2009さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
発行日時: 2008/2/29●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
「めぇでる教育研究所」発行
「2009さわやかお受験のススメ<小学校受験編>」
現年中児のお子様をお持ちの方々へ
2009年度入試(2008年秋に実施)を成功に導く手引きです。
★第34号★
2008年2月29日
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★★入試問題を分析する★★
[四]推理・思考に関する問題(1)
系列完成、欠所補完、図形、科学性に関するもの、鏡映像などの問題ですが、
これも、かなり難しいですね。
知能指数(IQ intelligence quotionet 知能検査
で得られた精神年齢を、実際の年齢で割り百倍した数で、100が普通程度を
表す)を調べる知能テストに、このような形式の問題があるのは、お母さん方
もご存知だと思います。
かつて、この種の問題が小学校入試の基本であった頃に、「IQが120以上
でなければ合格しない!」との噂がまことしやかに流れたことがありました。
ある小学校の説明会で校長先生が、「IQが120位ないと入学してから大変
ですよ」とおっしゃったのですが、これに尾ひれがつき、「140以上なけれ
ば合格できない!」と姿を変え、指数を上げるために繰り返し練習することが
行われたものでした。
私は、説明会場にいて、ことの真相を知っていましたから、無責任な噂が恐く
なり、「そんなバカげたことをしていると、お子さんの実際の知能指数がわか
らなくなるから止めなさい」と、その弊害をお母さん方に話したものです。
本来、知能テストは、たとえば5歳の子どもなら、他の多くの5歳の子どもと
比べて、知能の発達の度合いを調べるテストであり、訓練をし、無理に上げる
ものではありません。今は、そういった噂も、誤解もないようですね。
[系列完成]
動物や果物、記号やさいころの目などが、ある決まりで並び、ところどころに
空欄がもうけてあり、そこに入るものを見つける問題です。
一つの法則を捜し出すわけですが、おもしろいことに見た目の美醜の感覚やリ
ズム感まで刺激を与えています。
○△□○△○△□○△□○△○△□
●○△●▲○▲□●○△●□○▲●
上段は、見た目もきれいで、リズミカルで心も落ち着きます。
下段は、見た目も煩わしく、何やら不協和音が聞こえそうで、心もいらだちま
す。
きれいな並び方には、一定の決まりがあります。
それを見つける問題です。
1 リンゴ・( )・ミカン・リンゴ・バナナ・ミカン
2 □○△( )□○△◎( )○△◎
↑ ↑
(左指) (右指)
3つか4つ、多くても5つまでの系列ですから、上の問題のように、
「リンゴ・ナントカ・ミカン・リンゴ・バナン・ミカンだから、バナナだな!」
と決まりがあれば、口調もなめらかで、抵抗なく出てきます。
下のような問題は、ちょっと困ります。
しかし、左右の人指で、同じものを(この場合は□)押さえて、右へ1つずつ
移動させると、□○△◎の決まりであることがわかります。
これを私は「お引っ越しゲーム」といっています。
決まりを見つけるゲーム感覚でやると、子どもは面白がって挑戦します。
このゲーム感覚ほど、子どもの学習意欲に刺激を与えるものはないでしょう。
身の回りに注目してみましょう。
この決まりを守っているものが、たくさんあると思います。
ブラウスやセーターの図案、カーテンの模様、台所やふろ場のタイル、外に出
れば、舗装された道路のタイルなど、きちんとした決まりで並んでいませんか。
お子さんと一緒に、決まりを見つけるのも楽しいものです。
大切なのは、こういったことから好奇心の芽を養うことです。
好奇心は、やる気を起こす起爆剤です。
そこから、自発性も芽生えてきます。
[欠所補完]
文字通り、欠けているところを補い完成させる問題です。
ジグソーパズルの感覚です。
全体の中で欠けている部分を推理し、4枚程の中から、そこに入るものを見つ
けます。
正解は1枚でダミーが3枚入っていますから、それを除いていけばいいわけで
す。
これも、直感力のすぐれている子は、サッと見つけますが、それで安心して、
「うちの子、頭、いいわ!」
などと早合点をすると、後々、困ったことになりがちです。
選択肢は、わずか4枚です。
確率四分の一ですから、偶然にわかってしまう場合もあるからです。
時間が、かかってもかまいません。
1枚、1枚、比べて、
「これは、ここが違っている! これも違う!」
と、辛抱強く比較していくことが大切です。
しつこいですが、この違いを見つけることは、観察力を培う大切な作業です。
しかも、根気が必要ですから持久力もつきます。
そこから、じっくりと物事に取り組む姿勢が培われます。
コンピュータの基本的な原理も、一つ一つ比べる比較選別方式です。
しかし、電気ですから速いです、結果を出すのは。
以前にも紹介しましたが、イソップ物語の「うさぎとかめ」の話を思い出して
ください。油断をいさめた寓話ですが、ひらめき型とじっくり型の話として読
むと、幼児期の教育のあり方について、重要なヒントになっているではありま
せんか。
毎度のことながら、私の勝手な思い込みですから読み流してください。
直感派と思考派です。
小学校の低学年までは、直感派が断然、リードをします。
ところが、分数や小数、光合成といった、目に見えない世界の学習が始まる高
学年になると、思考派が徐々に頭角を現します。
じっくり型の思考派の、かめ型タイプの子は、系列完成の問題でも、1枚1枚、
きちんと比べて納得しています。
試行錯誤を繰り返しているのです。
ですから、筋道を通して考える習慣が身につきます。
しかし、どちらがいいのだろうなどと、決めてかかるのは、おかしいです。
日本人の悪い癖ですね。
いろいろなタイプの子がいて、当然です。
「じっくり型の、思考派の、かめ型のタイプは理系だな!」
そのように誤解して、
「何で、もっと、じっくりと考えないの!」
これが、いちばん危ないし、恐い話です。
問題集をやるときに、答えが間違っていると、こういいがちではありませんか。
しかも、恐い顔をしています、そういうときのお母さん方は……。
ですから、子どもも考えようとせずに、隣の絵をさっと指差したりします。
それも間違っていると、
「何回、いったらわかるの、考えなきゃ駄目でしょう!」
これでは、何回、何十回やっても同じです。
子どもは、怒られたくない一心で答えているだけですから、考えていません。
それに、これでは、お母さんは考える時間をあげていないではありませんか。
正解を求めるだけが勉強ではありません。
なぜ、お母さん方は、
「どうしてなの?」
と聞いてあげられないのでしょうか、不思議ですね。
正解は一つしかないと信じて疑わないからではないでしょうか。
答えは間違っていても、意外に、面白いところへ目をつけているときもありま
す。
その理由を聞いてあげましょう。
それから、間違っていることを説明してあげれば、子どもも納得します。
それをせずに、子どもの考えを無視して、繰り返し、ひたすら正解なるものを
求めていると、お母さんの顔色を見て答えはじめます。
これでは、勉強でも学習でもありません。
お母さんのご機嫌伺いであり、単なる、ごますりですね。
止めた方が、子どものためです。
「ひらめき型」には、言葉で説明するチャンスを。
「じっくり型」には、これは手を付けない方がいいでしょう。
うっかり急がすと、頭の中が、ゴチャゴチャになりかねません。
子どもたちに、「お母さんからいわれる、いちばん嫌いな言葉は何かな」と聞
いてみると、「早くしなさい!」が圧倒的に多いのです。
できるように配線が組みこまれないと、できないのが子どもです。
そこを考えてあげないと、お子さんは、パニック状態になりかねません。
「忍の一字」で過ごしたおむつを外したときのことを、思い出してください。
(次回は 「推理・思考」の2についてお話しましょう)
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