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#### 33歳モテない男の現代思考 ####

発行日: 2002/5/2

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                             2002/05/02
          33歳モテない男の現代思考〜グアム駐在編〜
                 第六十九回・河の向こう

     33歳独身男性が何故独身のままなのか。謎を解明して下さい。
     
■―――――――――――――――――――――――――――――――――――■


 先日(4/28)、大地震がありました。
 お便りメールに大丈夫ですかとありましたが、全く問題ないのでご安心を。
 モーマンタイ(無問題)です。
 マグニチュード7.2。
 阪神大震災経験者としては、横揺れが大きかっただけなので命に関わりがあると
 は思いませんでした。
 それにグアムは、鉄筋コンクリート造りの低い建物しかありませんから。
 物がない部屋では、何も壊れなかったし(笑)。


−目次−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

1.忘れ物
2.歴史と系列を知る
3.言い訳の合同写真展
4.静かな空間

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



1.忘れ物

 グアムに来て2ヶ月が経った。
 なにか、忘れている気がしてならなかった。
 仕事に追われている私自身は、割と悪くないと自分でも思っているのだけれど
 (根っからの仕事趣味人間かもしれない)、創作をしている自分を全然見なくなっ
 てしまった。
 確か、少しづつでもいいからテーマを撮っていかなくちゃと思っていたのに、ほ
 とんど忘れてしまっている。
 かろうじて、来てから取り組んでいる撮影があるが、それすら対象を自分の身の
 回りにいる人や休日に出かけた時に声を掛けて撮らせていただいた人程度でしか
 ない。
 なにかこう「撮るぜいっ」ていう勢いみたいなモノで何日も取り組んだという事
 がないのだ。
 フリーの写真家時代と違って所属している私としては、自由に使っていい時間は
 多くないから仕方ないのかもしれない。
 それでも、私は、私自身のことに対して「仕方ない」とか「意味がない」とか言
 って行動しないことの方がストレスになってしまう。
 幸い、ゴールデンウィークに入ると全ての人口(観光客など含む)が激減する。
 (これは、料金が高くなるからで予約は一杯なのに便はガラガラと言った世界か
 ら見て不思議な現象なのである。すなわち、代理店が予約を押さえてしまってい
 るのである)
 休暇を2日頂いて、かろうじて撮っているテーマをまとめようと見も知らぬグア
 ムの人たちを撮影することにした。



2.歴史と系列を知る

 ここ2ヶ月の間、ぽつぽつと撮っていたのは、人の手。
 手の甲を揃えてもらって、ただ撮る。
 手の甲は、手のひらと同じく人柄や仕事柄が幾分か垣間見れる。
 顔は撮らない。
 撮らないからこそ、それらを大勢並べた時に面白いのではないかと思っていた。
 過去、誰か写真家が試みたかもしれない。
 それを私は知らないが、私は端的に無機質に撮ってみたいと思った。
 グアムは、日本よりは多種多様な人が住む。
 気持ちの中では、簡単に進行するのではないかと思っていた。
 しかし、仕事の合間と言うことや言葉のギャップがあって、短時間では「その手
 を撮りたいんだ」という気持ちが伝わらない。
 両手の写真を撮ると言うことは、日本では何のこともないのだが、ここアメリカ
 領土内では「犯罪者リスト」に載せる時に撮影するスタイルの一つだ。
 映画で顔の正面、真横、指紋と手を無機質に撮影するシーンを見たことありませ
 んか?
 だから、いわゆる低所得者ほど「何に使うんだ?」と突っかかってくる。。
 私を知っている人ならば「写真展に使いたい」と伝えれば、OKと言ってくれま
 すが、見知らぬ日本人がやってきて「君の手を撮影させてくれないか?」と言っ
 ても、ただ単語を並べただけの私の会話力に相手は「何モンだこいつ?」という
 警戒の眼をします。
 そこで、これこれこういうわけで「手」の写真を撮っている。
 そこで君の手も撮らせて欲しい、写真は写真展に使うのだ、と訴える。
 これが、良く並べている単語ならまだしも、すらっと出てこないから余計怪しい。
 でも、本土に比べて警戒心の薄いグアムの人は、(割と写真を撮られるのも好き
 らしい)OK、で、どうするんだ?と撮らせてくれるのです。
 しかし、この他人の生活エリアにグイグイと入っていくには、パワーと時間が必
 要なのですねぇ。
 泥棒の街と呼ばれる地区に入ったり、悪ガキ共(大抵、刺青の入った手をしてい
 る)と一目で分かる連中に声を掛けていったり、工事現場の若い衆に声を掛けたり、
 ロードで店を出している人に頼んだりといろいろと観光とは違うグアムを見て回
 ろうとした。
 で、この2日間でいままで進まなかった撮影を進めたのである。



3.言い訳の合同写真展

 実は、すでに4年前からカメラマン同士の私的な集いの中で、何年に一度か合同
 写真展を内輪でやりましょうという話しがあって、その第二回が5月12日から
 19日まで会津若松市、会津町方伝承館2Fギャラリーにて行われる(第一回は、
 札幌。地方中心の巡業型を目的にしています)。もちろん入場無料です。
 グアムに来れると思っていなかったので、日本で違うテーマを撮っていたのだが、
 それが移転のため続かなくなってしまった。
 そして、急遽こちらで改めて撮影をしていたのだが、気が付けばいくら内輪モノ
 とはいえ、低レベルでは許されるものではない。
 ここ(グアム)ならではのモノを持ち込まなくては、私のプライド(たいしたモン
 じゃないです・笑)が許さない。
 ここならではのモノ…で行き着いた、ここの人たちの「手」。
 人種系統によって「手」もいろいろとあるのが解ります。
 そして、性格や職業によっても変化がある。
 私も改めて手を見てみたが、右手中指にカメラダコが出来、かつ、重量で指が第
 二関節から曲がってしまっている。
 それでいて、荒れているわけでもないから「現場」仕事などでないことが解る。
 「知的生産物」を忘れてきているであろう私(第36話参照)としては、この手が
 「してきたこと」を証明してくれているようなものだ。
 これからも、やるべき事やそれ以外のことも多数、目の前に訪れるだろう。
 それをどう選択していくかによってその未来も変わっていくのだ。
 出来れば私としては、どこまでも無茶する挑戦者で有り続けたいと思う。
 すでに事務所を閉め、年収が半分になっても日本を出てみたいと思った私として
 は、下地は整ったのだから新たなる挑戦を見つけていかなくてはいけないと思う。
 それでいて、平凡な家庭も欲しいなぁ、などと言っているあたりは凡庸でしかな
 いのだけれど(笑)。
 さぁ、今度はプリント作業を締(し)めないと間に合いませんぜ、旦那っ(笑)。



4.静かな空間

 昼間のグワァーッと行動し終わった時(仕事が終わった時)の水分補給に、ライト
 ビールは最高である。
 気が付くと、自宅に帰ってからシャワーを浴びるとミラーライトばかり飲んでい
 る。
 しかし、ここ数日ゆとりのある時間を過ごす私は、ライトビールが水っぽくて旨
 くない。
 今日は、グアムでは高いウィスキーを冷たい水で割って飲んでいる。
 暑い国なのだけれど、エアコンを効かせ湿気を取って水割りをほろろん、と飲む
 のは気持ちがいい。
 どこかの国の映画にソファーあたりでくつろいでブランデーを手にしているのに
 似ている気分だ。
 まぁ、映画では決まって隣に綺麗な女の人がいてブランデーなんか口に含んでそ
 のままキスしちゃったりなんかするシーンにつながるのだけれど(変な映画の見
 過ぎ?)、それがなくても気分的に解放されてしまう。
 濃度の高いアルコールの魔術だ。
 この魔術にかかって失敗する人もいるが、上手に付き合えば言葉が通じなくても
 通じ合うモノがあるかもしれない。
 そういえば、以前書いた日系ローカルのスタッフに困ったちゃんがいたと書いた
 が、案の定、雇用不安を思っていたらしく、私を邪魔扱いすることで自分を鼓舞
 していたらしい。
 私としては、能力は買っていたので、私からボスに彼女は必要な人材であるから
 切ることはないように願いたいと言った。
 どうもそのことを伝え聞いたらしく、今では変な行動はしない。
 おかしなものだが、敵意とは剥き出しにすれば敵しか作らないモノだが、それを
 包んであげるゆとりがあれば、好まれることはなくとも嫌われることもない。
 仕事をする上で「意味もなく嫌う、嫌われる」ことほど無駄なロスはない。
 わざわざ好かれることもないが、相手の不安を取り除いて仕事がしやすいように
 してあげるのも仕事の一つになる。
 フリーのカメラマンではなかった仕事だ。
 まぁ、私も過去、パート社員を雇っていた小さな一つのボスであったから、その
 ときの経験が少しは生きたのかもしれない。
 ボスが影で「今度の奴は、ほんとめっけもんだよ」と言ってくれているらしいの
 で、これはこれで役に立てて良かったと思っている。
 もっとも、ボスはもっと上手で、それを私に聞こえるように伝えさせ、私を喜ば
 せてさらに働かせようとしているのかもしれないが、それはそれで私的には、そ
 のおだてに乗ってしまいましょう!(笑)と思っている。



(おわり)



 新たな質問は、「国家予算が無くなった時、以下の四つからまず何を削るべきで
 すか」
 1.消防・警察関連の予算
 2.年金支払いの予算
 3.医療保険・福祉予算
 4.学校教育予算
 専用ページ(マガジン詳細ページ)
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●33歳モテない男の現代思考
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┃このメールマガジンは、英語がろくに解らないのに日本から米領グ
┃アムに駐在生活している元フリーランスカメラマン(こちらでは所
┃属が義務づけられているのでフリーじゃないよねぇ)のお話です。
┃内容は「友達の話」ぐらいに受け取ってください(^_^)
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