南国沖縄のペダルチックな日々。全国のチャリンチュ(自転車人)よ、沖縄にメンソーレ。
- 最新号:2008-07-09
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☆★☆ 『沖縄・自転車の逆襲』 〜 自転車一辺倒 〜 ☆★☆
発行日: 2007/10/8
《071008号》
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自転車一辺倒
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「骨を埋める」
なんて、…今時“過激”?な言葉。
久しぶりに聞いたが、とてもサワヤカだった。
なんとなれば、僕が以前に語っていたことだから。
東京から琉大(琉球大学)に進学、
4年目の今年9月22,23日、「情熱大学」なるイベントを実施した森田くん、
自然海洋科学科の学生だ。
情熱大学は、県内の9つの大学合同の大学祭。
昨年、あるNPO活動に参加してから共感するものがあって、休学届けを出した。
活動に専念するうちに、ふと県内の大学の交流を思い立ち、
「情熱大学」を企画した。
結果は、「目標の2割」という。
ただ、9つの大学が連係できたことは大きな進歩だ。
とにかく、一つの形を作ったわけでご苦労様と言いたい。
進学に沖縄を選んだのは、
本屋で立ち読みした観光関連雑誌で興味を覚えたから。
本土、特に東京あたりの学生は、
北(北海道)か南(沖縄)のどちらか、
いずれにしても、実家からできるだけ
遠い場所を目指す傾向があるようだ。
そんな彼が、「沖縄に骨を埋めるつもりだ」と語る。
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[1]自転車一辺倒!
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「骨を埋める」はなかなかお耳にかかれない言い方だ。
まあ、言葉とは生き物で、その時々で多彩な表情を見せて、
時々「はっ」と驚かせてくれる。
その時の彼の言葉は、心地よいショックを僕に与えてくれた。
「一生懸命」はよく聞く言葉。
では、「ガムシャラ」なる言葉は?
その時の彼には「ガムシャラ」が当てはまっただろう。
さて、「一辺倒」なるコトバ。
タイトルにその言葉を見つけて、気持ちがワシヅカミにされた。
さらに「自転車」が並べば、もうダメ、僕は…。
古本屋で見つけた、講談社発行の単行本『自転車一辺倒』。
パリ在住の画家加藤一さんと永六輔さんの対談が中心記事だ。
…………
加藤 1978年のグランプリ・ド・パリという百年の歴史があり、
ヴァンセンヌというパリ郊外のヴェドロドームで開催される大会に、
ぜひ中野を出してくれと頼まれて、彼が出場しました。
そのとき決勝に残ったのが、中野、旧東ドイツの世界最強の
アマチュアの1位と2位です。観客はぎっちりです。
永 フランスの選手はいないのに?
加藤 フランスの選手は、準決勝で負けちゃった。
でも、みんな中野を見たい。
どうしてかっていうと、現在はピスト競技は、
アマとプロの区別はないんですけど、
当時はこの大会は数少ないオープン形式だったので、
中野と東ドイツの選手が顔を合わせる興味があったんです。…
…………
例えば、こんな会話なんかが掲載されているわけ。
加藤さんというのは、
戦後すぐに国体で活躍した自転車競技の選手で、
後に、競輪に転向。
その後、渡仏して抽象画の画家として活躍。
かつて、国際プロ自転車競技連盟の役員を務めた。
永さんは、説明を要しないが、
幼い頃から自転車に親しみ、
初めて自分で買った山口自転車で、
東海道五十三次を旅した。
以後、折りにふれ自転車とつきあってきた。
還暦を迎えて、ロードに乗り始める。
「一辺倒」なる言葉に、
僕は、「ゆるぎない価値への確信」を読みとる。
「自転車一辺倒」は、まさに僕の「確信」。
おそらく、多くの自転車が共感する言葉だと思う。
ただ、クルマやバイクも好きで、
その他に自転車もあるという、冷静な方も少なくないだろう。
でも、僕はどうしても「自転車一辺倒」なのだ。
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[2]人間に自転車はよく似合う
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この本からのプチ知識。
フランスでは、「コンクール・ド・エレガンス」という、
自転車に乗っている人の優雅さを競う大会があるという。
前回、「自転車美人」というお話を書いたが、まさにその発想。
日本でも、各地で小規模ながら似通ったコンテストがあるらしいのだが…。
自転車はフランス語では、女性名詞で、
自転車の愛称は “ Petite reine プティット・レーヌ ”で、
“小さな女王”とのことだ。
自転車の形の見事さ、乗り手との一体感。
どう考えても、自転車は素敵だ。
その想いを表現するために、
自転車でオシャレを追求するのも楽しみの一つだ。
とにかく、自転車は素敵な存在。
人間には、自転車がよく似合う。
これは、神様も認めている、
と僕は確信する。
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[3]自転車!しかない!
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前述のレースだが、
…………
加藤 結局、東ドイツの連係プレイの2対1の図式に、
中野は負けてしまった。
そうしたら、観客がブーイングです。
永 東ドイツの選手に対して?
加藤 そう、それで中野には万雷の拍手です。
…………
文化が違う。
ヨーロッパでの自転車競技に対する評価は、
一般の日本人には想像すらできない。
ヨーロッパでの自転車競技優勝者は、
もう国民的ヒーローなのだ。
中野浩一の“10連覇”。
当時、「中野が出るなら出たくない」という
ヨーロッパの選手がいたらしい。
練習中の2台の間を中野が抜けていったら、
その風圧で2台とも倒されたいう伝説。
1986年、米コロラドスプリングス。
4ヶ月前、練習中の事故で肋骨を数本折る
アクシデントを乗り越えて中野は優勝。
世界選手権10連勝をなし遂げた。
僕は、未だ競技に参加したことはない。
4捨5入で60歳の身では、
未経験の世界へは想像すら及ばない。
でも、自転車が風のように走る姿には魅了される。
11月には、“ツール・ド・おきなわ”が開催される。
今年19回を迎える、沖縄最大の自転車イベントだ。
毎年、カメラを持って出かけている。
32年前、「骨を埋める」と覚悟を決めて移り住んだ沖縄。
当時から絶対的なクルマ社会の南国の地で始めた自転車通勤。
当時は、ちょっと浮いた存在だった。
その時、同じ職場に居た!)氏は、
僕がその職場を去ってから、
いつしか始めた自転車通勤が15年を超えたという。
僕も、負けてはいられない。
自転車一辺倒 !しかない。
南国の自転車“風”小僧 プラネットチャオ 安井 楓
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