24時間をあなたのモノに 〜人生をエンジョイする時間の貯め方&使い方〜 第3号
発行日時: 2008/4/14 ▼ 時間は本当に平等なのか ▼
子供の頃は、今より時間を長く感じたものだ。
季節の訪れ、夏休み、お正月など、いろいろ
待ち遠しいと感じることが多かった。
なぜだろう?
子供は、人生がわかっていないからだ。
初めて行く場所には、時間が長くかかったと
感じることと同じである。
人生がわかってくると、時間の進行は速くなる。
「歳月人を待たず」を実感させられるようにもなる。
時間には、2種類ある。
物理的時間。
心理的時間。
「歳月人を待たず」というときの時間は、物理的時間
である。
物理的時間は、一見平等に与えられていると思いがちだが、
現実にはそうではない。
寿命は、人によって違う。
長寿を全うできる人もいれば、働き盛りの年齢で死を
迎える人もいる。
物理的時間をあてにして生きるのは、誤りなのだ。
いつ死ぬかもわからないのに、
「お金は不平等でも、時間だけは誰にでも公平に
付与されている」
などと、のん気に構えていていいものだろうか。
時間は、心理的にとらえるべきである。
その方が、人生は充実するし、心理的にとらえないと
やりきれないこともある。
例えば…。
生後10日で娘を失った父親は、悲しみに打ちひしがれた。
親の顔もわからぬまま、人生の楽しみを何一つ感じる
ことなく逝ってしまったこの子は、なんのために
生まれてきたのか。
生まれた甲斐などどこにある?
おっぱいを無心で飲む顔が残るのみで、あまりにはかない
人生が切なかった。
しかし、しばらくして父親は、娘の短い人生の意味を
理解することとなる。
彼は、変わった。
それまでの合理的・冷酷な気質が影を潜め、人柄が
丸くなってきたのである。
その変化は、人からも指摘され、自らも自覚できるほど
大きなものだった。
父親が悟った娘の人生の価値とは?
ともに過ごしたのは、たった10日だったが、
自分の欠点を気付かせ、矯正してくれたのだ。
人の人格を変えるという大事業をしてくれた
娘の一生は、彼にとってなにものにも代えがたい
価値を持つ、最高の贈り物として心に刻まれる
こととなった。
時間を物理的な長短ではなく心理的にとらえれば、
また違った一面が見えてくる。
むしろ、こちらの時間の方が、はるかに大切と
いえよう。
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