季節を感じる言葉 −日本人の情緒と歴史的背景− |
このメールマガジンは、俳句に使われる季題(季語)を中心に、日本人が古来からその言葉(生物、現象、風習等)にどういう思いをはせてきたのか、代表的な俳句等を交えながら思うところを綴っていきます。タイトルほど大袈裟でなく、楽しい情報誌にしたいと考えています。
創刊日:2007-09-10
最新号:
2009-04-23
発行周期:週刊
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季節を感じる言葉 −日本人の情緒と歴史的背景−
第八十二回 神田祭
http://feels-season.com/huuzoku.html
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このメールマガジンは、俳句に使われる季題(季語)を中心に、日本人が古来
からその言葉(生物、現象、風習等)にどういう思いをはせてきたのか、代表
的な句や歌を交えながら思う処を綴っていきます。俳句はある意味あいさつ
です。タイトルほど大袈裟でなく、楽しい情報誌にしたいと考えています。
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今回から読んで戴く方、はじめまして。
いつも読んでくださる方、ありがとうございます。けん詩です。
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恐れ入りますが、「まぐまぐ」にて再登録していただきますよう
お願い申し上げます。
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神田祭
西暦の奇数年は神田祭が行われる年です。
江戸時代の初期は毎年行われていましたが、その費用に関して氏子の
負担が大変と言う理由で途中から二年に一度に変わりました。
江戸時代の神田祭と現在の神田祭は大きく変化しています。
そもそも神田明神が江戸の総鎮守として、江戸城の丑寅の方向に
存在するのには訳があります。
家康が関東に移封になって、江戸城を創り直します。
その当時あった江戸城は太田道灌が作り、北条氏の支配下にあったの
ですが、いずれ天下を握ることを考えていた家康は、当時の江戸城の
敷地は全て本丸と二の丸としてしまい、そこを中心に大きく拡大
させました。
そして家康の思惑通りに会津征伐と石田光成の挙兵。
このとき、家康は江戸に古くから謂れのある神社のあちこちに必勝祈願
を行います。その後迎えた関ヶ原の合戦。
わずか一日で雌雄を決してしまいました。その日が九月十五日。
神田祭の日でした。
このため、家康は神田神社こそが江戸の守り神であると考え、
江戸の総鎮守とし、鬼門である丑寅の方向を守らせることにしたのです。
同じ理由で神田神社の先に東叡山寛永寺があります。
東叡山とは東にある比叡山と言う意味です。
このように江戸時代の神田祭は九月十五日に行われていました。
神田祭は、当時、江戸三大祭と言われる一方、日本三大祭にも
数えられています。江戸三大祭は人によってはその三つが違うのですが
必ず入るのが神田祭と日枝神社山王祭。いわゆる天下祭です。
この二つの祭は氏子たちが当日江戸城に入って将軍の前で練り歩く
ことを許されたためそう呼ばれています。
「神輿深川、山車神田、だだっ広いが山王様」(この場合の3大祭は
深川の富岡八幡が入っている)と古くから語り伝えられているように
江戸時代に於ける神田祭の一番人気は山車の行列でした。
これも明治に入って、電線が街中を張り巡らされることになり、山車は
廃れていき、神輿が中心と変わっていきます。
なお、日本三大祭と言う場合は、京都の祇園、大阪の天神祭が数えられます。
神田祭というと平将門が有名ですが、もともと真神田臣が先祖を祀った
神社です。
真神田臣の先祖は出雲族と呼ばれる、大和朝廷に国譲りをした人々。
その後、平将門の乱がおき、将門の怨霊を鎮めるため合祀されるように
なったのです。
さて今年平成21年の神田祭。
ハイライトは5月9日(土)の神幸祭と10日(日)の神輿宮入。
神幸祭の日は山車が氏子町内を巡行し、神輿宮入の日は氏子の神輿が
順次神田明神に入ってきます。
神幸祭の日ならば8:00〜8:30頃に神田明神を三基の鳳輩が出立する場面
或いは16:00〜16:30頃にすべての山車が三越前で揃う場面が見処かと
思います。
神田祭の山車は附け祭と言って町会独自で作った山車が順次三基の鳳輩
に附いて増えていくのです。(江戸時代と違って現代はそんなに多い数
ではない)
神輿宮入の日ならば、9:00〜18:00までひっきりなしに神田明神に
神輿が入るので神田明神で見るのが良いでしょう。
神田、日本橋地区で見るのであれば事前にどの町会の神輿が何時頃
通過するのかを調べておく必要があります。
ちちははも神田の生れ神輿舁く 深見けん二
(深見けん二:大正11年福島生まれ。高浜虚子、山口青邨に師事。
「花鳥来」主宰 )
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