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Guam在住の36歳・男・独身の小一郎が「何でこんな国なんだ」〜「身近なHな話し」のことまでノンフィクションで語っていきます。




#### 33歳モテない男の現代思考 ####

発行日: 2002/3/14

■―――――――――――――――――――――――――――――――――――■
                             2002/03/14
           33歳モテない男の現代思考〜グアム駐在編〜
                 第六十三回・駐在2週間目

     33歳独身男性が何故独身のままなのか。謎を解明して下さい。
       Guamでぽつりと思った。33ってジジィじゃん…。
       現地の人でその歳まで独身なんて考えられないらしいです。
       「やっぱり日本人なんだな、お前」と言われました。
          働き過ぎってことかい?ブラザー?
■―――――――――――――――――――――――――――――――――――■



−目次−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

1.職業に卑賤有りの日本
2.休暇
3.ビーチ・デビュー

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1.職業に卑賤有りの日本

 こちらに来て思ったことがある。
 ほとんどが初対面になるので、大抵はご挨拶から始まる。
 そして聞かれるのがまず、なんの仕事をしているのですか?と言うことだ。
 観光島のグアムでは、日本人の居住者と言えばほとんど観光施設に関する人た
 ちで、日本の施設で働く人が多い。
 そんな中、Photographerというのは、物珍しさもあいまってか感嘆の声が挙が
 る。
 普通、日本ならば「大変ですねぇ、安定しなくて」なんてフリーターなどと変
 わらない扱いをされるものだが、こちらは写真文化発祥の国の一部とあって「
 今度是非、私の家族を撮って下さいよ」などと言う会話につながるのである。
 クレジットカードを作るにあたってもPhotographerというのは、どういう紙面
 に載せているのか聞くくらいで、職業に信用があるらしくすんなり作れる(も
 ちろん、現金主義の日本とは違ってカード社会という面でもバックボーンが違
 うが)。
 日本で普通にクレジットカードを作るにあたり、どこの出版社の紙面を担当し、
 どれくらいのギャラをもらい、どれくらいの貯金があるのかまで提出しなくて
 はならなかったのと大きな違いだ。
 それでも、何のかんのと言いぐさをつけて一番低い学生カードと変わらない限
 度額のカードしかくれなかったっけ。
 また、アメックスカードなんかは、スタジオを作り会社組織にして「社長」に
 なってから出来たものだ。
 こちらでアメックスカードなんて銀行口座を持っていたらサクッと出来る程度
 のなんのステイタスもないのに(ゴールドカードは別だけど)。
 所詮、職業に上下をつけて「官僚(公務員)一番、一部上場企業二番」と小さな
 枠組みの中で順番をつけて安心している程度の小さな島国国民だったのだ。
 同じ島国ながら、こんな小さな島国にいてユナイテッドステイツという大きな
 枠組みの思想の立派さに悲しい日本の行く末を思ったりもした(もちろん、小さ
 な島なので地方自治に関しては、日本より悪い部分も多くある)。
 いま、グアムでは、国家予算の関係で公務員(政府職員)の削減を実施すると言
 うことになっている。
 警察や消防も合わせて、一気にレイオフなのである。
 警察などが少なくなるのは、治安の面で不安なのだが、グアムは本土と違って
 東南アジアの景気、特に日本の景気の影響をもろに受ける。
 だから、地方予算が少ないのだ。
 かといって、地方債を発行してこの場だけをしのぐなどと日本みたいに公務員
 を維持するための行動はしない。
 金がないから要らない奴から切る。
 日本の公務員と違って終身雇用ではないから、公務員が一番良い職業にならない。
 ここでは、何であろうと「金を稼いだ奴」が国家に貢献した奴なのである。
 徹底した資本主義に職業の卑賤はないのだ。
 稼いでいれば(税金を納めていれば)フリーの写真家だろうとガングロ・サーファ
 ーだろうと「使える奴」なのである。



2.休暇

 私の住むアパートは、タモン地区ビーチまで歩いて5分程度のところにある。
 ホテルロードからちょっと入ったところの高台にあるので、歩くと結構暑さに堪
 える。
 国際免許証の更新が先月あったので日本に送ったのだが、やれ書式が違うだの手
 書きじゃないだのと日本の使えない役所は、受け付けてくれなかったお陰で自動
 車に乗れない日々が続いている。
 役人という役人をすべて首を切らないと済まない気分の私としては(そして、新
 たに試験をして雇うのだ)、そんな状態では、仕事もさることながら休暇だって
 楽しめない。
 グアムは、公共交通機関がないので車がないと何も出来ない島なのだ(観光用シ
 ョッピングバスはあるけど)。
 といっても、来島してから2週間ほどしか経っていないのだ。
 ここは、思いっきりツーリストになる方が良い。
 そう思って、アパートを出てホテルロードに歩いて出た。
 グアムに来たことのある人には解ると思うが、ハリウッドなんとかとかよく解ら
 ん観光施設がいっぱいある(私が興味がないだけだが)。
 まぁ、ショッピング街みたいなところでお金を落としていく日本人で保っている
 ような街だ。
 ここを往復して、久しぶりにストリートフォトグラファーをした。
 暑くて暑くてだれるのだが、このだらだら感が東南アジアチックなのである。
 なのに、USA(笑)。
 店の前で声をかける客引きも東南アジア系。
 とても、USAじゃないのだ。
 グアムには、海軍と空軍の基地があって軍人さんたちも歩いている(ミリタリー
 バスという軍人専用バスがある)。
 だけど、彼ら白人こそ、観光客にしか見えない(笑)。
 話が逸れた。
 ストリートから、アウトリガーホテルとか言うホテルの中に入り(ハードロック
 カフェのあるところ)ホテルロビーを通り抜けてビーチに出る。
 ビーチでは、思ったほどの観光客はなく、ぽつりぽつりとカップルや友達連れの
 若い人たちがいた。
 なにげにシャッターを切ったりして、子供を見たら声をかけてさざなみで遊んで
 もらって写真を撮った。
 ホテル街のタモンビーチは、リーフになっていてずっと浅瀬が続いている。
 珊瑚の砕けた砂浜は、真っ白な粉で太陽の反射がまぶしいくらいだ。
 リバーサルを一本回したあたりで、海に入りたくなった。
 何しろ、若いねぇーちゃんたちが浸かっているのである(男付きだけど)。
 ちょっと、日焼けで熱くなった体を冷やすのも良いではないか。
 善は急げでアパートへ戻る。
 ビーチから出るとビーチに向かううら若き肌の白いおねぇーさんたちが、水着の
 ままビーチに向かって来るではないか。
 最近の若いねーさんたちには、流行の巨乳もいらっしゃる。
 つい通りすがりに「ええ乳してまんなぁ」と口をついてしまった。
 彼女たちには聞こえなかったはずだが、折り悪く若いおねぇさんが私の後を歩い
 ていた。
 すっかり聞かれたらしい。
 白い目で私を見ていった(笑)。



3.ビーチ・デビュー

 アパートに帰ると隣の部屋に住むジェニーが「ダイビングに行くのよ」と玄関を
 出ていたところだった。
 友人が迎えに来ていて「これから寒い海に潜ってくるわ」と去っていった。
 ちょうど午後三時。
 グアムの陽は、まだ高いけれど水温はこれから下がっていくのかもしれない。
 ジェニーは、日本の群馬県に3年ほど英語教師として行っていたらしく、多少の
 日本語が通じる。
 このアパートでかろうじての知り合いである。
 さて、ジェニーも行ったので、私はビーチの準備をした。
 といっても海パンの上にシャツを着ただけではあるが。
 そして、ビーチに下りた私は、とりあえずビーチに並んだプラで出来た寝そべる
 イスを一つ占領した。
 何しろ、人が少ないので空いているのを勝手に使用した。
 それから、海に入ってただ浮いていた。
 四国で良くやったのだが、仰向けになって寝るのである。
 四国では、波が顔に掛かり目が痛かったのだが、ここのビーチはリーフと言うこ
 ともあって波がないに等しい。
 緩やかに漂うのである。
 30過ぎの男が一人(しかも腕と顔は日焼けで黒くて身体は白いのだ)、淋しく惨
 めに海水に漂っているのだ。
 家族連れやカップルの怪訝そうな顔と言ったら無い。
 私は、ツーリストであってツーリストではないのだ。
 現地の人でもなくて旅行者でもないような人物が海水に漂っているのだ。
 不審がられても仕方ない。
 しかも、いるのは20代と明らかに解る若者たちと、30代の子連れのカップル
 (その両親つき)なのだ。
 明らかに浮いている。
 天上天下唯我独尊を決め込んで日焼けに励もうかな、とすると「はぁーい、この
 イス有料ですねぇ、いりますか?」と片言の日本語で集金人が来た。
 「ノーノー、要らないよ」と言って砂浜に寝そべった。
 そう、甲羅干しである。
 グアムの日差しは、強いので注意が必要だ。
 あんまり長く焼いていると火傷になってしまう。
 表裏各十五分くらいで十分過ぎるだろう。
 砂をつけた身体を海の中で洗って、塩水のベタベタをビーチに隣接したホテルの
 プールに入って落とすのである。
 基本的には、ホテル利用者以外は使用禁止なのだが、日本人であればどこのホテ
 ルに入ろうと分からないものだ。
 安いホテルに宿泊して、隣の高級ホテルの施設を利用するツーリストがいるのと
 何ら変わらない。
 その辺は、おおらかである。
 ただ、日本人に見えない顔立ちの人は注意が必要かもしれない(笑)。
 こうして、ベタベタを落とした後、シャツを着てホテルの横の小道を抜けアパー
 トへ戻っていった。
 なかなか、侘び寂を感じたタモンビーチ・デビューなのであった。


(終わり)


 アンケートは「暖かい南の島に住むとしたら、まず何をしますか」です。
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 お暇になったら一つ答えて下さいませ。



●33歳モテない男の現代思考
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