#### 32歳モテない男の現代思考 ####
発行日時: 2001/11/15■―――――――――――――――――――――――――――――――――――■
2001/11/15
32歳モテない男の現代思考
第四十六回・他方性と一方性
32歳独身男性が何故独身のままなのか。謎を解明して下さい。
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1.タリバン政権
最近、柔らかい話題が続いた。
で、今週は……と思ったら、今朝(11/13・AM4:00に書いている)、飛行機が墜落し
たと報道している。
早速、私はテロを疑ったが(今でもそう思っている。何せ昼間の離陸後4分後です
からねぇ。あのテロからちょうど2ヶ月だし)、TVでは報道官が事故の可能性が
高いようなことを言っている。
テロであろうが事故であろうが、時期が悪い。
ますます飛行機に乗る人が減る。
アメリカ政府の「どうぞ普通の生活をしてください」は、日本政府の狂牛病に対
する「安全宣言」と一緒である。
それでも政権としては、そうしなければならない立場なのだろう。
国民の側に立っていない利益主導のあたりは、理解したくないけど(笑)。
ところで、政権といえば今、旬のタリバン政権ほど国民側に立っていない政権も
ない。
タリバン政権の起源は、書物などによると北部同盟などが加わっていた腐敗した
前政権を倒そうと、パキスタン難民キャンプで育った神学生たち(タリバン)が立
ち上がったものでいわば「国民に期待された政権」であったようだ(特にアフガニ
スタンの南部地域・パシュトゥン人)。
現に前政権よりは、タリバン政権の方が治安が良くなったり、「よりまし」にな
ったと伝えられる。
しかし、一方向生を向く懐古の「イスラム原理主義」を掲げる政権では、現代の
近隣諸国との外交すら上手にいかず、結果3つの国との外交しか確立できなかった。
それは、独立国として承認されていないと同じだった。
それでも「オサマビンラディン」氏が匿われるまでは、世界舞台に出てくる政権
国ではなかった。
歴史背景やアフガニスタンとパキスタン南部地域にかかる「パシュトゥン人地域」
などのことを詳しく書くスペースはないので、知りたい人はそのあたりの書物で
調べて欲しい。
とにかく、アフガニスタンの内戦から今にかけてやっていることは、全く国民の
ためではなく「指導の立場に立つ者たちの主導権争い」でしかない。
その争いを続けた北部同盟が次の政権に参加したところでタリバンほどの結束が
ないのは見えている。
タリバン政権を変えていく世論の力を世界が育てていく方が良かったのではない
だろうか。
時間はかかるが、大国・中国ですら少しずつ変わっているのだ。
2.イスラム原理主義とキリスト原理主義
イスラム教の中の懐古主義者が集まるイスラム原理主義というのは、良く聞く。
しかし、ウサマビンラディン氏が対決姿勢を示すキリスト教には、キリスト原理
主義があるとは聞かない。
何故なんだろう?
大半の現イスラム教国は、原油供出国を除き貧しい。
大昔のイスラム教国が繁栄していた時代を想ってなんだろうか?
キリスト原理主義を聞かないのは、キリスト教国は、過去からずっと繁栄を続け
ているからだろうか?
没落していく教えの国と繁栄していく教えの国。
そう対比するとオサマビンラディン氏の訴える意味が分かる。
「キリスト教国がイスラム教国を貧乏にした」そんなところだろう。
本当にそうだろうか?
イスラムの教えの中には「富めるものは、貧しいものに与える」教えがあり、キ
リストでは「富めるものは貧しきものを助ける」教えがあると聞いている。(正
確な文献を調べていないけど)
この「与える」と「助ける」は似ていて異なる。
日本が経済援助をした国々では、与えられたものを消費するだけで自立しないこ
とを報告されている。
一方、協力して立ち上げたものは、すなわち、助けただけのものは自分たちで何
とかしようと努力し続けたと報告されている。
また、イスラム教徒同じくキリスト教も大昔は、偶像崇拝を禁じていたらしい。
それが徐々に時代とともに変わり、聖書の訳も時代にあった解釈の仕方をしてい
ったようである。
その時代にあった「教え」になっていたわけである。
対して、イスラム教コーランは、昔のままの解釈であり何一つ時代に合わせたも
のはないらしい。
その時代にあっていない「教え」もあったらしい(らしい、というのは私は研究者
ではないからだ)。
故に、統治する政治家とイスラムの教えを遵守する聖職者の間において亀裂が生じ、
多くの敬虔なイスラム教との人たちは、聖職者側につくから混乱が起きる。
そこには、統治者側がより先進的な知識を持ち、イスラムの教えに従うだけの信
者の多くが判断に必要な知識を持たない、いや、その教えによって知識を持つこ
とを阻害されている。
まさしく、日本における明治維新の頃と同じ状況が起こっていくのである(イスラ
ムの教えを幕府の教えと解釈すると理解できる)。
日本の幕府は、外からの知識流入をおさえることが出来ずに崩壊してしまうわけ
だが、これをイスラム教に変えるとすれば、外からの判断材料となる知識を各イ
スラム教徒に伝えることが出来たなら、自然に現代に合わないイスラムの教えに
対して不満を抱くことになろう。
それがきっかけとなって、内なる力によって国は変わっていけるのではないだろ
うか。
イスラムの復興や原理主義者の守りたいものは、世界世間の知識を持たない知識
下層のイスラム遵守の人たちがイスラム教指導者の声に耳を傾けなくなるのを恐
れているからではないだろうか。
イスラム教徒組織として動員できなくなるという恐れ。
だからこそ、多くのイスラム教国は、ラジオテレビの放送に規制をもうけ、個人
の発言の自由を制限し、行動にまで監視をつける。
それは、先進国の多くの教えであるキリスト教の影響によるものではなく、イス
ラム教徒指導者の立場を守るという「権力維持」のひとつでしかないことを物語
っている。
事実、多くのイスラム教国家の知識人たちは、外国に出るとコーランどころか礼
拝すらしない。
イスラム宗教が、権力者の権力維持装置でしかないことを知っているのである。
3.唯一絶対の神といろんな神様
イスラム教国家の多くの知識人と同じく、先進国各国や日本人の多くも宗教の存
在は認めても「神様」などという存在を信じていない。
仮に「神様」がいたとしてもイスラム教のような「唯一絶対の神」などというも
のは信じない。
現実の世間に害のない程度に信心しているだけである。
すなわち、都合がいいのである。
絶対信じないけど絶対に神がいないというわけでもない。
そのあたりの曖昧さ加減。
それがちょうどいい。
無神論者の多い日本人であるけれど、多くは完全無神論者ではない。
しかし、イスラムやキリストのように一方向を向く唯一絶対の存在を置かない。
古来より日本には、多くの神がそれぞれに宿り、出雲に集まって合議の上物事を
決めていると伝わっている。
多方向に向く多くの神様がいたので、合議の上物事を定めたのだ。
これは、なかなか現代的な宗教ではないだろうか?
現代文明前の古代では、イスラムのような厳格な取り決めをした教えがないと人
々は欲望に任せたままのことをしていたのだろう。
人々を統治する者も「われに従え」では、なかなか従ってくれず強権を持って統
治してもすぐに強権を持って返されたのであろう 。
それをお互いに唯一絶対の神に向かうことによって国が安定したのではないだろ
うか。
それは、人間が人間を統治するのではなく、神が人間を統治する。
その代表者として人間の統治者(指導者)を置く、ということで納得が得られたに
違いない。
統治者も非統治者もそれぞれが神の方を向いていて、対立することがない。
中世より起こったキリストもこのラインをいっている。
イスラムほどの厳格さではないみたいだが。
一方、日本の古代の氏神たちは、それぞれの時代それぞれの場所でそれぞれが拝
まれている。
そして、どの神様だからということなく、すべての神様に昔の人は手を合わせた。
ある意味では、忠誠を尽くす神を持たないという特異性はあるが、神様は神様と
いう異なるもの全てを認める寛容さはこの国に育っていた。
その後、日本史の中でいろんな宗教が流行っていったが、キリスト教の弾圧とい
う政治的理由を除き、異なる宗教同士の戦争というのは、国内で起こらなかった
のではないだろうか。
国内宗教に限って言えば、大和朝廷憲法第一条の精神「和をもって尊しとなす」は、
ずっと守られたのではないだろうか。
4.宗教に踊らされる
「カミカゼ」と聞くと戦争体験時代の人は、嫌な顔をするかも知れないが、イス
ラム教国アフガニスタンでは、自爆攻撃をそう呼ぶそうだ。
ジハード(聖戦)だと言って戦争にかり出し、「ジハードで死ねば天国へいける」
と教えときに「カミカゼ」になるらしい。
しかし、そんな教えは、コーランには書いていないと思う。
「ジハードで死ねば天国へいける」は書いてあったとしても「どの範囲までがジ
ハードであるかを決める」事は書いていないのではないか。
確かにイスラム教を迫害されたことは、ジハードになるだろう。
イスラムの生活を追われることもジハードになるだろう。
では、同じイスラム教同士の争いがジハードになるのか?
平和を壊すことがジハードになるのか?
イスラム教徒以外を殺すのがジハードになるのか?
否、全くジハードなどではない。
知識のない知識下層の人たちが、宗教指導者や統治者に踊らされているだけにし
か見えない。
権力争いにかり出されているに過ぎない。
多くの国民は、戦争などしたくはないし、子供を戦争に取られたくはない。
しかし、イスラムを信奉するものとして宗教指導者から「ジハードであるから子
供を出せ」と言われれば出さざるを得ない。
そんなところが真相ではないか。
そして、子供たちにジハードを洗脳し、戦地に向かわせる。
アフガニスタンにイスラム教がなかったら、ここまで内戦で荒れただろうか?
オサマビンラディンなどが入国してきただろうか?
結果的に、イスラム教を信奉したが故に不幸を招き入れているに過ぎない。
宗教指導者が言った言葉は、絶対にならなければいけないと言う不幸があるから
こそ、日本でサリンがまかれる必要が出てきてしまったのだ。
多くの国民がイスラム教を軽く信じている程度の教典としていたならば、自分の
行動を自分で決められるだけの知識を持ったならば、アフガニスタンはある程度
の繁栄をしていたかも知れないと思うと残念でならない。
(終わり)
●32歳モテない男の現代思考
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