藤原雄一郎のすてきにエイジング |
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◆メールマガジン025号 2008/8/3日発行(月・水・金発行)◆◇
□□ 奥様お手をどうぞ □□
クリスタルは最高級の船だけあって何事も一流だ。ショウも一流、食事も一流、
そして何よりも特筆すべきは雰囲気も一流であることだ。クリスタルではハー
モニーの名前で親しまれていた船が日本の飛鳥と名を変えて転籍となった。
でもその雰囲気は引き継がれることはなかった。いまどきどこのB級グルメの
レストランでも入り口でお客は案内されるのを待っている。それが飛鳥では時
間がくれば「どうぞご勝手にお入りください」とシステムを変えたのだ。
だから程度の悪いお客が乗船した時は悲惨である。これはある特定のクルーズ
での話しで、飛鳥一般がこのような状態ではないことをあらかじめお断りして
おく。その飛鳥のクルーズではレストランのオープンと同時にレベルの低い乗
客が窓際の席をめがけてダッシュしたのだ。
さてクリスタルに話を戻そう。実にエレガントなのである。中世の晩餐会とい
うイベントがある。その日はウエイター、ウエイトレスが中世の装束に身をつ
つむのだ。そして夕食の時間になる。入り口では中世の騎士のごときウエイタ
ーが列をなして並んでいる。そして「奥様お手をどうぞ」と腕をさしだす。腕
を組んで、しずしずと座席までエスコートしてくれるのだ。
我が奥様が満足したことはいうまでもない。現実では起こりえない夢の世界が
そこにあるのだ。
再び日本の船にもどる。にっぽん丸の少しお値段の高いプラチナクルーズとい
うのがある。ここのお客は上等だ。夕食の時間前に乗客が並ぶ。それも綺麗に
二列に、そして延々長蛇の列である。そして実に秩序だって静かにテーブルに
つく。いつぞやの飛鳥の窓際ダッシュとは天と地ほどの差がある。
誠に残念ながら、日本では、上等の雰囲気はお金を出さないと手に入らないよ
うだ。それをあなたはどう判断するか?考えてみるのも自分探しに役に立つの
ではないだろうか。
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