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#### 36歳モテない男の現代思考 ####

発行日時: 2005/6/16

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                             2005/06/05
          36歳モテない男の現代思考〜グアム駐在編〜
                 第九十一回・窮鼠猫噛む

     36歳独身男性が何故独身のままなのか。謎を解明して下さい。
     
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 あぁ、事件の初日にだらだらと書いてしまいました。
 でも、結構、大きな事件だったのですねぇ。



1.問題はなにさ?

 なんだか、NHKニュースで爆弾を教室に投げ込んだ生徒が山口県にいたとか
 言っている。
 大変なことになった、とか、えらいことをしてくれたか言っているが、私の観
 点はちょっと違う。
 「たいしたもん、作るやんけ」である。
 瓶に火薬を詰めて、導火線を突っ込んだだけの粗末なものらしいが、中に釘と
 か鉄の破片とか入れていたようだ。
 どんな本で学んだのか知らないが、子供であろうとも厳罰主義になってきたこ
 の日本でそこまで思いっきりやったのには、敬服する。
 しかし、そこまでの恨みを持つに至ったのは、なんなのさっ!て方が先に来て
 しまう。
 過ぎたことなど、どうでもよくて、そちらの方が気になる。


2.いつの世もそうであるが

 人は、結構周りの人を貶めて自分を優位に立たせようとすることがある。
 これが、学校などのように「競争」を強いられている集団では、特に激しい。
 出来すぎると、嫉妬の嵐で気がつけば友も敵だったり、見放されてしまった
 りする。
 ましてや、よくある話は、自分を守るために仕方なく友だった相手を吊すと
 いう場合もある。
 とかく、山口のような田舎は、小学校から高校まで、ほぼ同じ顔合わせがど
 こまでも
 続く。
 学年が上がっても、顔ぶれに変化がないから、苛められる者はずっとその役
 をしなければならず、また、苛めた者も自己防衛に努めて、敵を貶めようと
 する。
 全くの悪循環が出来る。
 恐らくは、そんな中から芽生えた事件じゃないかと思っている。
 そういう役回りを演じた人は、どこかで変えていかないと社会に出てもその
 役癖が出てしまい、損な役回りを演じなければならなくなる。
 元に戻ると言っても良いが、やり直しが効くうちに代えられることを望むなぁ。



3.死んだ田舎

 大抵の田舎なら、子供の中で何かが起きていても『背を見せる』年寄り連
 中が、自然に子供を教育していく。
 いわば、地域の鑑みたいな人が数人はいて、突発的な怒りを静める支えに
 なっていたりする。
 しかし、だんだんそういった田舎というのは、少なくなり、小規模都市で
 も大都市並みに消費文化がやってきて、田舎を壊していく。
 そして、狭い地域や人口の少ない地域でこういう事が起こるのは、もはや、
 その地域のコミニュケーションは出来ていないと言っていい。
 そうなると、田舎は死んだと言ってもいい。
 田舎でも普通に都会と同じ事件が起こるなら、そこは、もう田舎ではない
 からだ。
 国の政策で、国内の平準化がうたわれたのは、戦後まもなくだったと聞い
 ている。
 そして、その平準化政策においての歪みが、こういったことに起きている
 んだろうな、と漠然と思う。
 偉そうに書いたが、なんとなく、そう思う。
 経験則の危機感である。


4.不謹慎ながら

 もし、この事件がほんの些細なプライドの傷付け合いから始まったとすれ
 ば、子供子供と思っていた子供も、気持ちはすでに大人なのだと理解する
 頃なんだと思う。
 私は、ケンカは嫌いだが、売られたケンカは買わなくても、飛んできた火
 の粉は払わなくてはならないと思っている。
 もし、この事件の高校生が、自分のプライドを汚された上での犯行だった
 としたら、よくやったと褒めてあげたい。
 ある程度のものは、自分で守らなくてはならないものだからだ。
 しかし、己の人生をかけてまでやることであるなら、無念にならないよう
 に事を成し遂げられましたか?と尋ねてみたい。
 恐らくは、まともにやったのでは勝てないと思ったのであろう。
 勝てない戦はすべきでないが、やるからには、決死の意志を持ってすべき
 だと思う。
 誤解を招くのを承知で書くが、勝たなければならなかったのが今だとした
 ら、相手に非があろうと、彼の人生を棒に振ろうと、周りがどうになろう
 と、やっておいて正解だったと思う。
 やられた人とその周りで関係ないのに被害にあったと思っているクラスメ
 ートたちも追いつめられた者の反撃が、決死のモノであることを知ったの
 は、例え大怪我をしようとも価値のあるものだったはずである。
 人生、何事も勉強と思えばよいのだ、とポジティブシンキングだかを唱え
 る、ただのラッキーマンたちが言っているではないか。



5.キチガイか?

 なにもその爆弾作りの高校生だけではなく、世界の先進国で不満を持つ青
 少年たちが『キチガイ』じみたことをやってのけている。
 このニュースを聞いて、ローカルスタッフが『コロンパインみたいなのか
 ?』と訊いた。
 高校生が銃を乱射して、学校の生徒を皆殺しにしようとした、ムーアの映
 画にもなったやつだ。
 しかし、そもそもそいつらがキチガイであったのか、はたまた『キチガイ
 ではない振り』をしているだけの集団の中で、だだ一人『元に戻った』だ
 けだったのかは、『失われた理性』とか言う言葉で片づけられるほど簡単
 だとは思えない。

 簡単に言えば、いまあなたに突然、世界の全権力が手中に収められた場合、
 あなたは、今煩わしいと思っている友人やむかつく上司・先輩、存在意義
 に困っている不要官僚に『とどめの一撃』を食らわせず、慈しむほどの心
 のゆとりがあるのだろうか。
 おそらく、現状に不満があればあるほど、その反作用は大きく響くに違い
 ない。
 ナチスのヒトラーができたのもそんな負のエネルギーの集まりが、彼を導
 いたのではないかとすら思う。
 『キチガイ力』とでも言おうか、それらの負の力がある一方向に集まらな
 いと、革命にはならないだろうし、改革にもならないだろう。
 今は、その力がいろんな方向からいろんな方向へ拡散して向いているだけ
 だと思う。
 これがまとまれば、もう少し、危険で面白い国にもなるのになぁ、と思っ
 たりする。
 もっとも、あまり住みたいとは思わないけど。



 小一郎


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