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Guam在住の36歳・男・独身の小一郎が「何でこんな国なんだ」〜「身近なHな話し」のことまでノンフィクションで語っていきます。




#### 32歳モテない男の現代思考 #### 49回

発行日: 2001/12/4

■―――――――――――――――――――――――――――――――――――■
                            2001/12/4
           32歳モテない男の現代思考
                   第四十九回・対女性で一週間

     32歳独身男性が何故独身のままなのか。謎を解明して下さい。
    今週は、五編の話しが別々にあると思った方が良いのかなぁ。

■―――――――――――――――――――――――――――――――――――■



1.ケース1

 火曜日、久しく縁の遠い某月刊誌の女性編集者の携帯から僕の携帯にメールがあ
 った。
 「明日夜スケジュール空いてませんか?」
 久しぶりのこの雑誌社からの連絡に「仕事かぁ?」と思いつつも、個人のメール
 アドレスから送られてきたことに疑問があった。
 とりあえずスケジュールが空いていることを確認して返信のメールを打った。
 そして、返りのコールが「個人的にご相談したいことがありますので午後六時、
 本郷(文京区)の○○にてお逢いしたいのですが」だった。
 おおおっ!なにやら、秘密めいた文面。
 しかも、会社には内緒っぽい雰囲気。
 ひょっとして、「実は……」とか言って嬉しい告白だったりして?などと絶対無
 いってな事まで想像たくましくして翌日を待ってしまったりした。
 その女性編集者は、御歳29歳にてなかなかの美形でスレンダー系のお人。
 小汚い編集部の中では、ほんとに一輪の華なのであった(若くない人も含め他に
 も女性はいるんだけどね。ま、男って奴ぁ節操がないもので)。
 しかし、よくよく考えると誘われるような理由もないし、仕事以外に接点がない。
 それでも、仕事以外の相談なのだろうからよくよく事情があるに違いないなどと
 思い、お会いしたのだが。
 翌日水曜日、お会いした日のファッションは、寒い季節なのになかなか胸元の開
 きまで大きめで「色香」に参ってしまうくらいの格好だった(都内は暖かかった
 けど)。
 お店に入り、席に座って注文をし、早速お話を聞いた。
 が、なかなか確信のつかめない会話が続いた。
 そのお店で3つ目のカクテルを頼んだときだった。
 「実はね、こういうビジネスがあるのだけど乗ってみないか?」と語りだした。
 どうも聞いていると明らかに過去聞いたことがある怪しい話しだ。
 「○○という会員になると○○の特典があって、このポイントを権利として……。
 ……権利収入になるのです。とてもビジネスとして魅力があるのです」などとい
 う代物だった。
 「あ゛ー」気のない返事をした。
 昔、「ア○ウェイ」とか「ニュー○キン」とか「○ックス」とか聞いたことあっ
 たけど、あれと何も変わらない(今、みんな潰れかけているし)。
 健康器具や健康食品というものがある点もなかなかキテる。
 聞きながら「あんたもう、29やで気がつけや!」と言いたかった。
 しかし、すでに洗脳された頭では、否定的意見は聞き入れてくれないはずだ。
 そして、このサイドビジネスをするにあたり編集部のような夜も遅くまで仕事を
 させられるところでは成功しないので退社し、今は、派遣会社に行っているとの
 こと。
 しまった!知らなかった。
 改めて営業に行かなくては、編集部との繋がりが無くなってしまうではないか!
 辞めるなら後任者に繋ぎくらいはつけてくれー。
 これだから腰掛け女性編集者は嫌いなのだー。
 と言っても後の祭り。
 身体をしなられて頼まれ気味なこのお話を「興味ないから」とお断りして、伝票
 を持って席を立った。
 多少、そこでもめたが「えー、いい人だから一緒にやってくれると思ったんだけ
 どなぁ」と媚態気味に彼女が言った。
 誘惑に負けそうなのをこらえて「都合のいい人」って意味なんだろうなと思いつ
 つ、さよならをした。
 でも、しっかりおごらされてしまうところに彼女のしたたかさが光っていたなぁ。
 キャパ嬢のキャッチ(セールス)と一緒だよな、こういうのって(笑)。
 きっと、もっさいのが捕まんねんな。俺もか?



2.ケース2

 木曜日、四国高松まで移動の後、現地で活躍する女性カメラマンと飲む。
 四国にいたときに相談に乗った(第八回参照)、今は人妻になってしまった逃がし
 た魚は大きいなと感じさせる人である。
 夫殿の転勤で高松に戻ってきたというので移動の後に会うことになったのだ。
 「だんな殿とは上手くいってんの?」と僕。
 「なにが?」
 「なにがって、何でもやん。子作りがんばってんねやろ?」(結婚した第一の理
 由が二十代に子供を作っておくと云うことだから)
 「いや、それが前はね、あたしもそういうの(性欲)強いほうやと思ってたんだけ
 ど、最近全然したいと思わないんだ、どう思う?」
 「どう思うって聞かれてもなぁ、歳とったんちゃうで?」
 「そうかなぁ。あ、ねぇねぇ、男の人ってさ、ずっとしないと(使わないと)アレ
 って小さくなっちゃうの?」と突然爆弾質問。
 「え゛?そ、それはないと思うけどなぁ」
 「え、でも、最近、全然しないからたまにすると、旦那のが(ビッグサイズ時)小
 さくなったなぁって気がするの」
 「前より?」
 「うん」
 「えー、そんなことないと思うよぉ。気のせいだよぉ。それじゃ俺のなんてなく
 なっちゃうじゃん。見てみる?」
 「ううん(笑)、遠慮しておく」
 世の奥様方、真偽のほどをお知らせください(メールで結構です・笑)。
 さて、なーんて話しと写真家で活動するあたりの日米の違いなどを話したりした。
 ビッグな写真家達が一杯のそれでいてひろーい国アメリカ。
 アメリカ留学経験者の彼女と話しているとやはり渡米したくなってしまう。
 ビザが下りない現状では、観光で行くしかないのだけれど。
 夢をおっきく持ってしまいそうな一夜であった。
 その彼女と翌日金曜の仕事じまいの夜、栗林公園の夜間ライトアップが初めて行
 われると言うのでカメラを持って行ってきた。
 お殿様が見ていた紅葉は、どの時代でも綺麗なものだったんだろうね。



3.ケース3

 高松で撮影最後の日曜日夜、徳島県のお付き合いのあるお姉さん宅へ泊めていた
 だくことになっていた。
 徳島に事務所があった頃にお世話になったことのある人である。
 私より15歳ほど年上で悲しい身の上の女性であった。
 過去結婚経験があるバツイチなのであるが、旦那が飲む買う打つの三拍子揃った
 あげく、暴力性の人だったらしい。
 暴力でお腹の子は流産し、あげくに莫大な借金を作って逃げてしまったらしい。
 残された彼女は、朝から晩まで休みなく働いたそうだ。
 彼女を見かねて、ご両親がその負担をある程度までしていたらしいが、その限度
 を超えていて自己破産せざるを得ず、協議離婚をされて実家に戻ってきたらしい。
 そういうろくでなしの男などが信じられない私は、同情してしまうだけだった。
 知り合ってから後に聞いた話しではあったけれど、知り合った当初も人の良い人
 であった。
 彼女のたまの気晴らしになるのであればと、私自身も気晴らしになるので半日く
 らいのドライブや流行りの喫茶店でコーヒーなど飲みながら会話を楽しんだ仲だ。
 その彼女が四国に来るなら泊まっていけば?と家族と一緒に迎えてくれた。
 ご厚意に甘えて遊びに行くことにしたのだった。
 初めて訪れたご実家は、町はずれの質素の家だった。
 昔は、大きな家に住んでいたらしいが、元旦那の借金のためにご両親が売ってし
 まったので借家なのだという。
 彼女曰く、両親に迷惑ばっかりかけてほんとごめんなさいだよ、と言っていた。
 何度も死のうと思ったけど、いまはもう吹っ切れたかな、吹っ切らなきゃいけな
 いんだ、と言う。
 健気なのだ。
 それでいてふっと淋しそうにする顔が愛おしく思えてしまう。
 よく頑張ったね、と抱きしめてあげたいくらいの気持ちなのである。
 歳など関係のない愛おしさなのだ。
 ここまで書いていて私は、なんと移り気だろうと思う(笑)。
 しかし、何とか幸せになって欲しいと思うのは、誰でもが思うに違いない。
 彼女の母親であるおばちゃんに「ゆっくりしていってな」と室内へ案内され、遅
 くなった夕食をご馳走になり寝ることにした。
 翌朝、彼女は仕事があるので出ることとなり、ついでに駅まで乗せてもらうこと
 にしてお別れした。
 人の幸せを見るのは、べつに「微笑ましいね」くらいなのだが、云われ無き不運
 に出遭っているのを見ると腹が立ってしょうがない。
 腹の立つ原因は、知っている人なのに何もしてやれないと言うことか。
 そして、理由なき不遇。
 キリストやアラーや仏陀などいくつもの偉い神様がいようとも信じられない。
 こういう日は「何が平等なんだ!馬鹿野郎」と思ってしまう。



4.ケース4

 翌火曜日、先週から約束していた鬱病の元女性カメラマン(第四十五回参照)と会う。
 駅の改札で待ち合わせて合流したけど、やはり無表情だ。
 「調子どお?」
 分かり切っているのに訊かないといけないみたいな雰囲気だ。
 ちょっと歩いて大学街の紅茶専門店でお茶をする。
 「へー、紅茶専門店かぁ。都会だなぁ」と僕。
 「出張ご苦労様、向こうはどうだったの?」彼女は訊いてきた。
 「うん」こんな事やあんな事があって、大変だったよとか、面白かったよとか、
 なるべく笑いを誘うように話した。
 でも、あまり反応がない。
 「君は、どうだったの?」
 「寝てた」
 「……いいなぁ、寝てたのかぁ、いつも何時くらいに寝るの?」
 「十二時くらい」
 「起きるのは?」
 「三時」
 「おー、15時間かぁ。薬で寝ちゃうんだね」
 「うん」
 即答だけど会話が続かない。
 そして、無表情のまま。
 彼女に話題を振って話してもらうようにするが、無言の間が多くなる。
 彼女の顔を見つめていると照れるのか視線をそらして下を向く。
 「恥ずかしい?」
 「ううん」否定する。
 正直なところ、間が多くなると何を話したらいいのか解らない。
 反応があって会話は成立する以上、無表情な反応はどちらに話しを転がしたらい
 いのか解らない。
 明石家さんまならどうするのだろう?
 無言の間が耐えられないと言う彼ならば(TVにておっしゃってました)、苦痛す
 ら感じるに違いない。
 ちょっと僕のテンションは、高めだった。
 聞き役にまわってみても語れない場合なら、こちらから話すしかない。
 客のいない寄席というのだろうか。
 はじめは、笑ってみたりする反応があったのだが、段々聞いているのか聞いてい
 ないのかどよーんとした感じの反応になってきた。
 「つまんなかった?」
 「ううん、集中力が無くなっていくの」
 薬を飲んでいるからなのか、鬱がそうさせるのか解らないけれど1時間から1時
 間半くらいのあたりが限界みたいだった。
 何となく無力感が自分を支配する。
 帰ることにした。
 彼女は、来たときより無表情だった。
 駅に向かい改札で別れた。
 はたして、これで良かったんだろうか?
 ため息が漏れた。
 ちょっとへこんだ。



5.ケース5

 翌水曜日、明日の原稿締切時間を気にしながら写真と原稿をつき合わせていると
 携帯メールで「緊急、空いてませんか?」のメール。
 仕事かなぁ?と思いきや例の女性添乗員氏(第四十三回参照)からのメール。
 とりあえず、明日木曜の夕方五時以降ならば会えることを返信した。
 木曜日午後、原稿と写真を編集部に持ち込み、新宿グッチの待ち合わせ場所へ向
 かった。
 彼女は、相変わらずのスレンダーボディを見せつけるファッションで現れた。
 嬉しい限りである(そして、鼻の下を伸ばす私は馬鹿である)。
 しかし、今日は割り勘だぞ!と心に決めているのであった(笑)。
 お店に入って彼女と話した中身は、結局前に話した友達の恋路の蒸し返しであ
 った。
 すっごく時間の無駄を感じた。どっと疲れる。
 話題を転じさせて「君の話はどうなの?いるんでしょ?いい人が?どお?」とつ
 ついてみた。
 「う、うん、いい人らしいんですけど、怪しいんですよ」
 「は?どう怪しいのさ」
 「見た目は、これっぽくて(ほっぺたを指でなぞる仕草つき)恐くって、仕事は携
 帯や不動産や車やリサイクルなんかもやってるとか言っていろいろ職業があるん
 ですよ。絶対、怪しいでしょ。『ヤ』でしょ、これって」
 すなわち、やくざさんと言いたいらしい。
 それでも、すっごい強引なところが惹かれているという。
 つき合ってみても良いような気がするとも言う。
 でも、災いがありそうなのが心配なのだそうだ。
 「ええやん、君、おみずっぽいねんから見た目は釣り合いぴったりやで」
 「えー、嫌ですよー、しつこいしー」
 「嫌やったら断ったらええがな」
 「えー、でもぅ」
 「あ、解った。相手、これ(指でお金を作って)持ってんねやろ、な」
 「うーん、持ってるけど、それが怪しいそうじゃないですかぁ」
 「でも、惹かれるんやろ?ええがな。くっつきくっつきっ」と僕は、ちゃっちゃ
 と片づいてしまえば面白い程度にしか考えていなかった。
 それが分かったのか「もう、あたしのことはいいんですって。友達が心配で心配
 で、絶対騙されているんですよ」と言う。
 僕には理解が出来なかった。
 自分のことより友達の心配をしている場合なのか?
 それを私のような友人に話して何か変わるのか?
 僕は必死に「友達が」「友達が」と言うこの彼女を見て疑問を抱いていた。
 恋人のいない女性が、女友達とその恋人らしきと揉めているとき、本当に親身に
 なって、どうしたら二人をくっつけてやろうかなんて考えるのだろうか。
 特に相手の男も顔見知りだった場合、そこまでするかな?
 女って女に対してそんなに優しかったかな?
 逆を考えた。
 本当は、その相手の男に興味があるのだが、友達がいるから手を出せない。
 関係が壊れてしまえば、手を出せるし、修復すれば諦めがつく。
 しかし、どっちつかずで時間が過ぎていけば、気持ちがモヤモヤしたままで解決
 しない。
 早く決着して欲しいから、けしかけている。
 そう考えたら、合点がいかなくもない。
 合っているかどうか解らないけど、さわらぬ神にたたり無しである。
 「いやぁー、僕にはアドバイスなんでわかんないって。時間だけが解決するさ」
 「それじゃ駄目なんだってば、彼女がヤリ逃げされてからじゃ遅いし、可哀想な
 のっ」
 何で恋人同士なのに別れるとヤリ逃げになるのか、ヤッたらお金でも貰わないと
 損だとでも言うのだろうか。
 このあたりの思考回路はお水だなぁと思ったりした。
 テーブルにある伝票を指して店員に会計を促す。
 お互いに半分を出すように金額を見せて、半分と端数を僕が支払って店を出た。
 新宿の駅からは、十時を過ぎているのにどんどん人が街に向かっていく。
 今週で辞めてしまったという添乗の仕事から、割と本気でお水の仕事へ行こうと
 している彼女を見て「成るべくして成る人」があるという「外見と職業の傾向性」
 を調べてみたくなった。



6.多少の実感

 いろんな人に出会う。
 女性ももちろんいろんな人がいる。
 でも、共通点が部分的に言えることがある。
 信用しにくい(できない)女性には、女を武器にする人が多いと言うこと。
 ちょうど、悪いことする少年に茶髪が多いのと似ている。
 もちろん、茶髪だから悪いことをする少年と言うこともないし、女を武器にする
 人だから信用できないのではない。
 そんな感じ。
 色っぽい女性には気をつけませんとね(ルパンと不二子ちゃんの関係?)。
 でも、良い思いできたら色っぽいのに騙されてみても良いかなぁ、なんて思っちゃ
 うんだよなぁ男って。
 昔、映画にあったなぁ、色っぽい女性にベッドに誘われて事が終わるとあそこをチ
 ョン切られて殺されちゃうってやつが。
 真っ先に犠牲者かな(笑)。痛そ〜。


(終わり)


 今回、配信もとのパブジンにて読者の皆様に質問アンケートを設定することにし
 ました。
 もしよろしければ、以下のアドレスまで飛んで頂いてお答えいただけると幸いです。
 後にその答えを元に話題を作ってみたいと思います。
 専用ページ:http://www.pubzine.com/detail.asp?id=9007



●32歳モテない男の現代思考
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