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飛鳥地域の歴史・文化・景観が好きな皆さん♪「両槻会」は、そんな皆さんと一緒により飛鳥を楽しもうと活動しています。飛鳥遊訪マガジンでは、歴史だけではない飛鳥の魅力もお届け出来ればと思います。皆さん!ご一緒に、もっと飛鳥を楽しみませんか♪

  • 最新号:2008-08-22
  • 発行周期:第一・第三金曜日
  • 読んでる人:144人
  • 創刊日:2007-11-11
  • Score!:99点
  • コメント数 : 49
  • メルマガID:171530
  • バックナンバー:全て公開
  • 発行者サイト:あり
  • >> 月間ランキング



飛鳥遊訪マガジン Vol. 026

発行日: 2008/7/18

  両槻会第九回定例会の講演会も盛会裏に終わり、一息つく間もなくメルマ
 ガ定期便の発行です。

  今回の講演会では、両槻会立ち上げ頃のご縁から講師を引き受けてくださ
 った奈良文化財研究所の市大樹先生が、飛鳥出土の木簡から見えて来る古代
 飛鳥の興味深いお話を熱く語って下さいました。
  ご多忙な日常の中、貴重な休日を割いて両槻会の定例会にご協力をいただ
 きました市先生には、参加者共々感謝の気持ちでいっぱいです。
  わずかな断簡から木簡内容を解読してゆくには、広範な知識と想像力が求
 められる作業のようです。先生の講演をお聴きしていると、一つの木簡の謎
 解きをなぞるだけで、いっぱしの古代史通になった気分になれました♪

  今回のメルマガでは、当日の定例会に参加されたsachiさんの記事も
 紹介させていただいています。ほろ酔いTOMの思い入れ大津皇子、笑いネ
 コの木簡に記された古代植物共々お楽しみ下さい。

  今回のご寄稿は、明日香村教育委員会文化財課主事の相原先生です。
                               (太古)

┏◆━index ━━◆◇◆

 〈1〉寄稿     ・・・高松塚古墳雑考 6     / 相原嘉之先生 
 --------------------------------------------------------------------
 〈2〉投稿     ・・・木簡ロマン散策       / sachiさん
 --------------------------------------------------------------------
 〈3〉飛鳥話 NO.1 ・・・季節でめぐる太古の飛鳥   / 河内太古 
 --------------------------------------------------------------------
 〈4〉飛鳥話 NO.2 ・・・TOMの飛鳥ほろ酔いがたり / TOM 
 --------------------------------------------------------------------
 〈5〉飛鳥情報
 --------------------------------------------------------------------
 〈6〉両槻会からのお知らせ
 --------------------------------------------------------------------
 〈7〉編集後記
 --------------------------------------------------------------------
┗━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━

┏◆━━━━━━━━━━
 〈1〉高松塚古墳雑考 6
          明日香村教育委員会文化財課 主事 相原嘉之先生
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━━━━

「高松塚を揺るがす大地の記憶」
            
  高松塚古墳は、堅固な版築と精巧に作られた石室から構成されています。
 しかし、この堅固と思われていた古墳も、発掘調査をしてみると大小様々な
 亀裂が墳丘にあることがわかりました。まずその兆候がみられたのは石室で
 す。石室の精密な測量を行ったところ、本来は水平に設置されていたはずの
 石室が、北東から南西に向かって約7cm程傾いていることがわかりました。
 正確には石室自体がねじれながら歪んでいます。さらに天井石は南北に大き
 な亀裂がみられます。これらの原因としては過去に起きた大地震が考えられ
 ます。
  このことは石室解体に伴う墳丘部の発掘調査でもみられます。墳丘を発掘
 すると、版築を貫く亀裂や断層が見つかりました。この亀裂や断層は、石室
 まで到達しています。これらの亀裂を観察すると、石室を中心に放射状に亀
 裂が伸びており、さらに同心円状にも広がっていることがわかります。さら
 に詳細にみると、亀裂は石室石材の輪郭に沿って走っていることがわかりま
 した。つまり、地震によって石室が揺さぶられた時、各石材が振動し、微妙
 な移動をすることによって周囲の版築から亀裂が起こるのです。

  これら墳丘の亀裂や石室の歪みを生じさせた原因は飛鳥地域で過去に起き
 た大地震と考えられます。この地域では90から150年周期で起きる南海
 ・東南海地震があります。酒船石遺跡では684年に起きた白鳳南海地震で
 石垣が倒壊していることがわかっており、カヅマヤマ古墳では1361年に
 起きた正平南海地震で古墳が寸断・崩壊しています。高松塚古墳ではどの地
 震であるのかは確定できませんが、天井石の亀裂は鎌倉時代初めに行われた
 盗掘よりも新しいことから、カヅマヤマ古墳と同じ正平南海地震の可能性が
 あります。これら地震の影響は高松塚古墳の劣化要因の一端を担っているだ
 けでなく、私たちに文化財防災についても喚起させているのです
    (毎日新聞学園南販売所『やまとくん 2007年10月号』より)

  ━━━◇『明日香村公式ホームページ』
     http://www.asukamura.jp/


┏◇◆━━━━━━━━━━
 〈2〉木簡ロマン散策 / sachiさん
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━━━━

  今回の定例会のメインは、午後からの講演会。でもその前に、講演に関す
 る遺跡を実際に歩いてみよう〜ということで、集合は午前中。

  今回の講演会のテーマは、木簡。そこで、木簡がたくさん出土した遺跡を
 実際に回ってみよう!ということで、昼食休憩を挟んで全行程2時間ほどの
 散策。もともとは迎賓館だった飛鳥宮の北限といわれる石神遺跡〜庭園と薬
 草園を兼ねたともいわれる飛鳥苑池遺跡〜天武天皇の飛鳥浄御原宮跡(もと
 は板蓋宮跡)〜飛鳥寺西門跡〜飛鳥宮の工房があったとされる飛鳥池遺跡。
 飛鳥宮の北の端から、南の端まで、ぐるっと歩いてきたわけですが、案内役
 の風人さんの解説がとってもわかりやすくて、一人で歩いてもなかなかイメ
 ージとして沸いてこないものが、すごく立体的な形をとって見えてきて、面
 白かったです。

  講演会は、実際にその研究に携わってるプロの先生がお話して下さいまし
 た。ただ木簡に書かれた文字を読むだけではなく、そこに書かれた内容から、
 いろんなことがわかるんだというお話を聞いて、すごく勉強になりました。
  書かれた内容から、その出土地の特徴や役割だけでなく、どういった物が
 どういう風に動くかという物流の状況、そこで働く人たちの出身地や氏族、
 そして宮を司る皇族や貴族との関係性、さらにそんな関係から見えてくる政
 治的状況。そういう風な角度から木簡を見ていくと、当時生活していた人た
 ちの実在感というか、リアルなイメージも見えてきたりして、なかなか興味
 深いですね。それに、実際に木簡を発掘し、どうやって調べ、どんな風に保
 存するかとか、研究の裏話みたいな部分もお話して下さって、調査がすっか
 り済むまでは保存処理は施さず、それまでずっと水に漬けたまま(もちろん
 水の取替えはあるそうですけど)というのには、ちょっとびっくり。木簡に
 よっては、何十年も水に漬けっぱなしということもあり得るとか。千年以上
 も泥に埋もれていた、いわば木の切れ端ですもんね。空気に触れるとすぐ腐
 ったり痛んだりして、ダメなんだそうです。

  講演会は、先生の熱弁で大いに予定時間オーバーし(笑)、後片付けをし
 終えたところで、何とか資料館の閉館時間ぎりぎり。やはり研究をしておら
 れる先生方って、自分の語りたいことを大いに語って下さるので、決まった
 時間内にはなかなか収まらないみたいですね。(いえ、先生方に限らないで
 しょうが/爆)。

  ━━━◇趣味の日記 
   http://blog.goo.ne.jp/sachi-nk

 (第九回定例会に参加下さったsachiさんがご自分のブログにUPされた感
 想を編集・転載させて頂きました。sachiさん、有難うございました。m(__)m)


┏◆◇◆━━━━━━━━
 〈3〉季節でめぐる太古の飛鳥 / 河内太古
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━━━━

「梅雨明けの飛鳥路」

  早朝から蝉の鳴き声が聞こえるようになりました。季節の変わり目は体が
 直ぐには順応できず、体調を崩すことが多いものです。みなさんも体調管理
 には十分お気を付け下さい。

  真夏になると、さすがに飛鳥を訪ねる人は少なくなります。飛鳥寺や石舞
 台古墳といった飛鳥のメインはまだ訪ねる人の姿も見られますが、檜隈や稲
 渕の棚田などの周辺部の里道を歩く人はほとんど見かけることがなくなりま
 す。太古は人影が途絶えた飛鳥路も好きで、炎天下の朝風峠を大汗をかきな
 がら越え、棚田の青田を吹き抜ける風に火照った体を癒やされながら歩く清
 涼感も捨てがたいものがあります。

  しかし、炎天下の飛鳥逍遥はあまりお奨めできるものではありません。ど
 ちらかと言えば酔狂に過ぎるところがありますし、下手をすると脱水症状を
 起しかねません。へろへろになってたどり着いたお店での生ビールの美味し
 さが忘れられないというのが本音かもしれません。

  この頃の夏の花といえば、蓮ですね。早くもオミナエシが風に揺れるのを
 見ることもできます。蓮は古代から日本に自生していたとする説もあるよう
 ですが、おそらくは仏教とともに中国からもたらされたものと思われます。
 夏の盛りに泥田や池の中で広く大きな緑の葉をまとって、多くは淡いピンク
 の清浄感に満ちた花姿を見せてくれます。

  蓮の花は早朝にぽっと開き、お昼ごろまでには閉じてしまいますが、日中
 の日盛りにも咲いている花は、すでに咲き終えた花で、もう閉じることなく
 そのまま散ってしまいます。したがって蓮の花を見るには朝早く出かけるの
 が一番ですが、太古はこれが一番苦手で、たいていは日盛りのお仕舞い花を
 見ていることになります。負け惜しみではありませんが、閉じてしまった蓮
 の花も、佳人が可憐な唇をすぼめた様で、なかなか愛らしい艶やかさがあり
 ます。

 蓮
 http://asuka.huuryuu.com/magazine/photo/26/hasu.jpg

  穢土浄土という言葉がありますが、泥土の中に清らかな花を咲かせる蓮の
 花は、穢悪に塗れたこの世に浄土の清らかさを想わせることから仏花として
 供され、お盆の頃の代表的な生け花となります。

  飛鳥でもこの蓮の花は随所で見ることができます。目に触れ易いところで
 は、飛鳥寺から南に広がる真神が原の田の中、稲渕の棚田でも見ることがで
 きます。また、仏様と縁の深い花であることからお寺の境内でも栽培されて
 います。

  蓮は花だけでなく、地下茎の先端が肥大したレンコンとして、また花が終
 わると蜂の巣のような独特の形をした実ができ、食用としても利用されてい
 ます。大きな葉は古代には食べ物を盛る器としても利用されてきました。仏
 様の蓮華座やお寺の軒丸瓦としてデザイン化された蓮の意匠は身近に目にす
 ることができますよね。

  ようやく、近畿にも梅雨明け宣言が出されました。湧き立つ入道雲のもと、
 今年も蝉時雨に耳を傾けながら夏の飛鳥路を元気に歩きたいものです。 

 ━━━◇『季節を訪ねて〜河内太古の写真館〜』
    http://www2s.biglobe.ne.jp/~kawati/


┏◇◆◇◆━━━━━━━
 〈4〉TOMの飛鳥ほろ酔いがたり / TOM
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━━━━

  暑いですね。如何お過ごしでしょうか、暑中お見舞い申し上げます。

  さて前回は大津皇子がいなかったら良いと思う人物に付いて考えてみたい
 と書きましたが、この連載も長く続くことを考え大津皇子と関係のあった人
 物一人一人に就いて考えてみたいと思います。今回は大津皇子の実姉・大伯
 皇女から見てみたいと思います。大伯皇女は天武天皇の長女です。書紀によ
 れば、斉明天皇を筆頭として国を挙げて百済の救援に当たろうとした行軍に
 於いて「御船、大伯海に到る。時に大田姫皇女、女を産む。仍りて、この女
 を名づけて大伯皇女と曰ふ。」とあります。船に乗って博多に向かっていた
 太田皇女が岡山沖で出産します。そこでその場所をあやかって、大伯皇女と
 名付けられます。大津皇子もそうですが、当時生まれた場所から呼び名を命
 名することは極めて珍しいことです。太田皇女は翌々年、今度は博多(大津)
 で大津皇子を出産しますが、産後の肥立ちが良くなかったのでしょう、ほど
 なく亡くなります。その後二人は天智天皇のもとで育てられたと考えられま
 す。書紀には大津皇子を評して「天智天皇に可愛がられた」とあります。

  さて、それから十数年後、壬申の乱が勃発します。戦に当たり天武天皇は、
 名張の地で伊勢神宮に必勝祈願をします。勝利した天皇は長女、大伯皇女を
 斎王として伊勢神宮に遣わせます。斎王とは伊勢神宮の祭神である天照大神
 に天皇に代わって仕える(御杖代ミツエシロと言います)という皇室にとっ
 ては非常に重要、且つ神聖な役割を持っているものです。斎王は精進潔斎を
 して天照大神に仕えるので、天皇といえども普段は会うことは許されていま
 せんでした。その斎王である大伯皇女に、万葉集に依れば、大津皇子は会い
 に行っているのです。不謹慎な行為ですが、万葉集には「密かに」会いに来
 たと書かれています。何をしに来たのか、何を話したのか、何処にもその内
 容に就いては触れていません。しかし、大伯皇女が弟を大和に送り帰すとき
 の歌が残されています。

  我が背子を大和へ遣るとさ夜更けて暁露に我が立ち濡れし

  二人行けど行き過ぎ難き秋山を如何にか君が独り超えなむ

  これら二つの歌からは弟を心配する気持ちは伝わってきますが、これから
 死刑に処せられるであろう弟に対する悲壮感は伝わってきません。即ちこの
 時点では彼女は弟のことを心配しながらも、まさか「死を賜る」とまでは考
 えていなかったと思われます。大伯皇女は姉として弟を諭し大和へ帰りなさ
 いと促したものと思えます。上の歌で「大和へ遣る」とはそういう意味だっ
 たんだと思います。さて彼女は父親である天武天皇が亡くなったので御役目
 御免です。大和に戻りますが、戻る前に弟の死を知らされます。大和への道
 中でしょう彼女は歌を残しています。「今では弟のいない大和へ帰っても何
 の楽しみも無い」といった主旨の歌です。そして大和に帰ると弟を偲んで又
 歌を残しています。

  うつそみの人なる我や明日よりは 二上山をいろせ(弟)と我が見む

  磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど 見すべき君が在りと言はなくに

  都に戻って、しばらくは上の歌のような気持ちですごした事と思われます。
 彼女が都に住んでいた事実は、7月12日の定例会で市先生が木簡の写真を
 示されその中に「大伯皇子宮」と書かれた物があり印象深い物でした。また
 謀反の罪を着て処刑された大津皇子の姉、という遠慮もあったのかも知れま
 せんが、その後彼女は結婚していません。都では藤原京への遷都の話が持ち
 上がっています。彼女には、時代に流され藤原京へ移る気持ちはなかったの
 かもしれません。勅願して天武天皇の菩提寺、昌福寺の建立をします。今の
 名張にある夏見廃寺です。勿論、弟大津皇子への弔いの意味もあったことと
 思われます。その地で彼女は41年の生涯を閉じます。昌福寺に移った彼女
 はどんな気持ちで過ごしたのでしょう。実際に夏見廃寺を訪れて見ると、そ
 の落ち着いた雰囲気になんとなく彼女の生涯が見えてくるように思われます。
 夏見廃寺には上の 磯の上に生ふる馬酔木を の歌碑がひっそりと建ってい
 ます。

  大津皇子を取り巻く人々、次回も続きます。 


┏◆◇◆◇◆━━━━━
 〈5〉飛鳥情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━━━━

 「古代の飛鳥と難波〜7世紀の都の実像をさぐる」と題し、「明日香村まる
 ごと博物館フォーラム」が大阪で開催されます。

  明日香村教委文化財課技師・西光慎治先生の「最近の発掘成果と飛鳥の遺
 跡」の基調報告の他、難波宮に関する講演、そしてパネル討論には、当メル
 マガでお馴染みの相原嘉之先生がパネリストとしてご登場なさいます。

  日 時: 8月23日(土)
  場 所: エル・大阪(大阪府立労働センター)
  講 師: 相原嘉之氏・西光慎治氏・中尾芳治氏・積山洋氏・里中満智子氏
  参加費: 無料
  申 込: 往復はがき、またはメールで。先着800名
   お申し込みには、下記アドレスの申し込み要項をご覧ください。
  http://www.asukamura.jp/topics/marugoto_forum/imgs/pamphlet.pdf


:::::::::::::::::::::::::::::::::::

  7世紀中頃の山田道が出た!と、メデイアを賑わしたのは、去年の春先の
 事です。その山田道を造営する際に使用された「敷葉工法」の遺構面が、保
 存処理を施されて展示公開されています。
 
  場 所:奈良文化財研究所・都城発掘調査部・展示資料室
        (橿原市木之本町宮ノ脇94−1)
  期 間:9月末まで
     土日祝休館・入場無料

  敷葉工法は、大陸から伝わった土木技術のひとつとされています。古代日
 本では、福岡県太宰府の水城の底辺部(推定7世紀後半)、大阪府狭山市の
 狭山池(616年以降)、埼玉県の西吉見条里遺跡(東山道?・推定7世紀
 後半)などでも確認されています。道や池の堤など、水捌けの良くない湿地
 や沼沢地などで主に地盤強化の為に使用されたようです。

  今回展示公開されるのは、腐食せず葉付きのまま残ったシイやサカキの枝
 が敷き詰められた遺構面1m四方が剥ぎ取り保存されたもので、7世紀中頃
 の山田道路面遺構の約40〜50cm下から検出されたものになります。

  山田道については、近江先生が「飛鳥のみち 飛鳥へのみち」として当メ
 ルマガに連載して下さっています。古代飛鳥を語るには欠かすことの出来な
 い山田道。古代の人々の知恵と技術をこの機会に是非ご覧になってはいかが
 でしょう。(^^)

:::::::::::::::::::::::::::::::::::

  いよいよ明日から、橿原考古学研究所付属博物館で「大和を掘る 26」
 が始まります。(会期は9月7日まで)
  近日中に行われる土曜講座をご紹介します。

 ・土曜講座
   会 場:奈良県立橿原考古学研究所 講堂
   時 間:13:30より (聴講無料)
 
  7月26日(土)
    1.橿原市・萩之本遺跡  波多野篤氏(橿原考古学研究所)
    2.橿原市・観音寺遺跡  鈴木一議氏(橿原考古学研究所)
    3.橿原市・一町西遺跡  菊井佳弥氏(橿原考古学研究所)

  
┏◇◆◇◆◇◆━━━━
 〈6〉両槻会からのお知らせ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━━━━

  先日無事終了した第九回定例会「木簡からみた飛鳥」の公式レポートを両
 槻会サイト内にUPしました。
  当日ご参加下さった皆さん、有難うございました。m(__)m ご参加頂けな
 かった皆さんも是非ご覧下さい♪

 定例会公式レポ
 http://asuka.huuryuu.com/kiroku/teireikai-9/teireikai9-repo2.html 
 当日配布資料(若干の追記があります)
 http://asuka.huuryuu.com/kiroku/teireikai-9/teireikai9-repo1.html

::::::::::::::::::::::::::::::::::: 

  昨年12月から発行してきました「飛鳥遊訪マガジン」を両槻会サイトの
 コンテンツの一つ「遊訪文庫」として、記録・公開していく事になりました。
 執筆者別ページに画像追加など、メルマガとは少し趣向を変えてみました。
  当メルマガ同様、遊訪文庫をよろしくお願いします。(^^)

 遊訪文庫
  http://asuka.huuryuu.com/bunko/bunko-0.html

::::::::::::::::::::::::::::::::::: 

 両槻会第10回定例会として行う『第二回飛鳥検定』は、只今参加者募集中
 です♪

 ≪第二回 飛鳥検定≫

  日 程  : 9月13日 (土曜日)
  会 場  : 祝戸荘研修室

  受付時間: 午後12時20分〜12時50分(厳守)
  検定開始: 午後1時
  定 員  : 60名
  参加費用: 1.000円

  第二回飛鳥検定は、考古学や古代史や文学の最先端で活躍されている先生
 方と、橘寺からは執事古賀野正空さんと事務員の皆さんのご協力をいただき、
 それぞれに問題を作っていただきました。また、第九回定例会で参加者の方
 から寄せて頂いた問題も加わりました♪

  参加ご希望の方は、第10回定例会・第二回飛鳥検定予定ページの詳細を
 ご覧の上、両槻会へメールにてお申し込み下さい。

 http://asuka.huuryuu.com/yotei/teireikai-10/yotei-10.html

  また「第一回飛鳥検定」は、ネット受験して頂けます。腕試しにお楽しみ
 いただければと思います。受験者の方には、もれなく「飛鳥人認定書」を添
 付贈呈中です♪(^^)
 
  インターネット版・第一回飛鳥検定
   http://asuka.huuryuu.com/kentei/kentei-top.html

:::::::::::::::::::::::::::::::::::

 「飛鳥検定 傾向と対策」

  今回は、両槻会事務局からの笑いネコ問題に関するヒントです♪「ネコと
 歩こう飛鳥の畦道」は、既に皆さんお馴染みだと思いますが、最近は古代の
 植物話にも広がってきています。ネコ問題は、このメルマガを購読さえして
 いれば、高得点が取れるのではないでしょうか?(^^)
 では、笑いネコの「古代植物談義 その2」をお楽しみ下さい♪


◇━古代植物談義 その2━━━
 
  今回も、飛鳥池遺跡発掘木簡からのお話です。
  182番に「仏麻油」、183番に「富子木油」、184番に「荏子油」
 と3つ列んで油が登場します。182番と183番のものは、今のところど
 んなものなのか分からないのですが、184番の「荏子油」はエゴマの油の
 ことです。

 「エゴマ」はシソ科シソ属の1年草で、広く東アジアに分布しています。日
 本では古くから栽培されていて、長野県の荒神山遺跡では縄文時代中期の遺
 物と共に「エゴマの種」が出土しているそうです。
 「エゴマ」は「荏の胡麻」で、「エ」はハングル語で「エゴマ」を表す「yim」
 の転訛だとか。
 「ゴマ」が付いていますが、「ゴマ」はゴマ科ですから全く違う植物です。
 油の成分も「エゴマ」は「αリノレン酸」が多いのに対して、「ゴマ」の方
 は「αリノレン酸」より「リノール酸」の方が多いのです。

 「シソ」は赤紫蘇と一般に言われる葉っぱが赤紫のものと青紫蘇と呼ばれる
 葉っぱが緑のものがありますが、中国原産の紫蘇(「蘇」とも言われます)
 は赤紫蘇の方です。青紫蘇はその変種で「エゴマ」も同じく変種です。種か
 ら採る油は、最近健康食品として話題の「αリノレン酸」が多い油です。
 「エゴマ」を「ジュウネン」という呼び方をする地方もあり、「食べると十
 年長生きをする」という意味で「ジュウネン」と呼ばれているとか。

 おっと、これでは「ごま油」は健康に良くないみたいになってしまいますね。

 『ごま油が近年注目される要因として、ごま油に特徴的に含まれるゴマリグ
 ナンがあげられる。ゴマリグナンにはセサミン、セサミノールをはじめとし
 て主なもので6種類程度ある。ゴマリグナンの中のセサミンは、肝臓の活性
 酸素を取り除いてくれるので肝臓を守り、機能を高める。またアルコールが
 分解される途中でつくられる毒素・アセトアルデヒドの生成もおさえるので、
 ごまを食べると悪酔いや二日酔いを防ぐ効果がある。セサミノールは非常に
 強い「抗酸化物質」で活性酸素を取り除く効果があり、ごまをたくさん食べ
 れば老化の進行や、病気の発生を防いだり、また紫外線によるシミやシワに
 も効果があるといわれる。』(ウィキペディアからの引用です)

 だそうで...安心して中華料理と紹興酒をお楽しみください。(笑)
 「ゴマ」はインドまたはエジプトが原産で、これも古くから日本で栽培され
 てきたようですが、栽培の歴史では「エゴマ」にはかないません。

  中国や日本では「シソ」の方が葉を食用とするには好まれてきました。一
 方、朝鮮半島では「エゴマ」の方が好まれるようで、韓国料理には「エゴマ
 の葉」が使われます。最近では、韓国料理も人気が出ているので、皆さんも
 「エゴマの葉」を何処かで知らずに食べているのではないでしょうか。

 エゴマの葉
 http://asuka.huuryuu.com/magazine/photo/26/egoma.jpg

  さて、「荏子油=荏油」に戻りますと、中世末期に菜種油が普及するまで
 は植物油の代表はこの「エゴマ油」でした。そして、食用だけでなく油紙や
 番傘に塗る油としても利用されていたようです...推古天皇が「荏子油」
 を塗った傘をさしていたかどうかは知りませんが。(^_^;)
  その後、「エゴマ油」は次第に忘れられた存在になってしまいます。
 1990年代になって、「エゴマ油」の主成分である「αリノレン酸」が
 「リノール酸」の摂りすぎの弊害を押さえる働きがあることが注目されるよ
 うになり、健康食品として再び脚光をあびる...はずが、知名度の無さか
 ら「シソ油」の名称で市販されているものも多いそうで...
 頑張れ「エゴマ油」!!                 (笑いネコ)

 ━━━◇『笑いネコの部屋』
    http://www.asukanet.gr.jp/warainekonoheya/


┏◆◇◆◇◆◇◆━━━━
 〈7〉編集後記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━━━━

  定例会のレポが何とかメルマガに間に合いました。ふぅー。。って、担当
 は、風人さんなんですが(^^ゞ で、木簡から逃れられなかった(笑)風人さ
 んに代わり、太古会長自ら巻頭挨拶と飛鳥話1の両方を引き受けて下さいま
 した♪・・・ついこの前まで、木簡の予習に余念がなかった事務局の面々。
 すぐに大津皇子やら胡麻の話やらに切り替えられるこの人たちの頭の中は、
 一体どうなってるんだろう??(不可解&謎)         (もも)

 
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ペンネーム : 両槻会

  • 両槻会(ふたつきかい)は、飛鳥好きの皆さんに、ご一緒にもっと飛鳥を楽しみませんかと呼びかけている集いです。会が主催します定例会では、飛鳥検定の実施、独自の講演会やウォーキング等を企画しています。定例会は会員制ではありませんので、興味を持たれた企画には、お気軽にどなたでもご参加いただけます。なお、参加に際しましては、サイトをご覧になり当会の趣旨をご理解の上でお越しくださいますようにお願いいたします。 両槻会サイト(http://asuka.huuryuu.com)をご参照ください。

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