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Guam在住の36歳・男・独身の小一郎が「何でこんな国なんだ」〜「身近なHな話し」のことまでノンフィクションで語っていきます。




#### 32歳モテない男の現代思考 50####

発行日: 2001/12/6

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                            2001/12/6
           32歳モテない男の現代思考
                   第五十回・子供についての考察

     32歳独身男性が何故独身のままなのか。謎を解明して下さい。
    子供は可愛い。しかし、持つに至るまでは難しい。

■―――――――――――――――――――――――――――――――――――■



1.ロイヤルベイピー

 皇太子妃雅子さんに子供が無事産まれた。
 女の子だそうだが、僕はてっきり「とあるプログラムによって」男の子が産まれ
 るものだと思っていたが、男子継承のためにそこまでする事をしなかったことに
 ほっとした。
 まぁ、女性天皇があっても良いだろうと言う世論もあるから、強制的に男の子を
 作らせる必要もなかったのかも知れない。
 そこまでするようならば、天皇家も墜ちたものだと思ってしまうが、さすが伊勢
 神宮を神に祭る神の子孫である(別に伊勢の神を信奉しているわけではないけど)。
 歴史ある権威を守るために神を冒涜する行為をしなかったことには良心を感じる。
 例え、女の子でも暗い世相に明るい話題である。
 雅子さんは高齢出産に部類するが、一人と言わず二人三人と作ってもらいたいも
 のである。
 子沢山になっては困る理由もない。
 皇太子家の場合、これと言って経済的に困ることはないのだから。
 むしろ、次の世代の象徴的外交(王家外交)を担う人材として期待したいくらいだ。



2.少子化と晩婚の比例関係

 少子化の原因をたどると個々の人の生活環境に突き当たり、各々の理由でいっぱ
 いあると思う。
 大きく分ければ、晩婚と経済的理由によるものが多いだろう。
 晩婚になる理由は、女性の仕事の進出もあるだろうし、男女とも早婚よりは、も
 う少し相手を選びたい(相手と遊びたい)というものもあるだろう。
 経済的理由は、いざ結婚してみても二人の収入が少なく、この上子供を抱えたら
 やっていけなくなると言うことだろう。
 もちろん、それには子育てをバックアップする行政のシステムが貧弱なことも理
 由にあると思う。
 この国は、おかしな事に晩婚で子供が居ないというフットワークが軽く高収入を
 得られる人ほど過ごしやすいシステムになっている。
 常識的に考えて、次世代の子供にお金を使うより、自分たちの老後の心配のため
 にお金を使うことの方が得をするのであれば、普通はそうするだろう。
 そして、僕らの世代を含め晩婚に向かっている世代は、長い独身時代の生活レベ
 ルを落とすことに苦痛を感じるから、一層「ゆとりが出来るまで」身動きがとれ
 ない。
 そこを犠牲にしてまで「結婚」しなければならない理由もないし、現実感として
 「結婚」というものがそういうものならば縁の遠いものと感じている。
 刹那的に考えれば、淋しい感情を持ったときに相手をしてくれる類友(るいとも)は、
 それぞれが求め合う限り、短い期間の契約のよう次々と現れるものだ(友人程度の
 距離であれば、この僕にだって現れる。それ以上がなくてこれを書いてるんだけ
 どね)。
 そして、それで十分であることも多い。
 なにも「結婚」して家族になってまで煩わしい関係を結ばなくとも、お互いを補
 えるだけの関係を構築することができる。
 ただ「紙による契約の制約(婚姻届)」がないため、縁が切れるのも簡単ではある
 のが欠点である。
 本来なら、その刹那的な時間よりもっと濃厚に強い絆を求めていって、やっとそ
 のハードルを越るだろう。
 しかし、なかなかそれが越えられない。
 「二人一緒になっても生活レベルが落ちない」と確信した頃や世の中には沢山の
 誘惑があって「もっと良い相手が見つかるかも」などと思ってしまうあたりにも
 晩婚の現実があると思う。



3.自分に置き換えてみた

 高校生の時、僕の想像していた未来図がある。
 18歳、宅地建物取引主任者資格取得
 20歳、測量士補取得
 22歳、大学(建築学)を卒業して大手建設会社入社(ゼネコンという)。
 23歳、土地家屋調査士取得。
 25歳、結婚。
 26歳、第一子誕生。
 27歳、一級建築士になる。
 28歳、第二子誕生。
 30歳、第三子誕生、マンションの購入。
 35歳、自分の設計した一戸建て住宅に「買い替え特例」を使って引っ越す。
 38歳、建築士事務所として独立。

 今見てみると笑える。
 バブル絶頂期だった高校生の時だから、住宅の買い替えなんて事まで考えていた
 らしい。
 未来図は、高校を卒業したときにすでに壊れていた。
 希望する大学が何一つ受からない。
 バブルの絶頂期、建築デザインなんて言葉が流行り、建築デザイナーがぼろ儲け
 したのを見ている世代である。
 当然、建築学科が競争率40倍以上した時代である。
 箸にも棒にもかからない学力だったのか、運が悪かったのかのっけからつまずい
 たわけである(笑)。
 幸いなのか、18と20の取得目標だけは取得したが、後が続かなかった。
 気がつけば、どっぷりとHな本を作る出版社で撮影していた。
 将来、子供は沢山欲しかった。
 賑やかで良い。
 日本という国家を考えたとき、次世代を担うべき人材を生み、育てることも義務
 だと思っていた。
 子供を育てるには、それなりの収入が必要であり、人様に迷惑をかけないで、かつ、
 優秀な人材として育つためには、己の知識が必要であると考えていた。
 もちろん、良妻ではなくとも賢母である女性を求めていた。
 すべては、人柄である。
 人柄がよければ、寄り添っていくのに何らの不安はない。
 その愛情豊かにある環境のなかで育った子供達は、少なくとも不幸せではないと
 思う。
 親であれば、子供達が不幸せになる可能性の芽を摘んでやり、少しでも幸せにな
 る方向へと導きたいものではないだろうか。
 そういうかたちに向かわない限り、家庭は欲しがってはいけないものと考えている。
 心豊かに子供を育てていくということは、己がどういう環境にあることが必要か
 を考えるのである。
 物質的に豊かであれば、幸せであるというわけではない。
 貧しくとも幸せな家族はある。
 しかし、豊かである方が将来の可能性を広げてやることもでき、また、解決でき
 ることも多いのが現実である。
 現実的な導き出すべき答えは未だに引き出せないでいるが、いまでも避けている
 ものは、貧乏人の子沢山である。



4.子沢山からの脱出理由

 子沢山は、きっと楽しいと思う。
 だが、貧乏人の子沢山となると唸る。
 TV番組で沢山の姉弟を持つ家族をドキュメンタリーで追っているのを見る。
 100%、貧乏人である。
 「子作りしかやることがなかったのか」と揶揄されそうなくらいの状態。
 大抵、父親は現場職人系で母親は、内職をしているのが相場だ。
 公団や安アパートなどで狭い部屋に何人もが寝る。
 子供達は、中学卒業か高校卒業がなんとか精一杯。
 とても「勉強したいから大学に行きたい」というレベルの子供は育っていない。
 子供達に見えている世界が、小さな世界しかないから「夢」を持っても無駄であ
 ることを自ずと知るのである。
 それとも、「できっこない」と常に物事を諦めるように教育されてしまっている
 ところにあるのかも知れない。
 欲しいものがあっても絶対に買ってもらえない環境、努力してお金を稼いでも家
 計に足さなければならないという環境が、人をそうさせる。
 つまり、貧乏人の子沢山からは、貧乏人で育ってしまったマイナス部分を背負っ
 て生きて行かなくてはならない。
 トラウマなのか、貧乏人に育てられた多くがそれを繰り返す。
 たまに大金を掴むものが出ても使い方を知らないため、その大半を失っている。
 バブルの頃に踊った多くのバブル成金の類がそうであったように。
 そういう子供達を育てないためには、どこかの世代でストップをかけなければな
 らない。
 貧乏人でも家庭は欲しいし、子供も欲しいと思うのが人間だと思う。
 しかし、苦労をかけてまで育てたくないという気持ちから、貧乏でも無事一般の
 高等教育まで育てられるだけの人数しか生まないのが普通の考え方ではないだろ
 うか(子供を学歴で苦労させないために)。
 自分の世代が貧乏でも子供一人ならば、その子供を貧乏の環境から脱出させるだ
 けの環境を整えられるかも知れない。
 そう考えた親が、今の子沢山の世代である50代60代から始まったのではない
 だろうか。



5.貧乏人の貧乏くじ

 戦前、帝国大学出身者などで固まる高学歴高収入者たちの家庭の子供達は、多く
 が少子であった。
 彼らの多くが高収入でありながら、多くの子供を持たなかった理由は知らない。
 その傾向は、戦後の高学歴高収入者にも続き、年金の制度を作った政治家、高級
 官僚達も少子の人たちであったと思われる。
 彼らの心配は、自分たちの老後のことであった。
 政治家は、子供に地盤を継がせるだけで良いにしろ公務員は天下り先を定年して
 からの心配をしなければならない。
 皆が天下れるわけではないから、年金の制度は公務員の定年を意識したなかで作
 られた。
 いわば民間企業への模範でもある。
 この年金制度の根幹は、現役時代の最後の高級基本給を元に、その何分のいくつ
 かを毎月支給するものだった。
 高度経済成長時代はそれで良かった。
 子沢山の世代が「ベビーブーマー」としてその下支えをし続け、ベビーブーマー
 の子供達も続く。
 それが衰えるなんて事は考えてもいなかった。
 各先進国のように日本も少子化となり、下支えする世代が減ってきた。
 それでも年金は支払われ、若者の収入より年金世帯の収入の方が多いなんて逆転
 現象も起きている。
 その多くは、少子化を真っ先にしていた高学歴高収入者であり、いわば下支えを
 する世代を作ることを放棄した人たちである。
 一方、貧乏人の子沢山で苦労して多くの子供を育て、満足な収入のないなかで納
 めた年金の返りが、雀の涙の年金である。
 その子供達は、低学歴ではあるけれども労働者として働き、多くの年金生活者の
 下支えとなっているのに、子供達が納めたほどの年金を両親は貰えない。
 少子で一人しか育てなかった小金持ちが、その子一人の年金支払いよりも多くの
 年金を頂く。
 これが公平であろうか?
 年金という「国民の労をねぎらう給金」が、なぜ「国民の重大なる義務であり労」
 である子育てをしなかった者の方が多いのか?
 これを貧乏人の子沢山の貧乏くじと言わずとしてなんと言おう。



6.新・年金制度による多産化

 年金制度を「子供を育てた数だけ支給する」と変えればいい。
 老後が心配な人は、子供を育てましょう、と。
 そうすれば、少子化なんて起こらない。
 若い人は、率先して「結婚する幸せ」とは何かを探求するようになるだろう。
 結婚、子育てにデメリットが多いならメリットを作ればいい。
 例えば、厚生年金の現状は収入の多い人は、比例して納める年金も違う。
 だから、子供を育てている数だけ納める年金の金額を減額したらどうだろう。
 子育てをしている世代にとって、年金の支払いは負担でしかない。
 国家として子供が増えるのは、将来への投資と考えるのである。
 では、子供が産まれない世帯を考えなくてはならない。
 産まれないからと言って悲観することはない。
 産まれなくとも育てることは出きるのだ。
 「養子」である。
 子供達のなかには、不幸にして両親を失ったり、両親が親権放棄せざる得ない子
 もいる。
 そういう子供達を引き取るのだ。
 赤の他人の子供であるが故、日本人にとっては馴染みにくいかも知れないが、先
 進国ではよくある光景であるという。
 何も、そういった子だけでなくとも「親戚の子」や「外国の難民の子」などでも
 良いのではないだろうか。
 特に「難民の子」などであれば、日本ほど「難民認定のされずらい」国はなく、
 国際問題のひとつにも成りうるのだから、こういう解決方法があっても良い。
 難民の子供達に募金をなどと訴えるよりも遙かにその子達に幸せを与えると思う。
 子供が出来ない人の気持ちをあまり汲んではいないような気もするが、実状はど
 うあれ、ひとつの案として「日本という国に対する国民の役割として公平である」
 ことを基準として提案してみたい。



7.子供日和

 他人様の子供で遊んでいた。
 そう、形容しても良い人であった。
 ある2年間、写真は他人の子供ばかりを撮っていた。
 一緒に遊んであげると子供は喜ぶ、それを見て僕も喜ぶ。
 あの夢中な顔を見るのは大好きだ。
 子供達の両親は、僕と年齢がさほど変わらない。
 それでも、彼らとは遠く離れた関係になった気がする。
 ひとつの責任を果たしている彼らと、何らの責任を負っていない僕と。
 条件の整わない僕は、そこで子供達を自分の子供として扱って遊んでいたに過ぎ
 ない。
 あくまで「自分の子供と同様に」であって「自分の子供」ではないのである。
 それでも、写真にはパパが撮ったように写っていると被写体の母君に言われたの
 は嬉しい。
 99年3月、写真展はひとつの区切りがついて終わった。



(終わり)


 今回、配信もとのパブジンにて読者の皆様に質問アンケートを設定することにし
 ました。
 もしよろしければ、以下のアドレスまで飛んで頂いてお答えいただけると幸いです。
 後にその答えを元に話題を作ってみたいと思います。
 専用ページ:http://www.pubzine.com/detail.asp?id=9007



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