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HIDEKIWADA[2004/11/18] ブッシュの暴走をどう止めるか
発行日: 2004/11/18━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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・メルマガエッセイ94「ブッシュの暴走をどう止めるか」
・編集後記
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アメリカ大統領選は接戦になるといわれていましたが、いざフタを開けるとブッシ
ュ氏の圧勝。この先の世界はどうなってしまうのかと不安を隠せません。
今回のエッセイは、そんなブッシュ氏の暴走と、それに歯止めをかける術について
です。またテレビ出演、11月新刊の案内もご紹介します。
■新着情報―――――――――――――――――――――――――――――――――
◆TV情報
◎『経済発見』TV大阪 11月21日(日)10:30より
◎『情報ツウ』日本テレビ系 11月22日(月)8:00より
◆新刊情報
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■メルマガエッセイ―――――――――――――――――――――――――――――
【 ブッシュの暴走をどう止めるか / 和田秀樹 】
アメリカの大統領選挙は、私の不安どおり、ブッシュが再選された。
世界中を敵に回してというのが平気な国民性と思われるかもしれないが、そうでは
なくて、おそらくはろくに新聞も読めないような知的レベルの低いアメリカ人たち
が、世界中に嫌われるなどということをろくに考えずに「強い父」を求めたのだろ
う。
たまたま、週刊誌の取材で、アメリカ人にしても、日本人にしても、ブッシュや小
泉がちょっとおばかさんなところが可愛いので、うけているのではないかという質問
を受けたが、それは断じてない。
日本人はともかくとして、バカでマヌケなアメリカ白人にとっては、あれで十分、
賢い人なのである。親の力で入ったとはいえ、エール大学卒、ハーバード・ビジネス
スクールMBAという大インテリなのだ。
アメリカ人の多くはブッシュを尊敬している。それは紛れもない事実である(もち
ろん、インテリ層の大部分ではバカにしているし、ブッシュを危険と感じている
が)。
ある意味ではインテリに牛耳られていたアメリカが、おばかさん国民に乗っ取られ
たようなもので、痛快といえば痛快といえる。ブッシュの政治はそもそも金持ち優
遇、インテリ優遇であり、ものを知らない一般市民は、自分たちがいじめられる対象
であることも気づかず、ブッシュを支持するバカでマヌケな投票をした。
そして、次の選挙のないブッシュは、財政赤字の解消のために大々的な福祉切捨て
をやるだろう。
パウエルがやめて政権内に穏健派がいなくなった今、イラクが片付けば、イラン攻
撃をやりかねないという話もある。石油王ブッシュにとっては、関心はやはり北朝鮮
より中東なのである。
アメリカ国内では止める人もいなくなり、再選の必要のないブッシュの暴走をどう
止めるかであるが、私は外交的手段では、もはや無理だと考えている。
フランスやドイツが多少強硬路線をとっても、かえって反発するだろうというのが
大方の見方だし、私もそう思う。まして、小泉首相にそれを期待するのは無理だ。
今、世界中の国民ができることはただ一つ、アメリカ製品の不買である。
昔、中国やフランスが核実験をやった際に、日本では大々的なフランス製品、中国
製品の不買運動をやったことがある。
フランスワインまでいらないといった狂気のさまであったが、当時の中国は今ほど
資本主義的でなかったため、かなり反発したらしい。しかし、フランスのほうはかな
りこたえたらしく、それ以降、フランスは核実験をやっていないはずだ。資本主義国
にとっていちばんこたえるのはやはり不買なのである。
しかも、不買は、国家が主導するのでなく、国民が勝手にやるものだから、外交圧
力が使えない。不買を続けていると、お前の国を攻撃するぞという脅しはさすがのブ
ッシュでもできないだろう。
では、どんな不買が有効か。それは、やはりITと国際金融だろう。
たとえば、ブッシュが強硬路線をとり続ける限りはWindowsを不買にして、Linuxに
するぞと不買運動が始まれば、アメリカのIT戦略が成り立たなくなる。
もちろん外国にも協力してもらわなければならないが、インターネットを通じて草
の根運動はできないものだろうか?
少なくともフランスや中国のときよりはやりやすくなっているはずだ。サイバーテ
ロやハッカー攻撃よりは、はるかに強力な手段である。
他に考えられるのは、資財を投じてまで反ブッシュキャンペーンをやったジョー
ジ・ソロスのようなヨーロッパの(日本人では無理だろうが)投資家が集まって、ア
メリカ国債やアメリカ株の売り浴びせるという、昔IMFがアジア諸国の経済を潰した
ような手もなくはないが、これは世界の金融市場をユダヤ人が牛耳っている以上(ソ
ロスもユダヤ人なのだが)、やはり無理なのだろう。
また、自分の名前がばれる形でアメリカにケンカを売るほど腹のすわった投資家も
そんなにいないはずだ。
むしろアホでマヌケなアメリカ白人がこたえるのは、もう少しレベルの低い製造業
を直撃する不買かもしれない。アメリカ企業は、自分たちの売り上げが減ると平気で
クビ切りを行なう。自分たちがクビになり、その理由が理解できれば、やっとアメリ
カ白人も気づくかもしれない。自動車やジーンズでよければアメリカのものなどいら
ない。しかし、これは強烈なボディブローになる。
共産主義が倒れて、資本主義が世界の政治を握る国際社会になった今こそ、不買の
パワーははるかに高まっている。ソ連や中国がバリバリの共産主義だった時代には、
不買をしても彼らは蛙の面に小便だった。それどころか、ソ連のアフガン攻撃に反抗
して、アメリカが小麦をソ連に売らないという決議をした際には、アメリカの農民が
客を失うとロビー活動を行ない、逆に人道上の問題などと言い訳をして、不売ができ
なかった。
これが資本主義と社会主義の駆け引きだったのだ。北朝鮮だって、地下からの送金
があるから、経済制裁を強いたところで効果があるのかわからない。資本主義国なら
すぐ潰れるわけだが。
こんなに相対的に不買の効力が増している今こそ、世界的に不買を組織できるよう
な外交監視のネットワークができないものだろうか?
IT社会、資本主義社会(中国も含めて)の枠組みが確定した今こそ、新たな外交圧
力の前例となる不買運動を、せめてブッシュが本当にイラン攻撃をした際に、期待し
たい。
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★新刊ピックアップ★----------------------------------------------------------
『「感情コントロール」で自分を変える 』新講社 1365円 ISBN4-86081-058-9
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トロールの仕方をやさしく説いた本。感情との上手な付き合い方から、豊かな「感
情生活」を送りましょう!
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■編集後記―――――――――――――――――――――――――――――――――
和田氏の新刊は年末まで、クイズ本などさまざまなジャンルで発刊の予定です。そ
れにしても『わが子を名門小学校に入れる法』は、すごいですね…。ゆとり教育の影
響が、小学校受験という選択肢をも与える時代になったということに驚きを隠せませ
ん。
次号は12月上旬頃に発行を予定しております。ご期待ください。
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