トップ > マネー・政治・経済 > ビジネス一般 > 【物流預言の書】 −今後10年で起こること−

現在、物流の現場が危機に瀕しています。

その危機がどんなものか、実は皆さんはほとんど知っていません。

どんな危機なのか、どんな問題を起こすのか、なぜこうなったのか、どうすればこの危機は回避できるのかを、記したいと思います

物流コスト削減、ロジスティクス、利益改善に役に立つアイディアになればと思います。

  • 最新号:2008-06-13
  • 発行周期:1〜2週間に1回を予定します。
  • 読んでる人:57人
  • 創刊日:2008-04-07
  • Score!:-点
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【物流預言の書】 003 庫内の人員が確保できず、センターが運営できない

発行日: 2008/4/10

はじめまして、ロジスティックの嶋と申します。

現在、物流の現場が危機に瀕しています。

その危機がどんなものか、実は皆さんはほとんど知っていません。

その一方で、今のままではこの危機は大きな問題を起こすことは間違
いありません。

どういった危機なのか、どんな問題を起こすのか、なぜこうなったの
か、どうすればこの危機は回避できるのかを、「預言の書」として記
したいと思います。

今回は第3回です。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
003  庫内の人員が確保できず、センターが運営できない
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


【預言】

低コストのためにパートを主体として運営を行ってきた物流センタ
ーは、自社であれ、外部委託であれ人員が採用できず、必要な人員
が確保できないために、センター運営が正常にできなくなる。結果
として、営業に大きな影響を与えることになる。


【預言の背景】

物流センターの運営は、配送先のニーズの複雑化、多様化を営業が
受け入れてしまうために、年々複雑になっている。今までであれば
簡単に出荷できていたものができなくなってきたり、工数がかかる
ようになってきたのである。
 ‐専用の伝票、ケースからピースへの出荷形態の変化
 ‐何より、小ロット化による手間の増大

重ねて、返品が増えており、その対応が業務を複雑にしている。

そういう中で、物流センターではコスト削減のために、パートなど
の募集単価を今まで下げてきた。地方ではかなり低い時給もよく見
受けられる。(当然、合法の範囲であるが)

パート、アルバイトの採用が十分できる時代はそれで良かった。
しかし、昨今、ひとが取れなくなってきた。ひとの争奪戦が激しく
なったのである。

他社の物流との取り合いというよりは、それ以外の業種との取り合
いが現状である。近くにできたショッピングモールなどはかなり強
敵である。

賃金は(センターに比べて)高い。労働環境も残念ながら見劣りが
する。そういう中では物流で必要な若い人(きびきび動く、重いも
のも持てる)は来なくなり、(人のことは言えないが)年配者しか
残らなくなる。または、高コストの派遣に依存することになる。

そうなることで、残念ながら物流センターの生産性に大きく影響が
出る。

単純な解決方法は、人が来るレベルまで単価を上げること。でもそ
うすれば物流コストは大幅に上がる。

システムを入れて自動化することも部分的には効果があるが、問題
の根本を解決するに至らないケースが多い。

売上、粗利が伸び悩んでいる中で、頭の痛い問題である。
 −「コストが上がります」、「何とかしろ」の無理な問答


============================================================


【預言を回避するために:荷主企業の方へ】

この問題の解決方法にはいくつかある。
 ・業務フローの分析、整理
 ・業務スケジュールの分析
 ・センターレイアウトの見直し
 ・パート含めた人員の生産性チェック、向上
など、庫内を工場に見立てたトヨタ生産方式的な庫内改善による
人員数の削減手法がある。いわゆる常道の手法である。

特に、途中に中途半端に自動化施設を入れている場合、結果的に生
産性を下げていることが多いのだ。それには機械と人の作業の特徴
の違いがあるからである。

そういった点から改善をすれば、実は人員数はもっと少なくてもい
いという結論に達する場合が多い。
 ・20〜30%人員数を削減できるケースも実は多い

鍵は、業務の区分の仕方、波動にどう対応するかである。生産ライ
ンにはかなり手を入れている企業が多いが、こと庫内は見直しをか
けている企業が本当に少ないものである。

20%の人員削減と10%の給与アップくらいして、モチベーショ
ンを高める施策をとらないと、耐えるだけでは上記の預言は残念な
がら的中してしまう。

人のモチベーションが一番生産性に影響を与えるということを、再
認識してほしい。


それ以外に、大きな改善方法がある。
これは次回お話しよう。



【預言を回避するために:物流企業の方へ】

この人員の問題は、物流を受託する企業にとって大きな重しとなっ
ている。

労務管理レベルを上げねばならない、条件を満たすひとが集まらな
いなど、問題は深刻だ。

また、受託した時よりも業務条件が厳しくなる一方で単価が同じと
いう採算面での課題が深刻だ。

庫内受託はリスクを背負う時代になってしまった。

解決方法は、荷主企業と同じ方向である。プロとして庫内がちゃん
とできているか、改めて分析をすべきだろう。他のセンターのスタ
ッフに見てもらって、何がおかしいかを指摘してもらうことも一助
だ。ただ、もう少し、理論的に構築することを検討してもおかしく
ない。

また、物流会社はプロとして顧客の言いなりになるのではなく、お
かしいことをおかしいと言える知恵を持たないと、「下請」という
認識しかもらえない。

「パートナー」という称号をもらうには、違うアプローチをとるべ
きである。これは、荷主と同じ論点であり、次回お話したいと思う。


預言は続きます。



============================================================

《ロジスティックからの案内》

−荷主企業の方へ−

20〜30%のコスト削減を果たす方法論があります。
「預言」の回避のため、さらなるコスト削減のための方法論、ぜひ
ご相談を。


−物流企業の方へ−

企業としてどうやって行くべきか、価格値下げではない営業戦略は
何かを考えませんか。他社にない戦略構築をお手伝いします。

 
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