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【物流預言の書】 006 物流会社は淘汰の時代に その2
発行日: 2008/5/2ロジスティックの嶋と申します。
現在、物流の現場が危機に瀕しています。
その危機がどんなものか、実は皆さんはほとんど知っていません。
その一方で、今のままではこの危機は大きな問題を起こすことは間
違いありません。
どういった危機なのか、どんな問題を起こすのか、なぜこうなった
のか、どうすればこの危機は回避できるのかを、「預言の書」とし
て記したいと思います。
今回は、物流会社は淘汰されるだろうということです。その第二回
目です。
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006 物流会社は淘汰の時代に その2
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【預言】
物流会社は淘汰の時代に入る。
物流子会社は、普通の物流会社になるか、物流会社に売却されるか、
解散の後、本体に吸収されるだろう。
【預言の背景】
2000年くらいからずっと言っていることであるが、物流子会社
はいらない。
親会社に都合のいいものとして生まれてきた子会社であるから、矛
盾する目的を与えられている。
・物流コストの明確化
−親会社の決算をきれいに見せる
・本体余剰人員の吸収
・外部支払をするなら内部に取り込む
・本体が大変な時の「収益源」
−「経営指導料」などの名目で
・業務ノウハウを知っているということでの新規事業
・物流コストの明確化
確かに明確にはなるだろうが、企業を作ることで単純にコストが下
がるより、中間マージンが発生するようになっている。
そのマージン体系も不明確なものが多い。
本体にすれば、コストが下がらないというクレームにつながる。
また、連結で決算をくむようになってから、本体の化粧のために物
流子会社を使うなんてことはできなくなった。
・本体余剰人員の吸収
本体よりは安い給料であっても、年配者で物流業からしてみれば単
価の高い人を使うことになることが多い。当然やる気もないから生
産性も低い。
一度、年収1000万円のフォークリフトマンにお目にかかったこ
とがある。
こんなので安価な物流なんてできない。
物流子会社にしてみれば、もう本体の社員などはいらないと叫びた
いところだ。
こういう社員を抱えているから、本体で事業を改革しようとする人
が、子会社以外を使おうと思っても使えないのである。
本当に何のための子会社なのだろうか。
・外部支払をするなら内部に取り込む
一見、まともな議論に見えるが、その実、何も言っていないに等し
い。要は、社員を切ることができないだけなのだ。
人にとってモチベーションを奪って社内に残すことがいいのか、そ
れとも決断を下して、新天地に進めさせるのがいいのか。私だった
ら会社が後者の選択をしてくれた方がいい。
・本体が大変な時の「収益源」
子会社であっても、会社であり、その中で頑張った人に給料を多く
渡したいのは当たり前のことである。
物流子会社は往々にして、「コストセンター」だから、もうけが出
れば本体に還元される。配分ができない。
頑張った人は報われにくい仕組みになっている。
本体も、そういった「ポケット」があることが子会社をどうするか
の決断を鈍らせる理由になっている。
・業務ノウハウを知っているということでの新規事業
物流子会社の成功事例を挙げて、それに続けという話も多い。
日立物流とか、センコーとか、アルプス物流とか。
この手の会社はもう、物流会社である。そこまでいけばある意味で
の新規事業にもなるだろう。
しかし、そこまで行くのはほとんど不可能と思ったほうがよい。
以前、銀行が事項のために作った勘定系システムのソフトをパッケ
ージ・ソフトと称して販売した。これにはノウハウが詰まっている
のではない、ある銀行のやり方があるだけである。物流子会社もそ
れと同じである。決してノウハウがあるわけではないのだ。
こんな矛盾だらけの目的は達せないものとして、物流子会社の淘汰
が始まっている。ごく自然な流れである。
【解決への道:荷主企業】
子会社解散は基本的に正しい道である。
企業が持つべき物流の企画機能、管理機能と運用機能に分け、運用
機能を外注化するのが得策であろう。物流会社によってはその部分
の人、モノを預かってくれる会社もある。相談すべきと思う。
本来企業が持つべき、企画・管理機能であるが、必要となる人員は
多くない。数名で足りるケースも多い。であれば、本体に吸収すべ
きである。これだけの少人数で、物流を管理することになれば、物
流がキャリアパス上で脚光を浴びるのは間違いない。
【解決への道:物流企業】
荷主企業のそういった悩みに大いに乗ってあげるべきであろう。
ビジネスチャンスであると思う。
日立物流が資生堂物流を買収したり、安田倉庫が日本IBMロジス
ティクスを買収するのはいい例である。
当然取捨選択はすべきではあるが・・・
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