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2009さわやかお受験のススメ<小学校受験編>

発行日時: 2008/2/22

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         「めぇでる教育研究所」発行
  「2009さわやかお受験のススメ<小学校受験編>」

      現年中児のお子様をお持ちの方々へ
 2009年度入試(2008年秋に実施)を成功に導く手引きです。
           ★第33号★
         2008年2月22日

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★★入試問題を分析する★★

[三]常識に関する問題(2)  

[公衆道徳・躾に関する問題]
公園の中で、いろいろなことをしている子どもの絵を見て、やってはいけない
ことをしている子どもに×をつけたり、服を一人で着たり、後片付けができて
いない絵などから、自分一人でできた方がいいと思うものに〇をつけたりする
問題です。

これは、入学試験のために身につけることではありません。      
しつけであり、マナーであり、基本的な生活習慣です。
ご両親の育児の姿勢、教育方針をみています。 
                                 
変なお母さんが、増えていますね。                   
電車に乗ると、子どもは、なぜか、外を見たがります。        
それは、いいのです。                       
しかし、靴を脱がない子がいます。                 
お母さんの言葉、ショックでした。                 
「○○ちゃん、お靴脱ぎますか、脱ぎませんか?」           
「脱ぎたくないの」                         
「そうですか」                           
これで、おしまいです……!                    
おかしくありませんか。
着ている制服から、大学まである総合学園の幼稚園であることがわかります。
私の年代では、こういうことは考えにくいことです。  
親は、一貫教育制度のある附属幼稚園に入れて、子どもの人生航路の設計図な
るものを、小さい頃からキッチリと引いてあげているにもかかわらず、他人様
と共存して生きるために、最低限必要なルールは、子どもの裁量に任せていい
のでしょうか。
いいわけはありません、これは逆です。         
人生航路は、自分で開いて行くものですが、しつけは、親が責任もって子ども
に身につけさせるものです。  
このような考え方を「子どもの自主性を認める」とはいいません。    
放任です。                             
親の責任を放棄していることに気づいてほしいと思います。
こういうお母さんが増えているようです。               
誰が、かわいそうって、子どもです。                 
後で困るのは、子ども自身ですから。  

試験で、いくら電車の中で悪いことをしている子に×をつけても、実際に電車
に乗って、靴を脱がずに外を見ているのでは、おかしいと思いませんか。
これは常識であり、守るべきルールです。                
知識として知っていても、実際にはできない、どういうことでしょう。  
これは知識と知恵の差です。                     
知識は知っているだけで、知恵は知っていることを実行する心の働きです。 
幼児期の知識の詰込みは、こういう結果になりがちではないでしょうか。
こんな本末転倒なことを許していると、幼児の世界も、おかしくなります。 
「三つ子の魂、百までも」は、幼児期に身につけたことは、大人になっても、
そのまま受け継いでいくことです。
良い習慣をきちんと身につけてあげるのは、お子さんにとっても幸せであり、
大切な財産になると思います。

[その他の問題]  
果物や野菜を、縦や横から輪切りにしたものから、何であるかを推理する問題
もあります、これも体験でしょう。
子どもは、見えないところを見たがるものです。
りんごやみかんを食べるとき、ただ、皮を剥くだけではなく、縦や横に輪切り
にして、見せてあげましょう。
喜びます。
野菜なら、ピーマンなどを切ってみせると、不思議そうに見ています。
ついでに、匂いもかがせてみましょう。            
玉ねぎなどは、涙を流しても見たがります。             
れんこんを見ると、なぜ、穴が開いているかと聞きます。
その疑問に答えてあげれば、労せずに理解できます。        
好奇心を刺激してあげれば、こんな問題も卒業です。       
                                 
そして、野菜や果物を水の中に入れ、浮かぶか沈むか、実験してみましょう。
「すいかは、絶対に浮かばない!」と思い込んでいるお子さんが、かなりいま
す。
見たことがないのです。
きょう日、丸ごと一個のすいかを買う機会は少ないでしょうが、お子さんが疑
問を持ったときには、説明するより実験してみせることです。

動物の足の絵から、その動物が何かを考えたりする問題もあります。 
これは、かなり昔の話で、時効も成立しているはずですから紹介しましょう。
さる国立の名門大学の学生さんが、「鶏には足が4本ある」と真剣にいって、
話題になったことがありました。
見たことがないのです。      
幼児には、見せるしかありません。 
動物園の出番です。        
「今度の日曜日、ゴルフの予定もないから動物園に行くぞ!」
「……。」
お父さんの都合とお子さんに興味がないときに、動物園に行っても効果はあり
ません。
「お父さん、鶏の足、どうなっているのかな?」
この「かな?」がついた時、子どもが興味を示した時が、絶好のチャンスです。
ジィーッと見ています、飽きもせずに。              
観察力だけではなく、集中力や持久力もつきます。          
しかし、動物園に鶏さん、いるでしょうか、心配です。       
                                
最後に、絵を見て話をする問題です。                
これは、お母さんからたくさん本を読んでもらっている子は、得意です。
たとえば、かぐや姫の絵だとします。             
読んでもらったことのない子は、話せませんね。           
これは、無理です。                       
本を読んであげることは、前に説明しましたから止めますが、ものすごい教育
を受けていることになります。
言語の学習から情操教育まで大変な学習です。            
話を聞く姿勢ができている子は、本を読んでもらうことが好きです。  
しかも、本人もお母さんも勉強をしているとは思っていません。    
教えない教育の成果です。                      
しっかり読んであげましょう。                  
読んであげられるのも卒園までです。                
一人で読めるようになるのも、後わずかですから。          
読めるようになると、もう頼みにきません。             
そうなると、お母さんの読書時間も増えます。            
親の本を読む姿は、最高の教材ですよ、お母さん。          
テレビの内容にもよりますが、視聴時間の長さと教養の深さは、反比例するそ
うです。 
うまいことをいう人が、いるものですね、感心しました。      
こういうお母さん方は、子どもに、こう言いがちです。
「ゲームばかりやっていないでお勉強をしなさい、お勉強を!」
これでは、説得力などありません。
                 
その他に、新幹線やブルドーザーなどの絵を見て名称と用途、花の名前と咲く
季節などをたずねる問題があります。
昔話に出てくる「きね」「うす」「かまど」、雪国ではお馴染みの「つらら」、
「竹ぼうき」「はたき」「ちりとり」といった昔の掃除道具三点セットなど、
普段、目にしなくなったものには、出会ったときにきちんと説明しておきたい
ものです。

同じような問題が、言語の分野にもあります、絵を見て話を作る問題です。
言語は、五月の最終日になりますので、それでは間に合わない恐れがあります
から、ここで紹介しておきましょう。
お子さんの作る話の内容から、情緒の発達状況もわかります。
「喜び」「愛情」「恐れ」「心配」「怒り」といった情緒が分化する時期だか
らです。
段ボールに入れられて捨てられている子犬の絵を見て、子どもはどう思うでし
ょうか。 
これは、情緒の分野ですから、大人の思惑を押しつけるのはやめましょう。

かなり昔の話になりますが、この問題の指導には、本当に手を焼きました。
月齢の差が、著しく出やすい時期だけに、子ども自身の発想を引き出すのは、
本当に難しい。
ある国立大学附属小学校の作文の時間に、「『お母さん、あのね!』と、お母
さんに話しかけるように書きましょう」と指導している話を聞き、さっそく取
り入れてみましたが、これは、効果がありました。
お母さんに話しかける気持ちで作ると、何を伝えたいかを考えますから、リラ
ックスして発想も豊になるようです。
もちろん、「お父さん、あのね!」でも、同様な効果を発揮します。

「昔話ように、『いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どのように』と組み
立てなければいけないのでは……」
とおっしゃるお母さんがいましたが、幼児には、まだ、無理な注文です。
そういった鋳型にはめ込むようなことを無理強いしても、子どもらしい発想は
生まれません。
子どもの感性を大切にしてあげましょう。
しかし、どう考えても妥当ではないと思える場合は、全部、否定するのではな
く、お子さんの考えをよく吟味して、それから、修正するようにしてあげまし
ょう。

道端に咲く名の知られていない花、捨てられている1個の空缶からでも、お子
さんの考えを引き出すこともできます。
問題集だけで勉強するのではなく、周りにあるものは、何でも教材になること
に気づいてほしいと思います。
そういったものを利用し、お子さんに話をさせる機会を増やすことが大切なの
です。
この対話こそ、個別や行動観察型の試験そのものに対応しているからです。

 (次回は、[四]推理・思考の問題についてお話しましょう)

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