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HIDEKIWADA[2008/04/10] エビデンスのない診断基準と後期高齢者医療制度
発行日時: 2008/4/10━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 和田秀樹公式 HIDEKIWADA.COMマガジン ■ 発行部数:12199 2008年4月10日号
http://www.hidekiwada.com
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HIDEKIWADA.COMマガジンでは、和田秀樹の新刊情報、テレビ・ラジオなどの
出演情報などの他に、和田秀樹の最新エッセイをお届けしています。
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■インデックス*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
・今号のメールマガジン
・新着情報(新刊・TV/ラジオ出演情報)
・Web情報(和田主宰の教育・受験情報、ブログ情報等)
・メルマガエッセイ172「エビデンスのない診断基準と後期高齢者医療制度」
・編集後記
■今号のメールマガジン*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
現在、和田秀樹初監督作品の映画『受験のシンデレラ』公開上映中!首都
圏在住の方は上映映画館へぜひ足をお運びください。 今回の和田エッセイは、
後期高齢者医療制度などについてです。新着情報とあわせてご覧ください。
■新着情報*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
☆★和田秀樹初監督作品『受験のシンデレラ』公開上映中です!
詳しくは下記、『受験のシンデレラ』公式ホームページまで。
『受験のシンデレラ』公式ホームページ http://www.juken-movie.com/
■ラジオ情報
◇『大竹まことのゴールデンラジオ』文化放送 4月11日13:00〜
★WEB掲載情報
◇NPO PLANT A TREE PLANT LOVE「受験のシンデレラコラム」掲載中
HP: http://www.plantatree.gr.jp/salon/wada-01.html
★好評連載情報
読売新聞の毎週土曜日夕刊にて、「週間KODOMO新聞」連載中!
毎回中学入試レベルの問題とコラムを紹介。子どもの家庭学習の一環とし
て、また脳の体操などにもたいへんおすすめです。読売新聞購読他、キヨス
ク各店でも購入可能です。
◆新刊情報
◎『困った老人と上手につきあう方法』
宝島社 735円 ISBN:978-4-7966-6310-6
高齢化社会を向かえ、高齢者と接する機会がないという方は少なくなった
ことかと思います。人間関係の中で登場する「困った老人」に対してどう接
していくか、そして老化の捉え方から「困った老人」にならないためのヒン
トなどを本書でていねいに教えていきます。
◎『おカネになる「企画力」』
新講社 1,365円 ISBN:978-4-86081-202-7
オリジナル性に富む企画ほどおカネを生み、人に賞賛されるものです。本
書では、どうすれば「企画あたま」になれるのか、そしてどんなものの見方
や生き方をすればいい企画にめぐり会えるかを提案していきます。また企画
を通しやすくするコツ、おカネに結びつけるテクニックも考案しています。
◎『なぜ、いいことを考えると「いいことが起こる」のか』
新講社 900円 ISBN:978-4-86081-199-0
意欲も向上心も、現状肯定から生まれる−−「いいこと」を考えたり探すこ
とが、心の動きにどう作用するのかを気持ちよくお話している本書。読後は
「いい」予感に満たされるはず!
■Web情報*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
◎和田秀樹監修の大学受験指導 緑鐵受験指導ゼミナール
H20年度の資料請求を受付中です。
--> http://www.ryokutetsu.net
◎子を持つ親・教育関係者におくる教育・学習(受験)マガジン、『学力向
上!親の会』随時入会受付中! 現在、4月新規会員募集中です。
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◎和田秀樹監修の中高一貫校「磐城緑蔭中学校(男女共学)」が開校しました!
--> http://www.ryokuin.ed.jp/
◎国際医療福祉大学大学院が2007年4月より、修士課程臨床心理学専攻
を開設!
--> http://www.iuhw.ac.jp/daigakuin/pdf/rinshou_open.pdf
◎和田が物申すブログ「和田秀樹のそれ言っちゃダメ!」が連載中!
--> http://blog.moura.jp/wada/
★新刊ピックアップ+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
『受験のシンデレラ・小説版』
小学館 540円 ISBN:978-4-09-408254-8
「受験界のカリスマ」として富も名声も手にしていた五十嵐透は、ある日
がんで余命1年半という宣告を受ける。突然の事態に悩む彼は、偶然入った
店で抜群の数学センスをもって店員とやりあう少女、真紀を見かけた。経済
的な事情で高校中退していた彼女だったが、五十嵐は残りの人生を彼女の
「東京大学合格」に費やすと誓うが−−和田秀樹先生が初監督作品である同名
映画のノベライズが早くも登場しました!映画を観に行けないという方は本
書をどうぞ!
『新・受験技法医学部合格の極意』
新評論 2,100円 ISBN:978-4-7948-0767-0
志望校選択術から、「残り1年」で合格圏に達する効率プラン、科目別攻
略プログラムと、「とにかく医者になりたい!」という受験生に送る最新必
勝の受験技法が登場しました! 巻末特別付録には、過去問徹底分析から導く
全国私立医学部攻略ガイドも掲載。フルに活用できる一冊です。
『子どもは公立に預けるな!』
ソフトバンククリエイティブ 735円 ISBN:978-4-7973-4401-1
首都圏に住む小学6年生のうち6人に1人、都内に限ると3人に1人が中
学受験をする日本教育の現状から、公教育と私立教育のそれぞれのメリット
・デメリット。そして台頭している公立の中高一貫校についてなど、中学教
育の現状を詳しくリポートしていきます。
『40代からの勉強法』
PHPエディターズ・グループ 1,365円 ISBN:978-4-569-69662-1
勉強意欲減退の原因は、思考力・記憶力の衰えではなく「感情の老化」に
あった!感情老化予防の習慣をつけ、やる気を高める環境のつくり方だけで
なく、より個人を意識したタイプ別の感情コントロール勉強法など、画期的
な勉強法を一挙にご紹介しています!
『いつまでも若さを保つ生き方』
PHP研究所 1,365円 ISBN:978-4-569-69522-8
近年アンチエイジングという言葉がもてはやされていますが、若々しさは
外見の手入れだけでなく、内面から表れるもの。本書では、中高年を過ぎて
起こる「心」と「脳」の変化についての知識と、心と脳の若さを保つ習慣術
を伝授します。
■メルマガエッセイ*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
【 エビデンスのない診断基準と後期高齢者医療制度 / 和田秀樹 】
本日、『スッキリ』という番組を見ていたところ、1歳4ヶ月の子どもが、
親が目を離したすきに、スロープ式のエスカレーターに手を挟まれて、指を切
断した事故がおきたと報じられた。VTRの中でリポーターは、同じエスカレ
ーターで別の事故がおこったことや、隙間が大きいことなど、ことさらスーパ
ーが悪いかのような言い方をしていた。
隣で妻は、1歳4ヶ月の子どもをだっこしない神経が信じられないと憤慨し
ていた。私もどんな偽善的なコメントが待ち受けているのかを心配した。
ここでスーパーが悪者にされれば、高齢化が進む中、たった一人のバカ親の
ために、全国のスロープ式のエスカレーターが撤去されかねない。子どもは常
に正義で、高齢者は常に割を食うということも、私は老人の味方としてやめて
ほしい。
結局、テリーさんも加藤さんもコメントは妥当なもので、物理的に危ない場
所をなくすのは無理だから、親が気をつけないといけないというものだった。
実際、本当に世の子どものためを思うのであれば、親への注意を喚起したほ
うがいいに決まっている。エスカレーターの設置者を責めて、そこが悪いとこ
ろになれば、親は気をつけなくてよいということになりかねない。しかし、世
の中に危険がゼロなどということはあり得ない。結局は、親が注意しないと何
らかの事故はある確率で起こる。あるいは、子どものうちに危険を回避する能
力だって身につけさせないといけない。
前にも書いたかもしれないが、六本木ヒルズの回転ドア事件のときも、実は
森ビル側が何人も「危ないですから手を引いてください」と一日中、叫ぶバイ
トを雇っていた。もともとが大人向けに作っていて、子連れがあんなに来ると
想定していなかったからだそうだ。私の知り合いの娘もそういうバイトをして
いたが、平気で多くの親は無視して、子どもを好きに歩かせていたらしい。し
かし、そういう親の一人の子どもが事故にあって、森ビルは袋叩きに会うし、
おそらくその親は多額の賠償金を得る。
私は、そういうことを当時コメンテーターをしていた番組で言おうとしたら
止められた。
親を責めているように聞こえるコメントは厳禁だった。
そういう偽善が、今回の悲劇を呼んだのかもしれないのに。
テレビ報道が何のためにあるのかをぜひ考えてほしい。
第一、年間報告されているだけで3万人も児童虐待が行われている国である。
普通の親はそんなことをしないだろうが、虐待親であれば、金儲けのためにわ
ざと事故をおこしかねない。
本題から大きく外れてしまった。
実は、この4月1日から後期高齢者医療制度が始まった。
さまざまな形で高齢者の負担増になりそうだが、まだ、現場では、さほどの
混乱がない。しかし、今後は保険の点数面でいろいろな改正がなされるだろう
し、外来診療の定額制(病気の種類によって、どんな薬をつかっても、保険か
らおりる費用が同じになる制度)なども検討されているらしい。
私がいつも思うのは、医療費を下げようとする際に、なぜ必ず「制度」をい
じることばかりを考えて、もう少し合理的で、患者のメリットになることが考
えられないのかということである。
たとえば、長野県は男性1位、女性5位(2007年最新統計)の長寿県である
が、一人当たりの老人医療費はいちばん安い。老人が健康だから医者にかから
ないのか、あまり入院させないことがいいのか、薬の使い方が適切なのかはき
ちんとした分析が必要だろうが、少なくとも老人医療費が安くても長寿でいら
れるということは参考にすべきだ。
長野の医療費が安いのは、一つには地域医療が盛んで、往診や訪問看護など
のおかげで入院医療費が少ないことと、地域の診療所が充実していて、高齢者
に専門分化型の治療ではなく、総合診療型の医療がやれていることが大きな要
因と考えられている。
おりしも、富山大学の浜崎智仁教授らが、17万人の一般市民の追跡調査を分
析し、コレステロールが低いほうが危険、悪玉とされるLDLコレステロール
でさえ低いほうが危険という調査結果を発表している。
浜崎教授の考察は、日本人は魚をよくとるのでDHAの摂取が多いため、コ
レステロールが高くても心筋梗塞などになりにくいのに、コレステロールが低
いと免疫細胞の活性が抑えられて、がんや肺炎を増やすということだ。
ここに総合診療の意味がある。
日本の医学では、循環器なら循環器、免疫なら免疫の専門家はいっぱいいる。
循環器の専門家ならコレステロールは低いほどいいというだろうが、免疫の
専門家は高いほうがいいというだろう。これではらちがあかない(循環器の専
門家のほうが、製薬会社がバックについているので、今の日本では循環器疾患
が少ない割に、循環器の医者の政治力が強いのは事実だが)
結局のところ、今回のように住民の生存曲線の追跡調査をやらないと「合計
すると」どちらが体にいいのかわからない。
だから総合診療医が必要だと前々から強調してきたのだ。
しかし、もしコレステロールが高いほうが体にいいということがわかれば、
少なくとも年間数千億円使われている、コレステロールを下げる薬の医療費が
浮く。
そういう研究の助成をなぜ政府なり保険の機関がしないのか?
いっぽうで、コレステロールを下げろ、血圧を下げろ(高齢者の場合は境界
高血圧なら生存曲線が変わらないというのが、私がいた浴風会の入居者の調査
結果である)、外国と比べ物にならないメタボリックシンドロームの基準を作
っていた医者たちが多額の研究費を製薬会社からもらっていたのがわかった。
写真週刊誌もつまらないスキャンダルだけをおいかけていないで、国立大学
教授のはずの彼らの家がどんなものかを写真に載せてみるといい。
もちろん、その中には本当に研究に金を使って、質素な家に住んでいる人も
いるだろうし、なぜ年収1000万やそこらでこんな家に住めるのか、という人も
いるはずだ。
しかし、彼らがいんちきな基準を作ることで、兆単位の医療費が無駄に使わ
れている可能性があるのは事実だ。
だから、保険機関の側や政府の側で、医療費を下げる研究をさせてほしいの
だ。
そうでないと後期高齢者医療制度は、ただの負担増、サービス減にしかなら
ない。
そして、この制度のアドバイザーである医者のほとんどが、もっとも製薬会
社とのつながりが強く、高齢者を専門にしているのに、医療費を下げる研究を
しない日本老年医学会なのである。(歴代の理事長の中には、広尾のガーデン
ヒルズに愛人を囲われたことが実名報道された人もいるし、自分の20歳以上に
なる息子の不祥事を実名報道させないために、製薬会社に頭が上がらなくなっ
た人がいることだけは事実なのだから)
◆エッセイのご意見・ご感想はこちらからお願いします。
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■編集後記*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
先日、家族旅行で九州内陸部を巡ってきました。黒川温泉の雰囲気がとても
好みでした。いつか緑に染まった阿蘇を見てみたいなと思いつつ…温泉マニ
アの身内いわく、温泉は快晴の雲仙がかなりおすすめだそうで…雲仙も行っ
てみたいです。九州は見所が多くて素敵ですね。
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