#### 36歳モテない男の現代思考 ####
発行日時: 2005/10/8■―――――――――――――――――――――――――――――――――――■
2005/10/07
36歳モテない男の現代思考〜グアム駐在編〜
第九十二回・ただぼんやりと
36歳独身男性が何故独身のままなのか。謎を解明して下さい。
■―――――――――――――――――――――――――――――――――――■
1.乗り合い
グアムに住んで、足かけ三年半ほどになる。
はじめの頃は、グアムを探検しよう、といろんなところに出かけるようにして
いたが、仕事の方がどうしても優先になってしまうので、結局まともに出歩い
たことが少ない。
何でそんなことを思い出したかというと、今日、久しぶりに一人ではなく相手
がいる状態でグアムのソレダッド砦とセッテイ展望台に夕陽を見に行ったから
だった。
(このメルマガが全く発行されていないことや、ホームページなんて作っていな
い状態のままになってしまったこともあるけれど)
その相手は、極たまに会う同業他社の同業者なのだが、彼女もなかなか多忙な
人だった。
どこの社会でもよく言う「また今度食事でも」なんて言う社交辞令の言葉をな
るべく実現しようとするタイプの古い人間な私としては、相手が迷惑だと言っ
てくれないと解らないから、電話をするわけである。
付き合いの良い方であれば、一、二度の食事など相手をしてくれるが、そこか
ら「そうだ、夕陽を見に行こうよ」などという展開になるのは、相手を信頼し
ているか、波長が合ったか、はたまた、一般的に考えられる危機感も感じず、
ただそのアタリの感覚が壊れてしまっているだけなのかもしれなかった。
おおよそ、私と同業の人というのは、感性豊かでちょっと壊れ気味の方が多い
ので、彼女も恐らくは後者であったのだと思う。
まぁ、好意的に考えてお互い年齢が近いと言うこともあったのかもしれないが。
彼女と顔見知りになったのは、もう2年以上前のことだけれども、そうやって
食事をしたのは、2回ほどでしかない。
お互い、なんだかグアムにいると『時代に遅れてしまう』事や『感性が失われ
ていく』事に危機感は感じていたから、どうしても話が感性的なことになって
いた。
私の参加する合同写真展の予定のこともあって、その構想の話をしていたとき、
ふっと、久しぶりに晴れたグアムの夕日でも見たいなぁ、と考えていたところ
に、「あ、いいね、いこう。なんだか、久しぶりに見たい」と言うことになっ
たのだ。
2.ススキの穂を見た
二人とも車があったが、ガソリンも高くなったし、別々というのもつまらない
ので、一台で行くことにした。
『このまま持って帰っちゃうぞぉ』とか言うのも若ければ、『イヤーー』など
とじゃれ合うのだろうけれど、お互い30をとうに超えているもの同士で、
「あ、そうなんだ」なんんて醒めた答えで終わってしまう。
私の車を走らせて、タモン地区からハガニャ地区を抜けてアガットへ。
時間にしたら15分も走っていない。
そこから人気が少なくなっていき、海岸縁から山の方に向かっていく。
陽の傾いた午後四時過ぎ、ススキが穂を垂らして黄金色に輝いていた。
「あー、ススキが穂ぉたれてるぅ、グアムも一応、秋なんだねぇ」
四季のないグアムでは、今くらいがちょうど小さな変わりめらしきものが見え
る時期だ。
なんだか、素直に風景を見やったのは、久しぶりだった。
お互いの仕事の細かい内容までは知らないが、安月給で管理職のようで管理職
ではない30代というのは、都合よく使われている世代だから、仕事に疲れて
いたのは、お互いに解っていた。
グアムという狭いところでは、衣食住がすべて仕事に浸かっている(例外もい
るが)。
そんなときに、仕事以外の会話があって、仕事以外のことを考えられて、意識
がほっとしたんだと思う。
シチュエーションとしては、なんだか地味デートしているカップルみたいで、
可笑しかった。
3.欲しくなる瞬間
目的地の一つ、セッテイ展望台には、先客の本物のカップルがいらっしゃった。
女性の方は、スカートがうっすら透けている素材で、バレリーナのような仕草
で男性の前でポーズしていた。
ポーズがどことなく決まっていたのと、その動きがバレーをしていたことのあ
る人ではないと出来ない動きであったから、恐らく、そういう道の人なのかも
しれない。
顔立ちも綺麗で、その男性が羨ましかった。
私たちといえば、疲れたアイランドウェアにラフなシャツ。
彼らと比べてしまうと、熱烈恋愛が終わって馴れ合ったカップル程度か。
もっとも、現実は、それすらもないんだが…。
さて、そのカップルが立ち去ると、下世話な若年寄りたちは、『今夜は、アク
ロバット何とかかな?』などといって、笑ってしまう。
『こんなポーズでも出来ますよって?』と相鎚してしまえるところが、30過
ぎの独身同士の病んだところかなぁ…。
そして、私たちは、途中のモービルで買った缶コーヒーなんかを飲んで、ぼー
っと海と山を太陽光線が織りなす光と影のコンサートを楽しんでいた。
海岸から伸びる山の稜線は、なんだか私たちを呼んでいるようだった。
私は、山登りをしていた頃を思い出して「あんなところ歩きたいねぇ」としみ
じみ言った。
彼女は、「うん、歩きたい!歩きたい!」となんだか子供のようだった。
その時、なんだかすぐ目の前の女性が可愛く思えたりもした。
惚れっぽい私は、なかなか単純である。
4.ロマンチック背景
そこから、しばらく車で南下するとウマタック村に入る。
彼女は、2年半グアムにいるのにソレダッド砦は、来たことがなかったと言っ
た。
もっとも、私も横井ケーブやタロフォフォの滝など行ったことがないから、お
互い様だ。
そのソレダッド砦の先端で、もはや落ちかけた夕陽を見た。
眼下には、ウマタックの入り江があり、集落が見え、波が打ち、風景だけは、
とてもロマンチックにそこにあるのに、私と彼女の間には、ロマンチックがな
いところこそ、気になってしまった。
なんだか、お互い寂しいなぁ、というか、情けないなぁ(笑)。
砦の先端の石垣の上に座ってお互いに夕日を見ていたけれど、とりたて寄り添
うわけでもなく、ロマンチックな雰囲気に流されて、勢い恋人同士になるわけ
でもなく、冷静にただ淡々と日が暮れていった。
「あーあ、一日が終わっちゃったぁ。早いなぁもぅ」と彼女が立ち上がって海
に向かって恨めいた。
こういう場合、男の方がしょーもない期待をするもんなんだなぁ、と思った。
いま、文章に起こして思い返してみると、気になっていた女の子にしょーもな
い期待をした中学生の頃を思い出した。
36ではあるが、そういうところは蒼くいたいなぁ(笑)。
(おわり)
小一郎
〜最近後記〜
以前から使っていたメールアドレスが、スパムで溢れるようになり、Hotmail
に代えたのだけれど、メールをたまにしか見ない私は、30日でデータが消え
てしまうHotmailの特性をよく理解していなかった。
とても読者も少ないので、頂いた感想のメールが無くなってしまったのは残念。
このHotmailの有料設定を考えなくてはならないな、と思っているところです。
しかし、一体どんな人が、こんな私的なしょーもないものを読んでくれている
のか、ありがたく感謝しつつ、興味があります。
●36歳モテない男の現代思考
┃
┃【発行者】 小一郎
┃【ご感想等】 guamkoichiro@hotmail.com
┃【発行システム】 「Melma!」 http://bbs.melma.com/
┃【登録の変更・解除】
┃ http://bbs.melma.com/cgi-bin/forum/m00018231/
┃@お願い@
┃このメールマガジンは、英語がろくに解らないのに日本から米領グ
┃アムに駐在生活している元フリーランスカメラマン(こちらでは所
┃属が義務づけられているのでフリーじゃないよねぇ)のお話です。
┃内容は「友達の話」ぐらいに受け取ってください(^_^)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます
- ☆愛されるために☆(男心のつかみ方)
- 現役クラブホステスが男心をつかんで離さないマル秘テクニックをお届けします。究極の恋愛必勝法の数々をお楽しみください。
- 男と女のウラ事情
- 出会い系サイト管理者、テレフォンレディーの目から見た男女の出会いの実態と珍事件や面白い人たちの話 このメルマガを読めば、出会いの達人になれるかも?...
- いいオトコ研究会
- 女性へ;結婚相手や彼氏がいないのは貴女のせいではありません。魅力のある男が少ないからです。 男性へ;魅力ある男とは?自己実現の過程でロジカルに”いい...
- 不幸になる考え方/幸せになる考え方
- 人の幸不幸は、その人の考え方によってけっこう左右されています。誰もが、ふと、してしまうような「不幸になる考え方」に対して、「幸せになる考え方」を提案...
![メルマガスタンド[メルマ!]](/img/common/melma_logo.gif)








