情処プロマネ対策 午後I強化塾 Vol.5
発行日時: 2008/5/12┌──────────────────────────────────
│●メールマガジンの趣旨
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情報処理技術者試験プロジェクトマネージャの、午後I試験(事例
問題)への対応力をつけるためのメルマガです。
過去問題の解説や、問題を解くための学習方法について掲載します。
また、プロマネの基礎知識や、筆者造作の模擬試験なども掲載しま
す。午後I試験の強化を重点テーマとして考えていますが、試験全
般に関する話題も取り上げていきます。
単なる受験対策ではなく、受験対策そのものを楽しんで行えるよう
にしたいと考えています。
2008年度 秋のプロマネ試験にむけて情報発信していきます。
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│●今回の目次
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(1)午後I試験強化講座
第4回 隙間時間を活用する学習方法とは
(2)プロマネの実務適用事例講座
第1回 【事例編】過剰な要求から身を守れ!
(3)試験解答パターンの学習
【問題掲載】No.1、No.2を掲載
(4)編集後記
★本メルマガの受験対策は、この書籍を基に作成されています。「試
験解答パターンの学習」など早く続きを見たい方は必見!(佐藤)
↓
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│(1)午後I試験強化講座
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│第 4回│隙間時間を活用する学習方法とは
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午後I試験は、実務経験を問う極めて実践的な問題が多数出題され
ます。そのため、実務経験が少ない受験者はもちろん、経験者でも
自身が携わっていない領域を問われると、解答を導くのが困難です。
また、プロマネの午後I試験は、「問題文の中に答えが隠れている」
といったような試験ではありません。問題文や設問文を与件として、
自分の知識や経験から答えを導き出すことが求められる試験です。
ただし、出題のパターンはある程度決まっており、過去に何度か同
じ観点で出題されている問題などもあります。こうした傾向をつか
むことで、午後I試験への対応が容易になってきます。
午後I試験強化講座では、午後I試験への対応方法から、過去問題
の傾向分析、過去問題の解説などを行い、受験者の午後I試験への
対応力を強化することを目的としています。
●隙間時間を活用する学習方法とは
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前回は、午後I試験の学習のために過去問題を解くことが有効であ
ることをお伝えしました。ただし、過去問題を解くには、1時間以
上のまとまった時間が必要とされるので、忙しい人ほど時間を捻出
できず、十分な学習ができないこともお伝えしました。
今回は、隙間時間を使った学習方法によって、過去問題を繰り返し
解くのと同じ学習効果を得るための方法を解説します。
まず、過去問題を繰り返し解くことで得られる学習効果をおさらい
しましょう。
(1)試験で何を問われるかを理解できる
(2)問題を解く手順を理解できる
(3)過去の出題傾向を理解できる
(4)試験で用いられる専門用語(頻出用語)を理解できる
前回は以上の4つの効果を得られるとお伝えしました。
今回解説する学習方法は、(3)の「過去の出題傾向を理解できる」
という効果を、隙間時間を使って、しかも容易に得る方法です。
単に、過去問題の出題傾向を大くくりに解説したものがありますが、
あれは実践では役に立ちません。
なぜなら、
・出題傾向が大まかすぎて、個別の問題を解答する際に役立たない
・出題傾向を暗記するまで(体で覚えるまで)理解できない
からです。
つまり、単に第三者がまとめた出題傾向を数回読んだくらいで、試
験を解答する際に役立つような効果は発揮できないということです。
これに対して、受験者自身が何度も過去問題を解く中で、何回も間
違った問題や、繰り返し問われた観点については、自分の体験とし
て、リアルに記憶に残ることになります。この実体験に基づいた過
去問題の出題傾向把握こそ、試験本番でも有効活用できる成果です。
今回の学習方法は、自身の実体験に基づく過去問題の出題傾向の把
握を、隙間時間で実現するものです。
この学習方法を筆者は「試験解答パターンの学習」と呼んでいます。
試験解答パターンの学習は、過去問題で問われた論点を、一問一答
形式に編集し直し、それを解くことで、問いに対する解答のパター
ンを身に付ける学習方法です。
午後I試験が不得意な場合や、初学者の場合は、とにかく問題を繰
り返し解くことで、試験特有の解答の言い回しやパターンを早期に
つかむことが大切です。
本学習は、字数制限を気にせずに、解答の要旨が合っているかを確
認するだけの学習ですので、短時間で行うことができます。隙間時
間にさっと眺めるだけでも効果があります。繰り返し参照すること
で、解答を作成するための知識の引き出しが増えていきます。
筆者は、解答パターンの引出しを多く持っている受験者こそ、高得
点を獲得できる受験者だと思います。
午後I試験は、全く新たなテーマの出題はそれほど多くなく、以前
出題された問題と類似する観点か、同じ観点の問題が多くあります。
こうした場合に、過去に出題されたパターンを暗記していれば、即
座に解答することができます。得点を向上させるとともに、解答を
作成する時間の短縮にもつながります。
過去問題を徹底活用するために、初学者・経験者を問わず、繰り返
し行いたい学習方法です。
ただし、過去問題を一問一答形式に編集し直す作業は結構時間がか
かります。本メールマガジンでは、今週からずっと、筆者が編集し
直した問題を継続的に掲載していきます。読者の方は、これを解き
続けることで、午後I試験への対応力が向上すると思います。
早速今週のメルマガに、試験解答パターンの学習として、問題を2
問掲載しています。
試験解答パターンの学習ってどんなものなのか、イメージがついて
いない方も、まずは本メルマガに掲載している問題を解いてみてく
ださい。できれば何度か継続的に解いてみてください。そうすれば、
効果的な学習であることが理解できると思います。
試験解答パターンの学習では、正解・不正解にこだわるのではなく、
何度も繰り返して問題と解答を参照することが重要なのです。これ
によって、過去問題の対応力が向上します。ぜひ、頻繁に眺めて、
試験解答パターンを覚えてください。
今回はここまでです。
次回は、残りの学習方法について解説をします。
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│(2)プロマネの実務適用事例講座
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│第 1回│【事例編】過剰な要求から身を守れ!
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本講座では、プロジェクトマネジメントの知識を実務に適用するた
めの考え方を、事例とその解説という形で掲載していきます。単に
ツールや手法の解説ではなく、プロジェクトマネジメントを実務に
適用するには、どんな考え方を用いれば良いのか、またそれによる
メリットは何なのかを解説したいと思います。
これによって、読者がプロマネを実務に適用するための手助けにな
れば幸いです。また、筆者の提示する解説は、あくまで参考例の1
つであるため、この事例解説をたたき台として、読者の方々との議
論ができれば、プロマネ理解のために貢献できるものと思います。
事例編と解説編に分けてお送りします。
今回は事例編です。
※本事例解説の内容や登場人物及び団体などは、すべてフィクショ
ンです。
●システムの性能改善における過剰な要求
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【事例編】
A氏は、組み込みシステム開発を主業とするベンダ企業に勤めるエ
ンジニアである。A氏は、車載装置の開発プロジェクトに参画して
いる。
ある日、プロジェクトマネージャから呼び出されたA氏は、車載装
置の処理性能改善のためのサブ・プロジェクトのリーダに任命され
た。
処理性能を改善するためには、CPUに搭載されている新技術を用
いるとのことであった。新技術は、CPUのキャッシュ・ヒット率
(*1)を向上させる手法で、CPUがメモリにアクセスする前に、事
前にメモリ内容をキャッシュに転送しておくものである。もちろん、
メモリ内容をキャッシュに転送する経路は独自に確保されており、
かつ、CPUを使用せずに並行して転送処理を行うことができる。
(*1)CPUがデータや命令を取得する際に、キャッシュメモリに格
納されている確率のこと。キャッシュヒット率が高ければ、そ
れだけメモリアクセス時間が短縮され、処理速度が向上する。
ただし、キャッシュへの転送タイミングや、キャッシュ容量とのバ
ランスなどのチューニングが必要であり、容易な適用ができるもの
ではない。そのため、サブ・プロジェクトでは、新技術をプロジェ
クトに適用した場合の改善効果を先行調査することが目的とされた。
調査期間は2週間と短く、効率的な作業が求められている状況だ。
プロジェクトでは、処理性能改善のための即効性のある施策を求め
ている状況らしく、調査に長い時間はかけられないとの判断がなさ
さたためだ。
A氏はさっそく、作業に取り掛かった。サブ・プロジェクトでは、
A氏の他に、1名のメンバがアサインされた。
ただし、作業は難航した。前例がなく手探りの作業であることに加
え、プロジェクトマネージャからも次々と調査内容を追加されてい
る状況であり、A氏がいくら頑張っても計画通りに作業は進まない。
現在抱えている作業は、おおよそ以下のような内容である。
(1) 新技術の具体的な実装方法の調査
(2) 性能改善効果の認められる実装パターンの調査
(3) 新技術を導入するモジュールの洗い出し
(4) 性能測定方法の検討
(5) CPUのメーカ側への問合せ体制の確立
(6) 新技術の調査を行うための、評価環境の確保
特に、(2)は、さまざまなパターンを試験的に実装し、その効果を
測定して、性能改善がなされるかどうかを調査する作業であり、2
週間という短期間のうちに、確実に改善効果を得られる実装パター
ンを見つけ出せる保証はなかった。
また、(5)(6)の作業のような、実作業に関わらない作業も抱えてい
る。評価環境の確保については、他の作業者との時間調整を逐次行
わなければならない作業であり、非常に手間取っている。
(3)は、(2)で効果のある実装パターンを見つけ出した後に、その実
装パターンを採用できるモジュールを洗い出す作業であるが、(2)の
作業も完了するかわからないのに、(3)の作業を完遂できる保証がな
い。
さらに都合の悪いことに、A氏が以前参画していたプロジェクトで
問題が発生したらしく、問合せの電話やメールが多数寄せられてき
ている。このプロジェクトの主管は他部門であり、A氏の多忙な状
況は伝わっていない。そして、こちらの問題対応も、非常にせか
されているらしく、無視するわけにはいかなかった。A氏は工数を
割いて、この問題へも対応していた。
つまり、たった2週間のうちに過剰な要求を実現することを求めら
れている状況なのである。
サブ・プロジェクトを見事完遂するためには、一旦作業内容を整理
することが必要なのは一目瞭然である。また、一見すると、サブ・
プロジェクトのゴールすら、明確ではないようだ。つまり、サブ・
プロジェクトで求められているのは、何が何でも改善効果を出すた
めの作業なのか、それとも新技術が即効性のある施策になるのかを
見極めるための作業なのかすら明確ではない。
さてあなたなら、このような過剰な要求をどのように整理するだろ
うか?ただしこの事例は、スコープ・マネジメント(*2)の課題であ
り、作業期間を延長したり、メンバを増員するなどの方策を採るこ
とはできない。
(*2)スコープとは、作業範囲のことであり、どこまで作業をするの
か、あるいはしないのか、を明確にすることである。作業範囲
が不明な場合は、目指すべきゴールが見えないため、”いつま
でも終わらない作業”になる可能性が高い。
【事例編】はここまでです。【解説編】は次回掲載します。
事例のように、過剰な要求を抱え込んでしまい、プロジェクトの完
遂ができなくなる状況(つまり、泥沼の状況ですね)は、実務でも
結構あるように思います。
さて、あなたならどのように作業内容を整理するでしょうか?皆様
のご意見をお待ちしています。
(ご意見メールを送られる場合は本メールへ返信すればOKです)
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│(3)試験解答パターンの学習
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今回から、過去問題を一問一答形式に編集し直して、短時間に解答
を行うという、「試験解答パターンの学習」を継続して掲載します。
これは、過去問題を解くためにまとまった時間を確保しなくても良
いように工夫した学習方法で、繰り返し解くことで過去問題の出題
傾向を体感的に理解できます。
問題と解答を繰り返し眺めるだけでも効果がありますので、これか
らプロマネの試験勉強を始めようとする初学者に適した学習方法で
もあります。
今回は、2つの問題を掲載します。問題の解答例は、来週掲載しま
す。またメルマガの末尾に、問題のヒントを掲載しています。ヒン
トを見たくない人は注意してください。
【問題:No.1】
プロジェクトマネージャであるA氏は、採算ラインぎりぎりの価格
で受注したプロジェクトについて、予算管理を徹底することにした。
現在の予算管理の実態は、プロジェクトごとに一意のプロジェクト
コードを付与し、プロジェクトごとにかかったコストを月次で集計
している。
A氏は、アクティビティ単位で予算を設定し、アクティビティごと
に予算と実績を週次で対比しながら開発をすることにした。
A氏が採用した予算管理の方法によって得られるメリットはなにか?
また、A氏の採用する予算管理を実現するうえでの、現在の予算管
理方法の問題点はなにか?
【問題:No.2】
プロジェクトマネージャであるA氏は、自社のXパッケージを用い
たシステム開発の計画を策定している。A氏は各工程で要求される
要員のスキルについて分析したが、外部設計ではXパッケージの仕
様に詳しい要員をアサインする必要があった。しかし、本プロジェ
クトにはXパッケージに詳しい要員が参画していなかった。
そこで、Xパッケージを開発した部門の責任者であるB氏に支援を
要請した。しかし、B氏は、”他のプロジェクトで忙しく、そちら
に回せる要員などいない”の一点張りであった。
A氏は、このままの要員で外部設計を開始するにはリスクが高いと
判断し、プロジェクトマネージャとして対応すべきことがあると考
えた。
A氏が考えた、このまま外部設計を開始することのリスクはなにか?
また、プロジェクトマネージャとして対応するべきこととは何か?
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│(4)編集後記
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今回から「試験解答パターンの学習」にて、午後I試験への対応力
強化を目的にした問題を継続的に掲載していきます。
この学習は、一度解答したからもう問題を解かなくなるのではなく、
何度も繰り返して解くことが重要です。でも、問題と解答を、隙間
時間に眺めるだけでよいので、学習自体は楽だと思います。
ぜひチャレンジしてみてください。これからプロマネの学習をする
人に、特におすすめです。
メルマガ末尾にヒントも掲載していますので、難しい場合は参照し
てください。正解することが重要なのではなく、過去問題を解くこ
とで、体感的に問題の趣旨や出題傾向を把握することが重要なので
す。正解できなくとも全く問題ありません。
話題は変わり、大型連休はいかがお過ごしだったでしょうか?
まさか、「試験勉強でどこにも行かなかった!」なんて人はいない
と思いますが・・・(笑)
私は福島県のいわき市に家族旅行に行ってきました。スパリゾート
ハワイアンズや、アクアマリンふくしま等を巡ってきました。
特にアクアマリンふくしまは東北最大規模の水族館とのことで、見
応え十分でした。各所でテーマに沿った展示がしてあり「魅せる」
ということにこだわっているな、と感心しました。
以前沖縄の美ら海水族館に行ったことがあり、「ギネスブック公認の
世界一の巨大アクリルパネルを誇る、世界最大級の水槽(引用:美ら
海水族館のサイト)」があって大変迫力がありましたが、アクアマリ
ンふくしまでも、それに劣らない迫力ある巨大水槽(潮目の海)があ
りました。イワシの群れも圧巻でした。
→ http://www.marine.fks.ed.jp/japanese/exhibit/exhibit_01/exhibit_01_08.htm
今回も、最後までお読みくださいましてありがとうございました。
あと、ご意見・ご感想お待ちしていますのでお気軽にお願いします。
(メルマガ筆者:佐藤)
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