2009さわやかお受験のススメ<保護者編>
発行日時: 2007/11/9●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
「めぇでる教育研究所」発行
2009さわやかお受験のススメ<保護者編>
「情操教育歳時記」
日本の年中行事とむかし話
〜21世紀に活躍する子ども達の心を育てる〜
2007年 11月9日
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話の読み聞かせ No2
「竜宮城って、おもしろいところだな。絵に描いてみるかな」
となると、絵画の領域です。
幼児期の絵は、写生ではなく、イメージ、想像力の表現です。
ファンタジーの世界ですから、夢もふくらみます。
絵を描こうとする動機は、純粋です。
幼児にとって、この「……かな?」がついたときこそ、好奇心の目を育む、絶
好のチャンスなのです。
「小学校の入学試験に、絵を描かせる学校があるから、絵画教室に行きましょ
う」
これでは、動機が不純です。
絵を描くことが好きになるとは思えません。
最近、絵を描くことをいやがる子どもが増えていると聞きますが、想像力が培
われてくる前に、大人の求める望ましい上手な絵を期待するからではないでし
ょうか。
感性が磨かれなければ、絵は描けません。
(環境+五感が受けた刺激)×(想像力×好奇心÷そしゃく力)=描かれた絵
妙な式ですが、冗談、冗談です。
深く詮索なさらずに、読み流してください、専門家の先生に叱りとばされられ
ますから。
感性は、子ども自身が、与えられた環境の中で、自らの力で培ってきた「自前
の性能」ではないのかなといいたいのです。
親が、注文を付け始めると、おもしろくない絵になりがちです。
お子さんお絵について、振り返ってみましょう。
2歳頃から、点や線の殴りがきが始まったのではないでしょうか。
3歳頃から、直線や曲線を使って○や□らしきものが表われ、それこそ、ある
日突然、頭から手足がニョキニョキ出ている頭足人間を描き出したと思います。
やがて、頭と体が分かれて、一応、人間らしくなりますが、手は電信柱のよう
に、横に真っすぐのびたままではなかったでしょうか。
年長さんになって、手も下におり、人間と認められる絵になったのではありま
せんか。
ここまで表現できるようになるには、これだけの段階を踏んでくるのです。
絵は、言葉や身体表現と比べ、差のつきやすい能力といえます。
うまい絵を求めるより、何を描きたがっているのか、その内容に注目し、楽し
く描ける雰囲気を作ってあげることが大切です。
「絵は心の窓」ともいわれ、心の屈折が表れるそうです。
冷静にお聞きください。
もしかしたら、遺伝もあるかも知れません。
ご両親、特に、お母さんは子どもの頃、どういった絵を描いていたか、お母さ
んに聞いておきましょう。
話の読みきかせの効果は、まだ、あります。
むかし話をはじめ、子どもの読む本は、勧善懲悪から成り立っています。
正義は、必ず勝ちます。
倫理、道徳、善悪について、襟を正して説教をしなくても、きちんと学習して
います。
いってみれば、お子さん用の「修身、道徳講座」です。
情操教育の基礎、基本を学習しています。
このことです……。
3歳を過ぎる頃から自立が始まります。
自立が始まると、いろいろな経験を重ねながら、さまざまな感情も一緒に培わ
れます。
これが情緒です。
この情緒が、5歳頃から分化されます。
赤ちゃん時代は、「ママ!」の一言で要求の全てを表し、ついこの間までは、
何でも泣くだけで表現していたことを考えれば、言葉で言い表せるのは、格段
の進歩ではありませんか。
今までは、いってみれば、おもちゃ箱の中に、乱雑に入れられていたおもちゃ
を、自動車はここ、縫いぐるみはこっち、ままごと道具はあっち、というよう
に、きちんと整理されて行く状態になるのです。
まだ、整然とはいきませんが。
つまり、未分化だった情緒が分化されて、大人に見られるような情緒が表れる
のです。
はにかみ、恐れ、心配、怒り、嫉妬、羨み、失望、不快、望み、喜び、快いと
いった情緒です。
ですから、いろいろな話を聞くことから、喜怒哀楽など心の動きを誘い起こさ
れ、幼いなりに自我を作っているのです。
ずる賢い人には、明らかに怒りを覚えた表情になりますし、悲しい話になると
涙ぐみさえします。
正直な人が報いられると、いつしか笑顔さえ見せはじめます。
恐い話になると、表情も変わってきます。
話をきちんと理解している証拠です。
正しいこと悪いことの分別を、感情を移入しながらシミュレーション学習をし、
幼いながらも、自我を作っているのです。
まだ、あります。
これが最も大切だと、思います。
お母さんが、感情こめて読んであげると、子どもは真剣に聞きます。
気持ちをこめて聞くものです。
そこから、人の話を静かに、行儀よく聞く姿勢が、身につきます。
これは、小学校で勉強をする時の基本的な学習態度です。
話が聞けないようでは、いくら漢字が読めたり、足し算や引き算ができたり、
九九をそらんじていても、駄目です。
小学校の先生に聞いてください、みなさん、そうおっしゃるはずです。
それほど、話を聞く姿勢を身につけることは大切なのです。
話を聞く姿勢ができていないと、勉強についていけず、落ちこぼれることにも
なりかねません。
あまり本を読んであげずに、
「人の話は、キチンと聞かなくては駄目だと、お母さんはいつもいっているで
しょう!」
恐い顔して、厳しく、何10回といっても無駄でしょうね。
本を読んであげることで、お母さん自身が、よいお手本を見せています。
それが、話を聞く姿勢を身につける訓練になるのです。
ひたすら自己中に行動する子や、過動症候群になる原因の一つとして、話を聞
きたがる大切な時期に、読み聞かせを怠ったのではないかと思えてなりません。
また、予想もつかない力も育まれてきます。
話がおもしろければ、それが長編ともなれば、没我の世界の中で、持久力や耐
久力さえ身についてきます。
気力や体力は、運動だけでつくものではありません。
こういった精神力を鍛えることで、物事に取り組む意欲や頑張る力も育まれて
いきます。
さらに、すごいと思うのは、
「言語能力を高めるためのお勉強ですよ!」
といった意識は、読んでいるお母さんも、聞いているお子さんにも、全然ない
はずです。
無意識の内に、自主的に、積極的に、しかも、楽しく学習しています。
これこそ、「教えない教育」の最も効果的な方法ではないでしょうか。
「教えない教育」とは、誤解を恐れずにいえば、本人は、勉強だと思っていな
いにもかかわらず、ものすごい勉強をしていることです。
何かを学ぼうとする気持ち、学習意欲が身につきます。
しつこいですけれど、まだ、あります。
お母さんの、表情豊かな、やさしい語りかけが、何よりのスキンシップなので
す。
ですから、本をたくさん読んであげるお母さんは、子どもに慕われます。
それは、お母さんとお子さんが、同じ土俵に上がって、同じ気持ちで、物語の
世界を楽しんでいるからです。
お母さんは、こんな荒唐無稽な話などありえないと思っていても、また少し抵
抗を感じる言葉が出てきても、一切、無視して、お子さんのレベルに合わせて
読んであげているはずです。
視線は同じ高さですから、心が通い合うのです。
視線の高さが違ってくると、命令と忍従の関係になりがちです。
しかし、一つだけいっておきたいことがあります。
いくら本の読み聞かせがよいといっても、お子さんが興味を示さない本を読ん
であげても、あまり効果はありません。
「少年少女 世界名作全集 全十巻」などを買って読んであげても、駄目でし
ょう。
「本当は、『桃太郎』の話、読んでもらいたいのだけど……」
こういったことは、小さい時からとかくありがちです。
気を遣ってください、無神経は駄目です。
私たち親は、とかく子どものためによかれと思ってやっていることが、案外、
子どもにとっては迷惑な話って、よくあるものです。
「あなたのためなのに……!」という前に、親のエゴが優先していないか考え
ましょう。
ところで、本の選び方ですが、一緒に図書館へ行って、最初は、お母さんが選
んであげ、後は、子どもの自主性に任せてみましょう。
お子さんが選んだ本は、たとえ、年齢にふさわしくない幼い内容であっても、
いやな顔をせずに読んであげてください。
自分で選んだことをほめてあげましょう。
読書の芽は、自主的に育まれなければ、本の好きな子にならないからです。
また、「読書の時間です」などと、スケジュールをキッチリと組むのもどうで
しょうか。
お子さん自身に読んでほしいという意欲がないときは、あまり効果的とはいえ
ません。
お子さん自身が望んだときが、最高の教場となるのですから。
習慣にしてよいのは、寝る前に読んであげることぐらいではないかと思います。
最後に、図書館には、紙芝居がたくさんあります。
これを、利用しましょう。
なぜなら、紙芝居は親子で向き合ってします。
お子さんの表情が、よくわかるのです。
本気になって面白がっているのか、お母さんに義理立てをしているかが……。
お子さんは、幼いなりに結構、気を遣っています。
ところで、図書館で騒いでいる子や走り回って遊んでいる子がいます。
公衆道徳を教えるのは、ご両親です。
こういったことに手を抜いてはいけません。
後々、困るのは、お子さん自身であることを忘れないでほしいのです。
借りた本は、大切に扱う習慣をつけましょう。
中には、落書をされた本もあります。
ジュースなどをこぼしたあとさえ残っているものも見かけます。
「みんなで使うものは丁寧に扱う」、これも守らなければいけない公衆道徳で
す。
たった1冊の本から、育児の姿勢が、いたるところに顔を出しています。
そして、貸し出し期日は、必ず、守りましょう。
こういったことは、幼児期にきちんと身につけたいものです。
幼児期は、文字を教えこむより、心をこめて本を読んであげ、心の通った会話
が、たくさんできるようにするべきだと思います
これが、私の考えているご家庭でできる「情操教育」の基礎、基本です。
(次回は、季節の行事についてお話しましょう)
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