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黄土高原だより(NO.444)

発行日: 2007/12/25


  中国山西省大同市の黄土高原の農村での緑化協力活動のなかでの体験を
 書きつづっています。不定期の発行です。
 バックナンバーは緑の地球ネットワークのウエブページとブログにあります。

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  黄土高原だより(NO.444)
     (2007.12.25)
            高見 邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)

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 大同冬景色(2)

21日の夜、帰国しました。
自宅近くの、JRの駅を降りたとたん、
呼吸がラクになった気がしました。
空気がきれいなのはもちろん、湿度がとてもありがたい。
翌22日は、朝から雨です。
中国から帰ってくると、雨にたいする思いがすっかり変わります。
正直なところ、冬の大同には、行きたくありません。

困るのは、寒さ以上に、空気のこと。
私は、呼吸器系が弱いので、なおさらです。
あそこでは、10月から翌年3月まで、
雨も雪も、ほとんど降らなくて、すごく乾燥しています。
大同で買った湿度計では、屋外も、室内も、30〜40%でした。
精度の保証はありませんが、
いま自宅でみると、湿度は70%以上を示してますので、
あたらずとも、遠からず、といったところでしょう。
大同で一夜明けると、くちびるがパサパサになりました。
この状態が、数日つづくと、ひびが入ります。
たばこを吸っていたころは、フィルターが、点々と赤くなったものです。

乾燥のために、静電気もすごいのです。
ちょっとしたホテルは、廊下が、じゅうたん敷きです。
そのうえを歩いて、ドアのノブに手を伸ばすと、
触るまえから、バチッ! ときます。
暗いところだと、青白い火花がみえます。
肩のあたりまで、痛みが走る。
くるまを降りるときもいっしょ。
いつも通訳をしてくれる、王萍さんと私は、相性がいいのか、
そばに寄ったり、握手をしようとしたとたんに、バチッときて、
このときは、彼女の痛みのほうがひどいよう。
ほかの人とでは、ここまでのことはありません。

ことしの冬は、どういうわけか、
静電気は、いつもほどではありませんでした。
着ているものは、ことしもいっしょ。
そういえば、ホテルの部屋の乾燥が、
これまでよりは、和らいでいるよう。
なによりの証拠が、洗濯物の乾きが悪いこと。
以前は、寝る前に洗濯をして、ろくすっぼ絞らないで、
そこらに、ひっかけておけば、
かなり厚いものでも、翌朝までに乾きました。
ところが今回は、なかなか乾きません。

部屋の乾燥の、最大の原因は、暖房でしょう。
屋外の最低気温は、マイナス20度前後です。
それにたいして、室内の温度は、空調で20度前後。
湿度が下がるのは、あたりまえです。
このたび、乾燥がひどくなかったのは、
暖房に、くふうがあるのかもしれませんが、
くわしいことは、わかりませんでした。

乾燥以上に困るのは、大気の汚染です。
これも、冬がいちばん深刻。
第一に、暖房などのために、たくさん火をつかいます。
従来は、それも石炭でした。
第二に、逆転層ができるのも、大きな原因。
地表付近の温度が、上層の気温より、低くなります。
そのために、煙が拡散しません。
早朝は、そのことが、はっきり目にみえます。
煙突からでた煙が、上空に向かわず、
むしろ、下のほうに降りてきます。
地表付近に、どんよりと、たまるわけです。

大同の市街地は、数年前にくらべ、よくなったと思います。
以前ほど、ひどくない。
地元の人も、そういいます。
石炭のナマ炊きを、やめたおかげでしょう。
個人の住宅では、ガスが利用されるようになりました。
かなりの割合で、電磁調理器も、使われています。
電圧が220ボルトですから、効果も悪くないよう。
かわりに、くるまによる汚染は深刻化しましたが。

郊外や、農村部の県城は、ひどくなるいっぽう。
人口がふえ、1人あたりのエネルギー使用量もふえ、
対策は、まだ追いつきません。
石炭輸送をはじめとする、大型トラック、トレーラーの
排気ガスも、もちろん関係します。
今回は、霊丘県城を、朝早く、少し歩きましたが、
8時前はまだしも、それを過ぎると、
まさに、オンドルか煙突のなか、という感じでした。
同行の会田さんは、喉だけじゃなく、
涙目をして、目を開けていられませんといって、嘆きます。

12月19日、ちょっとの時間をつかって、
南郊区の、七峰山に登ることにしました。
以前から知っていましたけど、行ったことはありません。
私は、登山のつもりだったんですけど、
ここの山頂には、テレビ放送用のアンテナが集中しており、
くるまで、そこまで上がれました。
その途中の変化が、典型的だったのです。
市内はそれほどではなかったのに、郊外に向かうほど、
大気汚染がひどくなります。
霧も発生しているようで、前方の視界が悪くなります。
スモッグですね。

会田さんが、一眼レフのシャッターを切りつづけると、
運転手の小郭が、口をはさみます。
「あなたが、その写真をブログに載せると、
大同市の印象が、悪くなるといって、
公安が、逮捕するかもしれませんよ」
もちろん、冗談です。
でも、ホントに逮捕されたら、彼女のことですから、
「事務局会田の中国獄中日記」といったブログをはじめて、
読者は、ずっとふえるかもしれません。

七峰山に近づくにつれて、空気はいくらか、よくなりましたけど、
モクモクと煙をあげる、工場もめだってきました。
大部分が、セメント工場です。
セメントを、中国語では、「水泥」といいます。
七峰山は、大同盆地の西にあります。
基盤は、石灰岩なんですね。
それと、大同の石炭をつかって、水泥を生産しています。
現在の中国は、膨大な量の水泥が必要です。
水泥工場の周囲には、ブドウ畑が多いんです。
ここの特産は、白ブドウだと、いわれます。
新疆の白ブドウと、混線してはだめですよ。
水泥の粉がくっついて、ブドウが白くなるというのです。

七峰山に登ったのは、大同盆地のほうからではありません。
七峰山に、トンネルができました。
数年前のことで、長さが2200mほどあります。
それを抜けて、山の西側にでると、
山頂まで、くるまで行ける道がありました。
ただし、トンネルを抜けると、雪国ならぬ、農村地帯になり、
空気は、クリアになりました。
そこの光景がすごかったんですけど、それはべつの機会に。
(つづく)
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 GREENなんでも勉強会 生命と環境、循環と廃棄 第2回
             〜ゴミ対策を考える
 講師:川島和義(GEN副代表・自治体職員)
 2008年1月29日(火)18:30〜20:30  参加費:700円
 大阪市立総合生涯学習センターで(大阪駅前第2ビル5階)
 参加される方は、ご連絡いただけるとありがたいです。

 ◆税制上の優遇措置をうける認定NPO法人です◆
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 認定特定非営利活動法人 緑の地球ネットワーク(GEN)
 552-0012 大阪市港区市岡1-4-24 住宅情報ビル5F
 TEL.06-6576-6181 FAX.06-6576-6182
 E-mail  gentree@s4.dion.ne.jp
 URL  http://homepage3.nifty.com/gentree/
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