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Guam在住の36歳・男・独身の小一郎が「何でこんな国なんだ」〜「身近なHな話し」のことまでノンフィクションで語っていきます。




#### 32歳モテない男の現代思考 ####

発行日: 2002/2/21

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                            2002/02/21
           32歳モテない男の現代思考
                      第六十回・浮気

     32歳独身男性が何故独身のままなのか。謎を解明して下さい。
       浮気なジルは、嫌い?ご意見お待ちしています。

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−目次−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

1.誘惑に弱い人
2.期待に股間をふくらませ?
3.敵前逃亡ス!
4.敗北者
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1.誘惑に弱い人

 渡米まで、あと10日もないというある日のこと。
 私は、先日と同様に仕事先へ挨拶に行って回っていた。
 そのとき、ブライダル雑誌の撮影で知り合ったホテルアテンダーのA子ちゃんと
 もお別れの食事をする約束をした。
 A子ちゃんの素性は、派遣社員で主体性のない現代っ子と言った感じの子だった
 事くらいしか知らない。
 出身は、北関東の県でご両親と一緒に暮らしていることくらいしかその時は情報
 を持っていなかった。
 そんなA子ちゃんと何度か仕事仲間を含めて、この半年くらいで食事に出かけた
 り、夜遊びしたりはしていた。
 それは、別に特別なことではなく、良くある仕事仲間みたいなつき合いだった。
 それが、この日の挨拶に出向いたとき「もう会えないだろうから、改めて食事で
 も」と言うことになったのだ。
 二人きりで食事となると、これはこれで気を遣う。
 日を改めて約束の日、ちょっと小洒落た格好をして出かけた。
 で、よくあるレストランで食事。
 私は、車で出ていたのでアルコールを飲まず食事した。
 ちょうど良く、彼女も飲めない質だったようだ。
 それから、夜の街に車を彼女の自宅方面に流していった。
 体良く帰路のドライブである。
 下道で高速道路のI.Cを通るといくつもの「休憩」ホテルがネオンをつけて待
 っていた。
 40分ほどの車内でなんとなく「身体の疼き」の話しになり、「ご無沙汰だよね
 ぇ」なんて話しになった。
 そこに、あのネオン群である。
 お互い何となく特別好きでもないけど嫌いじゃない、それでいて別れちゃっても
 後腐れもないだろう?っぽい雰囲気が流れた。
 こういう時の女とは、狡猾である。
 どちらかというと男が誘ったから行く、と言う態度を取ろうとするのだ。
 そして、セリフは「小一郎さんが行きたいって言うなら嫌いじゃないから…」と
 行動の判断を託されるのである。
 セリフには、身体は許しても好きなワケじゃないから誤解しないでね、と言って
 いるのである。
 しかし、放出動物の男とは悲しいものである。
 何しろ、もう何年も挿入という行為をいたしていない。
 彼女に「駄目だよ、身体は大事にしなきゃ」と紳士な心が、心の中だけで訴えて
 空しく響いていた。
 誘惑に負けてネオンにハンドルを切ったのは、言うまでもない…。
 心の葛藤は、ドロドロしい欲望の妄想が呆気なくうち勝ったのである。



2.期待に股間をふくらませ?

 あぁ、なんと私は節操のない人間なんだろう。
 あぁ、なんとふしだらな私であろうか!などと心で自分を責めつつも、これから
 墜ち往く快楽の微笑みに感情は敵わないままであった。
 ホテルに入室してシャワーとお風呂に浸かり、身体を清めてからベッドの中で情
 事が始まろうとしていた。
 何となく、流れで見つめ合ったままキスから始まるものだが、こういう場合のキ
 スは何かの意思表示なのか浅い。
 フレンチ・キスで始まる情事であっていいのか知らないが、何かへの抵抗である
 らしかった。
 私の手が上から舐めるように肌を這い、上半身の上気を上げていく。
 吐息のリズムを聴きながら、彼女のハの字に開く眉と快楽に導かれつつある表情
 を楽しんでいる私は、一種のサド公爵であった。
 快楽の表情を見るのは好きだ。
 頂点に達したらしき時の私にすべてを開け放ち委ねた恍惚の表情は、とても愛お
 しい。
 それを求めている自分が、いま相手にしている彼女に奉仕している自分に重なっ
 ていくのである。
 エロ小説家ではないので描写は省くが、全身への愛撫が終わった頃には、僕の方
 も準備万端になっていて欲しいのである。
 が、恋愛とは、お互いの奉仕心もあって楽しいものであるはずなのだが、恋愛の
 ないプレイとなると事情が違っていた。
 指までで恍惚の表情をうっすらと浮かべていた彼女からの相互愛撫は、望めなか
 った。
 俗に言うしてもらうのが好きな人らしい。
 するのは、嫌いなのかもしれない。
 そして、この二人の関係には、愛の欠片もない。
 体力の消耗と欲望の満願でしかないのだ。
 かくして、私は彼女が準備万端で両足をスタンバっているのに、ご子息がお辞儀
 をしたままなのである。
 「あれ?」ちょっと隙間の空いた時間が流れた。
 若いときならば焦ったかもしれなかった。
 そう、あのエロ本撮影時代のイン○テンツになったときの経験が生きていたので
 ある。
 彼女にご子息が奮い立つようにしていただくように手を差し伸べてもらった。
 そして、直立不動へと向かうのだった。



3.敵前逃亡ス!

 私のご子息が準備万端ほんのちょっと前を迎えつつある頃、ベッド頭上のゴムを
 準備する。
 ご子息が喧嘩100%モードに突入して被せた。
 「よっしゃ、準備OK!」とお互いに向き合って行為に及ぼうとするときだった。
 なんと!ご子息は、迎うべき花園に対してだんだん「こんにちは」をするではな
 いか!
 どうしたのだ!あまりに失礼だぞ!私は、再発か?と怯えた。
 非常に焦りが出た。
 一生懸命Hな事を考えた。
 自分でさわってみた。
 強制延命処置を施しても見た。
 でも、駄目だった。
 二度と生き返ることのないご子息は、そのまま眠りについたかのような静かなお
 辞儀を続けた…。
 そして、皺くちゃ爺さんになったゴムのお面が、穏やかに垂れていた。
 …終わった…なにもせぬまま、放出せぬまま終わってしまった…。
 彼女は非常に不満な顔だ。
 と言うより、怒っている。
 当然だ。
 私は、いいわけを考えてみたが、浮かばない。
 もはや、失望が顔に出てしまっていたのだろう。
 決して、彼女の身体に魅力がなかったのではない。
 とってもエッチな、男好きのするナイスバディの持ち主だった。
 だが、彼女は、ぷいっとシャワーを浴びに行ってしまった。
 私は、愛のない恋愛行為に興じたことを後悔した。
 あの時代に見た、どこでも奮い立たせることの出来る男優たちは、立派な技術職
 だと今更ながら思うのであった。
 そうして、私は己の無力さと浅はかな欲望に負けた意志薄弱を責めるのだった。
 あぁ、恋人とか奥さんに浮気がばれた時のような取り繕いようのない気まずさに
 思える。



4.敗北者

 愛想のない乾いた笑いが、室内を踊る。
 シャワーから上がって出てきた彼女は、もう下着を付けていた。
 「疲れているんじゃない?」と気遣った言葉は、トゲトゲがいっぱい付いていた。
 虚ろな視線が泳ぐしかない私は、「とほほ…」というのが精一杯だった。
 初めての成り行き、行きずりのH。
 敗北である。
 私は、この日からご子息が硬くならない日が続いてしまっている。
 もはや「とほほ…」を過ぎてしまって「男性であることの拒否」を宣言された気
 分になった。
 相互での感情の行き来がないと出来ない身体であるらしいことは、おおよそ予想
 がついてはいた。
 しかし、現実に身を持って体験するとこれかかなり苦しい。
 それを奮い立たせ、快楽を放出させるだけのサービスをするプロのお店は、やは
 りそれなりの出費があってしかるべきなのかもしれない。
 プロを必要としない、素人に手を出すナンパ兄ちゃんたちは、ある技術を持ちう
 る精神の強い男であると言うことも出来るのではないだろうか(節操のない好き者
 という意見もあるが)。
 やはり、私は愛し愛されるもの同士、精神の繋がりを繋いだ手から感じるくら
 いの信頼を感じるHでなくては、奮い立たないのかもしれない。
 そう書くと、さも私が「浮気できない良い男性像」のように見えなくもないが、
 それが正しいかどうかの確認は、当の本人と相手をした人にしか解らない。
 では、それでご子息が奮い立ち、快楽を共にする享楽へ共に墜ち往けばよいが、
 長いスパンで信頼関係を築き上げて尚、お辞儀したままのご子息であったなら…。
 この、ある種の恐怖が立ち消えることは、しばらくないだろう。
 そして、今はそれを確かめる術もない。


(終わり)


 アンケートを変えました。
 今回は「暖かい南の島に住むとしたら、まず何をしますか」です。
 http://www.pubzine.com/detail.asp?id=9007
 お暇になったら一つ答えて下さいませ。



●32歳モテない男の現代思考
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