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情報処理試験プロジェクトマネージャの受験者必読!プロジェクトマネージャ試験に合格した筆者が、午後I試験の対応力を集中的に強化する方法を解説します!プロマネの基礎知識講座や、模擬試験などのコンテンツもあり情報満載です。




情処プロマネ対策 午後I強化塾 Vol.7

発行日: 2008/5/26

★筆者からのお知らせ★

 本メルマガは「まぐまぐ」というメルマガ配信スタンドでも同様の
 内容で発行をしております。
 ただし「メルマ」の発行開始時期が遅かったため、3週間程度内容
 が遅れて配信されております。
 
 このたび、「まぐまぐ」と「メルマ」の遅れをなくし、毎週同様の
 内容の配信をしたいと考えました。そのほうが、読者様への情報の
 遅延がないため、よりご活用して頂けると判断したためです。

 よって、本日5/26の配信は、No.7〜No.10の4部を配信いたし
 ます(編集後記は、No.10のみに記載しております)。
 
 駆け足での配信となりご迷惑をおかけいたしますが、今後ともメル
 マガを継続してお読みくださいますよう、よろしくお願い申し上げ
 ます。


┌──────────────────────────────────
│●メールマガジンの趣旨
└──────────────────────────────────
 情報処理技術者試験プロジェクトマネージャの、午後I試験(事例
 問題)への対応力をつけるためのメルマガです。
 過去問題の解説や、問題を解くための学習方法について掲載します。
 また、プロマネの基礎知識や、筆者造作の模擬試験なども掲載しま
 す。午後I試験の強化を重点テーマとして考えていますが、試験全
 般に関する話題も取り上げていきます。

 単なる受験対策ではなく、受験対策そのものを楽しんで行えるよう
 にしたいと考えています。
 2008年度 秋のプロマネ試験にむけて情報発信していきます。



┌──────────────────────────────────
│●今回の目次
└──────────────────────────────────
 (1)プロマネの実務適用事例講座
    第3回 【解説編その2】過剰な要求から身を守れ!

 (2)試験解答パターンの学習
    【問題掲載】No.5、No.6を掲載
    【解答掲載】No.3、No.4を掲載



┌──────────────────────────────────
│(1)プロマネの実務適用事例講座
└┬────┬────────────────────────────
 │第 3回│【解説編その2】過剰な要求から身を守れ!
 └────┴────────────────────────────

 本講座では、プロジェクトマネジメントの知識を実務に適用するた
 めの考え方を、事例とその解説という形で掲載していきます。単に
 ツールや手法の解説ではなく、プロジェクトマネジメントを実務に
 適用するには、どんな考え方を用いれば良いのか、またそれによる
 メリットは何なのかを解説したいと思います。

 これによって、読者がプロマネを実務に適用するための手助けにな
 れば幸いです。また、筆者の提示する解説は、あくまで参考例の1
 つであるため、この事例解説をたたき台として、読者の方々との議
 論ができれば、プロマネ理解のために貢献できるものと思います。

 事例編と解説編に分けてお送りします。
 今回は解説編の2回目です。

 ※本事例解説の内容や登場人物及び団体などは、すべてフィクショ
  ンです。


 ●システムの性能改善における過剰な要求
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【解説編その2】

 事例編では、車載装置の開発をしているA氏が、システムの性能向
 上サブ・プロジェクトのリーダに抜擢されましたが、過剰な要求を
 前に、作業が泥沼化(終わりの見えない作業になること)しそうに
 なっていました。
 
 前回の解説編では、サブ・プロジェクトのゴールを仕切り直すこと
 を説明しました。今回は、プロジェクトのゴールに見合った作業内
 容になるように見直しを行います。

 A氏が現在抱えている作業を振り返ってみましょう。

 (1) 新技術の具体的な実装方法の調査
 (2) 性能改善効果の認められる実装パターンの調査
 (3) 新技術を導入するモジュールの洗い出し
 (4) 性能測定方法の検討
 (5) CPUのメーカ側への問合せ体制の確立
 (6) 新技術の調査を行うための、評価環境の確保

 1つずつどのように見直すかを説明します。

 (1)ですが、実装方法のすべてのパターンを洗い出すという終わり
 の見えない作業ではなく、標準的な実装パターンのみを洗い出す作
 業に変更します。これは、「新技術が、即効性のある改善施策とな
 り得るかを判断する」というプロジェクト・ゴールに即したもので
 す。標準的な実装方法で効果が確認されれば、ある程度即効性のあ
 る施策だと判断できますし、これで効果がなければ、実装方法を工
 夫する必要があるか、もしくは効果のない施策であると判断できる
 からです。こうしれば、期間内に十分に完了できる作業になります。

 (2)は、すべての実装パターンの改善効果を測定するのではなく、
 (1)で決定された実装パターンの改善効果を測定するだけの作業と
 します。

 (3)は、(2)で改善効果の確認された実装パターンに類似する、実際
 のプロジェクトのソースコードを識別する作業です。新技術を実装
 することで改善効果の出るモジュールを特定する作業です。この作
 業は、サブ・プロジェクトのスコープには入っていません。改善効
 果を確認するのがプロジェクトのゴールですので、本格的に導入す
 るモジュールを検討するのは二の次です。ですから、この作業はサ
 ブ・プロジェクトのスコープから除外します。
 
 (4)は、以前と変わらないスコープで作業を行う必要があります。

 (5)(6)については、できればサブ・プロジェクトのメンバ以外の要
 員によって作業がなされるように交渉すべきです。評価環境の確保
 など、多くのステークホルダの利害関係に関わる作業は、サブ・プ
 ロジェクトで調整するのではなく、本チャンのプロジェクトマネー
 ジャが調整したほうがスムーズに進みます。

 このようにして、サブ・プロジェクトのゴールを前提にした作業ス
 コープの見直しをすることで、作業内容は明確になり、かつ無駄な
 作業を除外することが可能になります。


 前回、責任を持って作業を行うというのは、

  ・自分にできる範囲を明確にし、それを達成する可能性を最大限
   に引き上げる努力をすること

 だと説明しました。「自分にできる範囲を明確に」することが、ス
 コープを適切に定義することに相当します。

 また、筆者が考える重要なコツとして、「達成する可能性を最大限
 に引き上げる」ためには、上位管理者や客先をも、自分の計画を達
 成するための1リソースと考えて、主体的に計画を策定することで
 す。

 つまり、自分のスコープ外のことを、きちんと誰かにやってもらえ
 るように、自分が主体となってしっかりネゴを取るということです。
 例えば今回の事例でいうと、評価環境の確保については、本チャン
 のプロジェクトマネージャにお願いしました。つまり、本チャンの
 プロジェクトマネージャを、自分の計画を遂行するための1リソー
 スとみなして計画を策定したことになります。

 これによって、「評価環境の確保」の遅れによってサブ・プロジェ
 クトが遅延した場合でも、A氏に責任が及ぶことはなくなるという
 ことです(サブ・プロジェクトの仕切り役としての責任は負う必要
 があるとは思いますが)。適切なスコープ定義は、リスクを転嫁す
 る効果もあります。

 ただし誤解してほしくないのは、これは作業進捗遅延時の言い訳
 (責任転嫁)をするためではなく、自分が最も成果を挙げるために、
 適切な作業分担をしたということです。自分ができもしない作業を
 抱え込んで、計画の達成確率を低くしてしまうよりは、自分の仕事
 に責任を持って取り組めるレベルまでスコープを関係者と協議する
 姿勢が必要なのです。

 スコープを定義するということは、プロジェクトを定義することと
 同義であり、非常に大切なことなのです。



 あなたなら、

 A.どんな作業も「できます、ガンバリます」と威勢はいいが、納
   期に遅延してから言い訳をしてくる部下

 と、

 B.依頼された作業のできる範囲・できない範囲を明確にして、そ
   の対処案を計画して提言し、高い確率で計画を遂行する部下

 のどちらの部下を有能だと評価するでしょうか。
 スコープ定義の上手な部下ほど、Bのような対応をするはずです。


 今回で事例「過剰な要求から身を守れ!」は終了です。次の事例を
 お楽しみに!



┌──────────────────────────────────
│(2)試験解答パターンの学習
└──────────────────────────────────

 過去問題を一問一答形式に編集し直して、短時間に解答を行うのが、
 「試験解答パターンの学習」です。これは、過去問題を解くために
 まとまった時間を確保しなくても良いように工夫した学習方法で、
 繰り返し解くことで過去問題の出題傾向を体感的に理解できます。
 
 問題と解答を繰り返し眺めるだけでも効果がありますので、これか
 らプロマネの試験勉強を始めようとする初学者に適した学習方法で
 もあります。

 今回は、2つの問題と前回の問題の解答例を掲載します。今回掲載
 した問題のヒントは、メルマガの末尾に掲載しています。ヒントを
 見たくない人は注意してください。


【問題:No.5】

 プロジェクトマネージャであるA氏は、プロジェクト開発体制の検
 討を行っている。

 本プロジェクトでは、協力会社であるB社への契約形態が請負契約
 であることから、作業について調整が必要な場合は、必ずB社の責
 任者に依頼することにし、B社の開発メンバと直接調整をして作業
 指示を行うことがないようにしようと考えた。

 A氏が、このように考えたのは、請負契約に関するどのようなこと
 を考慮したからか?



【問題:No.6】

 A社では、現行システムの保守期限が来年末に切れるため、新シス
 テムへ移行するプロジェクトの計画を立てている。本プロジェクト
 では、現行システムのプログラムを再コンパイルすることで、新シ
 ステムへの乗せ換えを行う。

 ただし、今年の1月に、現行システムにても大規模な改修が発生す
 る予定であり、プロジェクトマネージャであるB氏は、新システム
 の開発開始をいつ頃にするか検討していた。

 現行システムの改修〜結合テストが完了するのが、2月末であり、
 新システムとして再コンパイルを開始できるのは、3月頭である。
 しかし、B氏は、3月末に現行システムの総合テストが完了するこ
 とを受け、4月頭から再コンパイルを開始することに決定した。

 B氏は、より効率よく開発を行うためにこのような決定をしたのだ
 が、なぜ効率よく開発ができると考えたのか?




 前回の問題の解答例を示します。
 解答の方向性が一致しており、主要なキーワードが盛り込まれてい
 れば正解となります。すべての語句が一致している必要はありませ
 ん。複数の解答例が記載されているものは、いずれの解答でも正解
 であることを示しています。

【解答例:No.3】

・開発範囲が前提条件と異なる場合には、費用と納期を再見積りする
・開発範囲が前提条件よりも膨らんだ場合は、開発範囲を絞る


【解答例:No.4】

・仕様決定の責任者を決めてもらう
(部門ごとにA社が調整したのでは手間がかかるため、B社の取りま
 とめ者を決めてもらう、というニュアンス)



 いかがでしたか?ご自身の解答と方向性は合っていましたか?



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メールマガジン:情報処理試験プロマネ対策 午後I試験 強化塾

発行者:株式会社テレコムリサーチ 佐藤 創
    〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央2-10-12 仙台マルセンビル601
    TEL:022-225-8695 FAX:022-225-8665
サイト:http://pm.tlcm.jp/

ご意見・感想を募集しています。今後取り上げて欲しい内容など、
何でも良いのでお気軽にご意見して頂きたく思います。
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【試験解答パターンの学習 問題のヒント】

 <問題No.5のヒント>
 ・請負契約の特徴を思い出しましょう。派遣契約と一番異なるのは
  発注者が受注者の指揮命令権を持っていないということです。こ
  れに違反すると、偽装請負とみなされる場合もあります。


 <問題No.6のヒント>
 ・ちょっと理解しにくい問題ですが、解答の観点は「品質」をキー
  ワードに考えてみてください。再コンパイルするだけの作業ゆえ
  に、どの時点のソースコードを流用するかで、プロジェクトの品
  質も決まってしまうことをよく考えてみてください。



 

 
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