Guam在住の36歳・男・独身の小一郎が「何でこんな国なんだ」〜「身近なHな話し」のことまでノンフィクションで語っていきます。
- 最新号:2006-05-18
- 発行周期:隔週刊
- 読んでる人:23人
- 創刊日:2000-09-25
- Score!:-点
- コメント数 : 1
- メルマガID:18231
- バックナンバー:全て公開
- 発行者サイト:あり
- >> 月間ランキング
#### 32歳モテない男の現代思考 ####
発行日: 2001/10/21■―――――――――――――――――――――――――――――――――――■
2001/10/17
32歳モテない男の現代思考
第四十二回・身近な死
32歳独身男性が何故独身のままなのか。謎を解明して下さい。
■―――――――――――――――――――――――――――――――――――■
1.間近と近く
最近、人の死に関わることがメディアを通じて多く伝えられている。
それぞれは、様々な死に方なのだけど文面で読む限りにおいては、真剣な悲しみ
までは湧かない。
客観的観点で書かれた文面から読めるのは、亡くなったという物理的事実であり、
その周りの実状までは伝えられない。
身近な人が亡くなったときなどは、亡くなった人が対象となる人物といかほどの
時間を共有したかで悲しみの度合いも違ってくる。
仮に親族であれ、ほとんど時間の共有もない「ただ血が繋がっていた人」の死亡
には、あまり悲しみは抱かないものらしい。
しかし、亡くなる瞬間、その現場で時間を共有しているとそれは全く違うものに
なる。
赤の他人の死であっても、その瞬間の現場に立ち会ってしまうと不思議と悲しみ
が増すものらしい。
同じ人間として、その人間の最後を見たからなのだろうか。
それは、間近でその「終わる」時間を共有したからであって、共有せず後から亡
くなったことを聞いただけならば、さほどの感動は起こさないものだろう。
身近な親族などの場合、共有時間が「最後の瞬間」だけではなくとも過去が頭に
フィードバックして泣けてくるのではないだろうか。
例え、見知らぬ他人同士だったとしても人それぞれの人生の全うを感動しない方
が、おかしいのかもしれない。
阪神大震災やNYテロ事件のようなときにも、全く知らない人間が犠牲者となっ
て亡くなっていく様を身近で見た人たちは、悲しみに暮れない日はなかったろう
と思う。
しかし、一度TVのようなフィルターを通してしまうと「身近」な出来事には感
じられなくなってしまう。
それでも「近く」で起こったことのように感じることは出来たのだけれど、やは
り「共有」の差がでてしまう。
2.ファインダーを覗くと
戦争が起こると報道カメラマンが各国から大挙する。
避難する人たちの移動の方向とは逆に、前線へ前線へ行こうとする。
それは、なにより決定的な事件を優先的に撮りたいのもあるが、それによって第
一人者となる可能性があるからだ。
およそカメラマンになる人物に「有名になりたい」と思わないものはいない。
思っていない者は、大成などしない。
そんな気持ちが、少しでもあるから危険なところでも出かけるのだが、その先は、
運だけが頼りになってくる(もちろん、回避能力はある程度持っているが)。
これが実力のバックボーンなのだから悲しいと言えば悲しい。
上陸した紛争地でまず見るモノは、「死体」。
それも腐っていたり、およそ人間とは思えない姿のモノだったりする。
はじめは、とても気持ちが悪くて撮れない。
カラーフィルムなどで撮影するなど「グロテスク」過ぎてしまう。
モノクロで撮影すると血が黒として表現されて、何が写っているのかパッと見で
は理解できない。
とにかく、おぞましすぎてどうしたらいいのか悲しくなっていく。
ふと、そこに横たわっている死体の無念さだけが伝わってくる。
涙と腹立たしさは、一緒にこみあげてくる。
それが、戦争写真を撮り、必ずこの悲惨さを伝えてやるぞ、と意気込む原動力と
なる。
が、馴れてくるとそれが普通の光景になる。
運悪く「死体」になった人には、「この国じゃ仕方ないな」という諦めに変わる。
悲しいことが多すぎると、却っておかしみの方がこみ上げてくるモノらしい。
「気でも狂ったか?」そう思われてもおかしいくらい、引きつった笑いがこみ上
げてしまう。
ファインダーを覗くと「死体」は「絵」に変わる。
でも、カメラを下ろし目で見ると三次元の生々しい物体が転がっている。
ほんの数日前に動いていたはずの僕と同じ人間が。
乾いた笑いがこみ上げてしばらく、やるせない気持ちに襲われてその場を立ち去
りたくなる。
まだ、動いている人間が見たくなる。
3.極位
旧日本群の特攻隊員や秘密工作部隊の生き残りたちが、昔を語りたくないのも凄
惨過ぎた記憶を封印しているからだろう。
そんな人たちに、現代のどうしょうもない日本の流れに「笑い」くらいでしか表
現できないのではないだろうか。
「今の日本についてどう思いますか?」なんて質問にも「ふふん」ってな具合に
鼻で笑ってしまうような。
真剣味が足りないような答えだが、そんな質問をされたところでどうすることも
できないではないか、ということなのだ。
ちょっと、具体性に欠けた。
例えるなら、そういったTV的なアクションを起こすならば、まず、権力を行使
するべき人に聞くのであって、非権力者である一般人に聞いたところでどうにも
ならない。
戦場の映像をメディアで流して「これをどう思いますか?」としても、それを見
た者が諦めの入った一般市民であるならば何の力も持たない。
それに同調して立ち上がってなどくれないからだ。
レジスタンスのような、常に何か行動を起こしているような者ならまだしも、多
くの日本人は、諦めていることに馴れている。(各国の小学生たちにアンケートを
採って「どうせ大成する人物にはなれはしない」と回答した比率が多かったのが
日本です)
何がこの国の人をそうさせたのかは解らないが、夢を語りにくい国であることは
確かなようだ。
その国の中に「問題提起」をする映像なり、文章なりを発表しても波紋は広がら
ない。
目の前で起こったことにしか反応しない、出来ない国民らしかった。
歯がゆい思いをしている「先進性のある人」は、いっぱいいるに違いない。
しかし、先進性も世界を見過ぎてしまうと「諦め」しか見えてこないかもしれな
い。
日本ほど世界のあらゆる出来事が、画面の中だけで見れてしまう国も少ない。
そこに「どうせ変えられはしない…」という諦めの気持ちがくみ取れてしまった
ら、経験のない耳年増な分だけ損をしている。
「知らない強み」がないのは、常識に捕らわれてしまいがちになると言うことだ。
「知らない」からこそ、旧日本国家は特別攻撃隊など作れた国になった。
今、現代で「タリバン政権」の国民は、戦前の日本とあまり変わらないだろう。
4.幸せの平均化
見た目に真剣味に欠けるやつだ、と言われたことがある。
重箱の隅をつつくだけの人に適当に相槌を打つからだろうが、的を外している諫
言には腹が立つのを通り越して、おかしみすらこみ上げる。
いちいちそれらに反論するのもじゃまくさい。
解らない者に何を言っても解らないし、極めていない者に極めたことのある者の
発言は理解できはしない。
それでも、的外れな発言者の方が立場上上であるなら、適当に受け流すしか体面
を保てない。
迂闊に相手の体面を崩すような発言を含めれば、あとで何をされるか解ったもの
ではない。
たまに、何をもってここまで怒鳴る必要があるのだろう?と怒鳴っている本人の
前で笑ったことがある。
あまりにもくだらないことで、こちらはそんな小さな人物としか取引が出来ない
のか!、と自分のバカさ加減に笑うのであるが、相手には、(当たり前だが)相手
自身を笑ったものだととらえられるようだ。
そういうときほど、自分の仕事での人物交流の情けなさを思い知らされることは
ない。
器の小さい小者と取り引きしなければならない自分なのである。
こういう人たちを戦場に放り込んでみたら、と思うことがあるが本当に放り込ん
だら「トラウマ」に招かれて壊れてしまうか、死んでしまうだろうけれど。
数々の犠牲の上で成り立っている平和の中で、些細なことで威を張る人々を見て、
一度日本も大量の血を流さないと変わらないのかもしれないな、と思わないこと
もない。
しかし、見方を変えれば「知らない幸せ」が平和だからあるのかもしれないとも
思う。
僕らの平和が前提の上で成り立っている、さらなる幸せを求める欲求は、平和そ
のものすら得られない人たちには、どう写っているのか考えるべきなのかもしれ
ない。
決して、ビンラーディンを支持する人たちは、反米や反先進国感情なのではない。
たぶん、幸せに生きている人たち、国々に嫉妬しているだけなのだ。
そして、自分たちの境遇は、幸せすぎる人たちが僕らの分も幸せを奪っていると
思っている部分がある。
幸せは(富は)、平均すれば世界中が小さな幸せ(富)でやっていけるのに、独り占
めしようとしている先進国(主にキリスト教系の国)の人たちのおかげで僕らに幸
せ(富)が回ってこない。
そんな考えあたりじゃないだろうか。
5.遙かなるアフガン
今、友人がパキスタン国内のアフガニスタン難民キャンプを取材しに回っている。
帰ってきたら記事にまとめることだろう。
何かに発表されたとき、それを受け止めた人は数年後も記憶していてくれるだろ
うか。
写真だけの映像と、現地で間近に見てその空気を吸った者の違いは、たぶん、遙
かに大きい。
そのギャップが埋まらない限り、上辺だけの感動で忘れられていく現象でしかな
いことが続くのかもしれない。
(おわり)
NHK「プロジェクトX」で日清食品のインスタントラーメンに賭ける人たちを
放映していた。
バブル期の大学在学中、かの社に試験を受けに行ったのを思い出した。
ラーメンを食べるために(笑)。
あ、カップ麺を食べたくなった。買ってこよう。では。
●32歳モテない男の現代思考
┃ 毎週木曜日発行
┃【発行者】 小一郎
┃【ご感想等】 koichiro-photo@tokushima.email.ne.jp
┃【発行システム】 「Pubzine」http://www.pubzine.com/
┃ 「Melma!」 http://bbs.melma.com/
┃【ULR】 http://koichoro-photo.hoops.ne.jp/
┃【登録の変更・解除】http://www.pubzine.com/detail.asp?id=9007
┃ http://bbs.melma.com/cgi-bin/forum/m00018231/
┃@お願い@
┃このメールマガジンは首都圏住むフリーランスカメラマンの記録と
┃雑感です。
┃内容は「友達の話」ぐらいに受け取ってください(^_^)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます
- ☆愛されるために☆(男心のつかみ方)
- 現役クラブホステスが男心をつかんで離さないマル秘テクニックをお届けします。究極の恋愛必勝法の数々をお楽しみください。
- 男と女のウラ事情
- 出会い系サイト管理者、テレフォンレディーの目から見た男女の出会いの実態と珍事件や面白い人たちの話 このメルマガを読めば、出会いの達人になれるかも?...
- いいオトコ研究会
- 女性へ;結婚相手や彼氏がいないのは貴女のせいではありません。魅力のある男が少ないからです。 男性へ;魅力ある男とは?自己実現の過程でロジカルに”いい...
- 不幸になる考え方/幸せになる考え方
- 人の幸不幸は、その人の考え方によってけっこう左右されています。誰もが、ふと、してしまうような「不幸になる考え方」に対して、「幸せになる考え方」を提案...
![メルマガスタンド[メルマ!]](/img/common/backnumber_article/melma_logo.gif)


