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60、70年代、東映やくざ映画の銀幕で語られた、名セリフの数々。
それらを、いま再現し、現代のビジネス、人生、恋愛等に活かすテクニックを公開。




メルマガ やくざ映画に学べ!ビジネス、そして人生

発行日: 2008/5/7

第1号 2008. 5/ 7
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 1960年代から70年代にかけて、青春時代を過ごしてきた筆者にとって、
映画館の暗闇は、心の安寧を得る場所、未知の世界を垣間見る場所とも
いうべき、まさしくドラえもんの「どこでもドア」でした。

 いま思い返すと、やくざ映画から学ぶことも多かったように思います。
さまざまな映画から、さまざまな人生訓も得ました。いまの時代に改めて、
それらを紐解いてみることも意味があるように考えます。

 やくざ映画も東映、日活、大映といった各社で制作されましたが、
本メルマガでは東映作品を中心にとりあげ、
その中から、ポイントとなるセリフを掲載し、
筆者の感想、活用テクニック等を綴って行く予定です。

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 高倉健、鶴田浩二、藤純子らが主演する任侠シリーズ、
菅原文太、小林旭、そしてピラニア軍団が活躍する実録シリーズ、
70年代やくざ映画にどっぷり浸る前に少々知識を得ておきましょう。

 まずは、創刊号にて、その歴史をちょっと語ってから。
 さあ、大海原に砕ける波濤の東映マークから、銀幕人生がスタートします。

◆やくざ映画の歴史

 まず、東映という映画会社において、やくざ映画が作られ始めた経緯と、
そのやくざ映画の歴史を概観します。

 日本の映画界、とりわけ邦画は、1950年代に黄金期を迎えました。
映画館の数、観客動員数、すべてにおいて、史上空前の活気を呈していました。
そして、そこで作られ続けたのは、映画会社の東映であれば時代劇、
日活であればアクション映画、といった特定の分野の映画、
すなわち特定の路線上で同じようなカテゴリーに分類される映画が続々と
作られました。時代劇路線、やくざ映画路線、ニューアクション路線等々。

 しかし、1970年代に入り、映画界が斜陽となってきました。
 そんな世の中の情勢の中で、最後の路線として、東映のやくざ映画路線が
存在しました。他の映画会社が四苦八苦している中で東映だけが、
やくざ映画で気を吐いていたのです。

 それは十年以上続いたのですが、やくざ映画といっても、
大きくは、ふたつの種類に分かれます。
 1960年後半から1970年初めにかけての任侠映画が前半部分、
1970年初めから後半にかけての実録路線が後半部分です。

 東映では、映画の黄金時代を築いた路線が時代劇でした。
そこから仁侠へと移ってゆくのですが、その契機となった映画は、
「人生劇場 飛車角」(1963年。監督:沢島忠 出演:鶴田浩二、高倉健)です。
続編も作られ、任侠路線への水先案内人としての役割を果たしました。
この映画に出演した鶴田浩二、高倉健が任侠スターとなり、その後さまざまな
シリーズの主演者となり、任侠映画路線を牽引してゆきます。

 従来の時代劇は、江戸時代もしくは以前が舞台です。やくざ映画、とくに
任侠映画は、時代的にも連続する明治、大正、昭和初期の時代が多く描かれて
います。単に時代が流れており、映画もそれにつれて、ということもあるかも
しれませんが、ほかにも理由はあったはずです。

 しかし、1970年代に入り、やくざ映画のマンネリ化とともに任侠映画の
花でもあった藤純子の引退とともに仁侠映画にも翳りが見えてきました。

 そのような中で、実録路線として登場したのが、
「仁義なき戦い」(1973年。監督:深作欣二。出演:菅原文太)でした。
 従来の任侠映画が義理と人情をテーマに扱っていたのに対し、
映画のタイトルが表しているように「仁義」がなくなってしまうのです。
この映画がヒットし、東映は、それまで模索していた路線を実録路線へと
移行し、数々の傑作を生み出してゆきます。

 ところが、実録路線は、それも恒常的な路線となることができず、
1970年末には終焉を迎えます。これで東映のみでなく、
邦画の路線の時代は終わります。

 以上、東映やくざ映画を概観してみました。この流れを知った上で、
いかにビジネスに応用できるか、人生に役立つかを考えてみます。

 時代劇は、「勧善懲悪」がテーマです。
 太平洋戦争が終わり、平和な世の中が訪れ、人々は落ち着きを取り戻して
きました。そのような時代には、緩やかに話が進行し、のんびり楽しく観る
ことができる、勧善懲悪の時代劇がピッタリでした。

 その後、高度経済成長の時代となり、なんとなく世の中も変わってゆく中で
人と人との繋がりを強調する「仁義」、「義理」や「人情」をテーマにした
任侠映画が世の中に受け入れられ、市民権を得ます。

 すべからく、路線やシリーズ物は、マンネリ化から逃れられず、
また映画斜陽の時代とあいまって、世知辛くなってきたときに「仁義」も
クソもない、殺るか殺らるかの「仁義なき戦い」を代表する実録路線が
生まれます。

 その後、世の中は「ゆとり」の時代とか云われてきましたが、ビジネス上は、
この「仁義なき戦い」の時代をひきずり、いや、それ以上に人と人との関係、
人と会社との関係が希薄、かつ殺伐とした利害関係でものごとをみる時代に
なっているように思えます。という理由で、「仁義なき戦い」が製作された頃、
産まれた人たちも、いまや成人となり、ビジネス戦線に加わった時期であり、
もう一度、やくざ映画の流れを踏まえて、そこから得られる教訓を再認識し、
今後のビジネスへ活かしてゆくことに意義が見出せるのではないでしょうか。

 本メルマガでは、1960年代から1970年代の十数年間に作られた
やくざ映画を素材として、ビジネスにおける個人対個人の戦い方、
個人対集団の戦い方を現代に活用すべく検証し、また人生の処し方についても
触れてゆきます。どこまで本質に迫れるかわかりませんが、
おつき合いください。

 まず東映やくざ映画の作品の歴史を概観できるよう、主な作品を年度別に
挙げてみます。
 任侠の時代から実録の時代までをとりあげます。
 以降は、大作主義とか、ネオチンピラとか、東映も路線を模索し続けること
になるのですが、特定の路線というものは、生まれてはきませんでした。

1963-72 任侠の時代
1963人生劇場 飛車角(監督:沢島忠 主演:鶴田浩二、高倉健)
1964日本侠客伝(監督:マキノ雅弘 主演:高倉健)
1965網走番外地(監督:石井輝男 主演:高倉健)
昭和残侠伝(監督:佐伯清 主演:高倉健)
1968緋牡丹博徒(監督:山下耕作 主演:藤純子)
1972関東緋桜一家(監督:マキノ雅弘 主演:藤純子)

1973-77 実録の時代
1973仁義なき戦い(監督:深作欣二 主演:菅原文太)
山口組三代目(監督:山下耕作 主演:高倉健)
1975仁義の墓場(監督:深作欣二 主演:渡哲也)
1977北陸代理戦争(監督:深作欣二 主演:松方弘樹)

1977-86 模索の時代
1977やくざ戦争 日本の首領(監督:中島貞夫 主演:佐分利信)
1978冬の華(監督:降旗康男 主演:高倉健)
1979その後の仁義なき戦い(監督:工藤栄一 主演:根津甚八)
1982制覇(監督:中島貞夫 主演:三船敏郎)
1984修羅の群れ(監督:山下耕作 主演:松方弘樹)
1986極道の妻たち(監督:五社英雄 主演:岩下志麻)

1987-1992 ネオチンピラの時代
1987ちょうちん(監督:梶間俊一 主演:陣内孝則)
1990さらば愛しのやくざ(監督:和泉聖冶 主演:柳葉敏郎)

 作品に出演している俳優の名前で傾向がみられるでしょう。

 さあ、次号からは、高倉健、鶴田浩二、藤純子らが主演する任侠シリーズ、
菅原文太、小林旭、そしてピラニア軍団が活躍する実録シリーズ、
60年代、70年代やくざ映画の名セリフのオンパレードです。

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 読者の皆さんからのご質問、ご意見を受け付けております。
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 ◆編集後記
   本メルマガも晴れて創刊号を発行させていただくことができました。
   まずは、東映やくざ映画の歴史を俯瞰してみました。
  次回から、本題の数々ある映画の中から、ビジネス、人生に役立つ
  名セリフをとりあげて、感想、解説を綴ってゆきます。
   乞うご期待。

 
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発行者プロフィール

ペンネーム : わたらせからの風管理人

  • 筆者は、今年、二十数年勤めた某電機メーカを退職した中年の男性です。森高千里の歌「渡良瀬橋」のある足利に住み、歩くことを趣味とし、浜田省吾を聞きながら、山を始めとし、町々を歩きます。

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