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Guam在住の36歳・男・独身の小一郎が「何でこんな国なんだ」〜「身近なHな話し」のことまでノンフィクションで語っていきます。




#### 33歳モテない男の現代思考 ####

発行日: 2002/3/2

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                            2002/02/28
           32歳モテない男の現代思考
                   第六十回・Happy birthday to me....

     32歳独身男性が何故独身のままなのか。謎を解明して下さい。
       ついにUSAの一部に上陸。とーぜん、入管で別室送りでした。

■―――――――――――――――――――――――――――――――――――■





−目次−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

1.売れっ子
2.飛んでグアム
3.入国管理局と英語
4.君は、必要な人材か?
5.ネットの愚か…ぶ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



1.売れっ子

 ビザが下りた翌々日、渡米が決まったというのに、いままで声の掛からなかった
 出版社や本数の少なくなったところからの連載打診など、全く間の悪いタイミン
 グで急に売れっ子になった。
 渡米までの準備もあるので、時間の欲しいところなので手頃なのをいくつか請け
 はしたが、何が悲しくて「国内にいなくなってから」の仕事がめいっぱい依頼が
 来るのだろう。
 師曰く、「そんなもんだ」と笑うが、縁だけではすまされない間の悪い自分の巡
 り合わせとかに憤りを憶えるものだ(愚痴である・笑)。
 とにかく、そんな調子で渡米前日まで仕事をしてしまったため、全くの準備不足
 のまま取るものもとりあえず、段ポール二個に当面の荷物をぶち込んでグアム行
 きのJAL便に乗り込んだ私だった。
 そういえば、オリジナルデザイナーアルバムなんて言う大層な名前の付いた「結
 婚式のスナップアルバム」が数年前から雑誌「ゼクシー」のお陰で流行っている。
 気が付けば、いろんな会社から制作されていて、いろんな式場にサンプルが置か
 れている。
 出始めの頃から「ファッション雑誌風」に撮影して欲しい、と言う依頼の元に元
 ファッション誌カメラマンやコマーシャルカメラマンが仕事のない合間に作った
 のが始まりだった。
 その一部に私が居たわけだが、各人と同じように知らない間に私が撮ったサンプ
 ルが複数作られて知らない地方などに出回っている。
 「このように撮影します」というサンプルだから、当然写りもいいし、場所もい
 い。
 そして何より、写っているカップルは本物であり、業務用のモデルではないから
 「私もこんな風に撮ってもらえる!」と思ってご注文が入る仕組みになっている
 わけだ。
 もちろん、ほぼそのように撮るのだけれど、中には絵にならない、合わない人も
 いらっしゃる。
 それでも私たちは、なるべく近づけるよう努力をするのである。
 ただ、多くのご注文を受けてもその見本を撮影したカメラマンに発注は行かずに、
 受け付けた写真館なりプランニング会社の関連会社なりのごく身内で安くすませ
 る方法をとるのだが(だから、見本と違うというクレームが付く)。
 ま、そんな話しは、いろんな婚礼関係の「しきたり」みたいなのがあってお客と
 いえども自由がきかない(不思議な国だ)。
 オリジナルアルバムのサンプルが置いてある多くのホテル・式場で指名していた
 だいても断られるか、違うカメラマンが撮影するのは、カメラマンがあくまでカ
 メラマンであって「しきたり」の範疇外な者だからである。
 部外者の立場が一番弱いのは、大抵の方が知っていることと思う。
 良いアルバムなどを見て撮影者の指名が通らないのならば、初めからそういう作
 品の上がりは期待しないで頂きたいのである。
 売れっ子になって嬉しくもあるが、全く思い通りにならない世界での売れっ子は、
 広告塔としてただ利用されているだけに過ぎないのである(当然、それらのギャ
 ランティーなんて無い。結構いい加減な世界ではある)。
 売れっ子などと思っているのは「思い過ごしも恋のうち」と同じだと思わなきゃ
 いけません。
 だって、若い才能ある人物が使い捨てられるくらい毎年出てくるのですから。



2.飛んでグアム

 24日の撮影でタッグを組んだカメラマンのK氏が、突然成田まで送らせて欲し
 いと申し出てくれた。
 というのも渡米のことは、仕事に絡んだクライアントなどにしか話しておらず、
 たまに会うくらいの仕事仲間であるカメラマンたちには、話しをしていなかった。
 なので、今日24日に突然渡米のことを聞いたので、募る話しもあるし今度いつ
 会えるか判らないので是非にと言うことだった。
 彼とは仕事仲間ではあるが、プライベートで遊んだりといった親しき仲でもない
 のに大変感激である。
 むしろ仲が良かった者の方が、一種冷淡であるのかもしれない。
 考えたら、友人のうち電話があった者などないではないか!なんとまぁ。
 ま、私のサッパリすぎる性格にも問題があって、ある日突然行ってしまう人なの
 で、私をよく知っている人間は心得ているのかと思う。
 そんなで、K氏が朝5時に迎えに来てくれて成田に7時に着いたのである。
 飛行機は、10:00発JAL便なので早過ぎのくらいなのだが、都内の湾岸高
 速線を使うため、午前6時までに都内を抜けないと何時間かかるか判らなくなっ
 てしまうのだ。
 全くくだらないと思う。
 しかし、高い税金を払って悪い人たちの私腹を肥やすだけのシステムがある限り、
 道路はこれ以上良くならないのだろう。
 加えて成田で驚きの駐車料金を見て、少々K氏にも悪いことをした気分になった。
 とにかく支払いを私が全部持って事を済ませたが、こんなんで本当にいいんでし
 ょうかねぇ、と思う。
 もっとも成田に着いた私の頭の中は「もう戻ってこなくていいや」と思っている
 わけだから私にとってはもう、どうでもいいのかもしれない。

 成田の朝八時前は、非常に混んでいた。
 何が不景気なんだろう?
 学生が休みに入ったのか、それともフリーターや無職が増えたのかいつものよう
 に多い溜金の(お金を貯め込んだ人のこと)おじさんおばさんに混じって、若者も
 一杯である。
 手荷物のゲートをくぐる前にK氏に感謝して、カメラバッグ類をX線に通して検
 査する。
 もちろん、フィルムは手検査をしてもらって。
 待つこと小一時間、出発便の案内に従って機内に乗り込もうとすると職員に「そ
 れ全部持ち込みですか?」と驚かれる。
 カメラバック3つとノートパソコンである。
 「YES!」と言うしかない。
 何しろ、壊れても保証してくれないなら載せるしかないのであるから。
 ただし、JALと言う日本の飛行機だからOKであるが、他国の飛行機会社であ
 れば難しいと思った方がいい。
 当然「お客様、帰りは難しいと思って下さい」との忠告を受けた。
 まぁ、帰りはないんだけどねぇ。
 そんなこんなで乗り込んでJAL便の美味しくない、冷たーい機内食(冬だとい
 うのに)を食べて寝た。
 もう、気持ちはグアムなのである。ま、睡眠不足だったし。



3.入国管理局と英語

 グアム国際空港に着いて入国審査を受ける。
 周りはツーリストばかりだから、比較的簡単な審査で通れる。
 私も前回来たとき同様(その時はツーリストとして)簡単だと思っていたし、旅行
 代理店の話しでは簡単だといっていた。
 しかし、英語で質問された私の答えが合っていなかったのか、別室送りになった。
 そう、日本語の解るやつおらんか!とアナウンスが入ったのだ。
 そして、誰もいないということで英語で質問をたくさんされた。
 私にはボキャブラが無いのである。
 聞いたことのある単語なのに日本語訳にならないのだ。
 よって、とんちんかんな答えをしている。
 旅行会社を通じて申請した書類やら、ピサの申請許可証やらをめんどくさいので
 全部見せた。
 白人の偉い人らしい人が来て別室へ書類の問い合わせなどをしていた。
 「まぁ、座って待ってろ」そんな口調だった。
 待つこと30分程度。
 何とかOKを頂いて「BYE」とめんどくさそうに言われた。
 ほっとしたのも束の間で、預けた荷物を取りに行くと今度は、「インボイス」を
 要求された。
 まぁ、預けたものが段ボール二個で、業務縛りをしているのだ。
 当然、売り物やら買ってきたものではないかと疑られていたのだ。
 もし、そうならば税金の対象物だ。
 それを「自分の使う、自分の使っていた、日本から持ってきた物だ」と言う説明
 が出来ない。
 箱を開けていただけば解るのだが、ガムテープで貼ってある上に縛ってあるから
 迂闊に手を出すと後始末に負えないと解っているのだろう。
 とにかく、私の口から正しい答えを導き出したいらしかったが、私の答えは解っ
 たような解らないような「YES」ばかりなのだ。
 とにかくめんどくさいからカートに積んで出て行けと出口まで送ってくれたとこ
 ろへ、お迎えの人が来てくれていた。
 現地スタッフのKAさんだった。
 彼がなにやら話してくれて、やっと解放されたのである。
 まったく、ろくな会話も出来ないのに良く来たものだと思う。



4.君は必要な人材か?

 私のこちらでの肩書きは、日本語で言えば「写真総合技術部長」である。
 なにやら、たいそうな名前だが体良く言えば日本語の分かる現地指導要員みたい
 なものだ。
 そんな者が要るのか?と思うのだがグアムほど日本人が来るところになると「日
 本語を理解する」現地スタッフが要るのである。
 それにグアムの多くは、日本の資本が入った会社が多く日本人スタッフが欠かせ
 ないのだ。
 それによって日本人がたくさん来てお金を落としていって、国(アメリカ領グア
 ム)に税金が入ってくれば日本人にたくさんお金を使わせる企業よ、ありがとう
 となる。
 私は、写真家であるつもりであるから写真だけ撮っていればいいのであるはずな
 のだが、そういうことからも物事自分に都合良くいかないらしい。
 現地の人にも「指導」という形で携わってくれないとビザが下りないのである。
 アメリカのためにならない芸術家・写真家など要らないぞ、と言うことだろう。
 まぁ、ビザのどんな種類でも同様のことが言えるらしいが。
 アメリカの愛国心は、来る者に対してアメリカ国家に役に立つか立たないかを判
 断しているところから来るもののようだ。
 そんなところから役に立たない人間には要らないし、なんの保証も無いという決
 まり切った資本主義の徹底が、アメリカを作っているのだと実感する。
 かえりみてなるほど、日本人の多くは、役に立つ立たないにかかわらずだらだら
 と過ごしているような気がする。
 それでも、最低の保障されるべき生活は何もしなくてもなるべく得られるように
 しているから、働く環境があるのに本当に働かないで過ごしてしまうのが出てく
 る。
 だから、愛国心など育たないのかもしれない。
 この国が良くなろうと悪くなろうと知ったこっちゃないのだろう。
 生まれてきて何をすべきかを知らない、知ろうともしない無知もここまで来ると
 将来的に怖いもんである。



5.ネットの愚か…ぶ。

 USAの端、文化は東南アジアのグアム。
 ここへ来て一応アメリカだから、ネット環境のDSLはあるだろうとタカをくく
 っていた。
 あるには、ある。
 しかし、日本とは比べ物にならないくらいに料金が高いのである。
 それに電話線や銀行口座の開設、およそ公共的な物の生活のあらゆるものにソー
 シャルセキュリティーナンバー(?)とか言うアメリカの社会保障制度への登録を
 しないと加入や開設が出来ない仕組みになっている。
 手続きをしに行ってから、一週間ほどしないとそのナンバーの交付も受けられな
 いので日本からのギャラの送金や、こちらでのギャラの支払い受け取りなどが出
 来ないのである。
 大変な誤算だ。
 なにしろ、ネットオークションをいくつもかけっぱなしで来てしまったのだ。
 これからどうしたらいいのか、ネットにすら繋げない状態をとほほ、と見送る状
 態なのである。
 幸い、日本人スタッフの人からパソコンを借りてウェブメールのみは見られるの
 だが、肝心のメインメールアドレスが見られない。
 これを繋ぐ頃は、とりあえずグアムへのアクセスポイントをローミングする状態
 で高い料金を払って繋げられた状態になったと思って頂きたい。
 なんとネット先進国に居ながら、ネットってなぁに?状態に陥ってしまっている
 現在の私なのである。
 ネット環境が悪い他国へ駐在などされている方々は、さぞや苦労されているのだ
 なぁ、と関心深げな今日であった。



(終わり)



 グアム、やっぱり常夏です。
 乾期なのに雨が降る異常気象ですが、毎日暑さが応えているみたい。
 体力的に結構疲れるようです。
 湿気も凄いよー。
 9.11のお陰で閑散としていましたが、ツーリストが増えたそうです。
 そうだよねぇ、三泊四日で三万円台ですもんね。
 では、グアムでお逢いしましょう(?)。



 アンケートを変えました。
 今回は「暖かい南の島に住むとしたら、まず何をしますか」です。
 http://www.pubzine.com/detail.asp?id=9007
 お暇になったら一つ答えて下さいませ。



●32歳モテない男の現代思考
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