山旅漫歩゚日記 |
大きな太陽、雲わく稜線。どこまでも続く展望の山道。足元に咲く高山植物を愛でながらの山旅。ザックの中の思い出はふくらみます。山岳ゆ-もぁ漫画の【とよた 時】がお送りしています。
創刊日:2009-06-13
最新号:
2009-11-14
発行周期:不定期
読んでる人:33人
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「山旅漫歩日記」09年11月13日発行
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みなさんこんにちは。山の遊び画とよた 時です。きょうも山の伝
説歴史民俗をどうぞ。クルマを使わない山行を実践中。
▼某月某日(木曜日 天気:快晴)
「北ア・大天井岳のホコラ」
北アルプス穂高連峰の東側からの展望台になっている大天井岳(お
てんしょうだけ・標高2921.9m)。長野県中房温泉と槍ヶ岳を結ぶ
喜作新道(殺生小屋、西岳小屋の小林喜作が1922年(大正11)に
開いた東鎌尾根の登山道)も、蝶ヶ岳や常念岳から燕岳へ向かう
コースもこの山の山頂は踏んでいません。山頂へは山小屋の大天
荘の横から北西に少し登ったところにあります。
ハイマツの頂上には穂高神社の分祠があって、それを前に登山者
は槍ヶ岳が入るように、かわりがわりカメラにおさまっています。
ところでこの山はなんと読むのでしょうか。
ガイドブックでは「おてんしょう」とルビをふってあります。ま
た「おおてんじょう」と読ませる山の本もあります。ところが松
本地方や安曇野地方では「だいてんじょう」と呼ぶ人もいるとい
うのです。しかも穂高町営の山小屋「大天荘」は「だいてん荘」
だというのです。
またまた御天上、御天井(おてんしょう)などの説があります。
さらに明治時代の穂高周辺の名ガイドとして知られる上條嘉門次
も「二ノ俣のてんしょう」と呼んでいたといいます。
1923年(大正12)の「南安曇郡誌」(南安曇郡教育会)にはおおよ
そ次のように書かれています。「江戸時代の絵図には神明岳と書か
れているが由来などははっきりしない。その後山容が常念山脈の盟
主の貫禄を示し天井のように高い堂々たる姿から大天井の名がつい
たとされている。明治末期から大正にかけては御天照、御天璋、御
天上などの文字が使われていた。岩波写真文庫「上高地」の中には
御天上(俗称・大天井)と記されている」。
しかもこのごろは、オテンショウがオオテンジョウになり、さらに
ダイテンジョウと転化して呼ばれている始末です。あんなこんな
で、どうやら元々は「てんしょう」にしろ「てんじょう」にしろ、
お城の天守閣のように高くそびえているので「おてんしゅかく」
といっていたのが転化したのだろうといわれています。ちなみに
「二ノ俣のてんしょう」は、槍沢の二ノ俣谷を突き上げた最高所
にある天守閣になるわけです。
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