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飛鳥遊訪マガジン Vol. 015 (速報)

発行日時: 2008/3/27

  甘樫丘東麓遺跡の発掘成果が発表されました。蘇我入鹿の谷の宮門に、
 また一歩近づけたように思います。29日に行われます現地見学会が楽し
 みです。
  飛鳥遊訪マガジンの今号では、発掘成果と共に見学会の案内や奈文研の
 速報展をご案内します。また、先日行いました両槻会第七回定例会の関連
 イベントとして、「神仙境竜門寺を訪ねる」オフ会開催のお知らせや、第
 八回定例会のご案内で構成しています。お楽しみください。


┏◆━index ━━◆◇◆

 〈1〉飛鳥速報        ・・・甘樫丘東麓遺跡現地見学会
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 〈2〉両槻会からのお知らせ1 ・・・第八回定例会のご案内
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 〈3〉両槻会からのお知らせ2 ・・・「神仙境竜門寺を訪ねる」オフ会
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 〈4〉編集後記
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┏◆━━━━━━━━━━
 〈1〉 飛鳥速報 ・・・甘樫丘東麓遺跡現地見学会
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━━━━


  奈良文化財研究所によって、甘樫丘東麓遺跡(飛鳥藤原第151次調査)現地
 見学会が行われます。

  3月29日(土)  13時〜16時 小雨決行

  詳しい情報は、奈文研サイトをご確認ください。
   http://www.nabunken.go.jp/topics/index.html#a20080329

:::::::::::::::::::::::::::::::::::

  飛鳥遊訪マガジン13号で速報しました「甘樫丘東麓遺跡」の発掘成果が、
 報道され始めました。まだ、全容は分かりませんが、速報としてお知らせい
 たします。

 http://asuka.huuryuu.com/magazine/photo/touroku2.jpg

 http://asuka.huuryuu.com/magazine/photo/touroku.jpg

  甘樫丘東麓遺跡は、蘇我入鹿の「谷の宮門」ではないかと注目される遺跡
 です。
  今回の発掘調査では、7世紀中ごろに取り壊された倉庫や塀の跡が新たに
 検出されたようです。13号にて、柱列の存在をお知らせしていましたが、
 やはり塀だったようです。検出された建物跡は、倉庫と推定されているよう
 ですが、いずれも規模は小さなものだそうです。

  しかし、蘇我氏の盛衰と時を同じくし、甘樫丘の東麓に位置するこの遺跡
 は、入鹿邸の一部を構成するものである確立は、非常に高いのではないかと
 思われます。乙巳の変で滅亡した蘇我本宗家の邸宅が、直後に取り壊された
 可能性は高いのではないかと思われますし、これまでの調査でも同じように、
 土地利用にはっきりとした転機があったことが伺えます。

  継続されたこれまでの発掘調査では、七世紀中ごろ「蘇我氏隆盛」の頃の
 遺構として、倉庫など建物跡計4棟と塀や石垣が検出されています。今回の
 調査で、入鹿邸の一部である可能性が一層増したように思われます。

  邸宅の中心部が発見されるのが、待ち遠しく思われます。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::


 速報展「藤原宮大極殿院南門出土地鎮具」が開催されています。

 【展示内容】平瓶に納められた富本銭および水晶地鎮具出土状態の複製品
       など
 【展示期間】3月18日(火)〜4月18(金)
 【展示場所】都城発掘調査部 藤原宮跡資料室(橿原市木之本町94−1)
 【公開時間】土・日および祝日を除く9:00〜16:30
 3月29日(土曜日)は「甘樫丘東麓遺跡見学会」に伴って開館しています。 


 甘樫丘東麓遺跡現地見学会と合わせて、予定を立てられては如何でしょう。

  藤原宮跡資料室の最寄りの駅は、近鉄「耳成」駅になります。駅からは、
 まっすぐ南に1.6キロ程度です。さらに甘樫丘東麓遺跡までは、2.7キロ
 程度の距離になります。

  見学会には、両槻会事務局員も参加しますので、見かけましたなら、お声
 をお掛けください。また、飛鳥寺と入鹿首塚の間に在ります「飛鳥庵」で、
 休憩しているかも知れません、宜しければお立ち寄りください。

 
┏◇◆━━━━━━━━━
 〈2〉両槻会からのお知らせ1 ・・・第八回定例会のご案内
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━━━━

  第八回定例会は、「新緑の奥飛鳥探訪−奥飛鳥の神秘女淵を訪ね、皇極天
 皇雨乞いの謎に迫る」と題したウォーキングイベントを5月10日に実施
 いたします。

  何方でも参加いただけますが、両槻会へメールにて事前申し込みが必要で
 す。詳細は、両槻会サイト第八回定例会の予定のページをご覧ください。

   http://asuka.huuryuu.com/yotei/teireikai-8/yotei-8.html

  なかなか奥飛鳥まで足を伸ばされる事は少ないと思います。是非ご一緒に
 歩きましょう♪

:::::::::::::::::::::::::::::::::::

  第八回定例会に関連するお話を掲載して行きます。第二回目は、女淵をご
 紹介します。

 「女淵」
  奥飛鳥の神秘「女淵」を訪ねるには、栢森集落までは明日香循環バス(金
 かめバス)があり、村外の者もこれを利用することが出来ます。
  栢森バス停で下車し、川沿いに在る集落の中を進みます。昨年からは、皐
 月の空の下に鯉幟が泳ぐようになりました。鄙びた里の長閑な風景です。集
 落の集会所の辺りで左に曲がると、式内社加夜奈留美命神社があります。由
 緒ある神社ですが、一先ず女淵への行程を急ぐことにします。
 http://asuka.atukan.com/pt210/pt210.html

  集落を抜けると、芋峠に続く小峠道と大字入谷へと道は分かれます。左の
 入谷方向へと曲がりますと、少し先からは近年遊歩道が出来、間伐材のチッ
 プを利用したふかふかの道を歩くことが出来ます。
 「飛鳥川の原風景を取り戻す仲間の会」の方々による、ボランティア活動の
 成果であるようです。

  しばらくその道を進むと、周りの雰囲気が変わってきます。渓流が近づき、
 瀬音が聞こえてきます。木々の梢が空を隠す頃からは、足場も川石で作られ
 た沢道となり、その奥まったところに女淵があります。ナゴトの滝が造るこ
 の淵は深く、竜宮に届くとか竜の棲む淵との伝承もあり、雨乞いの儀式も行
 われたと言われます。また、この女淵に木の葉を入れて、農作物の吉凶を委
 ねたとの伝承もあるようです。先の伝承ともあわせて推測すると、竜=水神
 信仰という図式が、見えてくるような気がします。
 http://asuka.atukan.com/pt235/pt235.html

  そこで思い出されるのが、前回書きました日本書紀の皇極天皇の雨乞いの
 記事です。
「天皇は南淵の川上にお出ましになり、ひざまずいて四方を拝し、天を仰い
 でお祈りになった。するとたちまち雷が鳴って大雨になり、とうとう五日も
 降りつづき、あまねく国中をうるおした。」

  女淵は、この記事に書かれる「南淵の川上」の一つの候補地になるのでは
 ないかとも思われます。もちろん確証のある話ではありません。しかし、こ
 の淵の佇まいを見ていますと、そのような想像が自ずと浮かんできます。こ
 の淵は、飛鳥の水源の一つでもある飛鳥川支流細谷川に在ります。石と水の
 都とも称される飛鳥京の水源は、細々とした川に支えられています。干天が
 続くと、その影響は深刻であったことでしょう。

  女淵に佇み、皇極天皇の雨乞いの儀式を思い描くのは、たやすい事のよう
 に思われます。しかし、これから引き返すように通って行く飛鳥川には、幾
 つかの雨乞い伝承や淵が存在し、それぞれにそれらしい様相を見せています。
 皆さんは、どのような想像をめぐらされるでしょうか。

  女淵のさらに上流1.5キロには、男淵が存在しています。

  さて、別の道から栢森に引き返しましょう。次回は、加夜奈留美命神社の
 お話をする予定です。



┏◆◇◆━━━━━━━━
 〈3〉両槻会からのお知らせ2 ・・・「神仙境竜門寺を訪ねる」オフ会
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━━━━

  先日行いました第七回定例会「道長が見た飛鳥」において、滝川先生から
 お話がありました「竜門寺」を講演会後の散策として訪ねることにしました。

  竜門寺は、竜門滝や久米の仙人の伝承などで有名で、平安時代には、清和
 上皇・陽成天皇・宇多上皇・菅原道真などが参詣した記録も見えます。 
  創建に関しては、白鳳期に義淵によって建立されたと伝えられるものの、
 詳細は明らかではありません。

  発掘調査では、1953年に搭跡が調査され、小規模な搭の礎石と基檀が
 ほぼ完全に残ることが判明し、8世紀初めとみられる軒丸瓦・軒平瓦・せん
 仏などが出土しています。他に竜門滝上流右岸の平坦地に12個の礎石群が
 あり、こちらは金堂跡と推定されています。

  ・・・・・・・・・・

  日時 : 4月29日(火)祝日
  集合 : 近鉄上市駅前集合
       下記の吉野行急行電車にお乗りください。
   阿部野橋9:50 → 橿原神宮前10:29 → 11:17大和上市着
      大和上市より奈良交通バス11:25発「湯盛温泉杉の湯」行乗車 
   徒歩行程は、バス下車後、往復10キロ程度になる予定です。 

   竜門岳の麓になりますので、若干のアップダウンがあるかもしれまん。   
   歩きやすい服装・靴でお越しください。

  ***お断りとお願い***

  今回のウォーキングは、万全の準備を尽くしての定例会ではありません。
 第七回定例会の余韻覚めやらぬ内に竜門寺を訪ねたいと思いますので、準
 備期間もあまりありません。その為、不手際や準備の遺漏などがありまし
 たなら、ご寛容にお願いいたします。
  また、事務局員も、全員が初めて訪ねることになります。参加してくだ
 さる皆さんとご一緒に、楽しく歩くことに主眼を置かせていただきます。
  以上、よろしくご理解の程お願いいたします。

  参加申込みは、4月25日までに両槻会へメールにてお願いします。


┏◇◆◇◆━━━━━━━━
 〈4〉編集後記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇━━━━

  関西では、いよいよ春本番と言った感じになってきました♪進級や進学な
 んていう物に縁がなくなって早云十年(笑)せめて、窓を開け放して気分も
 新たに棚上げにしてしまってる事を少しづつ片付けて行きたいな・・・と、 
 思っています。(^^)

  皆さんは、この春のご予定はお決まりですか?ご予定のちょっとした隙間
 に、両槻会の定例会をちょちょっと入れて下さいませんか?(^^)
                               (もも)

 
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両槻会事務局メルマガでもご紹介しましたように、この滝を訪ねようと言うのが、次回・第八回定例会になります♪
奥飛鳥になりますので、なかなか単独では足を伸ばすこともないかと思います。
ご都合が良ければ、定例会にご参加下さい♪
日時:2008年3月28日

明日香には滝もあるのですね。メルマガで初めて知りました。写真を拝見して行ってみたくなりました。日時:2008年3月28日


メルマガデータ

  • メルマガID : 171530
  • 創刊日 : 2007-11-11
  • 最新号 : 2008-05-02
  • 発行周期 : 第一・第三金曜日
  • バックナンバー: 全て公開
  • 発行者サイト: あり
  • 読んでる人 : 127人
  • コメント数 : 37
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発行者プロフィール

ペンネーム : 両槻会

  • 両槻会(ふたつきかい)は、飛鳥好きの皆さんに、ご一緒にもっと飛鳥を楽しみませんかと呼びかけている集いです。会が主催します定例会では、飛鳥検定の実施、独自の講演会やウォーキング等を企画しています。定例会は会員制ではありませんので、興味を持たれた企画には、お気軽にどなたでもご参加いただけます。なお、参加に際しましては、サイトをご覧になり当会の趣旨をご理解の上でお越しくださいますようにお願いいたします。 両槻会サイト(http://asuka.huuryuu.com)をご参照ください。

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