかたちでなら、政治家も無理難題を出しているそうだ。たとえば道路
でついた予算の5%を、違法にならないかたちの政治献金で業者に配らせろ
などというお達しを出していたということを元官僚から聞いたことがある)
「同じサービスを3割少ない予算でやれ。ただし、予算をたくさん削った
人間ほど出世もさせるし、浮かせた金の0.1%くらいならやる」
ちゃんとした問題が出せる政治家の存在のほうが、居酒屋タクシーを追及
するよりはるかにお金も浮くし、官僚の士気もあがる。また優秀な人材を集
めやすくなるはずだ。
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★刊行本ピックアップ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
『受験のシンデレラ・小説版』 小学館 540円 ISBN:978-4-09-408254-8
「受験界のカリスマ」として富も名声も手にしていた五十嵐透は、ある日
がんで余命1年半という宣告を受ける。突然の事態に悩む彼は、偶然入った
店で抜群の数学センスをもって店員とやりあう少女、真紀を見かけた。経済
的な事情で高校中退していた彼女だったが、五十嵐は残りの人生を彼女の
「東京大学合格」に費やすと誓うが−−和田秀樹先生が初監督作品である同
名映画のノベライズが早くも登場しました!映画を観に行けないという方は
本書をどうぞ!
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■編集後記*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
東京に副都心線という新たな地下鉄路線ができましたが、なかなか乗る機
会がありません。ホームの感じや車体は大江戸線のようにちょっと小さいの
かなとか色々少しは気になっています…別に鉄道オタクではないのですが…。
今一番乗ってみたい車体は小田急の地下鉄線に乗り入れる特急ロマンスカー
MSEと九州のしんぺい号です。早くそのための旅を手配したいものです。
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この記事へのコメント
全4件表示次は是非、政治家の仕事の質を決定付ける要素について考えをお伺いしたいです。日時:2008年7月18日
このような評価制度があるとは知りませんでした。いつも感心して拝読いたしております。日時:2008年7月2日
官僚の話はためになりました日時:2008年7月1日
日本国のために、官僚も政治家も、もっとまっとうに考えてほしいものです。日時:2008年7月1日
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