Guam在住の36歳・男・独身の小一郎が「何でこんな国なんだ」〜「身近なHな話し」のことまでノンフィクションで語っていきます。
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32歳モテない男の現代思考
発行日: 2001/8/14■―――――――――――――――――――――――――――――――――――■
2001/8/13
32歳モテない男の現代思考
第三十五回・終戦日に寄せて
32歳独身男性が何故独身のままなのか。謎を解明して下さい。
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1.傷跡の行方
八月になった。
原爆投下の日と終戦記念日の関連記事が、新聞紙面を飾る季節だ。
小泉政権になって、十五日の靖国神社参拝の是非が大きく問われている。
また、輪をかけて(良いことだと思う)右側から書かれたとされる「新しい歴史教
科書を作る会」の教科書問題も近隣諸国からまで注目されている。
いままでの政権ならば、うやむやのうちに終わってしまうだろうこれらが、あえ
て脚光を浴びているのは、小泉内閣のワイドショー的人気のお陰である。
仮に、この政権が張りぼてだったとしても、従来と違い「社会的問題」を国民に
目を向けさせただけ効果があったと言うべきだろう。
さて、その政権のことはそのうちに解るとしても、この国はいつまで「太平洋戦
争」の後遺症を引っ張っていくのだろう。
ほんの数年前まで見続けた首相の誠意のない関連国への「謝罪」。
この季節になると国家ナショナリズムを駆り立てて、日本から金品でも何でも引
き出そうとしているようにしか見えない某被害者国の面々。
しかし、国家間における戦争損害賠償等は、すでに終戦後に行われた連合国との
取り決めの中で処理が済んでしまっている。
すなわち、某被害者国の国民が未だに現代日本国家に謝罪を要求するのは、筋が
通らないのである。
以前、その方々に取材を申し込んだジャーナリストの方が、彼らは「日本は、我
々になんの保証もしてくれていない」と訴えるのだ、と教えてくれた。
それは、個人的には大変同情もするし、訴えていることはもっともだと思うのだ
が、その被害者である人たちの代表である所属する国家が「もう、法的に処理は
済みましたよ」と宣言してしまっているので、戦後を継承した現代新日本国家と
しては法的に「なにをか言わんや」なのである。
あえて言うならば、彼らは彼らの所属する国家元首に対して「なぜ、我々を救済
してくれないのか」と訴えるべきである。
もちろん、当の国家元首としては「何言いやがる。当国家のせいではない」って
なモノだろうけれど、個人的感情から発すれば「我々の意見も聞かず、勝手に賠
償等の取り決めをするな」と言ったところだろう。
国家間の法の取り決めと個人と加害国家とのやり取りは、自ずと同じ土俵にあが
り得ない。
だからこそややこしくなるのだが、そもそも被害者の所属する国家が、はじめか
ら被害者をその国の法律で庇護していないところに問題がある。
所属する国家から見放されて庇護を受けられないとすれば、直接の加害国家であ
る日本に直接訴えるしかないのであろう。
だが、悲しいかな法に則って話しを進めると「解決済み」のモノをひっくり返す
ことになってしまうのである。
それが現状の感情の曖昧な行方ではないだろうか。
もちろん、当の訴えている本人たちも日本から手をさしのべてくれるとは思って
いないだろう。
あわよくば、戦後西ドイツのような「ナチス法」が出来て、いつまでも救済の手
がさしのべられればいいな、程度の希望ではないだろうか(この法律詳しくないで
す)。
ただ、訴え続けることによって、他からの救済や注目を集めることによって風化
を防ごうとしているに違いない。
2.解決を見ない理由
その効果が、反日感情になったり、国家イデオロギーとして利用されたりと双方
にとってちっともよくない方向に進んでいく。
中には、その問題の慢性さに嫌気がさして興味を持たなくなっている人も多いの
ではないだろうか。
はっきり書けば、私だってアホらしくて興味がない(当事者には悪いが)。
その時代を生きた人には申し訳ないが、その国の進むべき指針を決めたのは、他
でもないその時代のその国の人々であり、例えその指針を決めるべき立場にない
被害者国国民だったと訴えたところで、今私たち日本人が過去のことを他国人か
らとやかく言われるのと同様に「その国の国籍を持つ国民」だから関連がないわ
けではないのである。
すなわち、被害者国国民が「戦争被害」を訴えるのは、人間として受け入れられ
る感情であり、訴えではあるけれど「当事者」としての訴えには、共感が出来な
いのである。
それは、確かに「加害者国国民」ではあるけれども、直接的加害者ではなく、そ
の加害者国の相続人でしかないのである。
財産というモノは、相続していかれるものであるのが世界共通であるようだが、
「罪」というモノまで相続しなければならないモノであるかどうかは、特に損害
賠償を訴えている被害者個人個人に訪ねてみたいと思ってしまうほどだ。
もちろん、感情的に「だから関係ない」などとは突き放したくはない。
理性的な人物に出逢うと「未来において二度と両国民がそのようになって欲しく
ないから訴えるのだ。どうぞ、子供たちに過去のことを教え続けて欲しい」とい
う言葉が聞かれる。
直接声を通して言葉を聞けば、当事者だった人々の苦しい胸の内が解ろうという
ものではないだろうか。
はたして、そういった良心の訴えが「良心の訴えを装った」(関連弁護士費用の)
賠償目当て、政治利用などの権謀術数に負けずに日本国民に届くかどうかが問題
であるが。
3.語り部の教育
現在の新教育課程で教育された私たちの世代には、ナチスドイツの戦後処理のよ
うな徹底した教育は行われていないと思う。
それを「歴史を後世に隠匿するものだ」としている点において、はたしてそうな
んだろうか?との疑問がある。
確かに、日本国家としての恥部ではあるけれども「非道」な事をしたことに対し
て「全く隠し続けている」訳ではない。
ヒステリックに叫ぶほど、その当時の日本国民が非道な心を持って非道なことを
したのだろうか?
むしろ、非道をしなければならなかった状況に置かれた被害者だったようにも思
う。
(もちろん、非道な行為そのものに代わりはない)
その戦争を体験した各個人は、国家としては非道であったことを認めても、その
国家に従わざるを得なかった国民としては、「非道な人」であるということは認
められないものなのではないだろうか。
人としての矛盾に耐えかねて「突撃自殺」した者もいただろう。
「非道」な現場に居合わせた生き残りは、棺桶まで黙って「物語」を持って行く
つもりだろうと思う。
それは、大変後悔の大きな物語であったろうし、自己否定につながってしまうほ
どの惨状は、何も知らずに命令通り動いて亡くなった人たちの名誉に関わる問題
になり、後世に語り継ぐべきものではないのだろう。
その苦悶に耐えて、後世に語り継いだ元兵士や国民がいたからこそ、今もまだ愚
かな戦争についての「生」な話しが一部で語られ続けている。
修学旅行などで戦争経験者の「語り部」たちが果たす役割は大きい。
教科書で統一された数十行で凝縮された「歴史」以外のおのおのの人間から見た
「戦争の歴史」を聞いた人の記憶のどこかに残していくのだ。
祖父母から伝えられる先祖代々の語りが無くなった今となっては、大変重要なも
のだと思っている。
それぞれ当時の話しは、しかし、国家中枢における「どういう意志系統で、どう
いう決定が、どこを発信源にされてしまったのか」という決定的なものには触れ
られない。
いや、触れようがないほど、普通の国民には何も知らされていなかったのだ。
この普通の国民には知らされないと言う点が大きな汚点であり、間違いの発端で
あったと思われるから、この後日本は、多種多様な考え方を持っても良いという
非常に寛容な憲法がGHQ指導のもと制定されたのではなかったろうか。
そして、それを語られた側も推測して向後の役に立てていかなくてはいけない。
4.多様性と統一性
その一つの行動の現れである「新しい歴史教科書を作る会」の活動は、その本当
の意志がどうであれ「多様に持つべきはずの欠落した歴史観」を意識させてくれ
たと思う。
本当は、右の人の主張も左の人の主張もあって良いのだろう。
教科書だから「真実は一つ」にするべきというのが難しいのだ。
例え、同じ教科書でも教える者の技量によっても受け止め方は変わってくるのだ。
人によっては、昭和を「忘れたい過去」にしたいのではないか、という疑問が湧
く評論もある。
しかし、その「忘れたい過去」もまた真実なのだ。
歴史は、関係当事者が存続していたり、時をあまり経ていないと真実を誤ること
がある。
見方によっては、覆されることがある歴史は、改めて信頼関係のない者同士で行
われている。
「反省」などと簡単な言葉を並べていくよりは、お互いの補完すべき間柄を確認
し合う努力で信頼関係を築く方が、より先進的だ。
人間個人としてのつき合いは、どの国の人間であろうとも上手くやっていくこと
ができることを「多人種国家の存在」が証明している。
いざこざが起きる場合は、得てして人数が増えてきてその集団の中で利権を握ろ
うとする人物が現れてから起こるのである。
その利権のために人を利用し、利用され変な誤解を生み、疑心暗鬼になる。
多くの政治活動は、そういったものからはじまっている過ぎない。
宗教を絡め、自営の有利を説き、支持者を増やす。
それが、道理になっていないからこそ、反発する者が正義を振りかざし、犠牲者
を増やす。
見方を変えて、相手の意を汲み取ることが出来たならば、例えそれらが間違った
ことでもむやみな犠牲者は出さないように取りはからうことができるのではない
だろうか。
もちろん、宗教観の違いなどで全く道理の通じない当事者同士もある。
世界の紛争とは、おおよそそのあたりにも原因があって国連が頭を痛めているの
ではないかな、などと想像したりする。
幸せなる私たちは、戦後教育と善良な教育者のお陰で「教科書の国家統一された
歴史」は、あまり覚えていない。
TVなど他のメディアなどで歴史について多種多様な見方を自然と覚えているが
故に、靖国参拝ごときで「戦争被害国を冒涜する」などとは思っていない。
むしろ、それによって日本は国民総意で軍事国家を目指しているのだ、と訴えて
いる国の思想に危険を覚える。
それは、政治問題のように見せるテクニックで、そのことによって国家の求心力
が失われつつあるのを取り戻そうという意図がありありと見えるのである。
人間、経済的に幸せになってくると政治などかえりみなくなる。
日本のバブル期がそうであったように、政治低迷と経済好調は同調する。
戦争被害国であった各国も、十年前ほどの政治求心力はない。
それらは、選挙投票率にも現れる。
求心力を高める手段として、共通の敵を作ることは、昔の日本でもやったことで
はなかったか。
いま、むしろその国々の人々に自分たちが危ない国家に属していることを知るべ
きではないだろうか。
統一思想が蔓延るところに必ず戦乱が起こるのであるから。
5.参拝の日に
重たい話しになってしまった。閑話休題。
この12日から、徳島市では夏祭り「阿波踊り」が始まった。
お盆ラッシュが始まる前に徳島入りをして各踊り子たちを撮影したり、ついでに
踊ったりしているのだが、踊り狂っている「酔っぱらい」学生連(踊りの各団体を
○○連という)の他は、あまり元気がないように思うのは気のせいか?
毎年、企業連が減っているようにも思うし、桟敷(有料見学席)の空き席が目立つ
ようにも思う。
バブルの頃は、企業の名の入った団扇がばらまかれたものだが、最近はとんとお
見受けしない。
踊り上手な有名連も、高齢者が目立ち「世代交代」の若者にがんばってほしいの
だが、若者は若者で「お盆だって仕事」をしなければ生活が成り立たなくなって
しまっている。
はたして、今まで以上にゆとりの無くなっていく生活にそれでも「痛みを伴う改
革」を標榜する「自民党内閣」を支持できるのだろうか。
そして、注目の小泉総理大臣が今日13日、靖国神社参拝となった。
地元徳島新聞社が、号外を出した。
しかし、予想通りというかその「号外」を手にする人は少なく、むしろゴミを配
る彼らに対して迷惑顔であったあたりが、関心の低さを物語っている。
まだ、阿波踊り動向マップの号外を配った方が素敵なサービスだったに違いない。
それはさておき、近隣国の動向がますます気になるところではあるが「日本国家」
である以上、しっかりと外交に「筋の通したモノ」を各国国民にご披露願いたい。
(おわり)
今回は、話題が話題だけにちょっと筆が遅くなりました。
難しい問題です。みなさんはどうお考えですか?
疑問、質問お待ちしています。
来週は、かる〜い話題でいきたいな(笑)。
わしには、ちと荷の重たい話題であった。
●32歳モテない男の現代思考
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